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アグリアス様に萌えるスレ Part30

1 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/27(月) 02:13:57 ID:/RYuk8H10
寒空の下、三十路を迎えた彼女も最高です。

前スレ アグリアス様に萌えるスレ Part29
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2 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/27(月) 02:27:54 ID:j+JH73fX0
>>1
乙アグーーン

3 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/27(月) 02:28:21 ID:arzNuruy0
そうか

4 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/27(月) 02:29:38 ID:xugs0gTp0
今更疑うものか!私は>>1を信じる

5 :「アグ単」購入一号:2006/11/27(月) 02:36:05 ID:kK+OAAyJ0
>>1
お疲れ様です

6 :1 ◆Y2NezmymcE :2006/11/27(月) 02:42:02 ID:/RYuk8H10
 ……SS貼るなら今のうち?
 お久しぶりです、とびねずみです。30スレ到達おめでとうございます!
 (しかし、スレ立てを担当することになるとは……。ホスト規制を無事くぐり抜けて良かった)
 ということで、30にちなんだお話をひとつ。
 記念に固定キャラをほぼ全員出したら、10レスに渡ってしまいました。お許しあれ。

-------------------------------------
 はっぴーさーてぃーず
-------------------------------------
 ここは、逃亡生活もかなり長くなってきた異端者ラムザ隊の宿泊する宿である。
 このごろはさすがに教会の追っ手も見かけなくなってきたような気がするが、しかし
油断は禁物ということで、ひとつの町に長くとも二日しか逗留しないという暗黙の了解が
守られていた。
 それ故に、宿で飲み明かすようなこともほぼ無くなっていた。いっそ町ではなく、野営の
方が飲んだ気がすると、酒飲み派には不評である。酒に酔いしれて口が軽くなってはいけない
からだとわかっていても、食前酒程度しか飲めぬのは辛い。部屋で飲むことは許されていたが、
酒場の開放的な空気があってこそ、美味い、という日もある。

7 :2 ◆Y2NezmymcE :2006/11/27(月) 02:42:23 ID:/RYuk8H10
 それに、酒に限らず、追われる異端者の生活は常に他人の目を気にしなくてはならないため、
かなり窮屈なものなのだ。
 むろん、ラムザもその辺りを気にしていて、年に数度は宿の酒場を貸し切って、飲酒できる
宴会日を作るように心がけていた。密猟のおかげで、こうした余分なお金を使える余裕も、
時折は出来る。そして、今夜は、皆が楽しみにしていた、その宴会日に当たっていた。
 料理をつくり置きしておいてもらうことと翌日の掃除を店に頼み、給仕や調理師たちの
給金もはずんで、酒場の関係者には早く帰宅してもらう等ということも話がつけてある。宴会の
最中の配膳その他は、酒を飲まぬラムザ等が担当するので問題はないとも説明済みだ。
 これらは全て、飲んで口走った事を聞いてしまった給仕の口を封じずとも済むように、
また、心ゆくまで騒げるように、という配慮だった。
 とはいえ、事前に作り置いてもらった大皿料理を前にしての酒盛りになるので、温かい物を
口にすることは難しい。調理場に入ることを調理師たちがいやがるので、温め直せないからだ。
何とか温かい物を出せるようにできないかと、ラムザは最近それで悩んでいたりする。
 それでも、気兼ねなくおしゃべりと酒を楽しめる夜は楽しいものである。
 隊員たちはそれぞれに大いに飲み、ある者は歌い、ある者は叫び、夜も更けた頃。
 アグリアスの陣取った卓の会話が、どうにもおかしな方向へと転がり始めていた。

8 :3 ◆Y2NezmymcE :2006/11/27(月) 02:42:50 ID:/RYuk8H10
 発端は、誕生日やら星座やらといった飲みの席では定番な話題だった。日々の戦場で魔法の
効果のほどを見ているのだから、隊の中の誰と誰が魔法の相性が良いかはわかっている。
それに魔法の相性とそれぞれの誕生日との関連については、イヴァリースの誰しもが知って
いることだ。
 では、もう一歩踏み込んで考えてみて、それが互いの年の差といったものにも関連して
いるのか? という議論で盛り上がっていたのである。
 酔っ払い同士だから適当な計算を繰り返しつつ、どうやら年の差とは関係が無いらしいという
結論に落ち着きそうになったところで、年の差を計算していた馬鹿男から余計な一言が飛び
出したのだった。 
「あれっ、アグ姐さん、ひょっとして次の誕生日で節目のお年?」
 ムスタディオの素っ頓狂な大声に、即座にアリシアがテーブルの下でその足を蹴ったが、
それでひるむような酒量ではなかった。すでに多少の痛みは感じられない状態になっている。
「節目とはなんだ? 誰しも一年たてばひとつ年を取る。それだけのことだろう」
 ムスタディオの対面に座っていたアグリアスは淡々と答え、それから杯をしみじみと堪能した。今夜のラヴィアン特製配合のカクテルは、香りも口当たりも本当に美味かったのだ。隣に座ったラヴィアンに対してそれを誉めるのも、今夜幾度目であったかしれぬ。
 もっとも、内心、目の前にあるのがこの男の馬鹿面でなければ、もっと美味い酒だったかも
しれない、などと思っていたのだから、アグリアスも相当酔っている。

9 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/27(月) 02:43:14 ID:e2RMLN0c0
こうして彼女は色々といい具合にほぐれていくのでした。

10 :4 ◆Y2NezmymcE :2006/11/27(月) 02:43:36 ID:/RYuk8H10
「でも、異国では、三十歳を『ミソジ』という特別な呼び方で注目するそうよ」
 少々意地の悪い言い方で話にのってきたのは、メリアドールだった。今となっては、隊に
参加した理由など、ほとんどどうでも良くなって来ている彼女は、時折アグリアスを敵対視
したような事を言ったりする。
 とはいえ、アグリアスがメリアドールに対して何かしたせいではない。自分の美貌に
気づいていないらしいアグリアスに、メリアドールが一方的にいらつかされているだけだ。
 もし自分があれほどの美人だったなら違う人生を送ったのではないか、と、考えてしまった
事があって以来、自分の一方的な敵愾心だと知りながらも、メリアドールはアグリアスに対して
意地悪になってしまうのだった。もっとも、メリアドール自身だって、そのような悩みを持つ
事がおかしいような容貌の持ち主なのだが。他人の芝生は青く見えるものなのだろう。
 アグリアスがそうした会話に対して無頓着なところも、ふたりの関係を(一方的に)
悪いものにしており、アリシアやラヴィアンは内心『今日も始まってしまったなあ、どうしよう』と考えていた。
 メリアドールがアグリアスを煙たがっている理由はわからないが、できれば仲よくして
欲しいのである。アグリアスから歩みよることは考えにくいから、自分たちがどうにかして
仲を取り持たなくてはならない。
 こんな具合に、アグリアスの元部下たちは、いつも元上司のことを思いやって勝手に気苦労を
背負っているのだった。

11 :5 ◆Y2NezmymcE :2006/11/27(月) 02:44:09 ID:/RYuk8H10
「ミソジって、何ですかぁ?」
 問いかけたのは眠たそうな瞳のラファである。私の里の言葉じゃなさそうだわと続けながら。
最年少の彼女が実はかなりの酒豪だと発覚してから、もう何年になるだろうか。けれど、今日の
酒は、彼女に睡魔を呼び寄せているらしい。
「さあ? 詳しくは知らないけど、女性が三十歳を迎えるとそう呼んで、もう娘とは呼ばれ
なくなるとか、結婚は出来なくなるとか、そういうことらしいわよ」
 話題に出しはしたものの、メリアドールの情報もいい加減なものである。
「そこの娘さん、じゃなくて、そこのミソジさんとか呼ぶのか? 変な国だなー。女の魅力は
若さだけじゃないんだぜ、なあ?」
 マラークの意見には、誰も賛同が無く、彼は寂しそうにひとりで杯を傾ける作業に戻って
いった。意見そのものには賛成でも、マラークに賛成したくない……そんな空気が感じられた
からだろう。
 マラークは、見知らぬ女性に声をかける事が好きらしいと聞いていたが、本当だったようだと、
アグリアスは思っていた。今のところ、隊の風紀を乱すような状態ではないようだが、いずれ
注意すべきだろうか。そもそも隊にも女性は多いのに、何故見知らぬ女性に声をかけるのだ? 
危険ではないか。敵かもしれぬというのに……いや、危険なのは女性ではない。マラークその
ものに違いない。マラーク自身が敵なのだろう。
 この日以来、マラークは、アグリアスの心の手帳に「危険分子」と書き込まれたのだった。
そこに至るまでの過程が酔っ払い故のおかしなものだったことなどは全く覚えていないのに、
マラークはアグリアスから厳しい目つきでにらまれ続けることになった。それでも除隊希望を
出さなかったのだから、マラークも意外と肝の据わった人物である。

12 :6 ◆Y2NezmymcE :2006/11/27(月) 02:44:46 ID:/RYuk8H10
「でもなんでそんなに年齢にこだわるんだろうね。年齢を書いた札でもつけて歩くのかな」
ラッドののほほんとした突っ込みに、ラヴィアンは笑顔を返した。なんとかして、年齢その
ものにこだわるのではなくて、もっと大きな視点で語る方向に持って行かなくてはならない。
時代や国の事情で年齢についての注目は違うとか、お国自慢などの方へ持って行こう! と
ラヴィアンは考えたのだ。考えたのだが。 
「平均寿命の若い国なんじゃない? イヴァリースだって、一時は若くして亡くなる人が
多くて、だから、年齢は注目されたっていうか………戦争が多いと若い人が亡くなるから……」
ラヴィアンの言葉はだんだんと小さくなり、やがて「お代わりを作ります」と言いおいて、
新しい酒瓶を取りに行くことで、その場を逃げ出すしかなくなってしまったのだった。
 ちなみにアグリアスの心の手帳に書いてあるラヴィアンの項目には「自分で自分を追い込む
タイプ」とある。今日もそうなってしまったようだなあと、アグリアスは元部下のあたふたと
した様子を眺めていた。
 話にでているのは、自分の年齢に関する事だとわかっている。わかっているが、話題に
のって言葉を発するような気分には到底なれない。アグリアスはもともと口数が少ないが、
酒が入ってもそれには変化がないのだ。
 そして、もうひとりの部下であるアリシアも、困惑顔をしていた。話題をどの方向へと
持って行けば円満な状況に戻れるのか、残されたアリシアにはもうわからなくなっていたのだ。
 ここで宴会を切り上げても良いくらいなものだが、隣の卓の奥に座ってしまったラムザに、
視線だけでその願いを伝えることは無理だろう。どうしようかと悩み始めたとき、朗々とした
強い声が聞こえた。

13 :7 ◆Y2NezmymcE :2006/11/27(月) 02:45:05 ID:/RYuk8H10
「このシドルファス・オルランドゥの知る女性の年齢は、三十を越える事は無いぞ。だから
アグリアスもミソジとやらに怯えんで良い」
 隣の卓の端にいたオルランドゥにまでこちらの話が良く聞こえていたらしいと思いながらも、
奇妙な言葉に、他の面々は首をかしげた。
 三十を越える事は無いとは、どういう意味だろうか?
 まさか、三十歳を越えたら即死刑といったような、乱暴な法がオルランドゥ家にはある
というのだろうか。
 貴族たちには、各家の中で、ある程度の自治が認められている。特に女性は、家ごとの
規則に縛られている部分が大きかった。「女は子供を産む道具にすぎない」といった考えの
家も多いから、アグリアスは貴族に嫁すだけの人生を嫌って剣の道を選んだのだ。
 オークス家は貴族としてはリベラルな家風だったから、剣の道を選ぶことにもさほど
問題視はされなかったのである。また、そんな娘でも受け入れてくれるのであれば、その家は
娘の個性を大事に考えてくれるだろう、という両親の思惑もあってのことだったが。
 いずれにしても、アグリアスが貴族に嫁すことはもはや考えられず、その意味では「ミソジは
嫁にいけないということ」という話に合っているのかもしれない。主原因が年齢ではなく、
異端者の同行者になってしまったことだという部分がかなり違っているが……等と、のんびりと
アグリアスは考えていた。

14 :8 ◆Y2NezmymcE :2006/11/27(月) 02:45:22 ID:/RYuk8H10
「伯、まさか、三十歳をすぎたら、女性ではな……あぎゃうぎゃ」
 ムスタディオの失礼な台詞は、アリシアの腹部への拳によって不発に終った。
 いずれにしても、ムスタディオの顛末は、雷神の耳には入っていなかったらしい。落ち着いた
声が説明を続けてゆく。
「つまり、アグリアスは、さ来年二十九になる。次の年には二十八ときて、二十五からは再び
二十六に戻って、三十までは年を加える。そして再びひとつずつ減らす。それを繰り返すだけだ」
「はぁ……」
 一行は頭の中でその様子を思い描いてみた。だが、酔った頭で数字について考えることは
なかなか難しく、しばし酒場は沈黙に支配されてしまった。
「それじゃあ、良い年代を繰り返すばかりですね。オルランドゥ家の女性に生まれれば良かったわ」
 レーゼの笑いを含んだ声に、他の女性たちも同意を込めて笑い出し、場は賑やかさを
取り戻した。
 むろん、レーゼの言葉に、この男が反応しないはずはなく。
「何を言ってるんだ、レーゼの魅力には年齢など関係ないよ。むしろ、僕と出逢ってから
重ねてくれたその皺にこそ、僕らの歴史が」
「……シワ?」
「あ、いやっ、その、つまり、僕はいつまでも君を愛していると」
 ブレスによる酒場殲滅は、こうしてなんとか免れた。

15 :9 ◆Y2NezmymcE :2006/11/27(月) 02:46:03 ID:/RYuk8H10
 一方で、アリシアとラヴィアンは必死だった。今度こそうまく話を展開しなくてはならない。
「女盛りは二十代よね」
「ううん、いくつになっても、女盛りでいないとねー」
「ラヴィアンとアリシアは女盛りなの? 今? へえー」
「そのへえーってのは、何よ、ラッド? 文句でもある?」
「返事次第では、踏むわよ」
「いや、単に、そうなのかって感心しただけ。文句はない」
女性たちの声が生気を取り戻し、話題を持ち込んだメリアドールが少しばかり居心地の
悪そうな表情になったところで。
「んでも、男は年齢が増えて行く一方なんじゃ、姉貴よりも年上の弟とかが出来ちまうだろ?
 面倒なことになりそうだけどなあ」
という、ムスタディオの無粋かつもっともな指摘が、場を再び当惑に支配させてしまった。
「なんでこんな時だけ頭が回るのよっ、馬鹿男っ」
とつぶやいたのは、ラヴィアンだったか、アリシアだったか。
「男の年齢は確かに少々厄介なことになるがね。さほど問題にはならないさ。姉は姉、
弟は弟だから」
笑いながら言ったオルランドゥは、なみなみとつがれていた杯を一気に飲み干し、こう続けた。

16 :10 ◆Y2NezmymcE :2006/11/27(月) 02:46:51 ID:/RYuk8H10
「男は四十五になったら、一旦四十に戻って、それから再び五十までの年齢を繰り返すのだ」
 仲間たちの頭の中は、再び数字に支配された。しかし、すでに計算のできるような頭の
持ち主はおらず、酒を飲んでいなかったラムザがこう尋ねるのが精一杯な具合だったのだが。
「その後はどうなるのですか」
「好きな年齢を名乗って良いことになっておる」
……………。
 今度は、沈黙が酒場を支配することになった。
「あのう、では、伯の年齢として伺っていたのは、オルランドゥ家方式の年齢なのですね?」
重ねて聞くラムザに、オルランドゥは笑みで肯定する。
「そういうことになるな」
「……では、実際は……」
「さて、生まれた年のことなど忘れてしまったし。私は一体いくつに見えるかね?」
 誰よりも強い剣聖の年齢がいくつに見えるかと聞かれて、答えられるような人間が、どこに
いるというのだろうか?
 ちなみに親友だったバルバネスとオルランドゥの間で、年齢の話が出た事は一度も無く、
故に、どちらが年上であったか等、わからぬのだそうである。

17 :11 ◆Y2NezmymcE :2006/11/27(月) 02:47:25 ID:/RYuk8H10
 さて、実際にアグリアスがミソジを迎えたその日。
 ラヴィアンとアリシアを中心に、祝いの宴が催された。各人がそれぞれに贈り物を用意しての
盛大なものである。
 中でもアグリアスが一番嬉しかったのは、ラムザから贈り物と共に贈られたものだった。
「僕は、ミソジって言葉はきっと、三十年生きて来られて良かったと、それまでの人生を
讃える言葉だと思うんです。若くして命を落とすことだって多いですし。だから、僕は、
今日、おめでとうと一緒に、こう言わせてください」
 ここでラムザは一度息をついて、真剣な瞳でこう言ったのだ。
「アグリアスさん、三十年生き抜いてくださってありがとうございました。これからも
どうか、僕のそばで生き抜いてください」
 アグリアスの返事は、もちろん……。
                                  Fine

うわ、計算ミス。11レスでした。
IDがSMのまま、この話を貼ることにならなくて良かったです……。


18 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/27(月) 02:52:34 ID:vFCQ+oVp0
>>6-17
リアルタイムで読めたー!
乙です。良い話ダナー


19 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/27(月) 03:04:07 ID:V7NADmz10
この人の改行の区切り方って相変わらずだなあ…
もう癖か?

20 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/27(月) 09:31:23 ID:RvQclgfz0
>>6
GJ&スレ立て乙でした。
しかしマラーク、なぜそこまで嫌われる。

21 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/27(月) 15:10:13 ID:srcuEeLE0
>>6
新作SS&スレ立て乙です。

22 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/27(月) 15:49:13 ID:2hdPd0+D0
>>6
乙です。
ちょwマラークwww

23 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/27(月) 16:39:23 ID:ga75JC+XO
ラヴィアンかわいいよラヴィアン

24 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/27(月) 18:21:26 ID:9A0CLRT90
    ┌―――─――――─―
    |>>6 乙           
    └―v――─――――─‐
                     
     /´⌒`ヽ             
    i´||ヽヾ、 |             
   ミ リ*゚听リ  ∧____   
   ミ〈´〔 ,个、〕つ=| |-------->  
   ´ ∪ム爻、〉  ∨ ̄ ̄ ̄ ̄   
     し' ヽJ             

アグのAA作ってみた


25 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/27(月) 19:18:25 ID:kngClqBa0
やけにマッスルですね

26 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/27(月) 19:58:43 ID:Yh4aWCFj0
着太りするタイプなんだよ

27 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/27(月) 20:05:19 ID:/PZVZ6d00
麻生 これ→(゚听) 思い出した。

28 :三十路で行く! 1/4 ◆WVAHnGXcls :2006/11/27(月) 23:03:36 ID:AtHReCcv0
旅とか戦争は非常に長く続くものだ。
特に旅。酒場で仕事を探して財宝ゲットしたり秘境発見したり。
あと養殖。豚をはじめ、ドラゴンとかヒュドラとか、色々繁殖させて密漁して。
そんなこんなで色んな事を長い年月積み重ねて、ラムザ一行はすごいパーティーになっていた。
どれくらいすごいっていうかというと、まず全員レベル99。
某レベル上げ下げ方でドーピングもしまくりです。
で、全ジョブをマスター。ゾディアークも全員習得してます。
で、レアアイテムは源氏装備以外すべて入手済み。
しかも忍者が投げてくるレア武器は全部99個集まるまでキャッチ祭りとかした。
まさに最強、地上最強のパーティーである。
そこまで鍛え上げるのにかかった年数を計算するとだいたい10年近く経っていた。

そして迎えた巨蟹宮一日。
ラムザ一行の一軍、ホーリーナイトを務めるアグリアス・オークス。
30歳の誕生日です。

「――という訳で、ハッピーバースデイアグリアスさん!」
数多のバトルを繰り返し腐るほどお金を稼いで、刀全種99本購入しても余るほどの彼等は、
盛大にアグリアスの誕生パーティーを開いた。
まず高級ホテルを貸し切った。
垂れ幕にデカデカと『30歳おめでとう』と書いて会場に飾った。
そして色とりどりのディナーが並ぶ中、紅い薔薇の花束を受け渡されているアグリアス。
その笑顔、なぜかぎこちない。
だって、何か気の毒そうな笑顔を向けてらっしゃる方がいますもの。
特に女性陣から。

29 :三十路で行く! 2/4 ◆WVAHnGXcls :2006/11/27(月) 23:04:13 ID:AtHReCcv0
嗚呼……30にもなって未婚って、何ですか。婚期逃しまくりですか。
女盛りもそろそろ終わりを迎える年頃です。
歳の近いメリアドールとはお互い涙したりもした。2年後には彼女も仲間入りです。
ラファあたりは成熟した女性の魅力にあふれているものの、
やはりそろそろ歳を取る事に焦りを感じてきている。
ラヴィアンとアリシアも後数年で30歳だ。
野郎共はそんな乙女心を気にせず酒盛りを始めている。デリカシーの無い連中だ。
クラウド何かは精悍に成長した面持ちで「早く帰りたい……」と夜空を見て泣いている。
女性で一番年長のレーゼは未だ20台で通用する瑞々しさを持っていて不思議だ。
だから、レーゼと並んで年上に見られてしまうと屈辱だ。
だから最近アグリアスやメリアドールはレーゼの隣には立たない。

「いやぁ、それにしても終わらねぇなぁ。戦争」
「ホントホント。何年内輪もめやってりゃ気がすむんだか」
「そういや神殿騎士団の連中、オーボンヌ修道院で五年以上も何してるんだろうな」
「オーボンヌ修道院かぁ……懐かしいわね。ラムザ様とラッドに出会った思い出の場所よ」
「もうどんな所だったか思い出せないわ。あっはっはっ」

どうでもよさげに語り合う面々を見て、アグリアスは頭痛を感じた。
こんなノリだからいつまで経ってもオーボンヌ修道院に行かなければならない重要性を、
全力投球で忘れているのだ。
昔はルカヴィが出るたびに大騒ぎだったのに、今じゃルカヴィなんてただの雑魚扱い。
あんなのが12匹くらいいてもたいして問題無くね? とか、抜かしやがるのですよマラークあたりが。
それにアグリアス含め全員同意しちゃうから余計に困ってしまう。
だってルカヴィなんてアグリアス一人で軽く捻り殺せるんですもの。
99個集まったリボンひとつと、99本集まったエクスカリバー一本で戦場に出れば、もう負け無し。
実際はエスカッション(強)とかカエサルプレートとかベネチアプレートとか、
マクシミリアンにロードオブロードとラバーコンシャスも完備して、
香水特にシャンタージュなんかも99個集めちゃってますもので、
最強装備なんかした日にゃあルカヴィも裸足で逃げ出すってもんですよ。

30 :三十路で行く! 3/4 ◆WVAHnGXcls :2006/11/27(月) 23:04:53 ID:AtHReCcv0
「トホホ……こんなノリでいつまで我々は旅を続けるんだか」
「まあまあアグリアスさん、それなりに楽しくやってるんだからいいじゃないですか」
ラムザが気楽に慰めてくる。
出会って数年は互いのちょっとした仕草にときめいたりもしたけれど、
こう何年も連れ添っていると家族同然というか姉弟同然というか……。
何かもう『お互いをよく知りすぎていて恋愛感情まで発達しない幼馴染み』みたいな感じですよ。
結局パーティー公認のカップルはベイオウーフとレーゼだけですよ。
ラッドとアリシアが妖しい関係だという噂が流れた時もありましたが真相は闇の中ですよ。
もう恋愛沙汰とかやれる雰囲気じゃないんですよ。
アグリアスさん的にはその辺ちょっと悲しいんですよ。
一時は「この戦いが終わったら結婚しよう」な死亡フラグ的なもんも立ててたんですよ。
でもこの戦いいつまで経っても終わる気配が全然ちっとも微塵も無いんですよ。
「なあラムザ、なぜ我々はこんな旅を続けているのだろうな」
「さあ、何ででしょうねえ」
「アルマ様はご無事だろうか」
「僕の妹なんだから無事に決まってますよ。ルカヴィが出てきてもちょちょいのちょいですって」
「貴公は気楽でいいな」
「ははは。ディープダンジョンで100時間くらいずーっと戦ったり密漁したりしてるうちに、
 心を楽にする方法に目覚めちゃいましたので。あはははは」
「そうか。ところでだなラムザ、私達ももういい歳なんだし……そろそろ……」
「そろそろオーボンヌ修道院行きましょうかねぇ……」
「…………そうだな……」

31 :三十路で行く! 4/4 ◆WVAHnGXcls :2006/11/27(月) 23:05:28 ID:AtHReCcv0
という訳で、アグリアスの誕生会の後、ようやく一行はオーボンヌ修道院へ到着。
そこではアルマが教会の人達と平和なティータイムをすごしていた。
「あら兄さん、お久し振り」
「ああ、アルマ。久し振りだね」
一緒にお茶を楽しむラムザ。他の面々も席に招待される。
困惑しながらアグリアスはアルマに訊いてみた。
「ちょっ、アルマ様……神殿騎士団はどうしたのですか……」
「んー、一人で延々マバリア唱えたりしてレベルを上げてるうちに、
 あまりにも長々と機械的にレベル上げしていたせいか、
 何か急にアルテマという魔法に目覚めちゃって、
 それで神殿騎士団を三年くらいかけて掃討して、
 去年からここで下働きに使っているわ」
と、そこに茶菓子として焼き立てのクッキーを持ってくるヴォルマルフ。
「お嬢様、どうぞお召し上がりを」
「ありがとうヴォルマルフ」
それを見てメリアドール呆然。そんな娘にヴォルマルフは語る。
「10年近くも時が流れれば人も変わるというものだ……」
「そうですか……」
そしてその日の夕刊でオリナス王子が戴冠したというニュースが報道されたりしました。
獅子戦争終了、ディリータは王女オヴェリアというカードを失って普通に失脚しましたとさ。

   めでたしめでたし。

「ラムザ、我々の旅と戦いはいったい何だったのだろうな」
「極めプレイみたいなもんでしょうかねぇ……」
「8年くらい前に普通にオーボンヌ修道院に行ってたらどうなってただろうな」
「想像もつきませんねぇ……」
「そうだな……うう、私の春は無駄に終わったという事か……」
「じゃ、そろそろ結婚します?」
「え」

32 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/27(月) 23:55:00 ID:ZVCjC7GP0
おめでとう! 30歳おめでとう!

33 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/28(火) 00:06:17 ID:/M8BNPgO0
アグ「ああくそ! 30だ! 三十路だ! 欝だ! こん畜生!
   てなわけでラムザ、この鬱っけ払うために、今まで以上に
   夜、頑張ってくれな」
ラム「は、はぁ(僕の寿命長いこと内かもしれない…)」

34 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/28(火) 00:47:28 ID:73pgCWys0
三十路越えの女性剣士といえば、ソウルキャリバーシリーズのアイヴィー様だな。
ttp://namco-ch.net/ps2_soulcalibur3/character/ivy.php
同3ではタキも29歳設定。
アグリアスさんもあそこらへんのピチピチとムチムチを兼ね備えたボディーラインでぜひ頑張ってもらいたい。

35 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/28(火) 00:57:53 ID:nF+BJM9F0
大丈夫。三十路だろうがなんだろうが
アグリアスさんはラムザの頼みならばこんな格好もいとわない。
ttp://nov.2chan.net/q/red/1164642706739.htm

36 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/28(火) 00:59:10 ID:8n7PTQfB0
行く人氏も三十路SSを書いてくれるとは!
まあ実際に、ラムザ達がのらりくらりと密漁やらして何年もかけてたら平和な証拠なんでしょうねぇw

37 :屋根裏散歩士 ◆0MKMjdfW.M :2006/11/28(火) 01:16:04 ID:SKSf+01B0
ハッピー三十路バースディ!

前スレからのつづきを投下します。
ラムザとの年齢差をそりゃあもう思いっきり気にするアグリアスさん。
年齢の表現はお好みの数値でさしかえてどうぞ。

38 :最後の帰還者 下 ◆0MKMjdfW.M :2006/11/28(火) 01:16:47 ID:SKSf+01B0
ぎゅわん、と、重金属の塊がわたしたちめがけて突っ込んでくる。
曇天模様の雲を切り裂き、はるか天上から。
そう、そうくるの。あなたもなかなかガンコですこと。
「はいっ、ラムザ、こうたーい♪」
ラムザのでっかい背中を盾にしてわたしは引っ込む。
「うわ!ちょっと!!いきなり何するんだッ!――――ッ!」
「ほいキャッチ、お見事」
「――――――――――ッ!!!!!」
真っ赤になったラムザがキャッチしたての剣を振り回す。
わたしたちはわたしたちで、ギャア危ないギャア危ないと大喜びで逃げ回った。
「わぁ!危ない!いまのはわたしたちのせいじゃないよ?」
「剣が空から降ってくるなんてな?」
「あれー、ちょっと見て見てムスタ。この剣どこかで見覚えあるんだけれど〜?」
「おーっ。なんだかこの柄の細工も
 オレのデザインの趣味と似てないか〜?」
 おまけにおーっと、これは噂に聞くところの
 攻防優るる名剣ディフェンダーではないですかリリベットさ〜ん」
「あら本当ねムスタディオく〜ん。こんなものそうそう転がってるものなのかしら〜?」
「オレ、偶然二本同時にあるとこ見たおぼえあるけどな〜」
思いっきり棒読みで漫才するわたしたちをラムザがまた睨みつけ、
それからようよう剣の柄に目をやる。

39 :最後の帰還者 下 ◆0MKMjdfW.M :2006/11/28(火) 01:18:03 ID:SKSf+01B0
無骨で幅広な騎士の剣は女性の手にはあまりに無味乾燥だからと、
ふた振りのおなじ騎士剣を見つけたラムザのたのみで
器用なムスタディオが両方の柄に細工を施した。
ラムザは自分に一振り、残る一振りは最愛の女性に託した。
「アグリアス・・・?」
ラムザの目の色が、変わる。ああもうホントに鈍いんだから。
「危ないからこれ預かってもいーい?」
腰からもう一振り、おなじ騎士剣を下げたラムザが無言でうなずいた。
「クウカンノ ヒズミヲ サイド カクニン シマシタ。
 ジョウクウニ ユーザー トウロクシャノ ハンノウ アリ」
労八、おりこう!
ぐるっとわたし達に背を向けたラムザは下っ腹に力をこめ、剣が飛んできた方向の空を見据える。
「アグリアス!」
さて、お邪魔虫は消えますか。
労八のかついでいた荷物とディフェンダーはボコとココに見てもらおう。
中身?野営の道具以外は彼女の着替えだの化粧品だのばっかりだしね、まさに「誕生日祝いのオマケ」。
ムスタディオが小声で労働八号を呼び、こっそり物見の塔を降りる。
チコの手綱だけを解くの、手早くできるといいけど。
ボコとココと一緒にだれかさんがガッチリまとめちゃってるし。


「あれ、労八、なんかキナくさい!」
「やばい!どっか接続ミスったか?!」
物見の塔を降りきった直後、いきなり立ち止まった労八が、ドスンバスンと不吉な音をたてはじめた。
「うわ、うわ、どうしよう!」
「リリ、下がってろ!暴走するかもしれない!」
グルグルまわりだしたかと思いきや急停止した労八のなかから、ラムザの声が飛び出した。
「アグリアス!愛している!還ってきてくれ!」
・・・・・・誰の趣味かしら、こんな録音?ムスタディオくーん?
え、違う。それじゃまさか労八?
「ユーザー トウロクシャ アルマサマノ ゴメイレイ デス」
ああ、なるほど。お嫁に行く前にやることやってたのね、さすが。あの鈍感兄貴にしてこの妹あり。

40 :最後の帰還者 下 ◆0MKMjdfW.M :2006/11/28(火) 01:19:00 ID:SKSf+01B0
「アグリアス!貴女に触れたいんだ!還ってきてくれ!」
「ちょっとこれ、止めないと!」
物見の塔のラムザの表情はここから見えないのがつくづく残念!
わたしは左手のミトンをはずして右手に重ねてはめ、
労八のふところに突っ込んだ。
「アグリアス!だれよりも貴女を愛している!」
正面ボディの左下に、ななめ70度、この角度がポイントよ♪
「渦巻く怒りが熱くする!これが咆哮の臨界!波動撃! 」は、ちょっと拙いから、
「止まれぇ!」
ジャブを一発素手の左で放つ。避けた。
「アグリアス!アグリアス!貴女しかいないんだ!」
でも、このボディはムダのない動きで避けるには大きすぎるんだから。
「アグリアス!愛している!貴女の笑顔をもう一度見たいんだ!」
「もういっちょ!」
「アグリアス!愛している!還ってきてくれ!ガピ!」
はい、右の掌底一発、無事停止。
「それじゃムスタ、そっちはよろしくね」
「システム サイキドウチュウ ソノママシバラク オマチクダサイ」
「あのなーっ!古代の英知の結晶をいつもそう安物家電みたいに・・・」
「やすものかでんって何?」
「ゴーグに伝わる古代語だよ。はあーっ」
「だってわたし、これしか止める方法知らないし。
 算術でストップかけようにも労八にはできないでしょ?」
「あーっ、もういい、あっちも止めて来い!」
「はーい」

41 :最後の帰還者 下 ◆0MKMjdfW.M :2006/11/28(火) 01:20:03 ID:SKSf+01B0
そうだッ!
どうせ聞こえてたんなら、また聞かせてやるさ!
アグリアスさん!
好きだァー!アグリアスさん! 愛しているんだ! アグリアスさん!
こんな僕を信じるって言ってくれる前から好きだったんだ!
好きなんてもんじゃない!アグリアスさんの事はもっと知りたいんだ!
アグリアスさんの事はみんな、ぜーんぶ知っておきたい!
アグリアスさんを抱き締めたいんだァ!拳術で鍛えた腕で潰しちゃうくらい抱き締めたーい!
外野のツッコミは僕の叫びでかき消してやる! アグリアスさんッ! 好きだ!
アグリアスさーーーんっ! 愛しているんだよ!
僕のこの心のうちの叫びをきいてくれー! アグリアスさーん!
おなじ戦場で剣を振るうようになってから、アグリアスさんを知ってから、僕は貴女の虜になってしまったんだ!
愛してるってこと! 好きだってこと! 僕のもとに還ってきて!
アグリアスさんが僕のところに還ってきてくれれば、僕はこんなに苦しまなくってすむんです!
優しい貴女なら、僕の心のうちを知ってくれて、僕に応えてくれるでしょう !
僕は貴女を僕のものにしたいんだ! その美しい心と美しいすべてを!
異端審問官が邪魔をしようとも奪ってみせる!
恋敵がいるなら、今すぐ出てこい! オヴェリア様でもルカヴィでも相手になってやる!
でもアグリアスさんが僕の愛に応えてくれればこの手をまた血に染めたりはしません!
僕はアグリアスさんを抱きしめるだけです! 貴女の心の奥底にまでキスをします!
力一杯のキスをどこにもここにもしてみせます!
キスだけじゃない! 心から貴女に尽くします! それが僕の喜びなんだから
喜びを分かち合えるのなら、もっとふかいキスを、どこまでも、どこまでも、させてもらいます!
アグリアスさん! 貴女が戦場に素っ裸で出ろというのなら、やってもみせる!

42 :最後の帰還者 下 ◆0MKMjdfW.M :2006/11/28(火) 01:21:30 ID:SKSf+01B0
ガッツと拳術と貴女からの愛さえあれば、アルケオデーモンも素手でひとひねりです!!
アグリアスさーん!覚えていますかーっ!
貴女にチャームを仕掛けてきた身の程知らずのシーフ共は
全部僕がボコボコの血祭りに挙げたことーっ!
アグリアスさーんっ!それだけ貴女が好きなんです!
この場所で、ゴルゴラルダの処刑場で、
貴女が僕を信じるといってくれたこと!僕は一生忘れません!
貴女がつくってくれた美味しいお弁当を持って河原に行った日のことも!
僕にはじめてのキスを赦してくれた日のことも!!
僕にすべてを与えてくれた日のことも!!!
僕は死んでも絶対に忘れません!!!!


あーあー、歯止めが利かなくなっちゃってる。
えらいことになってきちゃったな〜。でも面白い。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・毎度のことでなければね。
あああ、昔よりもさらに内容がしつこくなっている。
ちょっとこれまだ続くの?
そりゃ、叫んで呼びかけてみろって提案したのはこっちだけど。
気合を入れてパワーアップするからって、
毎度毎度この手のことを絶叫しては戦闘に臨んでたなんて、ねぇ。
せいぜい大声にびくつく程度のモンスター相手より対人戦での破壊力が抜群だったっけ。
あれはオルランドゥ伯やメリアドールの剛剣技よりある意味強力だった・・・。
彼女の頭から湯気が出てブレイブアップのおまけつき。
「ラムザラムザ、ちょっといい?あのね、言葉遣いが昔に戻っちゃってるんだけど、
 いまは君のほうが年上になってるんだし、さっきの録音みたいな言い方のほうがいいかもね」
こっちに背を向けて絶叫しっぱなしだったのが一瞬ぴたっと静まる。
「アグリアス!俺は貴女だけを愛している!」
そうそう、そのくらいシンプルなほうが、照れ屋のアグリアスにはいいと思うよ。

43 :最後の帰還者 下 ◆0MKMjdfW.M :2006/11/28(火) 01:26:08 ID:SKSf+01B0
いまにも泣き出しそうな曇天が急速にほぐれてゆく。
ディフェンダーのやってきたあたりから光がさしてきた。
天上の清らかな光が数条、異界と人界をつなぐように。
その光に負けないくらいに輝く、小さな点が見える。
あの時身に着けていたクリスタルの武具が輝いているんだろうけれど、彼女そのものの輝きに思えた。
多分気絶したまんま。ディフェンダーには負けるけれど剣の主も相当な速度で落っこちてきている。
ああもう、こっちもこっちでホント、意地っ張りなんだから。
まあそんなの予想の範囲内だけどね。
誰よりも誇り高くて純粋で優しくてついでにマジメすぎて照れ屋で意地っ張りで、
たった四歳年上って理由だけで大好きな男性に甘えるのも遠慮がちで。
だからこそあなたはラムザにとって最高に可愛い女なんだって、どれだけ自覚してるかな。
ようやく労八から解放されたムスタディオがわたしの隣にいた。
「そら、行って来い!」
背中を勢い良く叩かれたラムザはわたしたちを振り返って頷き、二、三歩下がる。
助走をつけて思いっきり飛翔する。
さてそれじゃあお邪魔虫はようやっと退散できるわけだ。

44 :最後の帰還者 下 ◆0MKMjdfW.M :2006/11/28(火) 01:26:56 ID:SKSf+01B0
「リリベット」
「なに?」
「あいつら周りがお節介やかないとまたあのまんまだろうから、とっとと式も用意しとこうか」
ミトンを取ってそのままだった左手薬指に、わたしの為に用意された冷たい物が触れた。
「ん。あのふたりの分は?」
「五年もまえにラムザがうちの親父に頼んでとっくに出来てるよ。
婚礼衣装の生地もラファがこっちに送る手配済ませてるし」
「そう、よかった」
「リリ、オレ、まだ機工師は名乗れないし、飛空挺の復活なんて夢のまた夢だけど」
「んッ」
ティンカーリップをつける度に思うんだけど、これって発色はキレイだけどちょっと落ちやすくない?
ラムザの顔については落とし忘れたの気付いてたよ。
はーい大正解。みんな面白がっていつもそのまま教えないで放置してました。首謀者ラッドね。
ラムザがあなたの身長を追い越してからは首筋についてたことも結構あったでしょ、
アグリアス?

45 :最後の帰還者 下 ◆0MKMjdfW.M :2006/11/28(火) 01:27:57 ID:SKSf+01B0
あの大爆発のあと、ムスタディオ・ブナンザ、わたし、リリベット、
それに少し前に名前を変えたばかりのアグリアスは
ずいぶん時間をかけてから戻ってきた。
わたしたちを待っていてくれた人たちにもさんざん心配をかけてしまった。
だけどそれはわたしたち三人にとっては多分、まばたき一つ分の時間も経過していなかった。
ムスタディオは、きっちり一年分の記憶と歴史がなかった。
身に着けていたものは武器を含めてぜんぶあの日のままだった。
まさに、あの爆発の直後に工房の仮眠ベッドに姿を現したことになる。
そしてわたしが戻ってきたのがその二年後ちょっと過ぎ。
やっぱりあのときのままで。
おかしな話だけれど、
三つ下の死んだ弟と同い年だったはずの、ラムザと同い年になってしまった。
わたしより二つ年下だったはずのムスタディオもわたしやラムザと同い年。
ついこの前、最後に戻ってきたアグリアスもまさにあのときのまま、
つまりは、四つ年上だったはずのラムザより一つ年下ということに。
彼女の生まれ月がまためぐってきて彼女も29歳になったんだけど、それはあくまで書類上のこと。
ゴーグ市民として晴れて入籍しましたルグリア夫妻は、
だんな様のほうが約一歳年長の仲睦まじい新婚さんでして。
ルグリアの奥様は恋人時代よりほんの少しだけ
だんな様に甘えるのに遠慮を感じなくなったとか。
ねえ、人間がルカヴィになるよりはずっと素敵な話だと思わない?

46 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/28(火) 04:01:12 ID:/c6mrXcR0
屋根裏散歩士さんにお願い
通し番号つけて欲しい
終わりなのか中断なのか判断に困るのでレスつけづらい

47 :アグスレ職人名鑑:2006/11/28(火) 10:02:17 ID:r8j3rTry0
異端者(Part1〜)
 この板のFFT系スレすべての中興の祖。このスレへの作品投稿はないが、最萌え
トーナメントの際硬派なアグSSを一本書いた。「高嶺の花なアグ」が好きで、
甘々主流の流れの中に隙を見つけてはハードな萌えをねじ込んでくる古強者。

従者(Part1〜)
 絵師にしてSS職人。スレ最初のSSはこの人による。絵柄に癖があるが、
りぼんアグ・こげアグなどリクを受けた名作も多い。「千古の都」の続きはまだか。
ふたば絵師でもある。代表作「flower of mine」「こげアグ」他

顔無し黒魔道師(Part2〜3、5)
 初代神。独特の世界観を持つ連作をものし、現在まで続く良SSスレの基調を作った。
ラファが明るくけなげなのが特徴。Part5で再登場したが今一つ不評で、以後書き込みが
無かったがPart20で久々に姿を見せた。代表作「ティンカー・リップ」「夜光虫の夢(仮)」他

hc(変チュ)(Part2〜)
 主にネタ師。甘々な小ネタを数多く発表。可愛い系アグたん最右翼の一人。
代表作「ちょっとありえたかもしれない話(仮)」他

れっどふぉーど(Part2〜)
 主にネタ師。クセのない親しみやすい甘々短編や掛け合いを多く書いた。Part4
スレを最後に姿を消していたが、Part20あたりで復活してわりに硬派なSSを
多数手がけた。代表作「悪夢」「変異」「戯曲「黒」」他

白魔導師(Part2)
 Part2スレにてその後のラムザ達を描いた一連のSSを投稿。

チャペルナイト(Part2)
 Part2スレに初々しいラムアグ短編を投稿して好評を博した。当時高校生だった
らしい。

48 :アグスレ職人名鑑:2006/11/28(火) 10:02:48 ID:r8j3rTry0
ダークラムザ(Part4)
 Part4スレにてライオネル城脱出行のSSを書きかけたが、未完。

昼寝士(Part4〜)
 二代目神。行く人氏が現れるまではスレ最多作職人だった。初めてエロに手を
染めた職人でもある。スレがラムアグ一辺倒なのを気にしているらしい。代表作
「小姓ほど素敵な商売はない」「ザーギドスの長い夜」「ラムや」他

おーらん?(Part4)
 Part4スレにてラムアグ短編を一本書いたが、以後現れず。

とびねずみ(Part5〜)
 独特のまったりした雰囲気のSSを得意とする。サイト持ちでDQ系スレでも活動中。
オンリーイベント「FFT+A」ではこのスレの主力職人を集めて本を作った。代表作
「あなたの鼓動に」「ペールブルーの空に」「トーナメントの行方」他

ギュスタヴ(Part5)
 Part5のSS閑期にリクを受けて執筆。期待の新人と呼ばれたが、一本書いた
ところで新作執筆中の告知をしたまま姿を消してしまった。代表作「ありがとうと
言いたかった(仮)」

甘々士(Part6〜)
 絵師。名の通り甘々ラムアグを好み、画力は神クラスだが現在は引退中。
商業漫画家でもあり、「FFT+A」ではラムアグ本を刊行。代表作「ときめき
アグリアス」他

カエル(Part6)
 Part6スレに現れ、スレの半分近くにまたがるラムアグ大長編を著し、「オヴェリアの
アグいじり」という萌えジャンルを定着させた。それ以降姿が見えない。

49 :アグスレ職人名鑑:2006/11/28(火) 10:03:27 ID:r8j3rTry0
もみもみ士(Part6〜)
 三代目神。ラムアグ、オヴェアグ、単体アグ、ギャグ小ネタから本格長編まで
守備範囲が広く、独特の「お姉さんアグ」にはファンも多い。なおハンドルは
「おっぱいもみもみ士」の意。代表作「秘密の夜」「世界を滅ぼす者」他

はちまるいち(Part6〜)
 ラムアグかつラムメリ。三角関係のSSを多く書くが、ラムアグよりもアグメリの
掛け合いの方が楽しかったりする。最近はSS投下もなく、サイトは開店休業中。
代表作「誰と名コンビ!?」他

ばるばろ(Part7)
 Part7スレに突如現れ、ラムアグ恋愛長編を投稿して去った。軍事板住人らしいが、
今も見ているのだろうか。代表作「恋の囁き」

通行人R(Part8)
 コメディ・シリアス双方の良SSを一本ずつ投下。「初恋の人と再会するアグ」という
微妙なネタを扱って叩かれもしなかったのは筆力か。代表作「アグリアスに首ったけ」
「メモリー」

199(Part11)
 ラムザのことを何とも思っていないアグと、一方的に妄想する空回りラムザという
斬新な配置で半ネタ・半SSのような文章を多数投稿。

◆awRuXUefoY(Part12)
 Part12スレにて悲恋SS「ルカヴィの贈り物」を投下するが、未完。

ふみんしょ(Part12〜)
 四代目神。もみもみ士以降久々に登場した長文・多作系パワー職人。甘々
ラムアグの旗手。萌えキャラ・エレーヌを創造した。不眠症は結局治ったの
だろうか。代表作「アグリアスさんのデート指導」「海水浴」他

50 :アグスレ職人名鑑:2006/11/28(火) 10:04:00 ID:r8j3rTry0
ギルロゼ珍道中(Part12〜)
 ふみんしょ氏と双璧をなす甘々ラムアグ職人。代表作「あなたがいれば」「ルザリア
道中膝栗毛」「孤剣の死」他

チョコボヘッド(Part13)
 ムスタディオ視点でのラムアグのその後、ラッド視点のキャンプ話など、一歩引いた
視点でのラムアグ話を多く作る。代表作「ある女性ホーリーナイトと剣聖」「異端者の
恋の始まり」他

ヨネヤ(Part13)
 絵師。シャープな今風の線でアグを描く。ラムアグというよりラムザ萌え?

629(Part13)
 考察ネタの他、ヘヴィな戦場系アグSSを一本投下。凛々しいアグ好きでハードな
考察が得意だが、書き込みは以後ない。

行く人(Part13〜)
 五代目神。丸一スレ以上にわたる妄想系暴走系ストロングアグ長編「アグリアスが
行く!」でデビュー。ナンセンスからシリアスまで書き分ける懐の広さと圧倒的な
執筆速度を持つ、超多作かつ息の長い職人。代表作「アグリアスが行く!」他

145(Part14)
 甘々な流れの中でハードでシビアなアグ像を描いた「人殺しの夢」を投下し、
高い評価を受けた。

&(Part14)
 獅子戦争後のラムアグの再会を書いた長編「桜花の約束」を投下するも未完。
続きが待たれる。ギルロゼ珍道中氏も一度このハンドルを使ったことがあったが
のちに別人と確認。

51 :アグスレ職人名鑑:2006/11/28(火) 10:04:41 ID:r8j3rTry0
愚物(Part14)
 おじいちゃんシドが大変なことになるSS「老人の嘆息」を投下。

見習い審問官(Part15)
 日記仕立ての短編「アグリアスの観察日記」を投下。

744(Part15)
 オーボンヌへ派遣されるまでのアグリアスを独自の解釈と考察で描いた
「オークス家の令嬢」を投下したが、未完。

モトベ(Part16〜)
 戦闘描写を得意とする職人。蘊蓄は異様に豊富だが実践はさっぱりな侍モトベが
持ちキャラ。代表作「黒い聖騎士」「カティロア記」「奪う女」他

牛鬼(Part16)
 Part16スレにて季節ネタSS「クリスマス戦線」を投下。

橋乃根本(Part16〜)
 Part16スレにて短編「悩み、想う(仮題)」を投下。Part28スレにて
エロパロスレ経由で復活したが、未だアグスレへのSS投下はない。

コウモリ(Part17)
 Part17スレにて珍しいクラアグSS「特効薬」を投下。

さきまし(Part18〜)
 Fateネタでデビューし月厨扱いされたものの、以後良質のSSを投下して認められる。
看病編の続きはまだか。代表作「アグリアスさんのケーキ事情」「看病黙示録」他

◆xZ3z4MfPQE(Part19〜)
 ザルアグ長編を書くも、ラムアグ急進派の叩きに遭って擱筆してしまった。続きが
待たれる。代表作「恋の始まり」「戸惑い」

52 :アグスレ職人名鑑:2006/11/28(火) 10:11:33 ID:r8j3rTry0
超絶勇者ゴラグロス(Part19〜)
 絵師。スレンダーでむっちりで目つきの厳しいアグを描く。スレにはPart19が初投下
だが、画像あぷろだの方では昔からいた。

◆Elk5NtY7Pw(Part19)
 Part19スレにて夜営SS「夜風」を投下。

寒椿(Part20)
 汎用忍者ソウテツの視点からラムアグを描いた長編「風、薫る」を投下。内容は
評価されるが、携帯からの打ち込みなので間遠な連続投稿になったことが
顰蹙を買った。

& ◆C2xaDmwbR(Part21)
 Part21スレにて野営SS「見張りの夜に」を投下。

まとめの人(Part22〜)
 停滞中の千一夜に代わりアグスレSSまとめサイトを作ってくれた人。千一夜更新
再開に伴い活動を停止したが、肝心の千一夜がまた止まってしまった。

ふぅ(Part22、23)
 Part22スレにてオリキャラ・シャレーヌが活躍するSS「或る女戦士」を投下。代表作
「或る女戦士」「Feeling Hearts」「東方文化〜天国と地獄」

是路零士(ゼロレイジ)(Part23)
 アグリアスに告って玉砕する汎用を通してラムアグを描いた中編「決戦前日」
を投下。キツめの感想をもらうのが好きらしい。サイト持ち。

カテナツィオ(Part24〜)
 夫婦ラムアグによる後日談連作のほか、評伝風アグ、ショタラムザなど正統派
ガチ萌えSSを多数書く。代表作「丘の上の風」「異国傑物伝」「女騎士と幼子」他

53 :アグスレ職人名鑑:2006/11/28(火) 10:12:18 ID:r8j3rTry0
太便士(Part25〜)
 久々の多作職人。絵師でもあり、自作の挿絵つきSSは評価が高い。元は「多弁」
というハンドルだったがネタで改名した。排泄好き。代表作「私立イヴァリース学園」

積木屋(Part25)
 Part25スレにてラムザの家族に目通りするアグを描いた短編を投下。半年
ROMっていたらしい。

rightbrain(Part26)
 ゲームブック仕立ての短編を核にした連作長編を投下。SS自体の評価は低く
なかったが、叩かれるのに慣れていなかったようでずいぶん後まで粘着していた。
代表作「Love is」

妄想(Part27)
 Part27スレにてアグが性に目覚めるSSを書いたが、18禁相当ということで途中から
エロパロ板に移動した。代表作「雨の降る夜に」

ぬこ(Part27)
 Part27スレにてChapter1と2の間の荒んだラムザのSSを書いたが、アグスレに
書く話ではないということで恋する小説スレに移動した。

67(Part28)
 Part28スレにて、ED後捕縛された異端者ラムザが枢機卿の暗殺者として働く
暗く切ないSSを投下。

339(Part28)
 Part28スレにて忠臣蔵をパロった長編台本風SS「仮名手本十二宮戦士」を投下。

54 :抜けてたら教えて:2006/11/28(火) 10:13:44 ID:r8j3rTry0
387(Part28)
 Part28スレにて夜営中のアグを描いた短編を投下。Part28スレはSSタイトルもトリップも
ないまったくの名無し職人が多く、何人かは同一人物かもしれない。

823(Part29)
 Part29スレにてシドが活躍するラムアグSS「愛とはかくも素晴らしきかな」を投下。

屋根裏散歩士(Part29)
 久々の「士」がつくコテハン。ラムザも誰もみんなアグたんに首ったけ、という
アグ萌えの本道を行くコンセプトでSSを書く。代表作「聖女」「リィヌ・ホランドゥの
瞳」他

902(Part29)
 Part29スレにて小柄好きのラムザに独占欲を燃やすアグのSS「ここでキスしろ」を投下。

ラトーム(番外)
 更新が止まりっぱなしの千一夜管理人。かつてこのスレの職人だったらしいが、
誰なのか不明である。

55 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/28(火) 11:34:12 ID:M+zR/zhV0
>>47-54
おおお! GJ!!!
こうして見ると職人さんはこんなにたくさんいたんだな・・・。
ほんとにこのスレは恵まれてると思うよ。


行く人さん新作SS&屋根裏さんSS完結(?)も乙です。
行く人さんと屋根裏さんのラムザのアグたんへのプロポーズ(告白)の温度差がありすぎるw

56 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/28(火) 11:48:29 ID:Yni2MYoX0
アグ姐はほんと愛されてるねぇ

57 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/28(火) 12:14:14 ID:7D6CDoMq0
職人の多さに改めて驚愕。
FFDQ板では文句なしにトップだろうな。

58 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/28(火) 13:35:23 ID:FxUEx3YR0
職人さんたち乙です。
もう三十にもなるのか・・

59 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/28(火) 17:11:39 ID:pvFL8Tg0O
屋根裏散歩士さんのSSを早くちゃんとパソコンで見たいぜ
だから今日は寄り道しないで真っ直ぐ帰宅するんだぜ

60 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/28(火) 18:08:22 ID:VMG6zBBM0
>>59
そういうことを話し出すのは、死亡フラグだ

61 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/28(火) 19:34:52 ID:jCrZTFyq0
おい、>>59……目を開けろよ、なあ……
寄り道しないでまっすぐ帰るんだろ? 屋根裏散歩士さんのSSを
パソコンで見たいって、そう言ってたじゃないか……
返事をしてくれよ、>>59ーーーっ!!

つまりこういうことか

62 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/28(火) 20:20:14 ID:EppdsT320
それは、どっちかというと蛇足

63 :修道院での一幕 1/7 ◆WVAHnGXcls :2006/11/28(火) 22:39:13 ID:BTOPSf0V0
秋から冬へと変わる季節、ただでさえ風邪を引きやすい時期。
王女オヴェリアの窓の鍵がふとしたきっかけで壊れ、誰もそれに気づかず、
夜になってオヴェリアが寝静まってから夜風が強まり、
窓がキィと音を立てて開き寒風を室内に呼び込んでしまった。
結果、王女オヴェリアは風邪を引いた。

女中達が看病する中、寝室の戸がノックされ、開いた。
「お邪魔いたします。オヴェリア様、お加減は如何でしょうか?」
入ってきたのは王家直属の近衛騎士アグリアス・オークスだった。
オヴェリアは半身を起こし、手を払って女中を下がらせる。
「ええ、大丈夫よ。少し二人きりにしてもらえないかしら」
女中達が部屋から出るのを待ってから、
アグリアスはオヴェリアのベッドの隣に椅子を運んで座った。
「お見舞いに来てくれたの? コホッ、コホッ」
「その通りでございます。少々失礼をば……」
アグリアスは手のひらをオヴェリアの額にあてがい、
その熱が先日より下がっている事に安堵の笑みを浮かべた。
「順調に回復しておられるようでなによりです」
「コホッ。ええ、昨日よりはだいぶ楽になったわ」
「しかし、治りかけというのも危ういものゆえ、もうしばしご辛抱のほどを」
「大丈夫よ、こっそり部屋を抜け出す元気だって無いんだから」
「抜け出す気はお有りなのですね」
言われて、オヴェリアはクスクスと肯定するように笑った。
いつもなら苦言のひとつも出ようものだが、アグリアスも今日この時は微笑む。

64 :修道院での一幕 2/7 ◆WVAHnGXcls :2006/11/28(火) 22:39:45 ID:BTOPSf0V0
「海がよく見える岬の近くにね、冬にしか咲かない白い花があるの」
「花、でございますか」
「ええ。もうそろそろつぼみがついているでしょうから、見に行きたかったのだけど……」
「その際は我々にお声をおかけ願います。お一人で行かれては……」
「あら、一人じゃないわ。二人よ」
「アルマ様……ですか」
「ええ。……アグリアス、そこの紅茶を淹れてくれないかしら?」
「はっ」
命に従いアグリアスは近くの机にあったティーカップに紅茶を注ぎ、オヴェリアに手渡した。
丁度飲み頃に冷めていた紅茶を、オヴェリアの可憐な唇が飲む。
「ああ、おいしい……」
「…………何か茶菓子を用意させましょう」
「いいわ。コホッ、コホン。……アグリアス、ここにいて」
「はっ」
しばし沈黙が場を支配する中、時折オヴェリアの咳が響いた。
「……オヴェリア様。布団の中に入られてもらえませんか」
「ずっと横になっていると、何だか色々考えてしまって……」
「そうですか」
「ねえ、アグリアスは不満に思った事はない?」
「何に対しての不満でしょうか」
オヴェリアは視線を修理された窓に向けた。その先には風でざわめく森があった。
その森を抜けてしばらくすると岬があり、海が見える。
たまにアルマに誘われて、警備の目を盗んで抜け出しているオヴェリアだったが、
ラヴィアン、アリシアはともかく、アグリアスは見逃してやっていた。
最近、その事に気づきつつあったから、オヴェリアは訊ねてみたのだ。

65 :修道院での一幕 3/7 ◆WVAHnGXcls :2006/11/28(火) 22:40:22 ID:BTOPSf0V0
「こんな辺境の地で……私一人のために質素で退屈な日々を送る事になって……」
「王家からの勅命、私はこの任に誇りを持っております」
「そう……」
「それに」
「それに?」
布団の上にあるオヴェリアの手を取り、アグリアスは微笑んだ。
「オヴェリア様の御心を少しでもお慰めできる事を……嬉しく思っております」
「……ありがとう、アグリアス。コホッ、コホン」
オヴェリアが咳き込むのを見て、アグリアスは紅茶のカップを取り上げた。
「どうか横になって下さい、今無理をなされては風邪がこじれてしまいます」
「そうね、少し休むわ……コホン、コホン」
コン、コン。
咳に合わせるように、戸がノックされた。女中だろうか?
しかしノックの癖からオヴェリアは相手を察し微笑んで応えた。
「どうぞ」
「失礼します」
入ってきたのはベオルブ家令嬢アルマだった。頭を下げ一礼し、ベッドに寄ってくる。
アグリアスは「どうぞ」と自分の席を上げた。
「ありがとう、アグリアスさん」
「いえ」
「アルマ、今日もお見舞いに来てくれたのね。……何を持ってるの?」
言われて、アルマはニコリと笑って応える。
「さあ、何だと思う?」
もったいぶった仕草をしながら、手のひらにおさまる何かをいじるアルマ。

66 :修道院での一幕 4/7 ◆WVAHnGXcls :2006/11/28(火) 22:40:59 ID:BTOPSf0V0
「……オヴェリア様、横になっていただくお約束です。
 アルマ様もオヴェリア様にご無理をさせないようお願いいたします」
アグリアスに睨まれ、オヴェリアはおとなしく布団に潜った。
一方アルマは唇を尖らせて小声で何事かを呟く。多分悪意の無い嫌味だろう。
「――それで、アルマ様。何をお持ちになられたのですか?」
「花でも摘んできてくれたのかしら。でも、あの花はまだつぼみよね……」
二人の疑問を聞き、アルマの表情が一点、パッと輝く。
「えへへ〜。オヴェリア様の退屈をまぎらわすためにお持ちいたしまするは何と……」
手のひらを開く。
王女への見舞いの正体、それは。
「葉っぱ」
だった。
「…………」
「…………」
沈黙するオヴェリアとアルマ。
よく見てみる。うん、草だ。
その辺に生えている雑草だ。
多分教会の庭に落ちている。
森に行けば全力全開で生い茂っている。
そんなどこにでもある葉っぱだった。
「……アルマ様。それが病床のオヴェリア様への貢ぎ物とは、少々ご冗談がすぎるのでは」
「あら、冗談じゃないわよ。失礼ねぇ」
クスクスと悪戯っぽく笑うアルマ。どうやらこの草には何か秘密がありそうだ。
「……ただの木の葉と見せかけて、正体は何ですか? 薬草の類か、ハーブの類か」
「ただの葉っぱよ。名前も知らないし木から一枚拝借してきたの」
「…………」

67 :修道院での一幕 5/7 ◆WVAHnGXcls :2006/11/28(火) 22:41:37 ID:BTOPSf0V0
言い切られて唖然とするアグリアスを見ると、アルマはいっそう嬉しそうに笑うのだった。
「それで、アルマ。その葉っぱを私に見せてどうするのかしら?」
アグリアスと違い、まだ期待の色を瞳に浮かばせているオヴェリアが訊いた。
「いえいえ、これはオヴェリア様にお見せするためにお持ちしたのではありません。
 お聴かせするために拝借して参りました」
「聴かせる? コホンッ。……葉を、ですか?」
「どうかご拝聴を」
言って、アルマは葉っぱを唇に挟んだ。スッと息を吸い、吐く、いや、吹く。
「ヴィィィィィィ」
「わあっ、音が鳴ったわ」
「草笛……ですか」
「その通り。昔、お父様に教わったの。久し振りだけど、うまく吹けてよかったわ」
カラカラと笑うアルマ。同様に、見舞いの品の正体を知って笑顔を浮かべるオヴェリアとアグリアス。
「ただ音が鳴るだけじゃありませんよ。ちょっと加減をすれば、こんな風に……。
 ヴーヴィーヴィー♪ ヴィーヴーヴーヴヴィー♪」
「まあ、音楽に」
「いかがでしたでしょう、オヴェリア様」
「ええ、とっても……コホン、コホッ、コホンッ」
「ああっ、あまりおはしゃぎにならないでください。お身体に障りますよ」
咳き込むオヴェリアを見てアルマは布団の中に手を入れ、オヴェリアの手を探し出して握った。
「ごめんな、コホンッ、なさい。あまりに楽しかったから……」
「オヴェリア様……」
「ねえアルマ、私にも草笛の吹き方を教えてくれないかしら?」
「お望みとあらば、完璧にマスターさせて差し上げます」
「ではさっそく……」
「なりません」
ぴしゃりとアグリアスが言い切って、二人の視線を一点に受けた。

68 :修道院での一幕 6/7 ◆WVAHnGXcls :2006/11/28(火) 22:42:10 ID:BTOPSf0V0
「オヴェリア様は未だ病床の身、草笛を学ぶのでしたら風邪が治ってからにしてもらいます」
「ぶー、少しくらいいいじゃない。アグリアスさんったら堅物なんだから」
「アルマ様、貴女様は少々おてんばすぎます。
 こうして修道院で暮らしているのですから、もう少し慎ましさというものを学んで下さい」
「はーいはいはい。アグリアスさんの小言は聞き飽きました。
 それと、私から見ればアグリアスさんはもう少し肩の力を抜いた方がいいと思いますよ」
「そうは参りません、オヴェリア様をお守りするのが我が務めゆえ」
「恋のひとつでもして、乙女心を呼び覚ませばだいぶ可愛くなると思うんだけどなー」
「残念ながら恋をしようにも、この教会にいる殿方はシモン様くらいですから」
「いつか、チョコボに乗った王子様が迎えに来るかもしれませんよ」
「それはまた夢のあるお話で。しかしご存知ですか?
 人の夢と書いて儚いと読むのですよ。
 そんな夢物語に花を咲かせるより、アルマ様はベオルブ家ご息女として現実を学ぶべきかと――」
「アグリアスさんとおつき合いできる殿方は、さぞ心の広い方でありましょうねぇ」
アルマが言って返すと、オヴェリアがプッと吹き出した。
「そうね、アグリアスには心が広く優しいお方がお似合いだわ」
「お、オヴェリア様まで……。私は剣と王家にこの身を捧げておりますゆえ……」
「それでも、もし殿方を好くような事があれば、アグリアスにはその方と結ばれて欲しいわ。
 私はきっと……そういう風に誰かと結ばれるとは思えませんから」
少し斜になって語るオヴェリアを見て、アルマとアグリアスは口をつぐんだ。
王女である以上、相手は相応の身分が求められる。
そしてそれ以上にいずこかの派閥が政治的に有利になるよう婚姻を運ぶだろう。
恋を知らず、愛を知らず、それでも否応なしに誰かのために誰かと結ばれる。
そんなオヴェリアの境遇を二人は不憫に思わずにはいられなかった。
「……大丈夫ですよ、オヴェリア様にもきっといつか素敵な殿方が現れます。
 全力で貴女を愛し、慈しんでくれるような人が、きっと」
「……ありがとう、アルマ」

69 :修道院での一幕 7/7 ◆WVAHnGXcls :2006/11/28(火) 22:42:53 ID:BTOPSf0V0
友情を深める二人を見、アグリアスは己の胸があたたかくなるのを感じた。
王女オヴェリア・アトカーシャ。
ベオルブ家末娘アルマ・ベオルブ。
二人の未来に幸多き事を祈り、アグリアスは一礼した。
「それでは、そろそろ私はおいとまさせていただきます。
 アルマ様はどうかごゆるりと……くれぐれもご無理をさせぬようお願い申し上げます」
「解ってるわよ。大丈夫、草笛を聴かせて差し上げるだけだから」
微笑みながら葉っぱを咥えるアルマを見て、アグリアスは小さく笑った。
「それでは」
アグリアスが退室した直後、ドア越しにアルマの草笛の音色が聴こえ出す。
アグリアスはしばしドアに背を預け、アルマの奏でる曲に耳を傾けていた。

「ふっ。恋……か。恋をし、その相手と結ばれる……。
 そんな当たり前の事が、オヴェリア様の身には何と儚い願いだろうか……」

腰から下げた剣を握る。そして思う。
守ろう。騎士である自分にできる事はそれだけだ。
国王オムドリアV世と王妃ルーヴェリアの間に生まれた子が二人、すでに病死している。
偶然とは思えないきな臭さ。オヴェリアに王位を委ねようとする意思が働いているのだろうか?
数年以内に王位継承者をめぐるトラブルが発生するだろうとアグリアスは予測した。
自分に恋は無用。必要なのは守るための力。
そう思い、アグリアスは廊下を歩き出した。

それから数年――アルマが修道院を去って、さみしさも癒える頃――王女オヴェリア誘拐事件が発生する。
そして彼女の物語が、一人の青年の物語と合流し動き出す。

   THE END

   そしてChapter2『利用する者される者』へ――。


70 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/28(火) 23:47:53 ID:7/o9RxPX0
乙です。
うん、こういうのいいね。
アグたんとオヴェリア様とアルマがなんだか姉妹みたいでいいな。

71 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/28(火) 23:51:30 ID:9AhL68rIO
オヴェリアの結末がわかってるから、せつない

72 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/29(水) 00:06:45 ID:ta7ZZbjSO
なんかディリータ殴りたくなってきた

73 :屋根裏散歩士 ◆0MKMjdfW.M :2006/11/29(水) 00:16:13 ID:M9lwcggp0
>>46
ご指摘ありがとうございます。
このお話はこれでおしまいです。
ほかに読みやすさで気をつけたほうがいい点があったらまたお願いします。


>>59
この続きでエロパロスレ行ってエロやろうかと思ったらムリでしたよ。
という残念イベントが発生したので死亡フラグは相殺されました。


ラムザ一行は稼いだお金を武器防具、回復アイテム程度しか使ってないのは、
やっぱりアグリアスさんに食材買いに行かせて「おまけ」と称して
在庫一切合財もらってこれるからじゃなかろうか・・・?

74 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/29(水) 02:21:32 ID:9rgkESuZO
遅ればせながら全ての職人さん&新スレ立て乙です。アグ姐もとうとう30…30…さんじゅ…うわやめろなにする(ry

75 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/29(水) 02:37:28 ID:BsxtXfB5O
嗚呼、儚きトンベリ王女…

76 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/29(水) 10:02:20 ID:6wzCwwWE0
そんなオヴェ様もゼイレキレではピョンコピョンコ滝登りするほどに逞しくなられて…
オヴェ「ザンギュラのスーパーウリアッ上ッ!!」

77 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/29(水) 10:20:24 ID:46FUxp440
騎士の渾身のヘッドブレイクをガードするぐらいだからなぁw
実は脱ぐとマッty…う嘘ですごめんなさいアグリアスさんお願い斬らないで><

78 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/29(水) 14:02:21 ID:V6v/xlPI0
アルマ 「えー、マバリア使えないのー?」
オヴェ 「マバリア使用できないのが許されるのは士官学校までだよねー」

汎用シロマ 「何という暴言
       一言聞いただけでショックを受けてしまった
       この修道女達は間違いなく魔女」

79 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/29(水) 15:12:25 ID:B2WhsCNt0
そういや29チャンネル12月いっぱいで終わっちゃうらしいな

80 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/29(水) 19:39:38 ID:6wzCwwWE0
2006年も終わりになろうかというときに、戌年年賀アグを発見・転載。
ttp://kasamatusan.sakura.ne.jp/cgi-bin2/src/ichi62925.jpg.html
アグ「どうせ、私は王家のイヌだ…」
ラム(みかん、何個乗っけられるかな…?)
てな感じか。

81 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/29(水) 21:16:16 ID:C+VsgwT40
やはりアグたんはエロいな。

82 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/29(水) 22:07:11 ID:HDhGST5Z0
わんこアグを飼い慣らしたい

83 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/29(水) 23:55:12 ID:zSwldlSu0
新世紀アグンゲリオン

ポコ「クェェ」
アグたん「食べちゃ駄目だ、食べちゃ駄目だ」

                   新世紀アグンゲリオン 完

84 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/30(木) 01:26:29 ID:kI1suP3F0
時代が>>83に追いつくにはあと8年を要するな

85 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/30(木) 03:06:43 ID:kI9UC0nW0
http://ex17.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1164807613/111-113
111 名前:VIP村人a[] 投稿日:2006/11/30(木) 02:48:01.37 ID:HlZ3vG740
アグ「今さら疑うものか! 私はサンタを信じる!!」

112 名前:VIP将軍[] 投稿日:2006/11/30(木) 02:51:23.22 ID:m8LhwGn30
>>111
いや、そこは疑っとけよwww

113 名前:VIP足軽flash[] 投稿日:2006/11/30(木) 02:55:58.39 ID:CJY5aVUq0
>>111
後の「人の夢と書いて儚い」である


86 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/30(木) 03:22:45 ID:LM7Gmov50
磨羯の月29日の夜、隊長たるラムザは士気向上の為に仲間達にこっそりプレゼントを配ることにしていた。
赤ずきんを被り、人知れず(ほんとは皆知ってる)仲間達の部屋に忍び込んではプレゼントを置いていくラムザ。
あらかた配り終わり、ようやく最後に残るはアグリアスの個部屋である。
ちょっとドキドキ。
だがラムザは知らなかった。
アグリアスの部屋に設置されている特大の靴下の中に熊取りの罠が仕掛けられていることを。

87 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/30(木) 06:32:37 ID:j79GT6PUO
サンタ捕獲すればプレゼントひとりじめじゃね? ってタイプなのか
サンタさんに会ってお礼を言うためなら罠だってしかけるわ! ってタイプなのか

88 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/30(木) 06:55:13 ID:FIHJpKCQ0
わかってないな。
アグたんはトナカイのソリに乗りたいんだよ。

89 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/30(木) 07:51:33 ID:MK4nkcL7O
まだ11月なのにお前らときたら

90 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/30(木) 09:41:50 ID:feYt0vPW0
アグリアス・・・のちの生粋のショタである

91 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/30(木) 16:03:52 ID:CMfGzJ/f0
>>85
何か閃いた(・∀・)
初投稿どころか初SSだけど書いたですよ。

92 :91 1/3:2006/11/30(木) 16:05:27 ID:CMfGzJ/f0

「今さら疑うものか! 私はサンタを信じる!!」

アグリアス様がそんなことを言い出したのは、聖アジョラの聖誕祭の日のことだった。
私は今でもその時のアグリアス様の、めったに無いほど上気した顔を覚えている。
そのころの私たちは異端者の一味として追われる立場ではあったし、決して軽々しく騒げる立場では無かったのだが、
その日が近づくにつれて街角に溢れていく喧騒や、道行く人のどこか幸せそうな顔、木枯らしに舞う木の葉でさえも慎ましげに聖誕祭を祝っているようで、
前日から町から少し離れた場所にキャンプを張り、最低限の警備は維持しながらも、ささやかながらその日を祝うことにしたのだった。

かくしてささやかながらも楽しいパーティは始まった。
そう余裕があるわけでもないので、食事の内容も普段と特に変わらないし、煌びやかな装飾も、素敵なプレゼントもなかったけれど、
夕食のあとに焚き火を囲んで、町で買ってきた少しだけ特別なワインと、甘い干しフルーツ、それだけでとても幸せな気持ちになれたのだ。
まぁ、そんなロマンティックな雰囲気も長持ちはしなくて、今日はもう見張りの無いムスタディオあたりがエールに酔っ払って、
調子はずれの歌を数人で歌い始めてからは、いつもは厳しいお顔のオルランドゥ伯まで巻き込む大合唱が起こったり、
マラークが蛙を使ったかくし芸を披露したら、ラッドが対抗して傭兵隊仕込みの一発芸を始めたりと、まぁ、これはこれで楽しいのだけれど。


93 :91 2/3:2006/11/30(木) 16:06:39 ID:CMfGzJ/f0
そして私、アリシアはといえば、ラヴィアンや数人の仲間、歌い疲れたムスタディオたちと、「サンタクロースの存在」について激論していた。
勿論皆、本気で信じているわけでは無いのだけど、なかなかの白熱した議論になり、熱血漢のガストンに至っては
「何も解っちゃいないんだ!サンタが居ないなんていうやつには『俺がサンタだ!』だって言ってやるンだよッ!」とばかりに吼えるほどだった。

そして議論の盛り上がりも最高潮になったときのこと
「―サンタクロースは確かに居るさ。少なくとも私はそう信じているよ。」
とアグリアス様が静かに呟いた。
「意外だなぁ、姐さんって結構ロマンティストなんスねぇ。」
と、ムスタディオが本気で感心した様に言う。


94 :91 3/3:2006/11/30(木) 16:08:16 ID:CMfGzJ/f0
何気に失礼な発言にも思えるのだけど、アグリアス様は気にした様子もなく、それどころかだんだんと顔を火照らせながら
「そうかもしれん。だがなムスタディオ、我々は今までルガウィなどという伝説の怪物さえもこの目で見、戦いすらした。
 御伽噺の怪物が居て、同じ御伽噺のサンタクロースが居ないなどということはあるまい?
 それに、だ。考えても見ろ。ルガウィは悪しき心に聖石が反応して生まれるが、また聖石は、清き願いに呼応して奇跡も起こす。
 つまりだ、強い願いや意思というものには不思議な力があるのかもしれんぞ?
 それならば、少なくとも今日のこの日、国中の子供が実在を強く願い、また、信じているサンタクロースが存在しないなどと何故言える?
―それにな、ここだけの話だが、私だってもう二十年もサンタクロースを信じているし、願ってもいる。私のような人間も一人や二人じゃあないだろう。
 ならばもう疑う余地は無いさ、そう『今さら疑うものか! 私はサンタを信じる!!』」

アグリアス様はそう言って笑っていた。
アグリアス様の部下としてチームを組んでから長いけれど、そんな風に笑うアグリアス様の顔は同性の私から見てもとても綺麗だったし、
そんなアグリアス様の横顔に見とれているラムザ隊長が微笑ましくもあって。
こんなに幸せな気分になれたのはのはきっと。
サンタクロースがくれた贈り物なのかもしれない。と思ったのだ。

95 :91:2006/11/30(木) 16:11:59 ID:CMfGzJ/f0
区切り方が何か変になった気がする…。
というか二回の書き込みで大丈夫だった気もします。
お目汚し失礼しました。

96 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/30(木) 16:39:16 ID:ISxtf8AF0
GJ!
色々と理屈をつけつつ純粋にサンタを信じてるアグリアス萌え。
ラッドの傭兵隊仕込みの一発芸とか見てみたいw

97 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/30(木) 18:14:42 ID:CSGJgqZCO
ガフガリオンから暗黒剣は継承できなかったけど、一発芸は継承していたわけで
多分きっと絶対ケツで割り箸破壊とかだろうなぁ

98 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/30(木) 18:42:06 ID:jMgWD6s30
>>93
俺がサンタだ!
ttp://www.geocities.jp/mes_chansons/simamoto.swf

99 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/30(木) 19:24:13 ID:m7QDjc4r0
>>91さん
初めてにしては中々よ(はぁと

100 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/30(木) 19:45:07 ID:CMfGzJ/f0
>>98
Exactly(そのとおりでございます)

101 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/30(木) 19:56:16 ID:LM7Gmov50
やっぱ、いぢり絵師さんとこのこれだな。
ttp://edelweiss-box.hp.infoseek.co.jp/FFT/1135500351181.png

102 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/30(木) 23:14:22 ID:Oiw0iKuu0
太陽戦隊サンアグたん

アグパンサー「カレー大好き!」

                   太陽戦隊サンアグたん  完

103 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/30(木) 23:23:24 ID:XOUVJiUB0
きょうも嫌なことがあったのでアグリアスさんにいいこいいこされたい。

104 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/30(木) 23:37:21 ID:BYXcKhlN0
もしもラムザとアグが学生だったら。

ラムザ「アグリアスさんはなんでフィールド競技にしか出ないんですか?」

アグ「しくしくしくしく」

105 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/11/30(木) 23:43:30 ID:LM7Gmov50
>>104
MOVE3&おっぱいバインバインだから

106 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/01(金) 00:34:46 ID:34VlLwUM0
おっぱいバインバインなアグリアス先輩の所属する部活はやっぱ剣道部なんだろうか

107 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/01(金) 01:01:07 ID:5FOBVX7S0
新体操部は異端ですか。

108 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/01(金) 07:21:02 ID:j0Hp5dKIO
生徒会副会長(オヴェリア)補佐&フェンシング部部長なアグたん
毎朝ラムザを起こす役をアルマと争う

109 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/01(金) 11:18:39 ID:Cf30RmPPO
映画研究部でひとつ

110 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/01(金) 14:19:38 ID:CnZCwHtl0
光画部しかないだろう

111 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/01(金) 17:47:58 ID:7wu3phnS0
FF12アルティマニア・オメガのカバーイラストが素敵すぎる
あの絵柄で吉田にアグたんを描いてほしい

112 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/01(金) 18:08:39 ID:8m+g9PeD0
>>111
なにそれ?

113 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/01(金) 18:23:34 ID:SFJlXC3z0
>>112
ほい。

ttp://www.amazon.co.jp/gp/product/4757518218


>>111
いいね、情報dクス

114 :vsホーリーナイト 1/11 ◆WVAHnGXcls :2006/12/01(金) 18:31:22 ID:0UU+7Tsp0
嬉しかった。
王家直属のルザリア聖近衛騎士団に入隊できた事が。
嬉しかった。
名誉ある王女オヴェリア護衛の任務を受けた事が。
嬉しかった。
憧れのホーリーナイト、アグリアス・オークスの部下になれた事が。
嬉しかった。
ラムザ・ベオルブと共に歴史の裏で繰り広げられていた魔性の戦いに勝利した事が。
嬉しかった。
巨悪を倒し憧れの先輩から戦友となったアグリアスと一緒に元の世界に帰れた事が。
嬉しかった。
自分が強くなった事が、身も心も強くなった事が、あの人に少しでも近づけた事が。
嬉しかった。
本当に嬉しかった。
だから、言います。

「アグリアス様。私と一対一の決闘をしてくださいませんか」

あなたにどれだけ追いつけたのか、確かめたいから。
自分の実力を知りたいから。
だから、戦います。

「いいだろう。何を思ってそう言い出したのかは知らぬが、全力でかかってくるがいい。
 アリシア」

   【vsホーリーナイト】
   ――貴女の背中を追いかけて――


115 :vsホーリーナイト 2/11 ◆WVAHnGXcls :2006/12/01(金) 18:31:54 ID:0UU+7Tsp0
「ちょっとちょっとちょっと。アリシア、本気なのー?」
「本気も本気の大本気。一世一代の大勝負よ」
決闘前にお互い装備の手入れをしていると、ラヴィアンが話しかけてきた。
どうしてこんな事を言い出したのか、アグリアス様と違って聞きたいらしい。
「あのさー。私達、ラムザさんと一緒に旅してずいぶん強くなったけど……アグリアス様は別格よ?
 最後の最後までエースとして活躍してさ」
「解ってるわ。かの雷神シドをはじめ、
 あのメリアドールさんやベイオウーフさんと肩を並べて戦ってらした方ですもの。
 NO.1がオルランドゥ様なら、NO.2は誰かしらね……」
「そのNO.2最有力候補がアグリアス様でしょうが〜っ!
 はっきり言って、あんた勝ち目無いわよー?
 戦争も表と裏の両方が終わって大団円って時に、何で仲間に決闘なんて申し込むかな」
「あははっ、何でだろ。大団円で嬉しかったからつい、かなぁ……。うん、そうね、きっと」
「つい……って、何よその理由」
「自分でもどうかしてると思うよ」
決闘前だというのに笑みがこぼれる。本当にラヴィアンといると退屈しない。
気さくで愉快でいつもコンビを組まされている大親友。
心配をかけてしまい申し訳ないとも思うけど、今回ばかりは引く訳にはいかない。
「アリシア、こちらの準備は整ったぞ」
アグリアス様の言葉に振り向き、目ざとく装備を確認する。

ディフェンダー。装備武器ガードのアビリティで物理攻撃を防ぐ。
イージスの盾。魔法防御はこちらで補う。
リボン。ステータス異常を防ぐ。
クリスタルメイル。騎士として身を守る最上級の鎧。
ゲルミナスブーツ。機動力を確保するための装備。

なるほど、小細工抜きできましたか。

116 :vsホーリーナイト 3/11 ◆WVAHnGXcls :2006/12/01(金) 18:32:27 ID:0UU+7Tsp0
こちらももちろん小細工を弄するつもりはありません。

アイスブランド二刀流。近接戦闘での威力は絶大。
バレッタ。一部ステータス異常を防ぐ。聖剣技の追加効果対策として有効だ。
黒のローブ。身を軽くすると同時に氷属性強化でアイスブランドの威力を向上。
フェザーマント。物理・魔法を防ぐ重要な装備。盾無し鎧無しをフォローする必需品。

私もアグリアス様も、いかなる状況にも対応できるよう旅の中で選んだ装備。
手入れはもちろん行き届いている。何より扱い慣れている。
今日の体調は良好。青空の下、精神が冴え渡っている。
うん、ベストコンディション。
「私も準備できました。いつも通りの装備で挑ませていただきます」
アイスブランドを両手にひとつずつ握りしめて私は立ち上がった。
「ふっ、それはお互い様という訳だな。ラヴィアン、合図を頼めるか」
「はいはい。それじゃ、お互い配置について。あー、もう、何で決闘なんかするかなー?」
「知るか、アリシアに聞け」
「大団円が嬉しくてつい、だそうですよ?」
「……何だそれは。今さら冗談だとかは無しだぞ」
私の動機を聞いてアグリアス様は眉をしかめた。
あははっ、まあ、それはそうですよね。そんな理由じゃ。
満面の笑みを浮かべながらアグリアス様の数メートル前に立った。
アイスブランドを構えた瞬間、鋭利な刃物のように私の表情は凍りついていく。
アグリアス様の顔からも笑みが消えた。しかし、表情には余裕がある。
この辺が実力の差だと実感、アグリアス様がディフェンダーを構えた瞬間から威圧感を感じる。
そうこなくっちゃ。私の緊張が最大限にまで張り詰めた。
これから私のすべてをアグリアス様にぶつけるんだ。よおし、やってやる。
「ラヴィアン、合図よろしくね」
「はい、はい、っと」

117 :vsホーリーナイト 4/11 ◆WVAHnGXcls :2006/12/01(金) 18:33:00 ID:0UU+7Tsp0
私はアグリアス様の眼を真っ直ぐに見た。私と違ってリラックスしている、自然体だ。
鼓動が高鳴る。一秒一秒がやけに長く感じる。
風が、頬を撫でた。
「それじゃ……いち、にの、さんで……始め」
ラヴィアンが叫ぶと同時にバックステップ
アグリアス様は聖剣技で中距離戦がこなせる、一方私はアイスブランドによる近接戦闘が得意だ。
しかしあえて私は距離を取り、聖剣技の効果範囲から逃れた。聖剣技、封じさせてもらいます。
「大地を肉体とする堅牢なる生命よ、我らを守らん! ゴーレム!」
召喚魔法により呼び出された岩の巨人が雄叫びを上げ、その姿を隠した。
これでアグリアス様の攻撃はゴーレムの巨大な腕が防いでくれる。
さあ、聖剣技を撃って来てください。私は構わず突っ込みますよ。
そう思って突進しようとすると、アグリアス様もまたこちらに向かって疾走していた。
接近戦を挑むつもり!? アイスブランド二刀流のこの私に! 聖剣技を用いず!?
虚を突かれアグリアス様の一刀が振り下ろされる、と、地面から巨大な岩の手が這い出て攻撃を弾いた。
だが岩は一撃で半壊し、アグリアス様の一撃の重さを思い知らされる。
もう一発ゴーレムで防げれば上等。
ならばその一発を放たれる前にこちらからたたみかける!
右手のアイスブランドを真上から一直線に振り下ろす、当然の如くディフェンダーで軽々弾かれ、
その場に踏ん張りながら腰を捻って左手のアイスブランドを斜め下から斬り上げる。
アグリアス様はそれを紙一重でかわした。鼻先数センチの距離を測って。すごい。
驚嘆する私に向かって再びディフェンダーが一閃、ゴーレムの腕が地面から飛び出し、粉々に粉砕。
そのままアグリアス様は私に体当たりを仕掛けてきた。
その動きを見切り、私は即座にサイドステップで回避。
横に回り込んで、アイスブランド二本をバツの字を書くように振り下ろす。
ガキンと甲高い音がしてディフェンダーがそれを防いだ。鍔競り合いが起こる。
「なるほど。強くなったな、アリシア」

118 :vsホーリーナイト 5/11 ◆WVAHnGXcls :2006/12/01(金) 18:33:42 ID:0UU+7Tsp0
私はこんなに一生懸命なのに、貴女は微笑みを崩さない。
私の成長を見て喜んでくれている。それだけの余裕がある。
でもそれだけじゃ駄目なんです。貴女にどれだけ追いつけたのか確かめたいから。
全力を引き出してもらいます、アグリアス様。
私は軽く腰を引くと同時に、アグリアス様の腹部を蹴り飛ばす。ラッド仕込みの喧嘩殺法だ。
バランスを崩したアグリアス様だけれど、ディフェンダーを握る手はしっかりとしている。
左手にはイージスの盾。確率は五分五分。
でも少しでも動きを封じられればと思い、"確認"の意味を込めながら後退しつつ詠唱。
「風、光の波動の静寂に消える時、我が力とならん」
アグリアス様がイージスの盾を構えるのが見えた、構わず放つ。
「シヴァ!」
召喚された氷の精霊シヴァが氷河の結晶をその場に巻き起こす。
身体を切り裂く吹雪がアグリアス様のイージスの盾により弾き飛ばされ、
氷の残滓が周囲に舞いキラキラと光る。

あっ、綺麗。
光の飛沫の中、盾を下ろし悠然と立つアグリアス様のお姿。
幻想的なその光景は、どんな画家でも表現しきれない美しいもので――。

それを、これから焼き払います。二度防げますか? アグリアス様。
「創世の火を胸に抱く灼熱の王、灰塵に化せ!」
「大地に眠る古の光、眠れるその力を地上にもたらせ!」
あ、駄目だ。向こうの方が詠唱が早い。
「ウォール!」
「イフリート!」

119 :vsホーリーナイト 6/11 ◆WVAHnGXcls :2006/12/01(金) 18:34:16 ID:0UU+7Tsp0
氷の連撃から意表を突く灼熱地獄。それがアグリアス様の周囲に現れた光の壁に阻まれる。
プロテスとシェルを同時にかける、すなわち魔法戦でも物理戦でも私は不利に陥ったという事。
特にアイスブランド使いの私には痛い。
物理攻撃だけじゃなく、追加発動のブリザラの威力も殺される。いい手です。
けれど、けれどどうしてそこで防御に回るんですかアグリアス様。
間違った手ではない。でも、最善の手でもない。
この距離なら届きますよね、沈黙効果のある無双稲妻突き。
私の装備はバレッタだから、アグリアス様の聖剣技の異常効果は大半を防げる。
不動無明剣のストップ、北斗骨砕打のデス、聖光爆裂破の混乱。
でも、乱命割殺打の死の宣告と、無双稲妻突きの沈黙を防げるのはカチューシャです。
私にダメージを与えると同時に沈黙効果により召喚魔法を妨害できる無双稲妻突き。
イフリートのダメージを軽減するより私に確実に大ダメージを与えつつ、
詠唱を妨害できる可能性のある聖剣技を使わないだなんて……貴女は全力を出していない。
この距離なら無双稲妻突きを放った後にウォールをかける余裕だってありますよね。
私が格下だから、私が弱いから、軽くあしらえるって訳ですか。
その余裕、崩させてもらいます。
裂ぱくの気合と共に私はアグリアス様に肉薄した。
「でやああああああっ!!」
駆け込む勢いを乗せた重い二連撃。
右手で真っ直ぐ氷刃を右脇腹目がけて突き出し、
左手で左斜め下から繰り上げるようにもう一方を突き出す。
右の一手でアグリアス様は左に避け、左の一撃がアグリアス様をとらえるが、
外側からディフェンダーで打ち据えられ軌道をさらに右へとそらされる。
と同時にアグリアス様は私の左手に回った。

120 :vsホーリーナイト 7/11 ◆WVAHnGXcls :2006/12/01(金) 18:34:57 ID:0UU+7Tsp0
ディフェンダーの軌道が円を描き私目がけて振り下ろされる。
バサッ、私はマントをひるがえさせて姿を隠し視界ギリギリに映るディフェンダーの軌道を見切る。
ディフェンダーがマントの表面を撫でた。一瞬先まで自分の背中があった場所を。
私は振り向き様に左、右、わずかな高低差をつけて氷剣を薙ぐ。
が、最初の一撃はプロテスの膜に威力を殺され、勢いが鈍ったために服をかすめるに終わる。
二刃目はすでに距離を取られ空を切ってしまった。
「くっ……」
「肩に力が入りすぎだ」
アグリアス様は聖剣技があるから強いんじゃない、純粋な剣術だって半端じゃない。
繰り出されるディフェンダーの刃。大丈夫、見切ってかわせる。
一閃。かわした――はずだ! 黒のローブが裂ける。
攻撃力UPによる強烈な一撃は風すらも切り裂き、私に手傷を?
刹那の逡巡、再びディフェンダーが振り下ろされる。
フェザーマントで刃を包んで威力を殺しバックステップ。
ああ、駄目だ。アグリアス様が全力なら聖剣技の餌食。
後退はわずか一歩で踏み留め、アイスブランドで反撃。攻撃。猛撃。
「はああああああっ!!」
次々と放たれる氷刃、次々と弾かれる氷刃、次々と避けられる氷刃。
そして攻撃の合間に余裕を持ってディフェンダーが私を襲う。
避ける、見切って、避ける、避けてるのに!
「ハッ……ハッ……クゥッ……!」
私の一撃が宙を切るのなら、アグリアス様の一撃は風を切っている。
一撃の重みが違う。紙一重の刃が私を威圧する。
避けるしかない。刃で受けては威力に重心を崩されて致命的な隙を作ってしまう。
酷使するフェザーマントが次第に切り刻まれていき、私の呼吸が荒くなる。
「ゼハァッ、ハッ……」
落ち着け、私。手数だけなら二刀流の私が有利。スピードも大差無い。
でも、剣術のレベルが違う。
追いついたと思ったのに、追い放されている? そんなの、イヤッ!

121 :vsホーリーナイト 8/11 ◆WVAHnGXcls :2006/12/01(金) 18:35:29 ID:0UU+7Tsp0
鋭利に研ぎ澄まされる精神。
氷のように冷たく、クールに、見極めろ、アグリアス様の動きを。
繰り出される剣撃。
見切る。
避ける。
紙一重、前髪が切れる。
左一閃、渾身の一撃に殺意は込められず、しかしアグリアス様の首を狙う。当たれば死ぬ。
――大丈夫。アグリアス様なら、これくらい。
ディフェンダーに切り上げられ、刀身を揺さぶられ、左手からアイスブランドを手放してしまう。
「くっ……アアアアアアッ!!」
次、右!
アグリアス様は悠然と腰を落とし、右のアイスブランドを紙一重で避けようとし、
炸裂する私の右膝。アグリアス様は頬を強打され頭が跳ね上がる。
そこに迫る右手のアイスブランド、それをイージスの盾が弾いた。
構わず左拳でアグリアス様の左手を掴み捻り上げた後、
手を滑らせて拳を作りつつイージスの盾を内側から殴り飛ばす。
アグリアス様の手からイージスの盾が離れた。そのまま左肩でアグリアス様に体当たり。
「あぐっ……!」
肉弾攻撃により後退するアグリアス様。今だ、右手のアイスブランドを両手で握りしめる。
「タアアアッ!!」
真っ直ぐに――刃をアグリアス様目がけて突き出して――。

122 :vsホーリーナイト 9/11 ◆WVAHnGXcls :2006/12/01(金) 18:36:17 ID:0UU+7Tsp0
金の髪を揺らしながらアグリアス様が体勢を立て直し、刃を振り上げる。
「天の」
見切る。振り下ろされるだろう一撃は紙一重の距離で身体を引いてかわしす。
「願いを」
振り下ろした後の隙を突いて攻撃すれば――。
「胸に」
振り下ろされないディフェンダー。タイミングが……ずれる。
「刻んで」
目算していた距離で私は立ち止まり、来ない一撃を回避してしまった。
「心頭滅却!」
間に合え。腰を捻り体重を乗せた一突きをアグリアス様に――。
「聖光爆裂破!」
閃光。視界が白濁し全身が焼ける痛みに震える。
「――ッ!!」
悲鳴すら出ない。
頭上から足元まで突き抜けた衝撃が頭を揺さぶり、意識を混濁させる。
それでも私は――全力で両手を伸ばした。かすかな手応え。
刹那、首筋に当てられるヒヤリとした鋭利な感触。

「そこまで!」

ラヴィアンの声が響き、私は動く事をやめた。
視力と感覚が戻り、のどにディフェンダーの刃があてがわれている事に気づく。
ほんの少し引くだけで、私は大量の出血をし、死ぬ。
ああ、負けちゃったんだ、私。

123 :vsホーリーナイト 10/11 ◆WVAHnGXcls :2006/12/01(金) 18:36:51 ID:0UU+7Tsp0
悔しげに見上げたその先――アグリアス様の頬――紅い線が一本。
「……あ?」
アイスブランドが、アグリアス様の頬をかすめていた?
「見事だ、アリシア。よく精進したな」
アグリアス様の笑みから余裕が消えていた。
アグリアス様は最後の最後、全力を出した。
一瞬全力を出されるだけで負けてしまう私。
でも、そこには確かな手応えがあって――。
「やっぱり、アグリアス様にはかないませんでしたか。残念です」
嘘、ちっとも残念じゃなかった。
私はニッコリと笑い、剣を引く。アグリアス様も私の首からディフェンダーを離す。
と、私は急速に襲い来る疲労に思わず尻餅をついてしまう。
「あ、アリシア〜、大丈夫!?」
観戦していたラヴィアンが駆け寄ってきた。
戦ってる間、ラヴィアンの存在は完全に意識の外にあった。
「うー……全身が焼けるように痛い……」
「すまんな、手加減する余裕が無かった」
アグリアス様は苦笑しつつ、空になった左手を私に向け、目を閉じる。
「空の下なる我が手に、祝福の風の恵みあらん」
手のひらが、ポウッと光って。
「ケアルガ」
私達を包む。
ああ――あたたかいな。
全身の痛みが引いて行き、アグリアス様の頬の出血も止まり、傷跡すら消えていく。

124 :vsホーリーナイト 11/11 ◆WVAHnGXcls :2006/12/01(金) 19:00:57 ID:0UU+7Tsp0
「さあ、アリシア」
アグリアス様が左手を差し出す。
「はいっ」
私も左手を差し出す。
手を握り合って、私は引っ張り起こしてもらった。
それからお互い、微笑んで。
「強くなったな」
「はいっ! おかげさまで」

嬉しかった。
貴女と遭えた事が。
嬉しかった。
貴女と闘えた事が。
嬉しかった。
貴女が全力を出してくれた事が。
嬉しかった。
貴女の背中に少しでも追いつけた事が。
嬉しかった。
本当に嬉しかった。
だから、言います。
「アグリアス様。貴女と共に闘えた事、貴女自身と闘えた事を、私は誇りに思います」
「私もだ。アリシアのような騎士が私の仲間である事を心から誇りに思う」

貴女の背中を追いかけて――結局追いつけなかったけれど、少しだけ近づけて――。
これからも貴女の背中を追い続けていいですか? アグリアス様。

   FIN


125 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/01(金) 19:05:05 ID:ThrAnusT0
GJ&乙
すごい面白かった

126 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/01(金) 19:06:26 ID:SFJlXC3z0
9レスめにゾクゾクした。

127 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/01(金) 20:05:47 ID:F8oUk0AE0
アグリと言えば浅野内匠頭長矩の正室

128 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/01(金) 20:54:52 ID:Bbi1PQuYO
爽快感溢れる素敵SSでした
乙です!

129 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/01(金) 23:00:31 ID:WZ9R0Lta0
次はラヴィアンあたりが、ラン○ルローズinイヴァリースでアグリアスさんに決闘を。

130 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/01(金) 23:28:05 ID:08YDgCdo0
ラヴィアンは、新ジョブ「女子プロレスラー」を手に入れた!

131 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/02(土) 00:02:58 ID:MfAyKl+I0
>>124
GJ。ゲーム的な部分もくどくなく巧い事文章に落とせてる感じ。
突っ込みを入れるとしたら、召喚魔法は魔法回避無視じゃよー。

132 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/02(土) 01:04:33 ID:85DZBL0t0
>>124
乙です
まあ実際には、バリアスの谷で再会した時点ではラヴィアリの方が
強いなんて事もよくあるわけですが

133 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/02(土) 01:15:08 ID:u+yrHYMN0
>バリアスの谷で再会した時点では
>ラヴィアリの方が強い

R&A「たいちょー! 大丈夫っすかぁ!!」
アグ「な、なんかお前達、やたら強くなってないか?」
ラヴ「まぁオーボンヌから汎用やってますからぁ〜」
アリ「敵は逃げ出しましたね」
ラヴ「で、どうします? ラムザさん〜? 隊長仲間にしますかぁ?」
アグ「おいおいおい、つれないな、お前ら!」

134 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/02(土) 02:54:42 ID:NKU3EIz80
ラヴィ「アグリアス様ーッ!私とアリシアとのコンビと、貴女とラムザ隊長とのコンビ、どちらが最強のR&Aコンビに相応しいか勝負ですッ!!」
アグ「ラ、ラヴィアン…」
ラヴィ「いやー、我々の友情パワーとそちらの愛情パワーのどちらに軍配が上がるか楽しみですねえ!イヤこれは余計なお世話でしたかアハ♪」
アリ「あ、あのねラヴィアン、やっぱり止めましょうよ…」
ラヴィ「なーに、ビビッてんのよう。別にアンタみたいにガチンコバトルやろうってんじゃないんだから。
   ルザリアふれんどパークみたいな感じで楽しく勝負してさ、ついでにあのニブトンカチの二人の仲も押してやろうっていう寸法よ」
アグ「実に言いにくい事なんだがラヴィアン、お前の英字綴りは『Lavian』!我らとR&A対決は出来んのだッ!!」
ラヴィ「な、なん(ry

結局、R&A対決はラファたんとアリシアとのコンビが出場することになりました。
ラヴィ「ぐすん…」

135 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/02(土) 03:15:10 ID:ZFBBB7B3O
ラヴィアリとラムアグのR&A対決とはうまいこと言うなぁ

一瞬でもそう思った自分が憎いッ!

136 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/02(土) 07:39:53 ID:Hhnj4yyk0
ちょ、ラヴィアンw
今の今まで自分の名前の綴りを間違えて覚えてたのかw
学校などで名前を記入する機会があったろうに、誰も今まで指摘しなかったのか?

137 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/02(土) 08:19:00 ID:ZFBBB7B3O
竹田と武田の違いみたいなもンじゃないか?

138 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/02(土) 09:21:45 ID:yL+c8A780
兵卒あがりだったりしたら読み書きできないってのもあり得るだろうけど
王女付きの騎士だしなぁ

139 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/02(土) 10:04:51 ID:y4L3iMV8O
アリシアとラヴィアンが学生時代からのコンビで
試験前に必死にアリシアを頼る一夜漬けなラヴィアンだったなら納得かもしれない
いやさすがに名前のスペルは間違えないか……?

140 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/02(土) 10:52:15 ID:VS+FpJNs0
ラムザの名前を勘違いしてたってことにすれば?
L&A対決を申し込むも、ラムザがRで参戦不可能
代わりのLは…ラッドか!?

141 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/02(土) 20:35:49 ID:nMM+VTVp0
もう12月だというのにクリマスSSのアイディアが浮かばない。

142 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/02(土) 20:41:41 ID:NKU3EIz80
エロい奴だな。
構想が練れたら責任持ってエロパロ板に投下しろよ。

143 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/02(土) 23:24:45 ID:85DZBL0t0
クリスマスSSももう結構あるからねえ

144 :屋根裏散歩士 ◆0MKMjdfW.M :2006/12/03(日) 00:26:52 ID:X+39gq8w0
毎年クリスマスっつーと交通事故で死亡フラグが立ちやすいので、
(近所のイルミネーションを見学しに来た人の車にはねられかけた)
季節感ゼロSS投下します。
べイオウーフとアグリアスだけど寝取られものではなし。
タイトルは「騎士は金髪がお好き」

145 :1/8 ◆0MKMjdfW.M :2006/12/03(日) 00:27:28 ID:X+39gq8w0
視線を感じる。それも非常に熱いものを。
悪意や下心は感じないのでほうっておいたが、
やはりどうにも気になって仕様がない。
憧れの目線は知っている。同性、異性をとわずアグリアスに憧れる者は多い。
値踏みする目にさらされた経験もある。
小娘のくせに一丁前にホーリーナイトを名乗って、とひがみ半分の人間が大半ながら、
挑発するまなざしで彼女の騎士としての実力や行き方を問うてきた
ガフガリオンという男もいた。
そしておそらくは、女性としての自分にむけられた、
愛情をこめたまなざしを受け取っているらしいことも気付いている。
ラムザ。
誰よりも先陣を切って駆けてゆくその背中を守ることこそが
今の自分が彼の想いに対して応える最良の方法だと、
いまだ自分の気持ちに整理がつかないアグリアスはそう決めている。
ラムザの笑顔をふと思い出し口元がわずかに緩む。
嬉しい、と感じる自分を否定できない。

146 :2/8 ◆0MKMjdfW.M :2006/12/03(日) 00:28:03 ID:X+39gq8w0
ラムザはいい。異性に対してまっすぐに好意を伝える態度だ。
だからこそこの男からの不可解な視線が気になる。
ベイオウーフ・カドモスはそもそも、
竜に変じた恋人のレーゼを求めて仲間に加わった。
れっきとした恋人がいてその上何年もの別離のあと再会したはず。
このごろこの男、レーゼに向けるものとはまた違う、
かつ熱烈な好意をこめた視線でアグリアスを見据えることが多いのだ。
同じ武人として技量を認め合うような表情をすることもある。
オルランドゥ伯やラムザに向けるそれと同じもので、それは別にかまわない。
それがどうしたことか、ときには剣を振るっている姿の彼女を目にしても、
目尻を思いっきり下げてニコニコと見つめていることまである。
一時期はメリアドールのことも熱心に目で追っていたが、
こちらに対してはなぜか飽きたらしくもうやめている。

147 :3/8 ◆0MKMjdfW.M :2006/12/03(日) 00:28:55 ID:X+39gq8w0
アグリアスは目立つ。それも、美貌で。
何度仲間たちに指摘されてもぴんとこないのだけれど、
酒場で居合わせた男どもから下卑たちょっかいを出されたことは数多い。
言うまでもなく丁重に夢の世界へ旅立っていただいたが。
男のほうがつい彼女に目を奪われて痴話喧嘩に発展する男女もいた。
だからこの熱視線のせいでレーゼとの間にひと悶着あるのではないかと、
いかにもありそうな展開を予想してうんざりしたものだった。
それが、予想は見事なくらいあっさり裏切られた。
少なくとも自分の恋人が他の異性にいい顔をしていて面白く感じる人間はいない。
恋愛にはうとい彼女でさえなんとなく察しがつくはず、なのだが。
喧嘩とまではいかなくても、レーゼにとってこの状況は愉快とはいえない。
不可解なこの気分を払おうと剣を振り出すとまただ。
おまけに今日はレーゼまでくっついている。
あの熱烈な視線、そしてひそひそ楽しそうに交わされる会話。
「ふふ、ベイオウーフ・・・」
レーゼもベイオウーフも楽しそうに微笑みながらどこかに去って行く。

148 :4/8 ◆0MKMjdfW.M :2006/12/03(日) 00:29:40 ID:X+39gq8w0
「腑に落ちない」
「ベイオウーフね」
つい半月ほど前までアグリアス同様に熱のこもった目で見つめられていた、
剛剣の使い手メリアドールが同調する。
「なんだか彼、私じゃイメージが違うだのなんだのつぶやいていたけど何のことやら」
「レーゼの態度も何か不自然というかなんといったらいいか」
「普通恋人がよその女に目を向けてニッコリってことはさすがにねぇ・・・」
「それどころか聞いて聞いて、ベイオウーフさんったら昨日はさらに、
 あのニコニコ顔がいきなり崩れたかと思ったらボロボロオンオン男泣きしだしたんですよ!」
漆黒の目をくりくり輝かせたラファはおかしくてたまらないという顔をしている。
「一体何なの・・・?アグリアス、あなた何か変わったことでもした?」
「いつも通りに剣の稽古をしていたつもりだけど・・・」
「んっふっふ、甘い甘い!そこに誰か他の人が来てましたよねっ」
「ラムザが」
「そう!ラムザさんですよ!」
どうやらラファは真相を知っているらしいが、教えてくれる気はないらしい。
「それじゃ、がんばって謎をといてくださいね〜」
たまには娯楽も必要だろうが、自分が娯楽のタネにされるのは、
女同士のおしゃべりでつきものの恋愛の話題だけでもう手一杯なのがアグリアスだ。

149 :5/8 ◆0MKMjdfW.M :2006/12/03(日) 00:31:46 ID:X+39gq8w0
「だから!はっきりさせていただきたいのです!
 一体どうしてベイオウーフ殿が私を見つめなくてはならないのですか!」
みんなで和やかに食卓を囲んだときでもついつい硬い言葉遣いが出てしまうが、
焦ったり緊張したりするとすぐこうなるのもアグリアスだ。
「あはは・・・」
「そうかあそうなのかあ」
「なるほど一応納得できるわね・・・」
「気が早いって・・・何年先のことだよ・・・」
とっくに事情を知っているらしいラムザやメリアドール、
それにムスタディオたちが脇でニヤニヤしている。
こういうときにまとめ役となれるのはオルランドゥ伯くらいしかいないのに、
こちらもまた、あのベイオウーフが見せたような目尻の下がったニコニコ顔。
「ベイオウーフ殿!」
困惑してますます頭から湯気が出るアグリアスを見かねたレーゼが、
恋人の腕にそっと手をそえた。
「ねえもういいんじゃないのかしら?
 アグリアスも子供好きだから怒らないと思うわ」
ね、と上目遣いで覗きこまれるベイオウーフはまたもやあの不可解な笑顔でこちらを見つめる。

150 :6/8 ◆0MKMjdfW.M :2006/12/03(日) 00:32:33 ID:X+39gq8w0

「は?娘?」
「そう、ベイオウーフったらね、私たちが女の子を授かったとしたら、
 大きくなったらアグリアスみたいになるんじゃないかって」
レーゼがアグリアスに近寄り、その透き通る金の髪に触れる。
「私たちの髪って、色が似ていると思わない?」
「ええ、まあ」
透き通った金髪の色味自体は確かに似ている。
「それでね、私に似た女の子がいいって彼は言うんだけれど、
 私だって彼に似た子が欲しいと思うわけ」
「それで、目元はもうちょっとキリっとさせて、
 女の子でも男の子でも騎士としての剣術や教養は身につけさせるつもりよ。
 ドラグナーの能力は分からないけれど、
 少なくとも魔法剣の素養はある子になるんじゃないかしら」
メリアドールが得意とする剛剣技は、
剣に祈りをこめるのと同時に全身のバネや足の踏み込みを駆使する。
女性騎士として恵まれた長身を存分に生かしたパワフルな技だ。
「ほら、私の剛剣技だと明らかに剣のスタイルが違いすぎるでしょ」
アグリアスの聖剣技は剣に使い手の祈りを載せる技で、
基本の剣術を身に着けるのとはまた違う次元のものといってもよい。
同じく神に仕える騎士の技であっても、
ベイオウーフの魔法剣のほうが性質としては確かに似ている。

151 :7/8 ◆0MKMjdfW.M :2006/12/03(日) 00:33:52 ID:X+39gq8w0
「それではいきなり泣き出したあれは・・・」
「うふふ、もう、ベイオったら気が早いんだから」
「レーゼに似た美人ならあっという間だろう?」
こちらお二人、またしても自分たちだけの世界に入ってしまったところを
ニヤニヤ笑いのムスタディオがベイオウーフの声色を大げさに真似する。
『君みたいな美人の娘が生まれたら絶対に男どもも放っておかないし心配だ・・・』
調子に乗ったラッドも参加する。
『ああッ!剣に生きる真っ直ぐで真面目な女性に育てたつもりなのに
 やはりいずれはどこかの男に持っていかれてしまうのかッ!』
「生まれもしてない娘に親バカもいいとこだよな!」
「なあ、ラムザ!」
アグリアスの席からはラムザの表情は見えにくくて何もわからない。
「だってアグリアスがあんまりにも『理想の私たちの娘』なんですもの!」
いつの間にかレーゼがアグリアスの背後にいる。きゅっと彼女を抱きしめる。
「可愛いアグリアス、かあさまあなたがお嫁に行っちゃったら寂しくなるわ〜」
「なッ!」
「お義父上!お義母上!アグリアス嬢と結婚させてください!」
「ラムザまで!」
「アグリアスさん!僕は真剣です!!!」

152 :8/8 ◆0MKMjdfW.M :2006/12/03(日) 00:36:01 ID:X+39gq8w0
異端者の烙印を押された一行にとっては避けて通れない、
他人の命を奪う戦い。
根っからのお人よしであるラムザ・ベオルブは、
無駄な血を流すことを好まないまま他人の血で手を染めてきた。
それがこのごろめっきり、後味の悪い人殺しの機会が減っている。
「アグリアスさん!愛しています!!!」
思いのたけを絶叫することで己の潜在能力を極限まで高める方法を知ったラムザは、
毎度のごとくこの手合いの内容ばかりを天下に公表し続けている。
「アグリアスさん!すべての戦いが終わったら僕の妻になってください!!!」
ほかの事にかえたらどうにも身が入らないのだといって聞かない。
仲間たちも大笑いして活気付く上、
敵陣からは早々に戦意喪失者、逃亡者を大量に輩出した。
そしてさらにごく最近はラムザのほかにこの男も絶叫に参加するようになった。
「ならん!アグリアスとの結婚はこのオレが赦さん!!」
「義兄上!僕のどこがご不満なのですか!?」
「うふふ〜、可愛いアグリアスはまだまだ私たちのもの♪」
アグリアスと背中あわせで戦っている女性もニッコリと笑いながら、
アグリアスの頬をぷにゃっとつつく合間に敵兵を殴り倒す。
「あんなのが異端者なのかぁ・・・。ハァ、実家、帰るかな・・・」
そしてまた今日も今日とて信仰厚く結束硬いはずの神殿騎士団の平団員たちが、
アホらしさのあまり聖ミュロンド寺院からのそのそと立ち去っていく。

153 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/03(日) 01:33:49 ID:PNzQbBQZ0
>>152
乙です。
ほのぼのSSかと思いきや、終盤はアホ話ですなw

アグたんが誰かの母親的な立場もいいけど、娘または妹的な立場もこれまたいいもんだな。

154 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/03(日) 14:22:44 ID:ELflDNcTO
ベイオかわいいよベイオ

155 :辺緒瑠部家らむ平:2006/12/03(日) 22:51:47 ID:31i/7hjl0
             )∧..∧    
           . (´・ω・`)  <アグリアスさん!僕は真剣です!!!
           cく_>ycく__)    
           (___,,_,,___,,_)  ∬  
          彡※※※※ミ 旦
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     さすが異端者!    お尻に敷かれぬように…
     \     /      \    ∞    /
 l|||||||||||||| ∩,,∩ ∩,,∩  ∩,,∩ ミ∩ハ∩彡
 (,    )(,,    )    ,,)(    )(    )
        ラヴィ             アリ

156 :「アグ単」購入一号:2006/12/03(日) 23:12:00 ID:kW/NUNEZ0
おお!今気がついた!
ちゃんとアホ毛がついてる!

157 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/03(日) 23:28:09 ID:dMmCQkzc0
アグたんの体臭をスーハー・・・

158 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/04(月) 01:13:09 ID:Tdbn0hi10
fate,ジャンヌとやってきたがやっぱアグたんが一番だった

159 :1/3 ◆5ulQYykmOo :2006/12/04(月) 17:04:10 ID:ys+ZOdww0
こんにちは、初投下です。
学生なら誰でも一度はやる命乞い(w のお話を。



一週間後、試験がある。
いや、試験ならば昔から幾度となくあった。

学生は合格に向かって勉強し、そして己の無力を思い知る。
裏技を使うという愚さえ犯した学生たち。
発覚を恐れた学生たちは、その無残な光景を見て正攻法でいこうと心に決めた。

合格に最も遠い態度で合格を目指す彼女ら――




160 :2/3 ◆5ulQYykmOo :2006/12/04(月) 17:05:24 ID:ys+ZOdww0
そのとき私は、教官の部屋にいた。
貞操の危機を告げるいやらしい顔が、私に近づいている。
なんでこんなことになったのか――

初めから思い出してみよう…。


――王都ルザリア士官アカデミー。

規模としては、畏国全土に優秀な兵士を送り出したガリランドのそれには及ばないが、王家直属の騎士を養成するという栄誉と、設立以来長い歴史を持つという点では畏国最高の教育機関である。
だが、長い歴史は腐敗をもたらし、昔よりも楽に入学できるようになってからというものの、生徒の質の低下が問題となっていた。

…らしいわ。

私もそこの生徒の一人。
立派な騎士になって王家に仕えるために入学させられた。
でも、私にはちょっと荷が重いみたい。
流石に王家直属なだけあって、校則と試験の厳しさは生半可なものじゃない。
これなら、そのガルバナだかガリランドだかなんか目じゃないわ。

今日だって一週間後の試験のために勉強してるの。
でもね、どうもうまくいきそうにない。このままじゃ落第しそう…。

私は、成績のためなら何でもやる決意よ。
私の担当の教官は50過ぎで昔ながらの堅物。生半可な頼み方じゃとても動いてくれそうにない。でもその反面むっつりな所があるらしくて、ついこの間も同じクラスのラヴィアンが噂してたのを覚えてる。
普通のやり方でダメなら思い切って、ちょっと強引な手を使うつもり。


161 :3/3 ◆5ulQYykmOo :2006/12/04(月) 17:07:40 ID:ys+ZOdww0
トントン。
教官の部屋のドアを叩く音

「先生…今、よろしいでしょうか…?」
「かまわんよ。何の用かな?」
「ありがとうございます。」言いながらクルリと向きを変え、ドアの鍵をかける。そして教官に向き直り、目を見て話す。
「実は、試験のことでご相談がありまして…」

「…君も相談か。」しばし間を置いて呟く。
「まったく、最近の学生はたるんどるな。王家直属ということがどういうことかわかっていないと見える!」許しがたいと言うような表情を見せる教官。
でもここで引き下がるわけにはいかないの。諦めれば両親から厳しく折檻されちゃう。
「それでも近衛騎士シャルアールの子かッ!」…てね。
あーヤダヤダ、なんとかして成功させないと…。

「先生…どうかお願いします。私、何でもしますから。」
「何でも…?」
「はい、何でも…します。」
そう言って私は、色っぽい顔を教官に向けて、襟の隙間から胸がよく見えるように身をかがめる。それを横目でチラチラ見ながら、「何でも…と言ってもねぇ…」と、教師として認められないというように考え込む。
「何でもしますから…」
色っぽいしぐさとうっすら涙を浮かべた目でアピール。
さっさとOKしろ、このエロオヤジ。



162 :4/3 ◆5ulQYykmOo :2006/12/04(月) 17:10:15 ID:ys+ZOdww0
「ふむ…」
「では…仕方ない。可愛い生徒の頼みだからな。」
「本当ですか!ありがとうございます、先生!」嬉しさを表現するために、精一杯の笑顔を教官に見せる。

「君は何でもやると言ったね。」教官の顔が下品ににやける。
「はい…」きもっ!その脂ぎった顔!
下品なオヤジに嫌悪を感じながら、相手をじっと見つめて答える。

「それじゃあやってもらおうか。」
「…はい」




「勉強を」









糸冬


163 :159 ◆5ulQYykmOo :2006/12/04(月) 17:15:53 ID:ys+ZOdww0
アグリアス様に萌えるスレなので、なんとかスレ違いにならないように、ラヴィアンの友達という設定にしてみました。
それでも何かズレてるような気もしますが…w




164 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/04(月) 20:57:25 ID:5xOC/FDi0
アグリアスが登場していない以上、スレ違いだろうと思うぞ。


だ が オ チ で 笑 っ た www

165 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/04(月) 22:06:53 ID:E/q2eh840
ほかにSS投下できるスレは色々あるよ。
FFの恋する小説スレ(非エロ)あたりがいいかも。
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1162293926/101-200

166 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/04(月) 22:21:01 ID:NhyFJjdh0
>なんとかスレ違いにならないように、ラヴィアンの友達という設定にしてみました。

日本語でおk

167 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/04(月) 22:41:01 ID:iy+u2Vr00
申し訳程度に「同じクラスのラヴィアンが〜」とあるだけだしな。
ただ事前に「〜なのはアリですか?」と顔色伺い無しで投下する姿勢は、俺はむしろ高評価。
まずはやってみる。リスク&リターン上等。2chではこれ大事。

他スレだと>>165のとこは俺はお奨めできない(テンプレと住人の空気を見れば分かる)
ならFFTの総合キャラ萌えスレを盛り上げてみるのも一つの手だと思う。

168 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/05(火) 00:28:24 ID:NysPXDTE0
>>162はコピペの改変やがな
しかもアグどころかFFTである必要も無いな

169 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/05(火) 09:43:33 ID:6eIdmxDmO
エース厨くんなっつったろ氏ねよ

170 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/05(火) 09:47:21 ID:6eIdmxDmO
ここはお前が来ていところじゃないんだよ消えろエース厨氏ね二度と来るなwwww

171 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/05(火) 10:00:23 ID:rjDFu/PD0
ちょwwwあんまりいぢめるなよwww


荒らしにでもなられたら困るだろうが!

172 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/05(火) 10:16:53 ID:6eIdmxDmO
氏ねばいいんだよVIPのスレに奴らのスレに突撃するように頼んで来た

173 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/05(火) 11:22:23 ID:iZgPn8ui0

                  ''';;';';;'';;;,.,    ザッザッザ・・・
                       ''';;';'';';''';;'';;;,.,   ザッザッザ・・・
                        ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
                        ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
                        vymyvwymyvymyvy、
                      MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、  VIPからきますた
                   Λ_ヘ^−^Λ_ヘ^−^Λ_ヘ^Λ_ヘ
    VIPからきますた    ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ
             __,.ヘ /ヽ_ /ヽ__,.ヘ /ヽ__,.ヘ _,.ヘ   VIPからきますた
    /\___/ヽ   /\___ /\___/ヽ _/ヽ /\___/ヽ
   /''''''   '''''':::::::\/''''''   '''/''''''   '''''':::::::\   /''''''   '''''':::::::\
  . |(●),   、(●)、.:|(●),    |(●),   、(●)、.:|、( |(●),   、(●)、.:|
  |   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|   ,,ノ(、_, )|   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|_, )|   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
.   |   `-=ニ=- ' .:::::::|   `-=ニ= |   `-=ニ=- ' .:::::::|ニ=|   `-=ニ=- ' .:::::::|
   \  `ニニ´  .:::::/\  `ニニ \  `ニニ´  .:::::/ニ´ \  `ニニ´  .:::::/
   /`ー‐--‐‐―´\ /`ー‐-  /`ー‐--‐‐―´\-‐‐ /`ー‐--‐‐―´\

174 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/05(火) 12:05:36 ID:YA3SZWtA0
打打打打っ打 打っ打っ打打!
ダイダイダイダイ ダイアグたん 燃えろ 燃え上がれ!
今更疑うな 信じる宣言 ダイアグたん

熱い心を込めて 今日も願いを刻む
聖光爆裂破 炸裂さ
戦うべきライバルは
(シドの強さに)くじけそうなこの自分
昨日よりもJp稼いで 強くなれ! ダイアグたん!

ダイダイダイダイ ダイアグたん 燃えろ 燃え上がれ!
北斗骨砕で 打打打打打打っ打!
ダイダイダイダイ ダイアグたん 倒せ 打ち倒せ!
輝け聖騎士の 信じる宣言 ダイアグたん

175 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/05(火) 21:55:26 ID:UwvVvQiQ0
アグリアスの胸の大きさはCカップくらいが丁度いいと思う。BでもDでもなくCで。

176 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/05(火) 22:42:09 ID:ZUPpACUk0
とりあえずウチのアグリアスさんは、
ラムザにありとあらゆる「はげます」されたおかげで、B(バスト)97になりました。

177 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/05(火) 22:47:47 ID:Pg27Ebck0
>>176
もう一回「はげます」されると100になるわけだ。一時的に。
コトが終わって興奮が冷めると97に戻ると。

178 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/05(火) 22:52:43 ID:OIYNYqQm0
B97?ああ、筋肉の分上げz

(始末されました… 全部聞くためには3AT以内にレイズしてください)

179 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/05(火) 23:07:22 ID:UwvVvQiQ0
B97の練乳プレイ……いい。すごくいい。
アグリアスさんを家畜のように扱い乳搾りするラムザ君……。

180 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/05(火) 23:16:13 ID:vtDEocw0O
>>172
他力本願乙
下げることすら知らん奴が吠えるな

181 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/05(火) 23:23:28 ID:DFFu/X2b0
>>179
この身、貴公に預けると言ったはず。
 本当にそれが貴公の望みなのか…?
 あん…らめぇぇぇ

182 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/05(火) 23:26:18 ID:wQzXRtDu0
>>179
おいおいw
Cカップくらいがいいんじゃないのか?

かういう俺もアグはスレンダーだと思ってたが、今やこのスレに洗脳されてしまったがなw

183 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 00:35:01 ID:3qBwFkMXO
たとえチンコがついててもアグリアスなら許せるよな

184 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 00:43:17 ID:cenVnQR10
>>183
URABATAの管理人乙

185 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 00:56:20 ID:f9ODBsVy0
俺をアグリアス:巨乳の道に刷り込んだねりわさび氏は結局ふたなりアグたんは描かなかった。
同系統キャラとも言えるクリルラさんのカットはFF11同人に度々描いてたが、彼女にもチ○ンポは生やさなかった。
俺はホッとしているのか、残念がっているのか。
それは今でも分からない…

186 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 01:20:14 ID:gbb/IBHW0
アグに続いてメリ&ラファもキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

187 :密猟グルメ ◆BIdtzyaiEw :2006/12/06(水) 01:38:38 ID:eCsjVRqQ0

 疲れきった体でドグーラ峠をようよう越えた矢先にキングベヒーモスに出くわしたのは
災難だったが、オルランドゥ伯のおかげで何とか撃退できた。
「ザーギドスでの楽しみができたぜ。いやいや、角はもっと根元から切るんだ。
太さで値段が決まるんだから」
 小山のようなキングベヒーモスの背中から、ラッドが手慣れた調子で指示を出しながら
鉈をふるっている。その傍らで、諸肌をぬいで汗をぬぐっているオルランドゥに、
アグリアスはあらためて頭を下げた。
「感服しました。ほとんどお一人で、これを仕留められるとは」
「なんの、なんの」たくましい肩を上下させつつも、老剣豪は上機嫌である。「それより、
ランドリア山でベヒーモスとは運がよかったな。今晩が楽しみだ」
「今晩?」
 アグリアスがきょとんとしていると、オルランドゥは意外そうに眉を上げた。
「ランドリアのベヒーモスといえば、めったには喰えぬ珍味ではないか。嫌いかね?」
「珍味って……食べるのですか? ベヒーモスを」
「知らぬのか!?」
 オルランドゥは大声を上げたが、驚いたのはアグリアスの方だった。この巨獣を
食べるだって? 隣で解体作業を監督していたラムザも、目を丸くしている。
そのラムザをオルランドゥは見やって、
「まさか、ラムザ。君もベヒーモスを食べたことがないのか」
「いや……あまり、こういうものを食べようと思ったことは……」
「では、あれは何をしているのだね」と、傍らの解体作業を手で示す。
「毛皮骨肉店に売る部位を採ってるんですが……」
「何ということだ」
 オルランドゥは心底意外そうな声を上げて立ち上がった。「ランドリアのキング
ベヒーモスを仕留めたのに、角とたてがみを売り払って終わりだと? 君たちは
食の楽しみを知らないと見えるな」

188 :密猟グルメ ◆BIdtzyaiEw :2006/12/06(水) 01:39:29 ID:eCsjVRqQ0
 ラッド達も解体の手を止めてこちらを見ている。オルランドゥはそちらをじろりと
睨んでから、ようよう傾きかかっている太陽に目をすがめ、「確か、旅程にはいくらか
余裕があったはずだな」
「はあ、今日はこんなこともあったので、適当なところで野営を張ろうと思っていましたが」
「なら、丁度いい」オルランドゥはベヒーモスの方に向き直り、「おおいラッド君、
すまんが角採りは中断してくれ。本体の解体が先だ」
「本体?」小山のようなベヒーモスの体を解体してどうしようというのか、ラッドも
怪訝な顔をしている。オルランドゥは気にした様子もなく、
「今日の炊事当番はアグリアスだったな。濡れてもいい服に着替えてきたまえ。
ラムザ、君もだ」
「あの、僕は明日の打合せとかこの後も色々」
「バルバネスの息子がベヒーモスの食べ方も知らぬとあっては、冥土で奴に
顔向けができん。いい機会だ、きっちり仕込んでくれる」
 有無を言わせぬ気配である。アグリアスはラムザと顔を見合わせ、いそいで
着替えを取りに駆け出した。


「いいかね、まずは血抜きだ。これは仕留めてから早ければ早いほどいい。これほど
大きいと普通はやぐらを組んで吊すのだが、幸いあつらえ向きの手伝いがいる。
労働八号!」
「カシコマリマシタ」
 オルランドゥの声に応えて労働八号がのっそりと歩み出し、キングベヒーモスの
後脚を両手でもって高く差し上げる。巨体ゆえ完全に吊すことはできないが、
それでも切り落とされた首からどぶ、どぶと樽の底を抜いたように赤黒い血が
流れ出てくる。労働八号の足下はあっという間に血生臭いぬかるみになってしまった。
「知っての通りベヒーモスは雑食だが、このランドリア山には大型動物が少なく、
いっぽう飛竜草やロランベリーなど香りのよい草木が豊富だ。したがってランドリアの
ベヒーモスは草食で、肉に臭みがない最高級の珍味とされておる」
 講義をしながらオルランドゥはよく研いだアイスブランドでベヒーモスの尾と四肢の
先をすぱすぱ切り落とす。「血を抜く間に皮を剥ぐ。ラヴィアン君、オリハルコンを
持っていたな。貸してくれたまえ」

189 :密猟グルメ ◆BIdtzyaiEw :2006/12/06(水) 01:40:17 ID:eCsjVRqQ0
 講義を受けているのはラムザ、アグリアス、それにアグリアスが巻き添えにと
引っ張ってきたラヴィアン、ラッドの四人である。アリシアには逃げられた。オルランドゥは
見事なナイフさばきで皮下脂肪に刃を入れ、すいすいと皮を剥ぎ取っていく。
「次に内臓だが、まず肛門周囲にナイフを入れ直腸を分離してから、腹を開いて
残りを取り出す。食道から胃袋、大腸までを俗に白物、他を赤物などと言うな。
キング種だけに発達した第三肺は一名キングベヒーモス袋と言って……」
(なあラムザ)
(何ですか)
(伯ってこんな人だったのだな)
(僕もこんな活き活きした伯を見るのは初めてです。そういえば、父と二人で狩りに
行くとすごい量の塩漬け肉とかがおみやげだったなあ)
 湯気を立てている臓物を筵の上に引きずり出し、赤物、白物と分けて並べてから、
オルランドゥはおもむろにアイスブランドを構え直す。気合一閃、見上げるような巨体が
背骨からずぱりと真っ二つになった。続いて剣を右手に持ち替え、左手にオリハルコンを
取り出して、おもむろに刃を打ち合わせ、
「ここが前すね、筋が多く硬いので挽肉にすることが多い。続いて肩、ここは煮込みか
塩漬けにする。ここが首肉、その下の肩から背中にかけての部分が肩ロース。
総じてベヒーモスは首と背中の筋肉がよく発達しており、シチューなどにすると
味が濃くて実にうまい。次に背中部分はロインと呼ぶが……」
 大小二本の剣を器用に使って、解説しながら手際よく肉を切り分けていく。どさ、
どさと地面に切り落とされる巨大な肉塊を、アグリアス達は大急ぎで拾っては水洗いして
並べる役割である。これほどの巨獣になると、死んでずいぶん経っても体の芯は
まだ温かい。湯気がもうもうと上がり、むせ返る血の臭いの中で汗だくになっている
うちに、ベヒーモスの右半身はきれいに解体されて、綺麗な深紅色をした肉の山と
化していく。いつの間にか、日はだいぶ傾いている。
「……最後に後ろ脚は外もも、内もも、しんたま、ともすねの四部位に分かれる。
外ももは塩漬け肉にするのが定番だな。さて、実習だ。もう半身はアグリアス、
やってみたまえ」
「えええ!?」

190 :密猟グルメ ◆BIdtzyaiEw :2006/12/06(水) 01:41:09 ID:eCsjVRqQ0
 無造作に血まみれの剣とナイフを渡された。野戦歴の長いアグリアスだが、料理は
あまり得意でない。できないことはないが、隊内ではまずもって下から数えた方が早い
程度の腕前である。もちろん、こんな巨大な獣を捌いたことなどない。自信なげに
立ちつくしているのを後目に、
「それと、備蓄品リストを見せてくれ。ふむ、塩と乾物は充分にあるな。だが根菜が
足りん。幸い、この山にはロマンダボウフウがよく生える。ラッド君、ちょっと行って
掘ってきなさい」
「え?…あ、はい」
 一瞬面倒くさそうな顔を見せたものの、それがこの血みどろの解体現場から
逃れられるということだと理解したラッドは飛ぶように走っていく。ラヴィアンもすかさず
後に続き、アグリアスの視線が恨めしげにその背中を追った。
「あの、伯、どうせ全部解体したって食べきれっこないですし、半身で充分」
「何を言っておる。塩漬けにしてよし、干し肉にしてよし、余った分は麓の村にでも
持っていけば高値で売れる。ベヒーモスに捨て所なしというのだ」
 ラムザが助け船を出そうとしたが、一言のもとに切って捨てられる。
「じゃ、じゃあ僕も手伝って」
「ラムザには別の仕事がある。今剥いだ皮をそこの川へ持っていって、脂肪や血管を
綺麗に洗い落としてきなさい」
「皮!?」
「これほど見事なベヒーモスの皮を捨てる手はない。洗ったら石灰を溶かした水に
漬けておくんだ。りっぱな革鎧が一領できるぞ」
「あの、今更レザーアーマーなんか作っても」
「駆け足!」
「はいっ!!」
 毛布より大きいキングベヒーモスの皮をかついでラムザが飛び出していき、アグリアスは
もう逃げ道がないことを悟った。


191 :密猟グルメ ◆BIdtzyaiEw :2006/12/06(水) 01:43:06 ID:eCsjVRqQ0

 日が落ちる頃、ようやくベヒーモスの皮の下ごしらえを終えたラムザが戻ってきてみると、
頭から爪先まで血脂と肉片にまみれて半泣きになったアグリアスが、ベヒーモスの
背骨をノコギリで曳き切っているところだった。
「……ラムザぁ〜」
 情けない声を上げるアグリアスに駆け寄ろうとして、あまりの血臭に二の足を踏む。
傍らにはアグリアスが解体したらしい半身の肉が積み上げられているが、オルランドゥの
作った山よりひとまわり小さい。だいぶ無駄が出たようだ。そのオルランドゥはというと、
少し離れたところに石竃をしつらえ、ラムザが生まれる前の流行歌を鼻歌で歌いながら
大鍋をかき回している。
「本当は骨も色々役に立つのだがな、まあ旅の空ではそこまですることもないだろう。
スープのために骨髄を取るだけでいい」
 アグリアスの切った背骨の中から巨大な髄を取り出し、大鍋に放り込む。鍋の中には
すでに何種類かの香草とロマンダボウフウらしき具が、ぐらぐらと煮えかえっていた。
オルランドゥはしばし満足げにそれを眺めてから、
「覚えておきなさい、香りのものと火の通りにくい具は先に入れるのだ。さてラムザ、
荷馬車へ行ってここに書いたものを用意してきてくれんか。アグリアス、かまどをもう一つ
作るから手伝ってくれ」
「あの、その前にできれば体を洗って、着替えてきたいのですが」
「後にしなさい。これから内臓を扱うぞ」
 ますます泣きそうな顔になったアグリアスを見やり、申し訳なさそうに頭を下げて、
ラムザは渡されたメモを夕闇にすかしながらまた駆け出していった。

「どうして自分がこんな目に、と思っているな?」
 再びぽつねんとラムザを見送るアグリアスに、オルランドゥが声をかけた。一抱えも
ある大きな肝臓を、ナイフでぶつりぶつりと切っている。アグリアスも慌ててナイフを
とって手伝った。
「いえ、そのような」
「ははは、いいさ。ところでアグリアス、君はパンを焼いたことがあるかな?」
「はっ?……」

192 :密猟グルメ ◆BIdtzyaiEw :2006/12/06(水) 01:45:52 ID:eCsjVRqQ0
 それはいくらなんでも、馬鹿にしすぎというものではないのか。アグリアスとて、月に
何度かは炊事当番を務めているのだ。堅パンを火にあぶってトーストを作るくらいの
ことは普通にやっている。憤慨の気持ちが顔に出たのだろう、オルランドゥは苦笑いをして、
「そうではない。小麦粉を練って、パンだねを加えて、窯に入れて、パンを作ったことが
あるかな、というのだ」
「……それは、ありません」
「そうだろうな。だが、いずれやらねばならんかもしれんよ」
 細切れにした肝臓に塩、胡椒、ごまの粉をふり、火酒にひたして臭み抜きをする。
その間に香草をきざみ、干し茸の水戻しをし、かまどの石を組み、合間合間に
鍋の様子をみる。炊事当番というのはただでも忙しいものだが、今日はオルランドゥの
特別料理のおかげで目の回るような有様だ。
「私はな、この戦いが終わった後のことを考えている。ルカヴィどもを退治して、我々の
役目が終わった後、ラムザは言うまでもないが、君もオークス家に戻れるとは限るまい。
そうなれば、生涯を流浪するか、さもなくば平民となって暮らしを立てるより他にない。
ラヴィアンやアリシアとて、いつまでも付き従ってくれるわけではなかろう。そうなった時、
自分でつくる飯がまずいというのは、侘しいものだよ」
 ブロンズシールドの裏打ちを剥いで作った簡易フライパンに脂肪のかたまりを置いて、
かまどに載せる。銅の表面に熱がまわり、脂が溶けてじりじり音を立てるのを、オルランドゥは
じっと聴いている。その横顔が一瞬燃え上がった炎に照らされ、濃いオレンジ色に
ひらめいて見えた。
 この人はもう二度と、南天騎士団の頭領シドルファス・オルランドゥとして生きることは
できないのだ。当たり前の事実が、ふいに胸へ迫ってきた。
 黙り込んだアグリアスを見て、オルランドゥはにやりと笑う。ぐらぐら煮えている鍋の
側へ歩み寄ると、やおらナイフでかまどの土をほじくり返しはじめた。盛大に燃えている
薪の、そのすぐ下の熱い地面を掘って、大事そうに何かを取り出したのを見れば、
握り拳ほどの小さな紙包みだ。炎の熱を受けて、すっかり茶色に変色している。
けげんな顔で見守るアグリアスの鼻の先で、オルランドゥがその包みを開くと、
ほわん、と香ばしい匂いが鼻をついた。

193 :密猟グルメ ◆BIdtzyaiEw :2006/12/06(水) 01:47:34 ID:eCsjVRqQ0
 包みの中にあったのは、ひとかたまりの肉と、いくらかの香草。土の中に埋められて
ほどよく蒸し焼きになり、たまらない匂いを立ち上らせている。半分に切って、フォークに
刺してくれたのを口に入れて、
「おぅ……!」
思わず、アグリアスは声を漏らした。
 信じられないくらいに柔らかい。噛み切るのに歯がいらず、舌だけでちぎれてしまう
ほどだ。濃厚な肉の旨味と脂の甘みが口の中いっぱいに溶け出して、香草のかおりと
共に喉をみたしていく。オークス家の一番りっぱな晩餐だって、こんな美味しい肉を
食べたことはなかった。絶句したまま夢中で口を動かしているアグリアスを、オルランドゥは
満足げに眺め、自分も一切れほおばってもぐもぐやりながら、
「キングベヒーモスには、ハリケーンを撃つための第三肺がある。この肺のために、
喉の奥にほんのわずか、ほとんど使われることのない筋肉ができるのだ。美食家には
喉ヒレなどと呼ばれて、獣肉の極上中の極上とされておるが、何しろ一頭から
これっぽっちしか採れん」
 白いのどがこくりと動き、口の中の至福を呑みくだしたアグリアスはようやく我に返る。
口元から一筋よだれが垂れているのに気付き、あわてて拭いた。オルランドゥは
くすくす笑っている。
「これも美食の修行だ。……皆には内緒にしておけよ」
 いたずらっぽく言うので、アグリアスもつい噴き出してしまった。二人でひとしきり
笑ってから、
「でも、そんなに貴重な肉なら、私よりラムザに教えてあげた方がよかったのでは
ありませんか」
「なに、君が覚えれば、少なくともラムザの子には伝わる」
 はて、どういう意味だろう。アグリアスはしばし考えて、
「……伯ッ!!」
 真っ赤になって怒ったところで、図ったように堅パンと野菜をかかえたラムザが戻ってきた。


194 :密猟グルメ ◆BIdtzyaiEw :2006/12/06(水) 01:49:12 ID:eCsjVRqQ0

 オルランドゥが腕によりをかけた「キングベヒーモスの山の幸シチュー」ならびに
「レバーと香草のソテー・風水士風」は、
「……美味ぇえええ!!」
「おいしーい!」
「おかわりーー!!」
 一同に大絶賛をもって歓迎された。
 ここ数日というもの強行軍続きで、歩きながら干し肉をかじって済ませるような食事が
多かっただけに、うまさもひとしおである。大鍋一杯のシチューと、ブロンズシールド
三枚に山盛りのレバーはあっという間になくなり、まだたっぷり残っている肉を使って
引きつづき焼肉パーティが始まってしまった。
「あまり食べ過ぎると、明日に障るぞ」
 アグリアスが形ばかり注意しても、聞くものではない。一抱えもある肉の塊を金串に刺して
火にあぶり、焼けた表面からナイフで削いでほおばる。ジュウジュウと音を立ててしたたる
黄金色の脂を堅パンに受けて食べるのもいる。皆ここを先途とばかり食べまくり、舌つづみを
打っては酒を飲み、中には踊り出す奴まで出てくる。
「ずいぶん食べ歩きもしましたが、これほどうまいソテーはめったに食えない。ソースの
味はどうやって出すんです」
「うん、隠し味に干しアンズを入れるのがコツでな」
 若い連中にまじって、オルランドゥも上機嫌で盃を傾けている。そんな彼らに一歩離れて、
アグリアスはのんびりと岩に腰をかけ、宴を眺めていた。
 何しろ皆が大喜びでかぶりついているその肉に、頭からまみれてさっきまで解体作業を
していたのである。鼻の奥にまだ血脂の臭いがこびりついており、とても肉を食べる気に
なれない。シチューを少しとパンをかじって、いつもより軽い夕食ですませた。腹八分目だが、
満足げに腹をさする。さっき食べた至福の味を、満腹感で台無しにしたくないという
名残惜しさもあった。
 かまどを囲む輪の中に、ラムザの姿もある。シチューの残りに堅パンをひたして、大事そうに
食べている。子供のように嬉しげな横顔を、アグリアスはじっと見つめて、
(……料理の練習を、しよう)
勃然と、そんな気持ちがわき上がってくるのを覚え、知らずスプーンを握りしめていた。


195 :密猟グルメ ◆BIdtzyaiEw :2006/12/06(水) 01:50:07 ID:eCsjVRqQ0

 ベヒーモス成獣の体重はおおよそ5トン。骨や内臓を除き、約2トンあまりの肉が採れる。
塩漬け肉を樽いっぱいにこさえ、馬車の入口には干し肉にする分をぶら下げて、
それでも残った肉は地面に埋めた。昨日よりだいぶ目方のふえた荷物と人間共を
牽くボコも重そうである。
「いやあ、やっぱりうまいもの食った次の日は気合が違うな」
「おお、今なら神殿騎士団だろうとルカヴィだろうと屁でもないぜ」
 この夜以来、美味しい食事は士気の向上におおいに役立つと学んだ一同はこぞって
料理の腕を磨き始め、ラムザ一行の食事情は大幅に改善することとなる。もちろん
アグリアスの料理も見違えるほどの上達を見せ、この点ラムザはおおいに伯に
感謝したのだが、

「ハイドラの舌ってのは珍味らしいな。向かって右の頭のやつが特にうまいとか」
「ダークベヒーモスの×××を白ワインに漬けると極上の強壮剤になると聞いたぜ」
「おいラムザ! イグーロスへは北回りで行こうぜ、今頃ラーナー海峡にはクラーケンが
出るそうだ」

 ただ一部の者が、美食が高じて珍味マニアになってしまい、ラムザの頭をしばし
悩ませることになったのだった。


End

196 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 02:06:00 ID:TGTJTit4O
(・∀・)イイ!乙!

197 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 02:12:00 ID:f9ODBsVy0
待ってました、アニキ。超乙っす。
池○グルメならぬ雷神グルメというとこですか。

198 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 02:50:34 ID:dnMr0Nlr0
昼寝士さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

199 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 03:30:52 ID:IaJjELvE0

やっぱすげーわ、超面白ぇ

200 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 03:34:36 ID:IIktyh9v0
200ならアグたんのふくよかなおっぽいに顔うずめる

201 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 03:39:00 ID:NpMGTZlUO
さすが昼寝士様だな糞エース厨なんかとは比べものにならないこういう人こそアグリアス様に萌えるにふさわしい人だ
エース厨今見てたら許さない社会のゴミは早く氏ね昼寝士様のを読むなんておこがましいから

202 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 04:03:13 ID:cenVnQR10
>ダークベヒーモスの×××を白ワインに漬けると極上の強壮剤になると聞いたぜ

ひ、ひょっとして北の将軍様が食ってるオットセイの×××がヒントですか!?

などと下世話な突っ込みいれてみる

203 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 04:33:22 ID:3qBwFkMXO
今日の昼食は良いモノ食べようと思う

204 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 06:34:30 ID:Jl196GayO
>>201
下げろ、阿呆
あと日本語でおk

205 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 07:34:34 ID:rK8tbquIO
朝から焼肉したくなってきた

206 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 08:30:10 ID:f9ODBsVy0
ジプシーキングスのヴォラーレ(麒麟淡麗)をBGMに読み返してみたら、なかなかいい感じで合ってて笑った。
もちろん「聖騎士商売」はインスピレイション(鬼平ED)で。

207 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 10:08:23 ID:YJxFgPor0
>>202
生き物の珍宝が強壮剤になると云われるのは古今東西そう珍しいことじゃない
有名どころだと例えば虎のは昔物凄い高値がついていたらしいが

208 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 19:26:10 ID:1ytMQkOX0
珍宝でなくても白子とか生殖関係の器官は強壮剤と言われるな

209 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 19:26:42 ID:1ytMQkOX0
珍宝でなくても白子とか生殖関係の器官は強壮剤と言われるな

210 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 19:33:47 ID:Adhnnfh90
文章が濃密ですごい。料理する過程が見事に描写されてて感服いたしました。

211 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 22:55:30 ID:MLtPUxvH0
なぜだろう・・・。
アグたんには母親よりも父親(的キャラ)の方が似合うと思うのは。

212 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 22:56:53 ID:1pfIuvmz0
>>「……ラムザぁ〜」

に、萌え悶えた

213 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 23:17:43 ID:dnMr0Nlr0
( ´w`)<聖光爆裂破を成功させる・・・・ナンチテ

214 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 23:48:04 ID:V5gGhy160
>>201
お前がエース厨嫌いなのはわかったから、続きはブログでも作ってそこでやれ。
これ以上個人的な粘着エース厨叩きにアグスレを、そして職人さんとその作品を利用するな。
ああ、他のスレにも行くなよ。もう1度言うが、続きは自分のブログ作ってそこでやれ。
それなら多分誰も文句言わんから、そこで好きなだけエース厨叩きしとけ。

215 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 23:56:21 ID:BF9LzyUo0
その言葉を最後に>>213はアグスレ住人全員の放った聖光爆裂破で天に帰って逝くのだった…

216 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/06(水) 23:56:40 ID:FdLw3Ja30
すっげ…細かいディティールが半端じゃない。
これだけの裏打ちがあるから読みごたえのある骨太な文章になるんだなぁ…
5や11のネタもちりばめてあるし、「ふくろ」はもはや怪獣的お約束という奴ですな。
ただただ感服するばかりです。GJ。

217 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/07(木) 00:05:03 ID:wz9eW56L0
>>213
 /    /  /   /  /   /     /
        __,____
   /.  /// |ヽヽ\    /  /  /
      ^^^^^.|^^^^^^
. /  /  ∧__∧  サ、ギャグガスベッタカラッテ
      [ ー。ー]∧∧オチコンデナイデ //
 /     /⌒ ,つ⌒ヽ )  カエリマスヨー
       (___  (  __)
"''"" "'゙''` '゙ ゙゚' ''' '' ''' ゚` ゙ ゚ ゙''`

218 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/07(木) 00:06:06 ID:SVDh9IEf0
今後の対モンスター戦は、後で食べることを念頭に置いた上での
メンバー構成やアビリティになるんだろうなぁw

219 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/07(木) 00:13:24 ID:VSq3z9rz0
ついにアグスレまで出張ってきたか、井端に川相!

220 :昼寝士 ◆BIdtzyaiEw :2006/12/07(木) 00:15:54 ID:2lTUUEQz0
感想どもです。三十路ともクリスマスとも無関係なSSでしたが。
FFTのベヒーモスってイラストだと偶蹄目っぽい足にも見えるんで、
きっと肉もうまいんじゃないかと。

221 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/07(木) 05:11:35 ID:PhkQoaIX0
あぁん、昼寝士さんひさしぶりー。相変わらずGJのハリケーンです。

シドはバランスブレイカーだの年寄りの冷や水だの一人軍隊だの言われるけど、
実際はこんな人なんだろうなぁ。親父みたいだったり、ちょっと謎の嗜好を持っていて、
それに関しては譲らない頑固者だったり。

222 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/07(木) 06:40:10 ID:4cmH67XO0
剣士ガフガリオン
「おいおい、よしてくれよ。オレはアンタの忠実なる僕だぜ。
「かの聖騎士殿のように頭が固いわけでもない。それを忘れないでくれよ。

これってアグたんのことでつか?

223 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/07(木) 07:31:40 ID:rZhUdyzw0
その聖騎士は多分ザル兄貴のことだと思われる

224 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/07(木) 07:56:37 ID:3+Z+YRGZ0
アグリアスは「ホーリーナイトではあっても、聖騎士ではない」上に、
ダイ閣下に、修道院押し込めっぱなし王女の護衛隊長を例え話に持ち出しても「あん?」で終わっちゃうからな。
ぶっちゃけアグたんは政治的、大局的にはそんぐらい小さい存在。

でもいいんだよ、俺らプレイヤーとラムザにとって大きい存在であれば。

225 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/07(木) 16:16:31 ID:O/b7l0680
アグ「あたたたたたたたっ!!!北斗骨砕打!!」
マラーク「キサマの剣など蚊ほども効かんわ!!・・・アベシッ!!」


226 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/07(木) 16:22:58 ID:Bddp4qiO0
>>223
笊兄じゃなくてバルバネスじゃね?
それを伏線で毒殺しちゃったみたいな

227 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/07(木) 17:14:43 ID:RUuihHJj0
>>226
バルバネスは天騎士。
ザルは聖騎士。

228 :機工都市ゴーグは今日も晴れ 1/5:2006/12/07(木) 18:53:41 ID:HKS9zn230
いきなりだがまず状況説明をすませとこうか。
ラムザとアルマはボコを連れて鴎国に渡った。たまに手紙を出してくる。
メリアドールは神殿騎士団の内部改革をしている。たまに手紙を出してくる。
ベイオウーフはレーゼを連れてハンター稼業に戻った。たまに手紙を出してくる。
ラファとマラークは故郷に戻って村の復興をしているらしい。たまに手紙を出してくる。
オルランドゥは旧知の友を頼りに畏国のどこかでご隠居やってる。たまに手紙を出してくる。
クラウドは知らねぇ。飛空艇の墓場で離れ離れになった切りだ。
アリシアの奴は「きっと元の世界に還ったのよ」とか言ってる。ぶっちゃけどうでもいい。
さて残りの連中。
全員でムスタディオの家に転がり込んで適当にやってる。たまに手紙をもらう。
俺達の生活は平和を通り越して退屈なもんだ。だがそう感じてるのは俺だけらしい。
ムスタディオの奴は労働八号を連れて発掘したり遺物を解析したりだ。
アグリアスは家事をこなしながら剣の稽古を意味無く続けてる。
世間では当初ムスタディオの嫁と勘違いされた時期もあったが、
アグリアスが全力で否定して回ったおかげで誤解は解けている。
アリシアとラヴィアンは酒場で儲け話を探して色々やってる。
俺か? 俺も酒場の儲け話につき合ってる。
思えばラムザと旅をしていた頃も儲け話に乗るのは俺達三人だったと思う。
単純に戦力の問題だ。俺達みたいに突出した能力の無い奴は戦線から離れても問題無し。
後々マラークとか仲間になったが、その時俺達三人はすでに『儲け話係』に任命されていた。

229 :機工都市ゴーグは今日も晴れ 2/5:2006/12/07(木) 18:54:13 ID:HKS9zn230
だが世間知らずの騎士さん達も世渡りの方法ってもんを学んだおかげで、
最近俺は儲け話をサボりがちだ。
そんでムスタディオの家の屋根に寝転がってタバコふかしてる。
その件にアリシア達は特に文句は言ってこない。
奴等にとっちゃ、俺は儲け話のやり方をレクチャーしてくれた教師みたいなもんだ。
むしろ俺抜きで仕事を成功させる喜びに目覚めつつある。都合のいい話だ。
という訳で俺は日がな一日のんびりと腐ってる。
「またこんな所でタバコを吸っているのか」
「なあアグリアスよ、何で空は青いんだろうなぁ……」
「話をはぐらかすな」
素振りを始める時間らしく、ディフェンダーを握ったアグリアスが屋根に登ってきた。
俺は咥えていたタバコを指でつまみ、アグリアスに向ける。
「お前も吸うか?」
ヒュン。
ディフェンダーがタバコの先端を切り落とす。
「…………」
構わず俺は途中から切れたタバコを口に戻し、咥えた。
「貴様、また仕事をあの二人に押しつけてサボりおって」
「違ぇって。俺無しでも仕事をできるってところを見せたがってるんだよ、あいつ等」
「そうだろうが……この家で働いていないのは貴様一人だぞ」
「さいですか」
構わず俺は空を見続けた。
ここは退屈すぎる。
アリシア達の知らない酒場に行って、もっときな臭い儲け話でもやるかな。
そう思って夜中に家を抜け出して、酒場に行って、旧友に出会い、仕事に誘われる。

230 :機工都市ゴーグは今日も晴れ 3/5:2006/12/07(木) 18:54:48 ID:HKS9zn230
「死んだはずのオークス家ご令嬢が生きているらしい。
 事の真偽を確かめ、生きていたら殺せ……か」
実に俺向きの仕事だ。この界隈でこの仕事を一番うまくやれるのは間違いなく俺だろう。
普通に家に帰ってアグリアスの飯に毒でも入れればそれで終わり。
古い知り合いが、俺とアグリアスの関係を知らずに問う様は滑稽だった。
「どうだ、お前も一口乗らねぇか? 女一人殺すだけでたんまりだ」
「……悪くねぇ」
そう、悪くない。結構は明後日の深夜、潜伏先の家に忍び込み住人ごと皆殺し。
ガフガリオンがいたら絶対馬鹿にされるような短絡的な作戦。俺はそれに乗った。
そして明後日、俺はオークス家ご令嬢暗殺チームと一緒にムスタディオの家に向かう。
あそこは退屈すぎる。
ムスタディオ家をこれから囲もうって時になって、俺は忍者刀を抜いた。
「何のつもりだラッド」
「退屈なんでね。久し振りに血生臭い事をしたくなったんだよ」
この話に乗った奴は六人。そいつ等全員の相手をする。
ふいうちで一人、続いて二人、のどを裂く。残りの四人が襲いかかってくる。上等。
だがあの退屈な生活でどうも身体が鈍っちまったらしい。
ちょっとしたミスで腕を斬られ、追い詰められる。ああ、くだらねぇ最期だ。
そんな時、稲妻が降り注ぐ。
「腕が鈍ったのではないか、ラッド」
「そりゃもう、退屈だったもんでね」
暗闇の中、一瞬の閃光。その時に見えたのは黄金色の長髪。
勝負は呆気なくついた。

231 :機工都市ゴーグは今日も晴れ 4/5:2006/12/07(木) 18:55:20 ID:HKS9zn230
「じゃ、死体片づけるから、お前帰ってろ」
ケアルガで腕の傷を治してもらった俺はとっとと作業に移る。
だがアグリアスが邪魔するように立ちはだかった。
「こいつ等は何者だ」
「オークス家のご令嬢を殺すよう依頼を受けた連中」
「……そうか。なぜ裏切った?」
どうやらすべてお見通しらしい、さすがアグリアスだ。
「退屈だったからな……刺激を求めたってところよ」
「ふざけるな。我々は共に戦った仲間だろう、なぜこんな……」
「退屈だったんだよ。本当に、ただそれだけだ」
そう言って俺はとっとと死体の始末にかかった。
アグリアスは承服しかねていたようだが、黙ってムスタディオの家に帰る。
俺は死体を処理して――酒場に戻り――報告する。
「殺してきたぜ。仲間は全員やられたがな」
「そうか。首は?」
「取る暇が無かった。敵も多くてな……。依頼人には俺から納得のいく説明をしてやる」
その日からしばらく、血を見る事の多い生活を送った。
退屈はしなかったが、物足りないと感じる自分に気づく。

232 :機工都市ゴーグは今日も晴れ 5/5:2006/12/07(木) 18:55:52 ID:HKS9zn230
数日が経った。
俺は何気なく郵便箱を開ける。
「何だ、来てるじゃねぇか」
それを持って玄関を開け、リビングに向かう。
ラヴィアンが仕事の成功結果を意気揚々とアグリアスに報告していた。
それを笑顔で聞いていたアグリアスが、俺に気づいて視線を向ける。
それに気づいて、アリシアも俺に視線を向ける。
ラヴィアンはそれに気づかず、まだ話を続けていた。
「ラムザからの手紙、届いてたぞ」
極めて普通に言ったはずだが、アリシアは涙目になって抱きついてきた。
アグリアスは「用は済んだのか」と訊いてきた。
ラヴィアンは「あんた一週間もどこ行ってたのよー?」と訊いてきた。
俺は答える。
「暇潰しをすませてきた」
するとアグリアスはすべてを察し、それ以上何も問わず、ただ一礼した。
俺等の騒ぎを聞きつけてやって来たムスタディオは油まみれで「何かあったのか?」と。
どうやら俺が一週間家を空けていた事にすら気づいてないらしい。
こうして俺はラムザからの手紙を喜ぶアグリアスを見ながら、
俺がどこで何をしていたのか問い詰めるアリシアをなだめながら、
また退屈な日常に戻ってきたんだなと実感した。
そしてその日も屋上に上がり空を見る。タバコをふかす。ぼんやりとする。
アグリアスが庭でディフェンダーの素振りをしていた。どうでもいい。
機工都市ゴーグは今日も晴れだった。

233 :行く人 ◆WVAHnGXcls :2006/12/07(木) 18:59:06 ID:HKS9zn230
アグ分少なめ、思いっきりラッド贔屓のラッドSSになっちゃった……かなw

関係ないけど前は10連続でようやく連投規制かかったのに、
今回は5連続で連投規制がかかるのは何故?

234 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/07(木) 22:14:44 ID:QCciIYol0
>>行く人さん乙です、そしてGJです

「暇潰し」で多くの刺客と依頼主を一人で片付け、さらにその存在を他の仲間には決して悟らせない
ゴーグでの日々を「退屈だ」と言いながら、その「退屈」を大切にしてるラッドの心意気に感服

そして何も言わず、一礼に全てを込めるアグも素敵だ

235 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/07(木) 22:49:17 ID:UF6fP1XD0
作り話乙
ふいー ふいー ふいー
pgrwwwwwwwwwwwwwwwwww

236 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/08(金) 00:21:26 ID:zKuTZZmA0
その後、クラスメート5人とカラオケに行きました。
6人で部屋を二つに分けて、行ったり来たりする感じ。
2時間歌って200円なら安いもんだ。
激しく歌いたくてしょうがない日々を過ごしていたので、
やっとストレス解消できた感じ。
うまいと褒められると、お世辞だろうがなかろうが
少なくともある程度は嬉しいですね。

まぁ、男子高校生らしいエロいノリもあったりして。
某イケメンの男子に二度犯されかけたり
某さわやかな男子に抱きつかれたり
少々オタクな女子が見たら鼻血を出すような光景が広がりつつあったのですが
まぁ男としての尊厳を保ったままカラオケを出ました。

んで、その後はその某イケメンの男子のおうちへ。
この日記で言っていいワードかどうかはわからないけど、
要するに、某さわやか男子が、「大人が見るDVD」を見たかったらしくて。
これも言っていいのかわからないけど、反応しない股間を心配しつつ
後ろで友達がギターやベースをかき鳴らすのに耳を傾けてみたり。




パートタイマー斎藤照子容疑者(30) 高一男子生徒を80回も強姦
男子高校生の人権問題です。

ま、この男子高校生がババアに80回レイプされたお陰で
病弱な母親を看病して貰って
食事を用意して貰って
高校に進学させて貰って
学習塾の金を支払って貰った訳ですから


237 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/08(金) 00:39:22 ID:7IZ5eVaJ0
行く人さんはラッド好きだねぇw
なんだかクールというか達観してるようなラッドがかっこいいねぇ。

238 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/08(金) 01:24:59 ID:ntqFU6Nn0
ハイレベルすぎて俺には話の意味が分からなかったw

ラッドにアグ暗殺の依頼が来る→それに乗ったと見せかけて、アグ暗殺メンバーを逆に殺る
→その後も暗殺しようとするやつらを返り討ちにし、アグたんよかったね

でいいのかな?

239 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/08(金) 07:59:27 ID:i9oEIb8y0
>>行く人氏乙です。
「暇つぶしをすませてきた」であえてなにも語らないラッドかこいい!
ハードボイルド好きな自分は今回たまらなく良かったです。GJ!

240 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/08(金) 13:22:44 ID:qdVOw4qGO
>>238
そう、アグたんよかったね、だ

241 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/08(金) 15:58:10 ID:ICNQeExR0
ラムザ「あれ、アグリアスさん、カチューシャにシャンタージュなんかつけて
どうしたんです。」

242 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/08(金) 19:08:01 ID:LGbOoh6M0
ラムザを舌で逝かせることができて勝ち誇るアグたん

243 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/08(金) 19:18:26 ID:SUlwj2Gb0
前と後ろと足と胸と口で逝かせられるアルマにはかなわない

244 :機工都市ゴーグは今日も晴れ 6/8:2006/12/08(金) 19:30:51 ID:e1cATQGG0
アグリアスがうざい。
ラムザから「鴎国で友達ができました」と手紙が来たからだ。
で、その友達というのがラムザと同い年の女だという事が問題だった。
手紙を読んだ途端アグリアスは不機嫌になり、一心不乱に炊事洗濯をしている。
逃避行動が家事とはずいぶんご立派的な事だ。
それを見物しながらリビングでタバコを吸っていると、
満タンになりつつある灰皿を見てアグリアスが激怒した。
「き、さ、ま、は、ゴミを無駄に増やしおって〜!」
「男の嗜みだ」
「問答無用! 灰皿の掃除は貴様がしろー! それと屋根から庭にポイ捨てするのも禁止だ!」
「へいへい。面倒くせぇな……」
仕方なく咥えていたタバコを灰皿に押しつけ、灰皿の中身をゴミ箱に払った。
水洗いは……面倒だから別にいいや。
「ラ〜ッド!」
鬼の形相が背後に現れたので、外の洗い場に行き井戸から水を汲む。
ああ、面倒くさい。何で俺がこんな事を。
いや、タバコ吸ってるのは俺だけだから、当然の仕事かもしれないけどさぁ……。
「ムスタディオー! 油まみれの身体で家を歩くな! 風呂入れ風呂!」
アグリアスの怒声が庭にまで響く。相当機嫌が悪いらしい。
どうせならラムザを追いかけて鴎国にでも行ってくれりゃいいのに。
まあそんな度胸があれば旅の途中でとっくにヨロシクやってたんだろうけどな。

245 :機工都市ゴーグは今日も晴れ 7/8:2006/12/08(金) 19:31:23 ID:e1cATQGG0
さて今日のアリシア達だが、久々に仕事を失敗したらしく報酬は微々たるものだった。
大所帯のムスタディオ宅の経済状況を説明しようか。
家主ベスロディオ。ムスタディオの発掘作業を手伝ったりしてお金がかかる。たまに発掘品を売りに出す。
ムスタディオ。発掘作業や労働八号の改造などでお金がかかる。たまに銃や機械の修理の仕事をしたりする。
居候アグリアス。家事をするだけだから食費くらいしかかからない。
居候アリシア。酒場で儲け話を請け負う稼ぎ頭。真面目でお金の管理もしっかりしてる。
居候ラヴィアン。酒場で儲け話を請け負う稼ぎ頭。だが勝手に酒を買ってくる事が多い。
まあみんなで飲むからアグリアスも「ほどほどにな」という程度ですんでる。
居候ラッド、すなわち俺。最近は儲け話をサボりまくって一日中タバコ吸ってる。
最近タバコの税金が上がったけど気にしない。一応自腹で買ってるから文句を言われる筋合いは無い。
この前オークス家令嬢暗殺依頼の件で色々やったついでにオークス家から色々盗んで金に換えたが、
それを家に入れる事なくポケットマネーにしてるのは内緒だ。
そんなこんなでアリシア達の仕事が失敗した今週の生活は厳しいものになりそうだ。
他人事のようにそう考えていたら、アリシアが言いやがった。
「ラッドがいてくれたら、きっとうまく立ち回る事ができたと思うんです……」
ラヴィアンも続けて言う。
「ラッド抜きでも十分やれると思ってたけど、思い上がりだったみたい。今回はちょっと反省」
で、アグリアスの矛先が俺に向く訳だ。
「ラッド。次の儲け話はアリシア達に付き添え、いいな」
かったりぃからパス。そう言ったら室内で北斗骨砕打使ってきやがった、殺す気かあのアマ。

246 :機工都市ゴーグは今日も晴れ 8/8:2006/12/08(金) 19:32:00 ID:e1cATQGG0
こうして俺は翌日、早々に酒場の親父から秘蔵の儲け話を聞き出してやった。
その手腕にアリシアとラヴィアンが感心している。こいつ等まだまだだな。
んで仕事の方も大成功。
秘境『サンクチュアリ』を発見しつつ、さらにその現場でスペクターを名乗る亡霊を退治し、
財宝『キャンサーのゴールドアーマー』を入手するほどの大手柄だった。
巨蟹宮同士という事でこれでアグリアスの機嫌を取ろうと思って帰ってみれば、
アグリアスはラムザからの新たな手紙を読んですっかり機嫌を直していた。
どうやらラムザの新しい友達の女は既婚者だったらしい。
その旦那とも仲良くなりチョコボ牧場の経営も順調だという報告だった。
ご機嫌アグリアスはその日、俺達の仕事の成功報酬を使ってご馳走を作った。
財宝『キャンサーのゴールドアーマー』はデザインが気味悪いらしく、
今度貿易都市ウォージリスで開かれるオークションに出品する事が決まった。
いくらで売れるか知らないが、一応財宝だからきっと高値で買う物好きがいるだろう。
名誉挽回を果たした俺は、翌日から再びタバコ三昧の日々を送る。
リビングで新聞を読みながらタバコを吸っていると、掃除をしていたアグリアスが灰皿を突きつけてきた。
「そろそろ灰皿の掃除をする頃合ではないか?」
ああ、うぜぇ。やっといてくれ、と頼んだらディフェンダーを抜かれたので、自分で洗う事にした。
家の中でくらい剣を手放せってんだ、あの生真面目騎士。
外の洗い場で灰皿を洗いながら見上げた空は雲ひとつなく晴れ渡っていて、
機工都市ゴーグは今日も晴れだった。

247 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/08(金) 22:09:40 ID:eQnrZa1q0
アグたんそんなに気になるなら追っかけて行けよと思いつつ乙
これはもしかして続き物になるのかな

248 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/08(金) 22:52:05 ID:kiewT4GI0
面白くていいんだが、これは別にアグリアススレでやるネタじゃないような…。

でもGJ!

249 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/08(金) 23:16:13 ID:Eizybo48O
やべえ俺こういうの好きだGJ!

250 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/08(金) 23:37:31 ID:fx97pUMA0
恋愛感情無しのラッドアグ物として認識している
アグたんディフェンダー活用しまくりw

251 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/09(土) 01:38:41 ID:xf+aWRt+0
まとめサイトも千夜一夜も更新しないから分からんが
今アグSSってどのくらいあるんだ??

252 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/09(土) 02:32:42 ID:KMF7B9Nc0
とてもGJです
確かにアグ分が少ないけど、良質なSSなのでおkです
でも…アグスレだからもっとアグが欲しい!……なんて一読者の独り言です

253 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/09(土) 03:08:53 ID:Qy7FamH90
ちょwキャンサーのゴールドアーマー財宝になってるしw
いつかあぐタンに着せてくださいw乙であります。

254 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/09(土) 04:12:39 ID:ER4eEPrh0
今やオールキャラが活躍する機会もあるこのスレ内で、
この程度でアグ成分が少ないとか個人的には気にならないけどなー。
現実逃避気味に家事をこなしたり、室内で北斗骨砕打を使うアグたんとか最高じゃないかw

と言うことでGJです!

255 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/09(土) 21:07:05 ID:8O4Qy0820
水曜の17時半から18時までのアニメにアグリアスさんの幻想が見える
コレは病気ですか、教えてエロい人

256 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/09(土) 22:34:41 ID:7pMSUeiA0
オヴェリアがオルダリーア王家あたりに嫁いだら
こんな感じかなぁと思いながら
「ベルサイユの薔薇」を観る

アニメのアグたんもカッコイイね!

257 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/09(土) 23:19:09 ID:7EDuw1eP0
アグリアスさんは下付きの女。


ってラヴィアンが言ってた。

258 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/09(土) 23:42:16 ID:XG29MqXD0
>>256
瞳がキラキラしたアグラム想像して吹いたw
でもベル薔薇だとアグラムが悲恋(と言うかなんと言うか)になっちゃうのが欠点だな。

259 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 00:42:59 ID:WQoICvcQ0
「ベルばら」は原作のほうが燃えるよ。
よくタクティクスのリメイクで希望されている「人対人」の対立がすごい濃厚。
ヒロインもおくてだしなんか脳内アグリアスさんのイメージにぴったりな気がした。

260 :機工都市ゴーグは今日も晴れ 9/12:2006/12/10(日) 11:45:08 ID:C/E9lSAr0
ムスタディオの馬鹿が珍しく役立つ事をした。
労働八号に炊事洗濯システムとかいうのを搭載したらしい。
おかげでアグリアスの仕事が減った。
おかげでアグリアスが俺に絡んでくる時間が増えた。
「働け」
「たまに酒場で仕事探ししてるだろ」
「この前、ウォージリスのとある邸宅からとある財宝が盗み出され、闇市で競売にかけられたそうだ」
「へえ、どこの誰がそんな事をやらかしたんだか」
「真っ当な仕事をしろと言っているのだ。アリシアとラヴィアンのような」
「ガラじゃねぇなぁ……。つかお前は何してんだよ」
「家事と鍛錬」
「鍛錬は仕事じゃねぇだろ」
「だが必要な事だ」
「さいですか。で、家事も労八に出番取られつつあるよな」
「あぐっ……」
「いずれ労八に仕事全部持ってかれるぞ。そしたらお前も俺と同じごくつぶしになるな」
「あぐぅ……」
「それが嫌なら外で働け」(ばアグリアスの小言から俺が解放されるぜ、いぇーい)
「わ、私は顔が知られているから、儲け話の類は……」
「解決しといた。外行け。つかラムザん所行けば? ようやくアルマと落ち着いたらしいし」
「むう……しかし、せっかくの家族水入らず……邪魔になるのでは……」
「あー……そう」
今日も相変わらず退屈で、タバコの紫煙が空の青に溶ける。
そして夜になって、朝になる。

261 :機工都市ゴーグは今日も晴れ 10/12:2006/12/10(日) 11:45:40 ID:C/E9lSAr0
目が覚めたのは窓から射し込む朝の光だったのか、
目が覚めたのは外から聞こえる小鳥達のさえずりだったのか、
目が覚めたのは隣から聞こえる安らかな寝息だったのか、どうでもよかった。
俺の部屋なら朝日も夕陽も射し込まず、小鳥のさえずりも聞こえず、
しかしたまに寝息が忍び込んで来る事もあるが、愚鈍で気だるい朝を迎えられたのに。
隣で裸身のまま眠るそいつを置いて、脱ぎ捨ててあった自分の服を着て部屋を出る。
あくびをし、タバコを咥える。ダイニングルームに行くとキッチンから包丁の音。
労八がサラダを切り刻んでいた。アグリアスよりも規則的で、しかし機械的。
「オハヨウゴザイマス! ラッドサン!」
「うぃ〜ッス」
サンドイッチのために用意されていた食パンを三枚拝借し、
ジャムもバターもつけず味気ない朝食を軽くすませる。
何気なく庭に行くとアグリアスが朝っぱらから素振りをしていた。飽きないな。
「むっ……ラッドか。珍しく早いな」
「朝日が眩しくてなー……灰になって死にそうだ」
「吸血鬼かお前は。……というか、ラッドの部屋に朝日など入ったか?」
「馬鹿じゃねぇのお前、入る訳ねーじゃん。吸うか?」
タバコを差し出すと、睨まれた。
「私は自ら毒を吸うような愚かな真似はせん」
「あ、そう」
黒魔法ファイアで火を点けて、俺はタバコをふかす。今日も空は晴れていた。暑い、うざい。
「ラッド、その死んだ魚のような眼はどうにかならんのか。ラムザ達と別れてからずっとだぞ」
「正確には戦争が終わってからだ」

262 :機工都市ゴーグは今日も晴れ 11/12:2006/12/10(日) 11:46:14 ID:C/E9lSAr0
何をするでもなく、ゆるゆると流れていく時間。
ただ日々の糧を稼ぎ、ただ日々の糧を消費し、ただ女を抱き、ただタバコを吸い。
鈍色の日々、鈍色の煙。鈍色にかすむ世界。
その日、酒場で儲け話にありつけなかったアリシア達は、
アグリアスの稽古に無理矢理つき合わされた。
儲け話として魔物退治などもこなす二人の腕は衰えておらず、むしろ柔軟性を増していた。
だがそれでもアグリアスという騎士の強さは半端じゃなく、
聖剣技も使われず軽くあしらうアグリアスは見事だった。
汗をかいて微笑む三人の騎士が眩しかった。
そして今日も今日とて日が暮れる。
自室に戻って呪縛刀とゾーリンシェイプを磨いていると、部屋の戸がノックされた。
二回。三回。一回。ラムザと旅をしていた頃から使っている俺達だけの合図だ。
「ラッド。今日、いいかな?」
「悪い、仕事だ」
「そう……。あまり危ない事しちゃイヤだよ?」
結局俺は裏の世界でしか生きられないんだと思う。
ガフガリオンにつこうがラムザにつこうが裏の世界で生きていく事に変わりは無かった。
そうして俺は今日も今日とてきな臭い仕事に赴く。
と、アグリアスが玄関で待ち構えていた。
「真っ当な仕事をしろと言ったはずだ」
「ガラじゃねぇ……つったろ」
「……今日はどんな仕事だ」
答える必要は無い。だが真っ直ぐなアグリアスの双眸が俺の口を開かせた。理由は自分でも解らない。
「ロマンダから麻薬が大量になだれ込んでいる」
「呂国は畏国を内部崩壊させるつもりか? ただでさえ長き戦争でこの国は疲弊しているというのに」
「生憎俺はラムザと違ってこの国に忠義も愛情も無い。英雄王がどうなろうと知った事か」

263 :機工都市ゴーグは今日も晴れ 12/12:2006/12/10(日) 11:46:45 ID:C/E9lSAr0
それで、だ。
かいつまんで説明すると、俺達は逆に麻薬を強奪して全部焼き捨てた。
煙を吸って麻薬業者の連中が愉快な事になってたが、風上にいた俺達にはどうでもいい事だった。
そうなった経緯、アグリアスや麻薬業者と色々とあったがよく覚えてねぇ。どうでもいい。
仕事がおじゃんになったもんで収入は無し。むしろ手裏剣とか消費して出費がかさんだ。
赤字だ。俺は悪くない、アグリアスのせいだ。
何もかもがどうでもよくて、俺は今日もムスタディオの家の屋根で寝転がる。
タバコを咥えて火を点ける。紫煙が青い空に溶ける。
結局灰色の日々は変わらない。
黒い方向に行こうとすると、白い奴が俺を灰色のところまで引きずり出しやがる。
いつか俺もあいつ等みたいに白い世界で暮らせるのだろうか。
冗談じゃない。平和を通り越して退屈な日々をただ送るなんて。
しかし、だ。
「ラッド! 今日はアリシア達と一緒に仕事に行ってもらうぞ!」
「今回の儲け話は、ちょっと男手が必要で……いいかな?」
「とゆー訳でラッド! あんたも来なさい!」
「……かったりーなぁ……」
こうして俺はアグリアスに尻を蹴られ、アリシアに手を引かれ、儲け話の仕事に行く。
タバコをふかしていると、アリシアがそれを奪った。いつもは嫌がらないのに何でだ?
抗議の視線を送ってやると、アリシアは恥ずかしげに微笑んだ。
「お互い身体に障るから……ね?」
マジかよ。
どれだけ黒い世界に帰ろうとしても、白い世界に引っ張られる。退屈な白い世界に。
空を見ると雲は青の一割を占める程度で、機工都市ゴーグは今日も晴れだった。

264 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 12:24:04 ID:MnecLa9g0
>>263
うおー、イイ! 乙です。
アグたんがラムザのところに行く時には、ラヴィアンだけが付いてくのかなー。


265 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 14:06:48 ID:1y4TMN9k0
>>260-263
乙かれー。
ラッドとアリシアのカップリングか。


266 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 16:25:26 ID:CZ4ciEQH0
乙です。
ラッドは煙たがってるけど仲間っていいな。

それにしても、労八に出番を取られたとは言え、アグたんは料理が上手になってるんだろうなぁ。
ああ、家事をこなすそんなアグたんに小言を言われたい。

267 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 18:10:08 ID:pmYZOMl2O
レーゼ…料理は全般的に得意
メリア…旨いは旨いが質素
アリシア…砂糖の分量が少し多い
ラヴィアン…砂糖とモスフングスを間違えるドジっ娘
アグリアス…野菜なら炒められるぞ、野菜なら・・・・ん、なんだその目は?

268 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 18:34:13 ID:uZRGbmsJ0
ミルウーダ…検閲削除

269 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 18:58:13 ID:SKHCrvAn0
>野菜なら炒められるぞ、野菜なら

切りもせずに聖光爆裂波で焦がすわけか

270 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 21:59:16 ID:QUNJlLwW0
アグ「野菜なんか生でも食える!」ヴォリヴァリ
ラムザ「それ野菜炒めじゃ無いですよ……」

271 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 22:21:05 ID:pmYZOMl2O
>>270
強がってそんなこと言ってるアグリアスの背後に、黒コゲの物体Xが隠されていると非常に萌えるよね

272 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 23:00:52 ID:ytnJlvChO
ラムザ「それじゃ、一緒に作りましょう」
アグリアス「あ、ああ」
ラムザ「アグリアスさん、包丁の持ち方はこうですよ」
アグリアス「う、うむ。こうだな?」
ラムザ「こうやっていると、夫婦みたいですね。なんて」
アグリアス「ななななにを言うのか!? ラムザ!」
ラムザ「あはは。エプロン姿もいいですね」
アグリアス「くうう……」

273 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 23:21:11 ID:MLPNsN5J0
・カボチャの上部に数cmサイズの適当な穴をいくつか開ける。
・そこに無造作にニンジンを丸ごと差し込んでいく。
・ニンジンにオニオンリングをいくつか引っ掛けておいてもいいな。
・キャベツを細いリボン状に切ってニンジンやタマネギに引っ掛ける(クリスマスツリーのモジャモジャの要領だ!)
・好みでドレッシングをかけて召し上がれ!(私の食べようとした部分にマヨネーズをかける奴は許さん)

アグ「これぞオークス流サラダだ。たんと食え」
ラム「どこの夏休みの宿題工作ですか?」

274 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/10(日) 23:40:17 ID:kbM/5aX+0
>>273
ちょw
そのオークス流サラダとやらを想像したら吹いたw すげぇ物体だなww

しかし、アグたんはラムザに料理を教えてもらったらテンパって逆に上達しなさそうだな。

275 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 00:58:22 ID:zOYdkJpi0
料理上手は床上手という格言があるらしい

276 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 01:00:51 ID:5vJ79iDA0
つまり受けという事か

277 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 01:09:29 ID:hLGe5wJe0
>料理上手は床上手
つまりアグリアスさん的には、丸焼きが上手く焼けるようになれば十分なんじゃね?

278 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 01:09:48 ID:HU29afH+0
ぬかみその味が上手いとそこの家のかみさんのあそこの味も上手い

なんて東洋の俗諺なら聞いたことがある

279 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 08:29:17 ID:ccRo0Ls0O
料理下手なのが人気みたいだが、サラッと料理もこなすアグさんもいいじゃない
ポニーに髪縛ってエプロン着けてさ

280 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 09:34:31 ID:xVVmlDyX0
朝食はアグたんが作ったサンドイッチ
昼食はアグたんが作った愛妻弁当
3時のおやつはアグたんが焼いたクッキー
夕食はアグたんが作ったあつあつのシチュー

281 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 09:45:53 ID:AKuJgF3t0
夜食はアグたん

282 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 12:57:31 ID:fVc6ap07O
>>280-281
いいな、それ。

283 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 17:58:05 ID:zOYdkJpi0
>>275
リリーフランキーが言ってたんだけどね

284 :機工都市ゴーグは今日は雨 13/16:2006/12/11(月) 19:01:30 ID:lWewE7sm0
アグリアスのせいで俺は裏の業界での面子をつぶしてしまった。
おかげで最近、アリシア達と一緒に普通の儲け話に励んでいる。ああ、面倒くさい。
ムスタディオから言わせれば、美女二人と一緒に仕事できるなんて羨ましい限りらしい。
じゃあお前が行け、と言いたい。
もちろんその代わりに俺が発掘作業をしてやる、なんて快い申し出はしない。
ある日、仕事から帰ってきて報酬を家主のベスロディオに渡す。
「お疲れさん」
ムスタディオが祝杯を用意して待っていた。
一人酒の気分だったので酒瓶一本持って屋根で月見酒をしようと思ったが、
アグリアスがアリシアの下腹部に視線をやって気遣う様を見て、気分が変わる。
アリシアは苦笑いを浮かべて何事かを呟き、逃げるようにしてラヴィアンの背中に回った。
一転、アグリアスは俺に突っかかってきた。
「ラッド、少し二人で飲まないか?」
「上がろうぜ」
言って、俺達は屋根に登った。グラスにワインを注ぐ前にタバコを咥える。
「タバコはやめろ、お腹の子に悪い」
「何の話だ?」
「アリシアは隠しているようだが、やけに下腹部を気にかけている。不自然なほどに」
「腹の調子でも悪いんだろ。胃薬ならこないだ万引きしたのを薬棚に入れといたぞ」
「朝、アリシアの部屋から出てくるラッドを見た事がある」
俺は観念したように肩をすくめ、グラスにワインを注いだ。
「まあ、飲もうや」
「フンッ……」

285 :機工都市ゴーグは今日は雨 13/16:2006/12/11(月) 19:02:05 ID:lWewE7sm0
アグリアスのせいで俺は裏の業界での面子をつぶしてしまった。
おかげで最近、アリシア達と一緒に普通の儲け話に励んでいる。ああ、面倒くさい。
ムスタディオから言わせれば、美女二人と一緒に仕事できるなんて羨ましい限りらしい。
じゃあお前が行け、と言いたい。
もちろんその代わりに俺が発掘作業をしてやる、なんて快い申し出はしない。
ある日、仕事から帰ってきて報酬を家主のベスロディオに渡す。
「お疲れさん」
ムスタディオが祝杯を用意して待っていた。
一人酒の気分だったので酒瓶一本持って屋根で月見酒をしようと思ったが、
アグリアスがアリシアの下腹部に視線をやって気遣う様を見て、気分が変わる。
アリシアは苦笑いを浮かべて何事かを呟き、逃げるようにしてラヴィアンの背中に回った。
一転、アグリアスは俺に突っかかってきた。
「ラッド、少し二人で飲まないか?」
「上がろうぜ」
言って、俺達は屋根に登った。グラスにワインを注ぐ前にタバコを咥える。
「タバコはやめろ、お腹の子に悪い」
「何の話だ?」
「アリシアは隠しているようだが、やけに下腹部を気にかけている。不自然なほどに」
「腹の調子でも悪いんだろ。胃薬ならこないだ万引きしたのを薬棚に入れといたぞ」
「朝、アリシアの部屋から出てくるラッドを見た事がある」
俺は観念したように肩をすくめ、グラスにワインを注いだ。
「まあ、飲もうや」
「フンッ……」

286 :機工都市ゴーグは今日は雨 15/16:2006/12/11(月) 19:02:38 ID:lWewE7sm0
本格的に降り出す前に俺達が中に退避した途端、ラヴィアンの悲鳴が聞こえた。
「どどど、どーしたのよ、アリシア! 痛いの!? 急病!?」
雨音が次第に強まっていく。アグリアスは大急ぎでアリシアの元へ向かった。
俺か? ……俺、は…………。
…………………………。
………………。

「……あはは、ごめん。流れちゃった」
「そうか」
病院のベッドでアリシアが苦笑を浮かべる。
さっきまでラヴィアンが看病していたが、邪魔だから出て行ってもらった。
「……何だか、期待してたのと違うな。もっと悲しむかと思った」
「人死にには慣れてるからな。こういう死に方を見る機会もあった、その時はお袋も一緒に死んだよ」
「…………そう……」
「産みたかったのか? なら、また作ればいい」
「そういう言い方って、冷たいよ」
アリシアの表情が曇るが、俺は構わずに続ける。
「俺がこういう男だって、ラムザの次にお前が理解してるはずだと思ってたんだがな」
「…………私は、ラムザさん以上に解ってるつもりだったのに……」
「思い違いだ、お前達には見せてないものが多いからな。ラムザだってその一端を見た程度さ。
 ガフガリオンほど腕が立った訳でもない俺は、傭兵稼業ばかりで食って来た訳じゃないんだ」
「…………」
「……しばらく安静にしてるんだな」
これ以上話をしてもろくな事にならないと思い、俺は病室を出た。
待ち構えていたラヴィアンが力いっぱいビンタをしてきて、手首を掴んで止める。
「……こういう時は、黙ってぶたれなさいよ」
「ヤだね」

287 :機工都市ゴーグは今日は雨 16/16:2006/12/11(月) 19:03:12 ID:lWewE7sm0
ラヴィアンの手首を捻り上げて背中を向けさせ、もう一方の手で背中を強く叩いてやる。
前のめりに倒れそうになるのを二歩、三歩とつまづきかけつつラヴィアンは踏み止まった。
病室の外で待っていたアグリアスは、そんな俺に視線を向けず病室の中に入っていった。
そんなラヴィアンを放って俺はとっとと家に帰る。
雨はまだ降っていた。
帰宅して自分の部屋に行き、タバコで一服。二本目に手を出そうとした時、戸をノックされた。
「入るぞ」
アグリアスだった。ベッド脇に立てかけてある呪縛刀と、
枕の下に隠してあるゾーリンシェイプを取り出すと、俺に向かって放る。
「来い」
誰が行くか、バァカ。そう思った。それでもついて行ったのは、自分が馬鹿だという証拠だろう。
雨が降る中、庭に連れ出される俺。ディフェンダーを抜くアグリアス。
やれやれと肩をすくめ、俺は泥を蹴り上げてアグリアスの視界をさえぎり、
腰を折って低姿勢のまま弧を描きつつ疾駆し呪縛刀を振るう。
「無双稲妻突き!」
いきなりそれか。雷光に撃たれ全身が焼けつき、視界が白濁する。
それでも構わず呪縛刀を振り切る。確かに肉をえぐる感触、これは……左の太ももだな。
視界が回復しないまま、切った場所から相手の全身像を想像し、
ゾーリンシェイプを脇腹目がけて突き出す。が、鋭い衝撃に弾かれた。ディフェンダーか。
「聖光爆裂破!」
今度はそれか。雨と一緒に光が降る。意識が混濁して、それでも俺は刃を振るい――。
「この馬鹿者っ」
それが記憶に残る、最後の言葉。
それともうひとつ、機工都市ゴーグは今日は雨だった。

288 :機工都市ゴーグは今日は雨 14/16:2006/12/11(月) 19:04:43 ID:lWewE7sm0
二人並んで屋根に座り、ワインを一口ずつ飲む。
「そういえば、アグリアスと二人で飲むのは初めてだな」
「ラッドは誰とでも飲んでるようで、誰とも飲んでいないようでもあった」
「一番うまい酒は初めて人を殺した後、ガフガリオンが上げてくれた祝杯だったな。
 血の匂いがこびりついた酒だったが、何もかも洗い流してくれるような味がした……」
「……アリシアとは……いつからだ」
「ん……二度目のオーボンヌ修道院。あの頃からだ」
「お前とアリシア、どっちから?」
「どちらからともなく、何となくさ。……あんたが気づいたのはいつだ?」
「ここでみんなと合流し、ラムザ達を見送ってから……そうだな、一週間後くらいに、
 アリシアの部屋からお前が出てくるのを見た時だ。気づくのが遅くて悪かったな」
苛立ちをあらわに、アグリアスはワインをあおった。
その仕草が子供っぽくてラッドは軽く笑う。
灰色にかすんでいた世界が、ふっと明るくなった気がした。
「それで……俺にどうしてもらいたいんだ?」
「それは……」
ポツリ。ラッドのグラスに波紋が浮かぶ。
「ん、何だ……? 雨か」

289 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 21:06:39 ID:2HslSUDs0
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。
                 , ─ヽ
________    /,/\ヾ\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_   __((´∀`\ )< というお話だったのサ
|_|__|__|__ /ノへゝ/'''  )ヽ  \_________
||__|        | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从  | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\  /   ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/        = 完 =


290 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 21:40:29 ID:WOZ6maxjO
えー、さすがにアグ分が足りない上になんらかの注意書きをして欲しい内容だったんだが。
基本的にSSはパラレル世界とはいえ、なんつーかね……。

291 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 21:46:10 ID:HU29afH+0
つか、連投規制に引っ掛かったか?

292 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 22:02:00 ID:pCvXODKl0
>>291
いや、数日前からこのスタイルだな。
とりあえず区切りのいい完成分のみを投下してる、と予想する

とりあえず感想は一段落ついてからの方がいい気がする

293 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 22:03:13 ID:q4N8WYqD0
正直つまらんしそろそろどうかと思う

294 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 22:12:57 ID:sH0AgBS20
そうか?
私は大人のアグたんって感じがして好きだな。

295 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 22:13:03 ID:lLBW3Skv0
なんというか浅いんだよなぁ

296 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 22:19:37 ID:KxrNBGZl0
さすがにラッド贔屓について行けなくなってきた

297 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 22:30:00 ID:hLGe5wJe0
>>290
文句言いたければ、他のメンツのように堂々と言え。
目欄でこそこそすんな。

298 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 23:34:18 ID:lkArjbVwO
ま、他にラヴィアリラッドの小説書く場所もないしたまにはいいんじゃない
たまにならね

299 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 23:42:35 ID:5vJ79iDA0
イメージ検索でヒットする数がやたら増えたのは仕様ですか?

300 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 23:42:46 ID:6IU1kDmB0
よし!ここらでみんな無双稲妻突きでもしようぜ!
ジャキーン!
マラーク「アッー!

301 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/11(月) 23:48:15 ID:KxrNBGZl0
ジャキーン!
シド「フーン」

302 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/12(火) 00:15:34 ID:RJ4tiW+Y0
SSとしてはとてもウマいんだけど
さすがにこれはスレ違いと言わざるをえないような…
次はアグ萌えの小説を期待しております

303 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/12(火) 01:18:15 ID:Ccc9PO5F0
ラッドが段々嫌な奴にみえてきたのが…。

304 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/12(火) 01:25:12 ID:jM/wsn2g0
とりあえず未完成のまま放置は避けてくれ、SSとして面白いだけにもったいない

305 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/12(火) 01:25:38 ID:AVmqfvxA0
何か急に出来具合が浅くなったな。残念。

306 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/12(火) 03:26:15 ID:vIi3t4S4O
アグリアスは泣いた
だって女の子だもん
アグリアスは笑った
だって女の子だもん
アグリアスは怒った
だって女の子だもん
アグリアスは悲しんだ
だってラムザにフラれたんだもん


おわり

307 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/12(火) 14:13:13 ID:fGlPjCnx0
>>306
そうかそうか。
それなら俺が慰めてあげるよ!

さあ、俺の胸に飛び込んでおいで!

308 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/12(火) 16:52:22 ID:Nwsp95f+0
そして>>307の胸にメリアから奪ったセイブザクイーンを深々と突き立てるアグたん

309 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/12(火) 18:15:57 ID:c9h4xCia0
アグそっくりのパラディンがいる世界中の迷宮
買う?


310 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/12(火) 19:00:56 ID:sAUPnZCZ0
>>309
世界樹じゃなかったっけ?

311 :行く人 ◆WVAHnGXcls :2006/12/12(火) 19:24:38 ID:AO1p/Zwx0
『機工都市ゴーグは今日も晴れ』がどうも不評なようで、
ある程度は覚悟してましたが、ご期待に沿えずすみません。
一応、ラッド視点からアグリアスを見た場合、ラッド主人公でアグリアスを脇役に置いた場合、
として書いているつもりです。
元々アグリアスは原作で脇役でしたし、今回は脇役として描いてみようと思いまして。

出番が少ないのは承知しています。
不貞腐れラッドが主人公で、一応アグリアスはラムザ一筋ですから、ラッドとアグリアスの接点は少なくなります。
それでも脇役としてのアグリアスをラッド視点から描いてみたいと思った次第です。

ラッド&アリシア贔屓は自分の趣味ですので反論の余地はありません……orz

後二話、最後まであらすじができている状態で、不評ならもう終わらせようと思いましたが、
>>304のような意見もあるので未完成のまま終わらせるのはやめにしたいと思います。
やはりアグリアスの出番は多いとは言えないけれど、完成させたら順次投下します。
気に入らない方はスルーしてください。

最後に。
13を二度投下してしまい、最後に投下し忘れた14を投下したという、
解りづらい形になった事は大変申し訳ありませんでした。

312 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/12(火) 19:49:31 ID:2VGmbmUw0
>>311
おれは好きだぜ

313 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/12(火) 19:51:58 ID:c8GVUOa90
俺も俺も
そもそも本家ゲームで脇役やってるキャラに萌えてるんだから
SSで脇役として活躍しても余裕で萌えられるぜ
ぜひ最後まで書いてください

314 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/12(火) 19:59:24 ID:+oQAwuNH0
>>311
次の日付になってまでネチネチ言ってくる奴に負けてケツまくるほうが、俺は男として笑う。
賞賛も批判もどっちも上等ぐらいの覚悟はあるんだろ。

315 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/12(火) 20:38:44 ID:gpdK0X+8O
ラッドが捻くれてるというより単なる外道鬼畜になっているシチュ以外の部分は好きだ
嫉妬アグリアスにも家事アグリアスにも萌えたしさ

316 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/12(火) 22:35:39 ID:BrhCXNIo0
>>315
ハゲドウ。がんがってください。

317 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/12(火) 22:48:44 ID:/w1z0nXP0
俺はラッド&アリシア贔屓な行く人好きですYO
その人の味とゆうかなんとゆうかわからんがイイ物はイイ!

いまさら疑うものか!私は行く人を信じる!


318 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/12(火) 23:04:46 ID:whju3KrW0
↑擁護丸出しは応援されてるほうもハズいと思うよ。

俺はいつものライトノベル調のよりずっと興味深く読んでますよ。

319 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/12(火) 23:14:18 ID:/w1z0nXP0
うん。漏れも自分でハズいorz
逝ってくるノシ

320 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 01:04:57 ID:42MODnv/0
・漏れ
・orz
・逝ってくる
・ノシ

ロムってろ

321 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 01:08:05 ID:slOTnr8D0
       _,,-'' ̄ ̄`-.、         /        \
       /        \      ,/           \
      ,/           \    /   ―  ―     ヽ
     /   ―  ―     ヽ   lヽ  - 、 ! , _     |
    lヽ  - 、 ! , _     |   |r――-、_⊥ ,――'-、 |,-,
    |r――-、_⊥ ,――'-、 |,-,  |::::::::::::::::/ |ヽ:::::::::::::::|-|'イ!|
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     ト、__,,/:  |: `、__,,/ ,|ソ/  .|    、_ j| _,、     ,|-'
     .|    、_ j| _,、     ,|-'   |   /lll||||||||||l`、   ,|
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     `i ,|||' ̄= ̄`|||、 / ト、   「|ヽ|ll||||||||||||||||| /i |::::\
     「|ヽ|ll||||||||||||||||| /i |::::\ ::::::\`!!||||||||||||!!'   |::::::::\
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                ロムッテロ兄弟
   ハントシー・ロムッテロ       ハンツキー・ロムッテロ
    1952〜  アメリカ          1955〜 アメリカ

322 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 01:30:08 ID:4tsdbfFp0
いろいろ意見は別れるだろうけど、
書きはじめた以上ぜひとも終わりまで書き結んで頂きたい。

というわけで行く人氏、頑張って下さい。
続き気になります。

323 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 01:30:32 ID:tZ1suDZE0
>>320
俺なんか>>319をメタクソにぶっ叩こうかな〜でも面倒くせーから辞めよw、と思ってたぐらいなのに優しい奴だな。

俺は2chそのものを3ヶ月ROMって、アグスレはまる一スレ分ROMってようやく書き込んだもんだった。
昔の自分のレスを見たら、ブン殴りたくなるような馴れ合い調で笑うw

324 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 10:57:40 ID:Fjsbb/Cx0
書いたものを一度も叩かれたことのない職人さんなんて滅多にいないしね。
もみもみ士さんと、ふみんしょさんくらい?

325 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 11:14:51 ID:IXxw+LH20
ttp://ff13vids.jugem.jp/?eid=29
第二弾としてはPSP向けに『FFT 獅子戦争』、第三弾として『FFT A2 封穴のグリモア』が発表され、獅子戦争にはたまねぎ剣士などの新ジョブが追加されるとのこと!

旧作のリメイク?

326 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 11:20:03 ID:z2maJ1kz0
行く人氏のSSは実験的というか挑戦的なSSがたまにあるように見られる。
今回だってアグリアスをヒロインじゃなく脇役に置くって作品に挑戦してるし。

327 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 11:29:40 ID:vyWwHT7SO
つまり
昔の>>323=チャプター1ラムザ
今の>>323=チャプター4ラムザ

328 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 12:17:00 ID:oMN3lnCR0
>>326
行く人氏はシリアスからコメディタッチなど幅広いジャンルで数多くのSSを書かれてるからな。
今回のように変わった視点での書き方ってのもあるんだろうよ。


まあ、世間一般ではアグたんは脇役かもしれんが、俺の中ではヒロインだけどな!

329 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 13:02:04 ID:LtZILaOS0
>>325
とうとうアグたんの復活の時が?
ぜひアグたんにセリフの追加おねがい
ホーリーナイトになる過程の話でもおk

330 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 13:20:55 ID:B+YalH7fO
いやもしリメイクだとしても
追加ジョブ&ダンジョンくらいだろう
まあ悪くなる(仲間にならなくなったり)危険性があるよりは変わらない方がいい

331 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 13:25:53 ID:Fjsbb/Cx0
むしろ変に追加エピソードとか無い方がいい

332 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 14:37:09 ID:NMHgXL9G0
何らかの追加要素があるとして、そこで各キャラちょこっと喋る程度だろうなぁ。
>>331じゃないけど、下手にいじるとおかしくなるからな。
追加ダンジョンがあるんだったらそこでギルガメッシュ登場、源氏シリーズ盗めたりすると、
エルムドアに泣かされた人たちは喜ぶと思うぞ。まさに俺のことだが。

333 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 14:53:48 ID:ut6YF8c40
3章以後にサブイベントを追加して、そこで喋って欲しいかな
アグ様専用の聖剣技習得とか、何かしらの装備をもらうイベントとかは贅沢が過ぎるか

アグ様に関係ないところだと、酒場の依頼を派遣と荷物輸送だけでなく、
実際にメインパーティが戦闘したりするものも追加して欲しい
依頼報告だけで語られるモンスターにキメラとか色々いるし、そういうのも出して

334 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 15:36:46 ID:pstyp8yo0
とりあえず加入メンバーの枠調整してくれ
新規の汎用入れる隙間ねーよ

335 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 15:47:51 ID:B+YalH7fO
FF5&6を見るにイベントやシステム関係はそのままな可能性大
追加されるのはふたつみっつのジョブやごく一部のキャラのアビリティや隠しボス隠しダンジョンくらいで

336 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 18:41:17 ID:dXXs9xgs0
松野は既に退社済みだからな。
シナリオ関係は期待しない方が良さげ。

337 :機工都市ゴーグは今日は曇り 17/22:2006/12/13(水) 19:22:14 ID:btaUWt9g0
いつも通り屋根の上で鈍色の煙を立てる俺、空も一面鈍色だった。
人の気配を感じて玄関口を見下ろせば、郵便物が届いたらしい。
気紛れで何が届いたのか確認してみる。
差出人の名はルグリア。最近多いな、ラムザからの手紙。
勝手にその場で開ける。どうせ後で全員読むんだ、俺だけ先に読んでも構わないだろう。
内容は陳腐なものだ。チョコボが卵を産んで、温めている。
子供が生まれるのが楽しみなんだそうだ。チョコボ牧場の経営は順調。
特に代わり映えしない、いつも通りの手紙。
読みながら家の中を歩いてると、アグリアスと出くわした。
「ほれ、愛しいラムザからのお手紙だ」
「フンッ……」
引ったくるようにして手紙を受け取るアグリアス。まだ機嫌が悪いようだ。
俺はキッチンに行き、皿洗いをしている労八の横を通ってリンゴをひとつ拝借する。
丸かじりにしながら屋根に登り、タバコとリンゴを交互に咥える。
リンゴが半分ほどになった頃、アグリアスが屋根に登ってきた。
「何か用か」
「手紙を読んだら、また貴様を殴りたくなった」
「生命の誕生、ああ、素晴らしきかな。……くだらねぇな。同じ数だけ死が存在するぜ」
「貴様のような人間が父親になれるとは思えん」
「父親ねぇ、なる気は無いな」
「なぜだ」
「父親ってのは、子供を殴るもんだろう」
「何だその偏見は」
「姉貴は慰み者にされた後、色町に売られたっけな。父親の仕事ってのは腐ってやがる」
「…………貴様に同情などせんぞ」
同情の色を瞳に浮かべて、アグリアスは言った。馬鹿じゃねぇのこいつ。

338 :機工都市ゴーグは今日は曇り 18/22:2006/12/13(水) 19:22:45 ID:btaUWt9g0
「あー……退屈だな」
「儲け話でも探しに行け」
「一人で行くと、どういう訳か黒い仕事しか見つからなくてな。
 誰かさんのおかげで俺の信用失墜してるし、ガフガリオンの名前も最近じゃ通用しねぇ」
「……ラヴィアンと行けばいいだろう」
「俺と目合わせようとしねぇぞあいつ」
「……では私と行くぞ!」
「……はぁ?」
「私も儲け話とやらを経験してみようと思ってな。
 顔を隠せる装備で、偽名を使えば、さして問題あるまい」
「……勝手にしろ」

その日見つけた儲け話は実に単純明快で、アグリアスにも楽にこなせる仕事だった。
炭鉱から発掘された機械の人形をいじっていたら、それが暴れ出したというもの。
機械人形は炭鉱内に潜伏。近寄る者を見境無く攻撃している。
仕事の内容はそれを退治しろという単純明快なものだ。
俺とアグリアスは、他何名かの雇われ人と一緒に炭鉱に潜り、
チームごとに分かれて炭鉱の中に潜む機械人形を探索する事になった。
当然チームは元々組んでる連中で形成され、俺はアグリアスとペアという事になった。
二人では危険だろうと、三人組のチームが一緒に探索しないかと申し出たが断った。
足手まといを三人もかかえるつもりは無い。
こうして俺とアグリアスの炭鉱探索が始まる。

339 :機工都市ゴーグは今日は曇り 19/22:2006/12/13(水) 19:23:18 ID:btaUWt9g0
さて一応装備を説明しておこうか。
アグリアスは顔が隠れるよう、リボンではなくクリスタルヘルムを被っている。
武器は当然ディフェンダー。盾はクリスタルの盾だ。
鎧はクリスタルメイル。で、お約束のゲルミナスブーツ。
俺か? 俺はシーフの帽子に力だすき、そして呪縛刀二本とブレイサーだ。
ランプ片手に俺はアグリアスを先導する。
会話は無かった。
耳をひそめ、物音を敏感に察知し、敵を探るため。という事にしとこう。
しばらくして離れた場所から轟音が響いてきた。戦闘が始まったらしい。
俺達が現場、ちょっとした広場に駆けつけると、すでに肉塊となった男が二人倒れていた。
俺達に声をかけた連中だ。
切っておいて正解だった。ほら、最後の一人も機械人形に今、首をはねられた。
「よおアグリアス。機械人形とかいうから、俺ぁてっきり労八みたいなのを想像してたぜ」
「私もだ。まさかああも人間的な姿をしているとはな」
ランプを床に置き、アグリアスはディフェンダーを抜いた。俺も呪縛刀を構える。
一つ目の機械人形がこちらを向いた。
ほぼ人間と同じ体格のそれは全身をグリーンで統一された、坊主頭。
四角い口の両側からパイプが後頭部へと回っている。
そして顔の真ん中には黒くへこんだ横一本のラインがあり、その中に赤く光る一つ目があった。
右肩にはシールド、左肩にはとげつきのアーマーを装備。
そして右手に銃と呼ぶには大きすぎる歪な銃。さらに左手には刃が赤く光る斧。
これが機械人形か。
「労八同様、魔法は効かねぇと思ってよさそうだな」
「ふっ、私の出番という事か」
俺達が戦意を剥き出した直後、炭鉱の別口から別チームが躍り出る。
「俺達の獲物だ! 一気にやるぞ!」
即座に闖入者の戦力を分析。
五人チーム。ナイト、弓使い、陰陽士、黒魔道士、アイテム士。
装備、身のこなしを見て、ああ駄目だなと思う。

340 :機工都市ゴーグは今日は曇り 20/22:2006/12/13(水) 19:23:50 ID:btaUWt9g0
負けじとアグリアスも飛び出すが、奴等の方が早い。
機械人形も先に五人チームを片づけようと判断し、巨大な銃を向ける。
「避けろ!」
アグリアスが叫ぶのと同時に機械人形の銃が火を吹いた。
先頭に立つナイトの鎧、盾を打ち砕き、その身体に無数の穴を空ける。
まさか、銃弾を連続して撃っているのか!?
それを証明するように銃声は幾重にも重なり、薬莢が次々と排出されている。
薬莢の数を見れば数秒のうちに何発の弾丸が放たれたのか想像は容易で、恐ろしかった。
ナイトという壁をやられながらも、弓使いがボウガンを放つ。
しかし矢は機械人形の装甲に弾かれ地面に落ち、続いて連続発砲可能な銃の餌食となった。
その隙に陰陽士と黒魔道士が魔法を詠唱を終えていた。チームワークはいいらしい。
「不変不動!」
「サンダラ!」
二つの閃光が機械人形を撃つが、機械人形は平然と立ち、敵を見据える。
銃を止めたかと思うと、人間のように走り出し、
とげつきの左肩で陰陽士にショルダータックルを食らわせる。
胸に穴を空けられて陰陽士は死に、アイテム士はミスリル銃で機械人形を撃つ。
甲高い音がして弾が当たったと解るが、機械人形の身体をわずかに震わす程度だった。
機械人形は次のターゲットをアイテム士にし、銃を発砲。
頭部を吹っ飛ばされてアイテム士も死んだ。残った黒魔道士は状況不利と悟り逃げ出した。
その黒魔道士に銃身を向けたところで、アグリアスがようやく機械人形を射程圏内にとらえる。
「聖光爆裂破!」
閃光が洞窟を照らし、機械人形の装甲をわずかに焦がす。
赤い一つ目がアグリアスを向き、赤く光る斧を振り上げながら迫ってきた。
アグリアスは盾でそれを受け止め、驚愕する。
クリスタルの盾が蒸発して崩れ去っていくのだ。
「この斧、強力な炎属性を持っているぞ!」
そう叫んでアグリアスは盾を捨てて距離を取り、無双稲妻突きを放つ。

341 :機工都市ゴーグは今日は曇り 21/22:2006/12/13(水) 19:24:23 ID:btaUWt9g0
電撃が機械人形の身体を震わせた。
アグリアスが相手をしている間に、俺は機械人形の横に回り銃に向けて手裏剣を投げていた。
あの武器はやっかいだ、何とかして破壊せねば。
しかし銃は相当丈夫らしく、手裏剣は軽く弾かれてしまった。
赤い瞳と銃身がこちらに向く。構わず疾駆、銃声が連続して響いた。
しかし俺は斜めに移動する事で銃撃を回避。機械人形は腕を動かして俺を追尾しつつ銃撃を続けた。
「アグリアス! もっと撃ち込め!」
「くっ……聖光爆裂破!」
光が再び機械人形の表面を焼く。表面、だけを。
機械人形が銃を攻撃してきたアグリアスへと向けた瞬間、俺は一足飛びに機械人形に肉薄。
脆そうな右パイプ部分に呪縛刀を斬りつけると、そこから蒸気が噴出した。
機械人形がわずかに後退し、左肩を俺に向けて突進してくる。
咄嗟にバックステップで回避しつつ、一つ目を狙って手裏剣を投げる。
どうやら目も頑丈らしく、手裏剣は弾かれ、俺は壁に追い詰められた。
「ラッド! 逃げろ!」
「上等、やってやるよ」
久々の命のやり取りに俺の中の何かが火を点けた。
呪縛刀で機械人形を叩きまくる。装甲は丈夫で、切り裂く事はできなかった。
機械人形は平然としながら炎の斧を薙ぎ、それを受けた呪縛刀は真っ二つに折られた。
獲物を一本失った俺は接近戦は不利と判断、しかし後退はしない。
なぜなら遠距離戦はあの連射銃の威力が最大限に発揮されるからだ。
俺は遠距離に逃げるために、呪縛刀で連続銃の銃身を斬りつける。わずかにへこみを作る事に成功。
機械人形は炎の斧を振り回し、俺はそれを紙一重で避け、斧が放つ熱に服が焦げた。
さらに皮膚に走る灼熱。どうやら火傷をしたらしい、紙一重での回避では駄目だ。
「うおおっ!」
聖剣技では埒が明かないと思ったのか、アグリアスはディフェンダーで機械人形の背中を斬る。
すると凄まじい火花が散り、俺の警鐘が最大級に鳴り響いた。
「アグリアス、逃げろ!」

342 :機工都市ゴーグは今日は曇り 22/22:2006/12/13(水) 19:24:55 ID:btaUWt9g0
故障したらしく、動けなくなった機械人形は斬られた勢いを受けて俺に向かって倒れてくる。
その重量は人間をはるかに凌駕しており、装甲の中身も鉄で作られていると理解させられる。
ゴキン。機械人形の膝にすねを打たれ、機械人形に押し倒される形となり動けなくなった。
「ラッド、大丈夫か!?」
「早く逃げろ、何かがヤバい!」
火花が一際大きく弾け、アグリアスを後退させた。
「こいつはもうくたばった! 俺は何とか抜け出すから、先に行け!」
「そうは、いくか!」
アグリアスは火花を散らす機械人形の下にディフェンダーを刺し込み、
てこの原理を利用して引っくり返そうとした。俺も両手で機械人形を押しのける。
機械人形はゴロリと仰向けになって倒れた。
「さあ、逃げるぞラッド!」
「おうっ! いいか、振り向くなよ。多分こいつは爆発する! 眼をやられるぞ!」
そしてアグリアスは走り出し、俺は、機械人形から連射銃と炎の斧を剥ぎ取っていた。
アグリアスは足音が自分ひとつのものしかないと気づいたのか、坑道の半ばで振り向き、立ち止まる。
「何をしている、ラッド! 早く――」
「押し倒された時、足の骨がイっちまったらしい」
「ラッ――」
俺は戦利品を抱え、風水術『落とし穴』を使い機械人形を落とし――閃光と爆音が響き渡った。
爆風に吹き飛ばされながら、崩れ落ちる岩盤の向こうで叫ぶアグリアスの姿が見えた。
アグリアスの悲痛な表情がやけに鮮明にまぶたに焼きつく。
そして背中を焼かれる痛みの次は壁にぶつかる痛みが襲ってきた。
さらに坑道は崩壊を続け、俺の周囲にも岩が落ち、頭上で火花が散った感覚と同時に視界が暗転。
機工都市ゴーグは今日は曇りだった、それは不吉を表していたのだろうか? ――俺は意識を失った。

343 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 20:13:39 ID:Lg0zbQmf0
>ほぼ人間と同じ体格のそれは全身をグリーンで統一された、坊主頭。
 四角い口の両側からパイプが後頭部へと回っている。
 そして顔の真ん中には黒くへこんだ横一本のラインがあり、その中に赤く光る一つ目があった。
 右肩にはシールド、左肩にはとげつきのアーマーを装備。
 そして右手に銃と呼ぶには大きすぎる歪な銃。さらに左手には刃が赤く光る斧。
ちょwwザクwww

344 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 20:19:48 ID:j5VkEg5d0
>>343
気付かなかったw
ヒートホークだったのか。

345 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 20:47:58 ID:5NRe5dvW0
機械人形=モビルスーツ、いやモビルドールか。

ということは・・・この廃坑はロストマウンテンだったのかw

346 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 22:08:16 ID:4S3F7r8m0
PSP移植か アグイベント追加してください

347 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 22:42:27 ID:w4GiXIYK0
>>346
イベントのときに、絵が変わるらしいぞ
この画像の下のほうに、オヴェリアとディリータのが映ってる
ttp://ff13vids.jugem.jp/?cid=18

348 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 23:17:44 ID:1UkfP5YN0
アグ絡み追加は理想だけど、松野の参加がほぼ絶望的な今、
イメージを壊すような蛇足イベントなら自分はいらない。
仮に、アホ毛とくっつくようなことがあっても、(それは嬉しいけど、まあ有り得ない)
松野が書いたものでないと自分は受け入れられないと思うんだな。 
別物になってしまうとオウガ外伝のような位置づけに・・・

そういえば、喋るのかな? PSPのこと良く知らんけど。



349 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 23:21:18 ID:B+YalH7fO
文(松野氏)がないからせめて絵ってことだろうか
ボイスはどうだろうね
個人的には喋らない方がいいや

350 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/13(水) 23:40:15 ID:YbrcCmWz0
行く人氏乙です。
なんだかんだ言って仲間思いなんだな、ラッド。


たまねぎ剣士・・・
涙を流しながら玉葱を切り刻むアグリアスさんが浮かんだ。

351 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/14(木) 00:16:13 ID:8qsIgg9CO
非戦闘時の会話シーンだけなら声はいらないかな
戦闘時の会話イベント(ゴルゴダのラムザ対ガフからアグ様の「今更〜」みたいなの)にもムービーを挿入するなら、声があった方が良いかも

352 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/14(木) 00:36:24 ID:qoQitylU0
ファンが多くてそれなにり売れる作品だからほぼベタ移植じゃないかな
バランス調整&ジョブ追加&モンスター追加&アイテム追加&隠しイベント追加
ぐらいで。

ただ最近のスクエニのリメイクは結構こってるから意外とフル3Dでバリバリなリメイクかも

353 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/14(木) 00:51:35 ID:y0xdH62l0
つーかあれだ、MOD作りたいよMOD。アグMODを。

354 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/14(木) 01:03:07 ID:MiMXqHQVO
何でPSP………

355 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/14(木) 01:30:16 ID:1NFJhmXf0
FF3をDSで出し、FFTをPSPとは

ダブスタってことか

356 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/14(木) 04:21:38 ID:PDLNi56Q0
wiiやPS3で絢爛にされるのも何か違うし
DSの移植度はお世辞にも高いとは言えないから
ベタ移植を望む立場としてPSPで出てくれるのは個人的に嬉しい

357 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/14(木) 07:35:50 ID:taVle/uKO
嬉しすぎて勃起した

358 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/14(木) 09:05:01 ID:wzNkMG6F0
PSPを買わねばならんか……

359 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/14(木) 10:22:05 ID:AMsOIve+0
アグ様を携帯出来る日が来るとは(´・ω・`)

360 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/14(木) 11:40:44 ID:QzbXcnJYO
でも念のために今年の夏くらいに出たPS版のアルティメットヒッツシリーズも買っとこうと思ふ
あれまだ売ってるよね?

361 :太便 ◆goLBEqEvcU :2006/12/14(木) 15:44:05 ID:o6M6FxYf0
おひさしぶりです。
お目汚しですが。

〜祝!FFT、PSPに移植決定!〜 ※追加要素にまつわるサロントーク

ムスタディオ「この俺の活躍も美麗グラフィックで再現されるわけだな?」
マラーク  「って、お前は悪漢から逃げ回るだけじゃねーかプッ」
ディリータ 「残念だったな。イラストの大半は俺とラムザのラブラ(ry
ラファ   「とりあえず私の鬱な過去までは再現してほしくないなぁ」
ベイオウーフ「メインストーリーに絡むだけマシだよ、ラファくん」
レーゼ   「そうよ。私たちなんてまず確実に書き下ろしの対象外だわ」
シド    「まぁまぁ、今は素直に喜ぼうではないか。これでまた戦場で剣を振るえる・・・」
アルマ   「それより重要なのはシナリオよ!人間関係に動きがあったら事だわ!」
メリアドール「そうね。差し当たり、好感度っていう隠れパラメータとかの追加はないのかしら?」
クラウド  「・・・そのネタ・・・何か思い出せそうなんだが」
ラヴィアン 「パーティー人数上限、増えるといいなぁ」
ラッド   「密漁目当てに首を切られるのはもうごめんだ・・・!」
アリシア  「あれ?ところで隊長は?」

http://2nd.geocities.jp/kutabireseijin/ill/ag-psp.png

何はともあれめでたいと思います。

362 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/14(木) 17:39:32 ID:WbSRuWup0
大便氏お見事です。
私も買いたい、買いたいが……PSPとソフトの両方を買う余裕が無いぃぃぃっorz

363 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/14(木) 18:02:16 ID:1NFJhmXf0
あれから11年か。
アグたんのデフォ年齢も31歳だったり


うわよせにをすpkwあtrmpふじこpw?1

364 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/14(木) 18:28:53 ID:X5VFxrJ/0
太便氏GJ!
軍資金に手を出すアグりんに目いっぱい萌えさせていただきました。
隣のラムザもキュートw
自分もPSPとか買う余裕無いですが、評判がいいようなら何とかしてみようかなぁ。

365 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/14(木) 18:34:46 ID:uQcl3lJh0
>>339-342
ザク吹いたw

366 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/14(木) 20:19:50 ID:ERsfRsRh0
>>361
自サイトを更新できなくてもスレには絵を投下してくれる太便さんGJ
あとアグたん自重しろ

367 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 00:08:47 ID:6IVogUl60
ムービーでラムザのアホ毛が揺れていたらいいな

アグ様で無くとも掴みたくなりますよ、ええ

368 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 00:36:36 ID:QF/uyCbs0
つーか太便さんてHP持ってんの?

369 :れっどふぉーど ◆EyREdFoqVQ :2006/12/15(金) 01:09:52 ID:6JmjaePx0
−ご注意−

ホラー仕立てのお話です。
読みたくない人は >>379 へ飛びましょう。


370 :取捨選択(1/9) ◆EyREdFoqVQ :2006/12/15(金) 01:10:39 ID:6JmjaePx0
「私はおまえを信じる!」

 …あの言葉は本心だった。
 そう、ほんの少し前まで、私の中に存在した確固たる本心だった。

「どうしたんですか? アグリアスさん?」

 その男の声は、いつものように穏やかで、まるでそこが戦場であることを忘れさせるような、
とても落ち着いた声だった。

「はあ、はあっ…!」

 私は今、その声の主から…逃げている。ただひたすらに逃げている。
 武器はない。あの男が奪ったから。
 防具もない。部隊内の防具を整理すると言われ、丸め込まれて、ほいと置いてきた。
 夜の帳に包まれた砂漠を、間抜けな私はただただ走っていた。

「そんなに慌てて、アグリアスさんらしくないですよ?」

 着の身着のままテントから逃げてきた私の姿は、果たしてあの男に見えているのだろうか。
きっと見えているのだろう。必死に逃げているにも関わらず、あの男の声は同じ声量で聞こえてくる。
 …私は声の主に問うた。

「ラ…ラムザ…貴様、正気か…ッ!」
「はい」

 ぞくりとした。
 抑揚もなく答えたあの男は、紛れもなく正気なのであろう。


371 :取捨選択(2/9) ◆EyREdFoqVQ :2006/12/15(金) 01:11:17 ID:6JmjaePx0
 ラムザは変わってしまった。
 魔法で体の自由を奪い身包みを剥ぎ、逃げ惑う敵兵に容赦なくとどめを刺し――
いつからか、彼は敵を、人を殺めることに躊躇いを感じなくなってしまったようだった。

「その方が効率がいいんです」

 いつぞやに、そう彼は嘯いた。

 ――否。効率などではない。
 明らかに非効率的なやり方だ。まるで自分の力をただ試そうとしているような、そんな戦い方だった。

 私は、いつからか彼に違和感を感じるようになった。
 …それはどのくらい前だっただろうか…。

「アグリアスさん…敵前逃亡なんて、普通だったら許されませんよ?」

 あの男の言葉が、私の心の臓から体温を奪っていくように思えた。考え事は終わりだ。逃げなければ――

「フフ…そんなに怯えて…アグリアスさんらしくないですね」
「…ッ!」

 その言葉に私は臍をかんだ。悔しさのあまり、私は彼を睨みつけようと振り向いた。

「ははっ、怖いなあアグリアスさんは」

 声は、私の耳元から聞こえてきた。いつの間にか接近していた彼の顔が、目と鼻の先にあったのだ。


372 :取捨選択(3/9) ◆EyREdFoqVQ :2006/12/15(金) 01:12:29 ID:6JmjaePx0
「う、わ…ッ!?」

 突然の出現に私は体勢を崩し、砂地の上を無様に転がった。結わえた髪がばらりとほどけ、私の視界を
無数の金色の線が遮った。

「く…っ!」
「怖いですよ、アグリアスさん。そんな目で見ないでください」

 眼前の男がにこにこと微笑みながらゆっくりと歩み寄ってきて――剣で足下を払う。

「ぐあっ!?」
「もうこれで、逃げられませんね」

 薙いだ剣の切っ先に、私の血がべとりと乗る。男は安心したように顔をほころばせ、近寄ってくる。
 …悪夢だ。これは悪い夢だ。夢なら…夢なら早くさめてくれ…。

「ラムザ…おまえは本当にラムザなのか…!?」
「はい。僕の名前はラムザです。紛れもなく、正真正銘の、ね」

 再び私は彼に問うた。現実は何も変わらない。
 私はそれを否定した。首を横に振った。現実を退けたかった。…しかしそれで現実が覆るわけは、ない。

「おとなしくしててくださいね。…死ぬも生きるも剣持つ定め…」

 奴の剣から伸びる闇の蛇が、月明かりを食っている。

「地獄で悟れ…暗の剣」
「うっ…ああ…!」


373 :取捨選択(4/9) ◆EyREdFoqVQ :2006/12/15(金) 01:13:30 ID:6JmjaePx0
 うねる蛇が私を貫いた…。だんだんと気が遠くなっていく。
 痛みはない。ただ、体の中から生気を奪われていく感覚に包まれている。
 まるで、肉体の器から、魂を抜かれているように。

「大丈夫ですか? アグリアスさん」
「………」

 私は答えなかった。男は不服そうに私に顔を近づける。

「アグリアスさん?」

 私は答えなかった。…私は、答えられなかった。私の心の剣が折れた音が、聞こえてしまったから。

「しょうがないですね…これ以上いたぶるのも可哀想だし」

 ずく、と男は私の胸に剣を立てた。

「安心してください。これからは、僕と一緒ですから」

 ずずずず、と男が少しずつ剣に力を込めていく。灼けるような痛みに、私の体がびくびくと痙攣する。

「アリシアも、ラヴィアンも、ラッドも」

 私の体が、剣をすべて飲み込んだ。

「ムスタディオも、ガフガリオンも、そう」

 声が出ない。


374 :取捨選択(5/9) ◆EyREdFoqVQ :2006/12/15(金) 01:14:23 ID:6JmjaePx0
「アグリアスさんの聖剣技も、僕が受け継ぎますから、安心してください」

 ずるるるっ、と、私の体が引っ張られて…血みどろの剣が、一振り、生まれた。

「アグリアスさん」

 私の頬を伝う涙を、男は優しく拭いてくれた。私はほんの少しだけ、微笑んだかもしれない。
 そして、今度は私が、この男に飲み込まれる番。

 そうして、男は私に剣を





「う、うわああああッ!」

 体をびくりと痙攣させて、私は目覚めた。
 どくんどくんと、自分の心臓の音が聞こえる。ふうふうと呼吸もままならない。
 体を起こして額に手をやれば、寝汗で体中びっしょりになっていることに気付かされる。
 見渡してみると、ここは小さな小屋の一室のようだ。夕暮れ時なのか、日はだいぶ傾いている。

 …夢。夢だった。酷い夢だ。なんて酷い夢だ。


375 :取捨選択(6/9) ◆EyREdFoqVQ :2006/12/15(金) 01:15:26 ID:6JmjaePx0
 私は気だるさの残る体をベッドから無理矢理に起こし、鏡の前に立った。
 そこに映ったのは、紛れもなく私の顔、アグリアス・オークスの顔だった。
 疲れているのか、ちょっと面やつれした感じがする。おまけに目の下にはくまが出来ていた。

「我ながら…なんと無様な顔だ」

 自嘲しながら安堵のため息を漏らす。あんな夢を見た後だ、こんな様になるのも無理はあるまい。

「アグリアスさん、大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ。心配するな」

 ラムザの声がする。いつも通りの声が、私に安心感を与えてくれる。

「アグリアス様、無理は禁物です」
「そうですよ〜、あなたに何かあったら私たちも困ります〜」

 アリシアとラヴィアンの声だ。

「フフッ、大丈夫だ。何も心配はいらない」

 私は鏡に向かって力なく微笑み………


376 :取捨選択(7/9) ◆EyREdFoqVQ :2006/12/15(金) 01:16:18 ID:6JmjaePx0
 振り返って、周囲に誰もいないことに気がついた。



 ………。



「どうしました?」

 ラムザの声が聞こえる。…いったいどこから?

「アグリアス?」
「どうしたんだアグリアス」
「アグリアス様?」
「おい、どうかしたのか?」

 口々に、皆が私に問いかける。しかし、姿はどこにもない。

「どうしたんですかアグリアスさん」
「…いや、皆どこにいるんだ…?」


377 :取捨選択(8/9) ◆EyREdFoqVQ :2006/12/15(金) 01:17:11 ID:6JmjaePx0
 …私は、問いたくなかった。

「やだなあ、忘れたんですか?」

 …私は、その答えを聞きたくなかった。

「僕はここにいるじゃないですか」

 …私は、心の中で問うてしまった。どこに…? と。

「あなたの中ですよ」

 …問うてもいないのに、答えは返ってきた。

「お忘れですかアグリアス様」
「今更どうしたんだ?」

 私はかぶりを振った。

「大丈夫、私たちがついてますよ」
「心配はいらないんだろ?」

 私は、かぶりを振った。

「今のアグリアスには、俺たちの力が全部ついてる」
「今のアグリアスなら、誰にも負けないだろうな」

 私はラムザの顔を思い出そうとした。…しかし、思い出せない。


378 :取捨選択(9/9) ◆EyREdFoqVQ :2006/12/15(金) 01:17:55 ID:6JmjaePx0
「ほら、剣を忘れてる」
「そうだ。おまえのだろ」

 …血みどろの剣が一振り転がっている。夢の中で見たあの剣が。

「アグリアス?」
「アグリアス」
「アグリアス様?」

 嫌、嘘よ、誰か、助けて、誰か…!

「駄目ですよアグリアスさん、あなたの代わりはいないんですから」

 鏡に映った私は、笑っていた。かつて親しげに話していた、誰かさんの笑顔だった。

「僕たちの分まで、がんばってくださいね、アグリアスさん」

 鏡に映ったラムザの笑顔が、血の海に飲み込まれて見えなくなって…
 私の悲鳴が、誰にも聞こえることなく響いていた…。


END


379 :◆EyREdFoqVQ :2006/12/15(金) 01:18:57 ID:6JmjaePx0
ふと、思ったんです。PSP移植。

ラムザが聖剣技を使えるようになったら? 暗黒剣を使えるようになったら?
やっぱりガフガリオンから継承できたりするのかな? と。
逆に、アグリアスをパワーアップできたりするのかな? と。

かつて継承したクリスタルの人の意識が残ってて、ってのがあったけど、
捉え方によってはこんな話もあり得るかなと。

久々に出てきて怖い想像させてしまってすいません。

380 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 01:29:29 ID:CCLPRfn60
GJ!!
こういう血なまぐさいのも好きな俺がいる。

381 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 02:29:39 ID:7NYYXLPU0
>>379
PSPだと割と簡単にデータいじれるから移植でも
いろいろやり易いさ。
ラムザに聖剣技移植したり
ガフガリオン自体をユニットに加えたり
誰かさんのMOVEを+1したり



382 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 03:21:20 ID:yKxtcOr/O
嫌ぁぁぁ夜中に見るんじゃなかった……でも素敵ホラー乙です

それにしても死んでクリスタルになるって儚いよなぁ
ゲームのシステムといってしまえばそれまでなんだけど、色々と想像してしまうわ

383 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 04:04:27 ID:mLron9zS0
テレポ 失敗
テレポ 失敗
テレポ 失敗
テレポ 失敗

アグ「ダテレポってあるよな」
ラムザ「ガフガリオンのクリスタル並に切ないです、アグリアスさん」

384 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 04:22:45 ID:nZJ7zJpx0
イヴァリースが誰の国なのかを人々に思い出させてやる為
三節棍を持って王都に乗り込むアグたん

385 :機工都市ゴーグは今日も晴れ 23/25:2006/12/15(金) 19:04:08 ID:FLMh4q6B0
目を覚ますと、真っ暗闇だった。右半身を下にして倒れているらしい。何時間、何日、気絶していた?
身体を動かそうとすると、背中に凄まじい痛みが走る。
どうやら機械人形の爆発にやられたらしい。戦利品を守るため、爆破の瞬間背中を向けたせいだろう。
腕の中には、炎の力を失ったらしい斧と、連射銃が確かにあった。
暗くて手の感覚からしか判別がつかないが、連射銃は多少ひしゃげてしまっているようだ。
まあムスタディオならこれくらい修理できるだろう。
それより炎の斧に身体を焼かれずにすんだ事を幸いとしよう。
刃に熱を宿らせるには何らかの条件が必要と見た。今、赤熱したら、俺の胸元が焼け焦げる。
作動するなよ、と願いながら今度は手足を動かし、空間と床を探し当てたため、
戦利品をいったん地面に置く。それから自分が岩の下敷きになっている事が解った。
左足は膝から先の感覚が無い、岩に潰されてそうとう酷い事になったようだ。
ただでさえ機械人形の下敷きになった時に骨をやられちまってるのに。
右足は感覚こそ確かだが、ピクリとも動かない。足首から膝にかけて土砂に埋まっているようだ。
空気は――どうやら通っているらしい。窒息死の心配は無さそうだ。
俺は胸元周辺にある空間を利用して炎の斧と連射銃を地面に置き、
懐からタバコを取り出して咥える。
それからかとんのたまを爪で引っかいて傷をつけ、その傷の部分にタバコの先端を押さえつける。
ジュッと音を立ててタバコに火が点いた。
小さな火種を灯したかとんのたまは照明道具として空間の端に置く。
崩れた土砂や岩、木材などが見える。生き埋めだと改めて実感。
助けを呼ぶにしても、声が届く範囲に人がいなければ無駄に体力を消耗するだけだ。
俺はのんびりタバコをふかして救助を待った。
時間が流れる。
淡々と流れる。
延々と流れる。
鈍色も流れる。
物音と女の声。

386 :機工都市ゴーグは今日も晴れ 24/25:2006/12/15(金) 19:04:40 ID:FLMh4q6B0
声が近くに寄ってきて、次第に鮮明に聞こえ出した。
「ほら、何か煙出てません?」
「むっ……地面からなぜ煙が……」
「この匂い……タバコですよ。ラッド!? ねえ、ラッドいるの!?」
この声、アリシアとアグリアスか。
「ここだ! 俺はここにいるぞ!」
叫ぶ。すると、それに応える声。
「ラッド! よかった、無事なの!? 怪我してない!?」
「確かに爆発があったのはこの辺りだった。どうやら間違いないようだな」
「よっしゃ〜! みんな、こっちこっち。ラッドはここに埋まってるよ〜!」
ラヴィアンも来ているのか。そして、みんなとは?
「ラッド〜! 助けに来たぜー!」
「ラッドサンヲ、救助シマス!」
ムスタに労八か。
瓦礫や土砂をどかす物音が頭上でし、しばらく経って光が射し込んでくる。
――ああ、眩しい。
一際大きな岩を労八が引っくり返すと、俺の身体のほとんどが外に出た。
「ラッド!」
アリシアが駆け寄って来たため上半身を起こすと、泣きながら抱きついてきやがった。
あんな扱いをした俺を、こいつはこんなにも案じていたのか。普通、見限るだろ。何で見限らなかった。
それから、アグリアスが安堵の笑みを俺に向けて言う。
「よく無事でいてくれた」
「フンッ……お前等とは潜った修羅場の数が違うんだよ。ほれ、ムスタディオ、戦利品だ」
そう言って、機械人形の持っていた斧と銃をムスタディオに渡してやる。
すると俺の救助を忘れ、斧と銃がどういう構造なのかその場で調べ出しやがった。
俺の右足、まだ埋まってるんだけど。後、左足折れてるから。
労八とラヴィアンが足の方も掘り返してもらってから、俺は労八にかつがれて病院に向かった。
俺を背負う労八に、アグリアスとアリシアが連れ添う。
「病院までそう遠くない、それまでしばし我慢してくれ」
「足が折れたくらい、そう喚くもんでもねぇだろ」
「で、でも! 背中も火傷してるし、骨折はちゃんと治さないと後遺症とか怖いんだよ?」

387 :機工都市ゴーグは今日も晴れ 25/25:2006/12/15(金) 19:05:20 ID:FLMh4q6B0
アグリアスは毅然とした態度を取っているが、アリシアはまだ俺の身が心配らしい。
「しかし、よく見つけてくれたな……」
「それは、ラッドの匂いがした気がして、追いかけてったら地面から煙が出てて……」
「タバコのおかげで命拾いしたって訳か」
皮肉たっぷりに言ってやると、アグリアスはコホンと咳払いをした。
「ま、まあ今回は役立ったが……無駄金であり消耗品であり有害なタバコなど、私は認めんぞ」
「男の嗜みだ」
「ラムザは嗜んでおらん!」
「酒もタバコも駄目なあいつは大人の男じゃないからいいんだよ。
 まあ、筆下ろしくらいすませば大人として認めてやってもいいけどな。
 アグリアス、あいつの相手してやったらどうだ」
「ななな、何を言うかこの破廉恥男!」
「くっくっくっ……なあアリシア、お前もそう思わねぇか?」
言われて、アグリアスは小さく微笑んだ。
「アグリアス様。好いた殿方に抱かれる喜びは蜂蜜よりも甘く、ワインよりも濃厚ですよ」
「あ、アリシア……」
「私達はもう一人前でやっていけますから、いつラムザ様を追いかけに行ってもいいんですよ」
アグリアスの顔が真っ赤に染まる。くっくっくっ、うぶだねぇ。
「あ……アリシアとラヴィアンはともかく、ラッドがまだまだ危なっかしくて放っておけん!
 私はまだしばらくムスタディオの厄介になるぞ。そしてラッドを 真 人 間 に矯正してやる!」
「ケッ。労八に出番取られてごくつぶしになるのが嫌だからって、俺を理由に居座ろうって魂胆か」
「そのような戯けた真似をこの私がすると思うか!? ええい、天の願いを胸に……」
「怪我人相手に何する気だこの剣女!」
「誰が剣女だ、このごくつぶしが!」
「戦利品をゲットしただろうが! 連射銃と炎の斧!」
そんな言い合いをしながら、時折アリシアが口を挟み、それなりに退屈せず病院へとたどり着いた。
病院に入る前に、俺はふと空を見上げた。
出かける前は鈍色だった空が、俺が埋もれていた間に青一色に変わっている。
今度アリシアに指輪を買ってやろう。なんて思わせるくらい、機工都市ゴーグは今日も晴れだった。

   そしてこれからも晴れは続くだろう、こいつ等がいる限り。――終。

388 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 19:26:30 ID:rSwne9mD0
らっどはあはあ

389 :異端者の日誌より抜粋 1:2006/12/15(金) 19:28:58 ID:rSwne9mD0
巨蟹の月 23日 天気:晴れ 

今日は聖ミュロンド寺院に踏み込む日。
昨日は、地理的に近いゴーグのベスロディオ邸に泊めさせてもらっていた。

目を覚ますとムスタディオの姿がない。先に起きていたアグリアスさんの話を聞くと、どうやら先日起動した転送装置が夜中に勝手に起動していたらしく、朝早くから調べていたらしい。おかげで出発が少し遅れ、予定より1時間遅く出発した。

陸路は教会関係者の待ち伏せの可能性に加えてガリランドを経由することになるので危険だと判断し、寺院の裏手となる海から舟で上陸することになっていた。
地元の漁師に、口止め料を含めたそれなりの金額を手渡し、何艘かに分乗して時間差をつけて上陸した。上陸地点は崖の近く。波が荒いけど、この程度なら何度か味わったおかげで何ともない。漁師の舟捌きも中々だ。
漁師の話によると、この海の底には、背徳的な行為をして神に封じられた皇帝がいて、その怒りで海が荒れているらしい。
だけど今はそんなことはどうでもいい。アルマは無事だろうか…。

アルマ、ああアルマ、ああアルマ…。


上陸地点から崖を乗り越えて寺院に近づく。幸いまだ誰にも気づかれていないみたいだ。
いや――まさかもう気づかれていて、挟み撃ちにするために寺院に近づくのを待っているのか?
その心配は、ラッドによって杞憂だと知らされた。忍者になり気配を消し、周囲を探ったが誰もいないということだった。さすがラッド。傭兵時代にガフガリオンからたっぷり仕込まれたおかげだな。

後方の憂いを断ち、ゆっくり寺院に近づいてゆく。

390 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 19:29:18 ID:29e31ciBO
アリシアが都合の良い馬鹿女になってるがな(´・ω・`)

391 :異端者の日誌より抜粋 2:2006/12/15(金) 19:29:30 ID:rSwne9mD0
寺院のすぐそこまで近づくことに成功した僕たちは、様子がおかしいことに気づいた。
門番をつとめる神殿騎士が、全身を派手な鎧で完全武装した男と言い争っている。
両手に、斬るより刺したほうが良さそうな金色の剣を一本ずつ持ち、騎馬に乗って突撃する際に被るような兜―遺跡から発掘された便器のような形をしている―を被っている。
――ラッドによると、男の言い分は「大僧正を出せ」らしい。
大僧正って誰だろう?教会のトップは教皇のはずだ。

疑問に思っている間に、鎧の男は騎士を一人斬り殺した。他の神殿騎士が飛び掛るが、便器兜の男は全身から変な気を発生させた後、一瞬で数人を斬った。
あれは一体…?聖石の力に似ているけど、それなら神殿騎士と戦う理由はないはずだ。

便器は門番を全滅させ、寺院の中に入ってゆく。
僕たちは危険な便器と遭遇しないように脇の扉から侵入する。中は便器が片付けたのか、無惨な死体が転がっている。あまりに凄惨な姿に、ここがどこであるかを忘れてしまいそうだ。
アリシアが目を覆っている。…無理もない。僕たちだってここまでするつもりはなかった。
あの便器は何を考えているんだ?
あの男がアルマを見つけたら…。

背中にブルードラゴンのブレスを吐きかけられたぐらいに背筋が冷たくなり、僕は走り出した。
アルマ!無事でいてくれ…!

次々に扉を開け、一番大きな扉を開けたとき、目の前の広場にヴォルマルフたちがいた。
青いフードの男は手に血のついた剣を持っている。
あの血は誰のだ?便器か?それとも…


ああ、紙切れだ。補充しに行ってこなきゃ。


392 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 19:31:48 ID:rSwne9mD0
なんとなく書いた。続き(アグたん大活躍)はあとでうpする。


393 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 19:36:55 ID:lltTjHZW0
>>390
アグリアスから事情聞かされた時にラッドが自分よりアグリアス逃がそうとした事とか伝わってるだろうから
そのへんでなんか許せちゃったんじゃない?
最後の最後にラッドも改心(?)してるしいいと思う
肝心のアグリアスとの関係もいい感じだし

394 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 20:13:41 ID:29e31ciBO
>>393
んー 子供を失った直後に突き放された女性が「でも好きだからおk」はなあ……
ラッドも世の中を捻くれた目で見ている描写があるのに助けはあっさり求めるし 自分に甘くないか?

395 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 20:24:41 ID:rSwne9mD0
武蔵野線武蔵浦和駅で「ラムザ歯科クリニック」という広告を見つけた

396 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 22:10:12 ID:UaESLJRW0
>>395
うはwヤフーで調べてみたんだがマジであるんだなww
しかもラムザ自治会やらラムザタワーやらあるようだ。
綴りは「LAMZA」みたいだけど、どういう意味があるんだろうな。

397 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 22:25:55 ID:WkNRf7l00
異端者さんとこのHPで、ここ行ったオフレポがあったよ。
LはLOVEだとか。

398 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 22:47:55 ID:K02yKQBW0
>>394
まあ、そのあたりをどう捉えるかは人それぞれでしょ。
なんなら、作品内で語られていないそういう部分を想像してみるのもいいんじゃないかな。

399 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 22:53:04 ID:QF/uyCbs0
半年ぶりくらいに更新してた
千夜一夜

400 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 23:49:48 ID:xVZyV+6y0
>>397
Zが何なのか興味あるな

401 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/15(金) 23:57:59 ID:MKiamj3b0
>>387
一箇所アグリアスって書いてあるがアリシアだと思われるところがある。

402 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 00:43:07 ID:YFH5RNpN0
>>390
自分はアリシアはラッドの事を理解してるから、アリシアが聡いからこそ、
こういう結末なんだと思ったが。
口でなんと言おうとも、子供が流れちゃったことをラッドはショック受けてたし
(……でわかる)、悲しんでると思うよ。
そして、「安静にしてろ」って言ったのは、ラッドの精一杯の優しさでしょう。
そういう風にしか言えないだけだってこと、アリシアはちゃんとわかってると思う。

403 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 01:43:49 ID:r3QN89s4O
よく流れたらまた作ればいいなんて台詞ショック受けてる女に吐けるよ。
自分のガキ死んだってのに人として最低だと思うよ。クールを通り越してイカレてる。
腹から出る前に死んでるから肉の塊とでも思ってんの?

404 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 01:52:37 ID:pqvy39Yw0
>>403
そんなのは人それぞれでしょ
それで立ち直る人もいればさらに落ち込んだりするひともいるだろうさ

だからそんなに噛み付くな

405 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 03:23:13 ID:Yg2CshboO
アグリアスやラムザ以外のストーリーをメインにしてアグリアス萌えを構築するという判断を褒めたい
方向性としてありだと思うし新しいことに挑戦していくのは応援する
挫けず最後まで書き終えたことも誇るべきだろう

ただそのメインに据えたラッドとアリシアの言動に問題があるのが非常に残念
翻せば気になったのはそれだけだといえる

406 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 05:50:13 ID:jOWa3TKLO
>>403
ラッドの作中の人生の経路考えると別におかしくはないと思う
俺的には酷い事は言ってると思うが、作中の人物としては正しいと思う
時代背景世界背景が違うだけでも倫理感も違うだろうし
お前さんが生命を軽んずるのが嫌いなのは分かったが、あんまりな言い方だと思う

407 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 09:38:51 ID:u2BmFQpM0
ラッドは自分の本音にすら気づけない捻くれ者。
裏の世界にどっぷり浸かってたせいで価値観ズレてて、正しい価値観を前にどう対応していいか分からないんじゃない?

408 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 09:52:49 ID:cDdq3/pA0
ttp://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20061215/fft.htm

409 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 10:45:51 ID:natfrSWH0
価値観に正しいも正しくないもないだろうよ

410 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 13:43:24 ID:97+oW6yZO
キャラ萌えスレでここまで論争が行なわれるSSも珍しいな。
そんだけ、人それぞれ感じ方が違ったり、考える余地のあるSSだと言うことなんだろうな。

411 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 14:44:27 ID:u2BmFQpM0
最終話がちょっと描写不足だったからこうなってるのかな。
明らかに短いし一時叩かれたからモチベーション下がっちゃったのかな。

412 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 21:30:25 ID:6y5Y56Zj0
全ては書き手の想像次第だろう。
ムスタディオと気が合うタイプのラッドがいれば、どっぷり傭兵気質のラッドもいるだろう。
今までかなりの職人さんが投下してくれたが、皆同じキャラで書いてることはなかったと思うが。

413 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 21:44:48 ID:u2BmFQpM0
ラッド・ムスタ・マラークで3馬鹿トリオ組んでるものもあるしな。
いつぞやの風呂の話でのセクハラっぷりはこのラッドとはつながらないなw

414 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 22:23:17 ID:3yz66kxM0
職人の数だけラッドがいるからな。

415 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 22:29:13 ID:7XXbKVG90
俺なんか、ラッドは必ずゴルゴラルダでガフに殺されるようにプレイしてるぜw

たとえゲーム上でイベントが発生せずとも、俺脳内イベントで盛り上げられる。
これがFFTのいいところ。

416 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 22:39:49 ID:XtrkePUL0
>ラッド・ムスタ・マラークで3馬鹿トリオ

トリオ・ロス・パンチョス?

417 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 22:48:52 ID:Osfqzwpl0
固有ジョブのマラークよりも汎用ジョブのラッドの方が活躍してる件について

418 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/16(土) 22:56:55 ID:LMGn2LxW0
原作準拠じゃないのか?
そういえば俺のところのマラーク、いつの間にか赤チョコボになってた

419 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 00:20:59 ID:0Cgu2h2y0
ラッドはな、案外友達思いなんだぞ
少なくとも、友情>>>金だ
何せあの時、ラムザについてきてくれたんだからな


ううん、知らないけどきっとそう

420 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 01:09:05 ID:zdLA1JzaO
ラヴィアンがクリスタルになった時は即リセット
ラッドが宝箱になった時は少し迷ってからリセット

俺の中でのポジションはこんな感じ

421 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 01:10:39 ID:LZU2ZF6n0
ttp://moe2.homelinux.net/src/200612/20061215246252.gif

422 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 01:14:06 ID:MxV6uZVJO
そろそろあげ

423 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 02:25:47 ID:l1t5mGMY0
>>421
アグリアスさんは当たり前のようにラムザのアホ毛を握り締めまくりのしごきまくりだが、
この後、アホ毛スイッチが入って性格反転した黒ラムザに逆襲されて、あんなことやこんなことをされたりしないか心配です。

424 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 07:01:45 ID:tF6zZEqlO
むしろアホ毛が性感帯

425 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 07:24:22 ID:voebJuzC0
ミニマムで小さくなってアグたんのぱんつの中にダテレポしたい

426 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 09:30:01 ID:MK1jrvvT0
アグたんはノーパンだよ

427 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 12:23:10 ID:Sj5ja+8s0
ttp://www.imgup.org/iup301844.jpg

拾いものなんだがこれについてkwsk

428 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 13:38:48 ID:SGTCIoDY0
>>427
アグスレじゃ結構有名な同人。いくつかシリーズが見られるが全容は知らん。

429 :飲め! 酒!! 1/7 ◆WVAHnGXcls :2006/12/17(日) 13:45:19 ID:H+pK4dGb0
酒場。酒場である。情報収集や儲け話のために寄る事もあるが、基本的に酒場である。

   飲め! 酒!!

酒場なんだから当然飲むべきである。未成年でないのなら注文すべきである。
それなのにこの青年、とっくに二十歳すぎてるくせに何を言いのたまいますか。
「僕はミルクで」
赤ん坊かお前は。乳飲み子かお前は。ここは酒場だってーの!
という訳でラムザに酌を勧めてみるラヴィアン。
「ささっ、ラムザさんも一杯、一杯でいいからグイっといってみましょうよ」
「ううっ、でもなぁ……」
「飲まず嫌いは駄目ですよ。さあさあ」
それを止めるのはアグリアス。
「まあ待て、あまり無理強いするのもよくないだろう。飲む飲まんは本人の自由だ」
「でもここは酒場ですよー? 隊長だけ飲まないなんて感じ悪ーい。
 ほらぁ、みんな日頃の疲れをお酒で洗い流してるじゃないですか」
ラヴィアンが指差す方向を見て、ラムザの頬が引きつった。
ムスタディオが腹に顔を描いて腹踊りしながら歌っている。
吟遊詩人と踊り子同時マスターですか。効果は周囲のユニットを笑わせるのか。
「ほ〜れほれほれ、腹踊りじゃぁ〜! ちょっとそこのお姉さん、一目見てご覧あそばせ!
 もうね、こうね、腹踊りで満足できないなら象さんダンスもご披露するよ。
 すごいからもう、俺の象さん。パオーンっていきり立ったらもう銃を通り越して大砲ですよ」
下品――下品であった。
しかし日頃の鬱憤を見事に晴らしている。

430 :飲め! 酒!! 2/7 ◆WVAHnGXcls :2006/12/17(日) 13:45:50 ID:H+pK4dGb0
そしてラッドは酒を飲んで泣いている。大泣きしてアリシアに絡んでいる。
「俺だってなぁ、俺だってなぁ、ガフガリオンから暗黒剣教わろーと必死にね、
 もう、過酷な特訓やりまくったのよ! なのに何で見習い戦士のままなのオレ?
 これ、悲しくね? 俺も固有ジョブ持ちたい訳よ。こんな俺が活躍できる訳ねーべ?
 よっぽど贔屓されなきゃ俺達みたいな汎用ユニットが活躍する出番ある訳ねぇだろ?
 アリシアなら解るよな。ナイトだもんな。固有ジョブ無いもんな? おろろーん」
「ら、ラッド落ち着いて……とりあえず水でも飲んで、酔いを醒まし……」
「どうせ俺は儲け話要員さぁーあーっはっはっはぁっ! 覚えてるか?
 ゴーグの炭鉱で足の無いスカート姿の機械の化物がいたよなぁ。ありゃ強敵だった。
 なんせ首チョンパしても首だけで空飛んで口から光を出すんだもん。
 あーいうのとやりあえるのに、何でレギュラーになれないん自分等?
 なぜなら固有ジョブが無いからだー! ギブ・ミー・暗黒剣ー!」
「私も聖剣技とか習得したいから気持ちは解るけど、とりあえず落ち着いて」
普段は装備品の整理や軍資金の管理などを上手にやってのけるラッドがあのていたらく。
裏方の仕事しか回されない事がそんなに悲しいのか。
アリシアはとにかくラッドに水を飲ませて酔いを醒まさせようと必死だ。

続いてマラーク。否、カエル。
カエルがなみなみと酒に満たされた大きなグラスの中に浸かっている。
「酒風呂だぁ〜! あひゃひゃ、口で味わい肌で味わうこの感触最高じゃぁ〜!」
「兄さん! 汚いからそういう事はしないでよ、もう!」
ラファが必死にカエルを説得している。ちなみにラファはオレンジジュースを飲んでいた。
「俺の〜裏真言はぁ〜超・強力〜♪ だけども色々条件がそろってないと〜ダメなんだぁ〜♪
 そぉんの条件そろえておくんなラムザの旦那♪
 そしたらオイラもレギュラーになって大活躍さぁ〜♪」
「音痴なのに歌わないで! お店の人が迷惑がってるじゃない!」
「カエル〜は酒風呂に〜♪ あーよいよい♪ あっそれそれ♪」

431 :飲め! 酒!! 3/7 ◆WVAHnGXcls :2006/12/17(日) 13:46:25 ID:H+pK4dGb0
三馬鹿の酒癖の悪さを見てラムザはうつむいた。
「た、隊長としてあんな醜態をさらす訳には……」
「ラムザさんがどんな酔い方するかはまだ解らないじゃないですかぁ〜。
 さあさ一献、どうぞどうぞ」
ラヴィアンに勧められ仕方なく一献飲むラムザ。
するとラヴィアンが拍手をした。
「いよっ、見事な飲みっぷり。さあさ続けて参りましょうぞ!」
「い、いや、僕は……」
のどが焼けるような感覚がして、やっぱりお酒は苦手だ。
断ろうとするラムザを無視し、グラスに酒を注ぎつつ、自分も酒をあおるラヴィアン
「まったく……ラヴィアンも相当酔ってるようだな」
「アグリアスさぁん……」
「まあ男子たるもの酒くらいたしなめねば一人前とは言い難い。
 いい機会だ、今日飲めるだけ飲んでみろ。二日酔いも大人になるためのステップだ」
「あ、アグリアスさんまでそう言う……解りました、飲みますよ。
 でも変な酔い方した時は、アグリアスさんが責任取ってくださいよ?」
「解った解った、ちゃんと介抱してやるから飲むがよい」

人は生きていく、幾度も幾度も過ちを繰り返しながら。
あの日、あの時、あの瞬間に戻れたならと、そう何度も夢想して。
もしこの日、この時、責任を取るだなんて言わなかったら……。
けれどこの世界に『もしも』なんて無くて、あるのはたったひとつの現実。

432 :飲め! 酒!! 4/7 ◆WVAHnGXcls :2006/12/17(日) 13:47:08 ID:H+pK4dGb0

「や、やめてくださいってばぁ……」
「いいじゃないかぁ、ラヴィアンだって独り身はさみしいって言ってただろぉ?」
「キャンッ!? お、お尻を触らないでください」

はい、ラムザ君見事ーに酔っ払いました。
アグリアスがちょっと目を離してムスタディオをしばいてる間に、
ラムザはぐでんぐでんに酔っ払い申しておりました。
そしてセクハラ魔神誕生の瞬間です。

「ららら、ラムザ! 貴公、いったい何をしている!?」
「何って僕はただぁ、ラヴィアンとチュッチュしたいなーって……」
「お尻から手を離してくださいってばぁ〜! アグリアス様、助けて〜!」
ラヴィアンに全力でセクハラするラムザを、アグリアスは羽交い絞めにした。
「この馬鹿者! 自分が何をしてるか解ってるのか!?」
「むにぃ……アグリアスさんのおっぱい気持ちいいですよぉ〜」
背中を全力でアグリアスの胸に預け、肩を動かして器用にアグリアスの胸をもてあそぶラムザ。
アグリアスは真っ赤になってラムザと突き飛ばした。
その先には……カエルの入ったグラス。
「げろぉ〜!?」
ラムザに突っ込まれグラスごと宙を舞うグラス。それが逆さまに地面に落下する。
カエル、グラスの中に閉じ込められる。
透明なガラスの向こう、わずかにある空気の場所に頭を出してカエルが悶えていた。
「兄さーん!?」

433 :飲め! 酒!! 5/7 ◆WVAHnGXcls :2006/12/17(日) 13:47:40 ID:H+pK4dGb0
兄の危機を救おうと立ち上がったラファにラムザが絡む。
「兄さーん! いいっ、いいよラファ。もう一回言って。
 アルマがさらわれてさー、もう、兄さーんって呼んでくれる子、いなくてさみしいんだもん」
「ちょっ、ラムザさん酔っ払ってるんですか?」
「ねえねえ、バリンテン大公に何をされたのかお兄ちゃんにだけこっそり教えてよぉ〜。
 こぉんな事をされたのかなぁ? えいっ、撫で撫で」
未発達なラファの胸を服越しに両手で撫で回すラムザ。
そしてそれに抵抗できないようすり込まれているラファは赤面して動けなくなってしまった。
「や、やめてください。そ、そこは弱いんです」
「そこってここかな? ここ? ここがええのか、ええのんか?」
「きゃうぅ……あ、アグリアスさん、助けてぇ……」
再びラムザを羽交い絞めにして動きを封じるアグリアス。
「ええい、いい加減にせんかバカモン!」
「わーい、アグリアスさんの大きなおっぱいだぁ」
「あぐっ……」
また突き飛ばしたい衝動に駆られたが、そうしたら今度は誰に絡むか解らない。
仕方なく胸を押しつける形のままアグリアスはラムザを酒場の隅の席に運んだ。
「ラムザ、今水を持ってきてやるからそれで酔いを醒ませ」
「ヤーですよ。こんないい気分初めてなんですもーん!
 それにぃ、アグリアスさんはぁ、約束してますぅ」
「や、約束?」
「僕が酔っ払ったら責任取るって約束でぇーす! あはははは」
「あぐっ……だからこうして面倒見て……わっ!?」
突如としてラムザがアグリアスの胸に顔をうずめて頬擦りをする。
「ふにふに枕ー」
「ままま、枕違うー!」

434 :飲め! 酒!! 6/7 ◆WVAHnGXcls :2006/12/17(日) 13:48:12 ID:H+pK4dGb0
そのままラムザに押し倒されるアグリアス。
抵抗しようと思ったが、自分も少々酔いが回っているようで、身体が思うように動かせない。
ラムザはアグリアスの胸に頬擦りを続け、気分は夢心地。
アグリアスはアグリアスで性感帯を刺激され、酔いもあって顔を余計に赤らめてしまう。
「こっ、この……こうなったら、酔い潰す!」
アグリアスは必死にラムザを押しのけ、店で一番強力な酒を注文した。
「さあラムザ! 酔っ払って楽しい気分なのだろう? 飲め!」
「アグリアスさんも一緒じゃなきゃヤだヤだー」
「よ、よかろう。責任を持ってつき合ってやる」
「わぁーい。それじゃカンパーイ! ゴクッゴクッ、ぷはぁーキくぅ」
「んぐっ、んぐっ……ぷはっ。こ、これはさすがにキツイな……」
「さあさアグリアスさん、どうぞご一献」
「あぐっ……そういうラムザも、ほれ、飲め」
こんな調子で一夜が明けて――。

頭を叩く鈍痛でラムザは目を覚ました。
「痛たたた……何だ、いったい……?」
それが頭痛であると気づき、ラムザは部屋を見回した。
アグリアスが、同じベッドで寝息を立てていた。
着衣に乱れ有り。
「え」
顔面蒼白になるラムザ。
ここはアグリアスの部屋かと思い、慌てて部屋を飛び出す。
するとラファに出くわした。

435 :飲め! 酒!! 7/7 ◆WVAHnGXcls :2006/12/17(日) 13:48:43 ID:H+pK4dGb0
「あ、こ、これは……」
ラファは怯えた様子で後ずさりしつつも、頬を赤らめ熱のこもった視線を向けてきた。
「あ、あの……ラムザさん。私はいつでもOKですから……」
「え、何の話?」
「昨晩はすごかったです。アグリアスさんやラヴィアンさんを、あんな……」
「え、何の話?」
「それに、私にまで……キャッ、恥ずかしい」
「え、何の話?」
「そ、それじゃ私、洗面所に行ってきますから……それじゃ」
「だから、何の話?」
駆け出すラファの背中を見送るラムザ。いったい何事だ今のは。
記憶をたどる。ラヴィアンが酒を勧めてきて……それから……。
「ダメだ、思い出せない。何があったか誰かに聞かないと……」
そうして宿をぶらついていると、マラークに出くわした。
「あ、マラ……」
「このド変態者がぁー!」
いきなり顔面パンチ。え、何で?
ラムザは何が起こったのか理解できぬまま、マラークはその場から立ち去った。
「僕はいったい……酔っ払って……何をしたんだ……」
呆然と突っ立っていると、背後から足音がした。振り返る、アグリアスだ。
「あ、アグリアスさん、あの……」
「ら、ラムザ……私は、その、責任……ちゃんと取るからな」
「え、何の話?」
「ここ、今度は……その……な? 私にも心の準備が……」
「え、何の話?」
「まま、また、一緒に酒を飲もう。今度は二人きりで……ではな」
「あ、アグリアスさん?」
頬を赤らめて立ち去るアグリアス。
取り残されたラムザは独り必死に昨晩の記憶を思い出そうとしていた。

   終わり

436 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 14:30:20 ID:kEP43/6N0
拾い物アグ動画
ttp://www.gamevideos.com/video/id/8042

437 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 15:07:20 ID:64rG4eLf0
いやあ
アグが動いてるってだけで
もう飯を五合はいけるね

438 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 15:09:53 ID:0Cgu2h2y0
アグが動いてて五合! ラムザのテーマアレンジで三合! 若本で三合! ラムザのムービーで四合!
合計で十五合はいける!

439 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 15:45:44 ID:CdfI45vi0
>>429-435
乙でしたw
>>足の無いスカート姿の機械の化物
ジオング吹いたw
そしていったい何をしたラムザw

440 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 15:47:13 ID:eTqZF6yv0
ア、アグたんが動いてる!!

441 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 16:03:09 ID:pDHwaXY/0
>>436
初公開トレーラーにご出演とは、破格の待遇だなw

442 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 16:35:19 ID:jHbzw7Z/0
>>436
アグたんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
アグたんかっこいいよアグたん。
でもこれはオープニングムービーだろうからアグたんも出演してるけど、
アグたんのムービーがこれだけだったらカナシス・・・。

>>429-435
乙です。
三馬鹿にラムザも続き四馬鹿ですなw

443 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 17:04:47 ID:KiO5Ip3s0
PSP買わなきゃ…


444 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 17:07:50 ID:Y9ENo4/U0
>>436
さらわれたオヴェリアを見送って、がっくりと膝をつくアグたんが出てこないのは何故だー

445 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 17:11:31 ID:Sj5ja+8s0
>>428
そうなのか

先日コレ見てアグに萌えてしまったんでなw

446 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 22:45:52 ID:QpGQ6Oxb0
PSP高い……。買いたくても買えない……。
中古で安くなるの待つかなー……。

447 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 23:22:14 ID:zAdhaV0Q0
>>445
他にも召喚士バージョンとかがあるよ。


しかしラムザが酔う話って時々あるけど、何度見ても好き。
そしてアグたんエロい。


448 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/17(日) 23:37:31 ID:CdfI45vi0
っていうか、ひそかに「責任」をとるのはラムザではなくてアグ。
つまりラムザは婿養子。
・・・アルマに「お兄さんを私にください!」とか言うんだろうか?

449 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 00:28:19 ID:s6V20kT80
そろそろどこぞのサークルだかメーカーだかが「こすぷれ!きょにゅー麻雀」のFF版を作って、
アグたんをアーマーブレイクしまくり出来るようになってもいいだろ!

と、この間恐山のイタコに口寄せしてもらったら、死んだジッサマがそう言っておりました。

450 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 00:48:12 ID:YO+D8ubD0
アグたん動いてる・・・。俺の予想じゃ救出ステージやゴルゴラルダではムービーがあると踏んでるが・・・
つーか、エピソードが挟まってるところはみんなムービーになるのかねぇ。

しかし相変わらずいい曲だ。新エピソード、新キャラ、通信対戦か・・・。
PS2で出してくれませんかね?■エニさんよ。

451 :1 ◆Y2NezmymcE :2006/12/18(月) 01:04:28 ID:lrfge/vJ0
ゴルゴラルダに期待している とびねずみです。
声は無い方がいいけど、あってもいい。動くアグリアスさんが沢山見られるならば!
とか思ってます。

先日の作品を読んでくださった方々、ありがとうございました。
改行は毎度試行錯誤してますが、どうやってみても難しいので、スミマセン。
この作品は>>73の買い物うんぬんの辺りで閃いて書き始めたのに、もう400越えとは。
この間に他の方がupされた作品とかぶってる部分もありますが、お許しください。
たぶん10レスくらいです。

「ラムザ隊公式記録」

某月某日 天気/悪く無い 隊の士気/ゼッコーチョー 俺の調子/まあまあ
 リボンが手に入った。貴重な装備品に、隊の士気も上がっている。
「これで混乱したアグ姐の一撃を喰らわなくて済むのか」
と言ったムスタディオはアリシアに殴られて半泣き顔だし、
「わ、私よりもお前の方が似合いそうだな」
と照れくさそうなアグリアスに言われたラムザは、硬直してるけど。
ま、とりあえず、みんな浮かれてるってとこだな。


452 :2 ◆Y2NezmymcE :2006/12/18(月) 01:05:31 ID:lrfge/vJ0
 特に女性陣は喜んで、お互いの髪型ならどこにつけるのが一番可愛いかと話し合っている。
……メリアドールを除いて。彼女が何故未だにあのフードを脱がないのか、俺にはわからない。
頭部の装備を身につける時に邪魔にはならないんだろうか。
 アリシア曰く「ラムザ隊の七不思議のひとつ」だから、その謎を解く必要はないらしい……が。
他の六つは知らない。知らないってことをこうして記録するのもばからしいが、約束だしな。
 大体ラヴィアンもアリシアもテキトーすぎだ。ラムザ隊の行動録をつけておいてね、あんたの
日記兼ねて構わないから〜とか、衣装の管理よろしくねとか。好き放題だ。
 もともとはアグリアスの世話とこういうことを交代でする約束だったはずなのに。
 さすがにアグリアスの面倒はちゃんとみてるけど。あれはどっちかというと、趣味だとしか
思えないんだが。
 旅が長くなるにつれて、特殊技能を持った仲間が増えたし、普通のジョブにしかつけない
俺やラヴィアンたちの戦場での役目が無くなって来て、それでも人間が多ければ事務仕事は
増える一方だから、裏方に回ると決めたはずなのに。なんで、僕がひとりで受け持つことに
なっちゃったんだったか。はじめは回り持ちで役割分担だったはずだよなあ。
 でもあのふたりに頼まれると断れないんだよなあ。俺って女に弱いタイプだったみたいだ。

453 :3 ◆Y2NezmymcE :2006/12/18(月) 01:06:00 ID:lrfge/vJ0
某月某日 天気/虫干し日和 隊の士気/フツー 俺の調子/それなり
 裏方に回ると決めてこの隊に残ってるのは、俺とラヴィアンとアリシアくらいで、
大所帯になって来た隊の雑事ってのは、やってもやってもキリが無かったりする。だから
買い出しなんかは前のように隊の全員で回り持ちなんだけど。アグリアスの当番の時は、
必ずラヴィアンかアリシアが同行している気がする。あいつら、順番決め表に細工でも
してるのかな。別にいいけど。
 そんなわけで、宿の裏で鼻歌まじりに鎧類の虫干しをしていたら、アリシアが来た。
「今日はアグリアス様とクラウドさんと、私の三人で買い出しなのよ。貸して、あれ」
「あれ?」
「リ・ボ・ン」
……こういう時のアリシアが何を考えているのか、聞かなくてもわかるようになってしまった。
「ついでに踊り子の衣装も、じゃないのか?」
「さっすがラッドくん、良くおわかりねー。よろぴく」

454 :4 ◆Y2NezmymcE :2006/12/18(月) 01:06:30 ID:lrfge/vJ0
 よろぴくって、ムスタディオじゃないんだからアリシア……とつぶやきながら、俺は衣装を
確認しに行った。買い出し用の荷物入れと一緒にひとまとめにして渡してやったら、ご機嫌な
笑顔になってたけど。俺は後の事は知らないよ? 関係ないからな?
 やがて、どっかで素振りでもしていたんだろうアグリアスが、アリシアに引きずられるような
状態で戻って来た。部屋に戻って着替えろと言われているらしい。
「何故着替えなくてはならないのだ? 戦場でも無いのに」
「戦場じゃないから、ですよ! どうもあの衣装が苦手で、だから戦場での動きが悪くなる気が
するっておっしゃってたでしょう? 慣れておかなくちゃ命に関わりますよ!」
「しかし、町の中で踊り子の衣装を着るのは恥知らずに見えないか?」
 アグリアスが、相当嫌そうなんですけど。俺が準備したのは、頼まれたからだぞ? 
俺のせいじゃないぞと、心の中で強く念じたが、アグリアスに届くわきゃないんだよな。
「恥ずかしいことなんてありません。幸い、今日一緒なのはクラウドですから。
きっとすぐに忘れてくれます。問題ないです」
「いや、クラウドは別に忘れっぽいわけではないのでは」
「いいからいいから! 一緒に着替えましょう」
……相変わらず強引だなあ。
 アリシアが隊に残っていることを、アグリアスが迷惑だと思っていても俺は不思議には思わないね。

455 :5 ◆Y2NezmymcE :2006/12/18(月) 01:06:47 ID:lrfge/vJ0
某月某日 天気/星月夜 隊の士気/ホドホド 俺の調子/それなり
 野営中、夜の見張りに立った僕のところにお茶を持って来てくれたのはクラウドだった。
普段あまり他の人間と会話しようとしない彼にしては珍しい。
「お、すまね。ありがとさん」
 俺の挨拶に対して返って来たのは、真顔だった。
「質問があるんだが」
「答えられる質問にしといてくれよ?」
 何しろクラウドはイヴァリースの人間じゃないらしいからな。何を聞いて来るかわからん。
「俺は、男だし、お前も男だと思うが、どう思う?」
「はあ? どうって……」
 質問の意図がわからずに聞き返したが、クラウドは黙ってしまった。
 何について聞きたいんだ? クラウドとは一緒に風呂に入ったこともあるし、男だって
ことは良く知ってるが、それを答えればいいのか?
 しばらく混乱したが、シンプルに答えてやることにした。
「お前も俺も男だと思うけど」
「俺もそう思う」
「………で?」

456 :6 ◆Y2NezmymcE :2006/12/18(月) 01:07:11 ID:lrfge/vJ0
「……どう思う?」
 最初に戻っちゃったよ、おい………と思ったところで、突然閃いた。
「もしかして、まさか、スキキライとか、そういう話か?」
頷いたヤツは、やはり真顔のままだ。おいおい。
「別に嫌いじゃねーよ」
おっと、まだ言葉が足りなかったらしい。あの顔は続きが聞きたいんだろう。
「男に対して積極的に好きとかって思うタイプじゃないんで、これ以上何もねーが」
もしかして、俺に惚れてたりするんだろうかとちょっと身構えたが、そうじゃなかった。
「そういうタイプに好かれるタイプだろうか」
また何を言ってるかよくわかんねーな……と思いながら、言いたいらしいことを考えてやる。
 自分が男に好かれるタイプかどうかを聞いているんだと気づくまでに、もらったお茶は
ぬるくなってた。
「俺にはそういう趣味が無いからわかんねえな。役に立たなくてすまん」
「いや、謝ってもらわなくても」
「だけど、なんで急にそんなことを?」


457 :7 ◆Y2NezmymcE :2006/12/18(月) 01:07:31 ID:lrfge/vJ0
クラウドの説明によれば。
 この間の買い出しの時に、アリシアがこんなことを言ったそうだ。
「アグリアスさまと私は女同士の買い物があるから、ちょっとそこの角で立って待ってて。
そうだ、これは貴重だから、預かっててくれる? 髪に結んでみたりしてみれば?」
……アリシアの奴、なんてことしやがる。あいつが知らなかったわけはないんだが。
 リボンをつけた男が街角に所在なげに立っているのを、俺も見た事がある。
それは大抵の場合、男娼だ。流し目をもらった経験があるからわかる。 
 案の定、男が言いよって来たらしい。
 そして、その男を追っ払ってくれる男が来たと思ったら、今度はその男に口説かれた、と。
結局、アグリアスが血相を変えて戻ってくるまでの半時ほど、場所を移動するわけにも行かず、
男たちにどう話せば良いのかわからず、かなり困ったのだそうだ。
「それは、運が悪かったな。街角に立ってる男がリボンを身につけていたら、そういう商売だと
思われるんだ。男たちが来たのは、商売だと思ったからさ。それ以上でも以下でもねえと思う」
「あ……ああ、そうなのか。良かった……んだろうか」
「良かったんじゃねえか……? 男に好かれるかどうかで悩むってことは、
 女の方が好きなんだろうよ」
「そうか?」
「そうだよ」
「そうか」
「そうだよ」
 俺はクラウドが飽きるまで「そうだよ」と言ってやった。

458 :8 ◆Y2NezmymcE :2006/12/18(月) 01:07:53 ID:lrfge/vJ0
某月某日 天気/小雨 隊の士気/ビミョウ? 俺の調子/うんざり気味
 嫌な感じで雨が降ってるもんだから、今日は宿から出ないで、会議日になった。
財政報告とかこれから使うルートの確認とか、ま、そんな感じだ。
 いつも「大して問題はない」ってことで片がつくんだが。
 今日は、ラムザとアリシアに残るように頼んだ。クラウドのアレはやっぱ、可哀相だし、
アリシアの真意を聞き出すにゃ、俺ひとりじゃない方がいいと思ってさ。
 俺がクラウドに聞いた事をラムザに説明している間、アリシアはそっぽ向いて椅子に
座っていた。
 やっぱ、悪い事をしたと思ってるってことか?
「それは、クラウドもびっくりしたと思うよ……。可哀想に」
話を聞き終えてため息をついたラムザは、わざわざアリシアのそばまで行って顔を覗き込んだ。
「どうしてそんなことをしたんです? クラウドがこっちの世界に明るくないことは
ご存知でしょう?」
「……お金のためよ」
「ああ?」
 俺はびっくりした顔のラムザと顔を見合わせた。
「あの町には、変態の雑貨商が居るの」

459 :9 ◆Y2NezmymcE :2006/12/18(月) 01:08:45 ID:lrfge/vJ0
「なんだそりゃ」
「綺麗な男の子が困ってるのを眺めるのが大好きな変態。見てるだけでいいっていうの。
 だから、クラウドが困ってるのを眺めさせてやって、いろいろ安く買ったわけよ。悪い?」
 投げやりな言い方だ。アリシアって……。
「……もしかして、変態なのはその雑貨商だけじゃないんじゃないですか?」
「何のことでしょ?」
「あの日、アグリアスさんも踊り子の格好で出かけていますね? 何の為です?」
「……やだなー、ラムザ隊長って、妙なことに鋭いんだから」
 今度はアリシアがため息をつく番だった。
「アグリアス様が踊り子の格好をしてるときの悩殺度の高さは、皆さん良くご存知でしょ。
 買い物の時の割引率が全然違うのでっす」
「なんだそりゃ! ばれたらどうなるか考えてみたりは」
「ばれっこないです。衣装に気を取られておいでですから。もともとあの美貌ですからー、
 アグリアス様と一緒に買い物に行くと、おまけが多かったんですけどねー。
 踊り子衣装のおかげでさらに安上がりになって、うはうは」

460 :10 ◆Y2NezmymcE :2006/12/18(月) 01:09:04 ID:lrfge/vJ0
「ほほ〜〜う、そういうわけだったのか」
「え?」
 地獄の底からわき上がって来るような声に振り向けば。
 そこには、アグリアスが立っていた。
「明日からの編成について、ラムザに相談があったことを思い出して来てみれば。
 アリシア、歯を食いしばれ。ラッドとラムザはそこをどいた方が良いと思うぞ」
「あ、いえ、是非とも、宿の外に出て行っていただきたいのですが……」
良く言った、ラムザ。俺はアグリアスの勢いが怖すぎて、ちょっとちびりそうで何も
言えなかったのに。さすが隊長……。
「それもそうだな。来い」
「あーーーいやーー、助けてーーラヴィアアアアアンー あんただって同罪でしょうーー!」
「では後でラヴィアンにもおしおきしてやろう。私は部下に対して平等でありたいからな」
「アグリアスさまーーーどうかーおちついてえええ」
叫びながら暴れ続けるアリシアのことを右腕一本でずるずる引きずって行くアグリアスの姿を、
俺は一生忘れないと思う。
 アグリアスが買い物番の日には、予算として見積もった額よりも安く上げてくるとは思ってた。
偶然かと思ったら、アリシアとラヴィアンの綿密な計算があったんだな。
 やれやれと思いながら見送る俺は、もうひとりここに居たことを忘れていたんだ。
「ラッド。確か今、隊の記録はラッドの担当だったよね?」
「あ? 記録っても、日記みたいなもんだぜ。毎日適当に書いてるから」
「見せてくれるよね」
「そりゃいいけど……、なんだよ急に」
「アリシアさんたちが他にどんなことをやってるのか、知りたい」
「へ?」
……俺は、ラムザの目が怖くて、今までの日記を全て渡した。
 だから、今日の日記は、別の帳面につけてる。
 ラムザが夕食に来なかったのは、たぶん、日記を読み返しているんだろう。
 それにしても、俺、ヤバい事書いてないだろうなあ……?
                                   Fine

461 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 04:24:27 ID:w9M+bPuCO
乙でした、アリシア腹黒いよアリシア

462 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 07:44:48 ID:S3jSfumtO
乙、ただ一人称は統一しような

463 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 13:15:40 ID:oO2Orm1M0
>>451
乙です。
しかし、隊の事を考えるとアリシア達の行動は強ち間違っちゃいないだろうなw

アグ萌えとしてはゴルゴラルダは是非欲しいところだが、どうだろう?
戦闘中のイベントにムービーはテンポが悪くなるし、
この時点ではアグを除名または仲間にしなかったという展開もあるからなぁ。

464 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 16:39:34 ID:s6V20kT80
当然、
「人の夢と書いて儚(はかない)…何か物悲しいわね…」
「この身、貴公に預けると言ったはず。本当にそれが貴公の望みなのか…?」
の二つは専用ムービーありだよな。
なかったら>>464をブッ飛ばすッ!!

465 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 17:10:44 ID:0ErvadCH0
ヘルプメッセージにムービーとか入れられてもw

466 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 17:34:41 ID:lXwJySC80
表情くらいは変えて欲しいな
ちょっと眉をひそめて顔を赤らめて

467 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 17:47:08 ID:s6V20kT80
実際は吉田絵準拠なのでわりとシンプルなイメージなのだが、アニメ調のイメージだとこんな感じになるわけだな。
ttp://kasamatusan.sakura.ne.jp/cgi-bin2/src/ichi65669.jpg.html
ttp://kasamatusan.sakura.ne.jp/cgi-bin2/src/ichi65667.png.html
ttp://kasamatusan.sakura.ne.jp/cgi-bin2/src/ichi65668.png.html

468 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 18:29:48 ID:KpC2OU+g0
三枚目の母性溢れるアグたんに萌えた
俺も抱きしめられたい

469 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 19:28:32 ID:VhuQQGlB0
クリスマスが迫り、SS投下を狙っている職人さんが…むしろサンタさんがどれくらいいるか今からwktk

470 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 20:07:53 ID:txlfRvYEO
「アグリアスさんを助けるんだ!」のシーンはムービーだと信じてる

471 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 20:28:35 ID:r/GmMUEa0
「ならば、私が護ってみせる!!」も捨てがたいかと

472 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 20:59:25 ID:lXwJySC80
「家畜に神はいない!」は間違いなくムービーだろうな

473 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 22:03:17 ID:xIwjR0ep0
アグたんが初めて踊り子にジョブチェンジする時はムービーを

474 :屋根裏散歩士 ◆0MKMjdfW.M :2006/12/18(月) 22:13:56 ID:m4xxuRaU0
>>451ワーイ!!!

ムービーを戦闘中にはさむとどうしてもテンポ悪いとか、
アグを戦闘に出してなかったらどうなるっつう要素がありますねぇ・・・。

編成画面→固定キャラの在、不在に沿ったムービー→戦闘シーン(プレイヤーが動かせる)という風なら
色々とはさめそうだけど。


>>473踊り子への着せ替えはみんなの願い。

475 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 23:06:53 ID:oGhrajpo0
プレイアブルのイベントは、多分無理かと。
各ステージ間のやつのみだと思われ。



476 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 23:32:55 ID:GYHJnLIe0
4章はじめに使えない兄妹がムービーで動くのかorz



477 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/18(月) 23:43:26 ID:s6V20kT80
>>473
一連の流れ

1・ラヴィアリが簡易衝立を立てる。
2・アグたん、鎧外す、ズボン脱ぐ、上着脱ぐ、下着をどうするかで一瞬考える。
3・ラムザが踊り子専用の下着を渡す。
4・アグたん、しょうがなく下着から着替える。
5・装飾品も含め、踊り子服すべて身に着ける。
6・背景に専用エフェクト、専用BGM、専用SE。
7・ちょっと恥ずかしいけどBGMに合わせて軽く踊る、最後に決めポーズ。
8・ラムザ、終始体育座りでチェック。
9・ラムザの隊長OKが出たら、ラヴィアリ衝立を除ける。
10・終了。そして出撃。
11・戦闘終了後の夜は隊長部屋orテントで個別反省会。

478 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 00:29:51 ID:v0oXDL7/0
アグリアスに声がついた場合は誰が合うのかな?
俺の中では渡辺 久美子さんなイメージ


479 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 00:45:06 ID:ckt3kXoIO
若本さんはプロモーション映像のみの出演だったという説もあるから
声はつかないんじゃないだろうか
だがつくとしたら強いていえば榊原良子さんか田中敦子さんでどうか

480 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 00:51:03 ID:b8meLU2+0
ハラワタをぶちまけろの中の人
アルマは看護の達人で

若本さんがなにか担当するんであれば、ベイオウーフあたりをキボンしたいなぁw


481 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 01:52:06 ID:Mv9l/TON0
俺のイメージではアグは千葉紗子さん

482 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 01:54:02 ID:jvKfdBBw0
若本ならヴォルマルフが一番合ってるような
もしくはバルク。やっぱり若本は狂ってないとね

483 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 01:56:03 ID:u3asVtoB0
好きなキャラに好みの声がついたらって想像するのは楽しいけど、
逆にコレ当てられたら俺泣くねってのも浮かんできて悩ましいな。
個人的にだが・・・ラムザに保志とか付いたらどうしよう。

484 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 02:15:49 ID:T5EI8CEe0
俺もアグたんは田中敦子だな。
若本はダイスダーグ。ヒゲ。

485 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 02:15:56 ID:ckt3kXoIO
>>483
まあおれも某機動戦士種の贔屓補正付き主人公の☆はあれだけど
☆自体は良い声優さんだと思うよ
ラムザのイメージにはあわないがw

486 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 02:18:56 ID:b8meLU2+0
>>483
ラムザ=保志は泣ける。夜通し泣ける
さらにデコがデコつながりで石田だったらもっと泣ける

487 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 02:18:57 ID:GvNc5KBm0
ラムザは福山潤がいいな

488 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 02:31:22 ID:u3asVtoB0
>>485
俺も保志自体がそこまで嫌いなわけじゃないんだが、
安易に人気所からつけたらって思った時にふと出てきちゃったんだ。

>>486
それは・・・一緒に泣くか。
無いだろとは言い切れないw

489 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 02:49:36 ID:qyU637Da0
>>479
プロモのみだとしても
あの最初の語りをやっているというのは
もしかして■側としては
アラズラムのイメージボイスは若本、ってことなのかしら

490 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 02:50:09 ID:cM1bQTLXO
>>487
>>480と併せるとあら不思議、ディリータが真殿光昭声の変態にw


ところでラムザの声を妄想する場合、労八イベントに声が入る可能性を考慮した方が良いと思うんだ。

491 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 02:53:57 ID:Gp9WKjzyO
マジ若本ならオルランドゥもイケるかもしれんね

492 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 03:01:25 ID:C1H8rrEq0
ラムザ☆で。

アルテマ「フフフ、オ馬鹿ナオ子様ニハオ難シイオ話ヲシタヨウダナ。ナラバ、イエスカノーカデ答エテモラオウ私ノ生贄ニナレ!!」
ラム「ノゥ!!」
アルテマ「イエスト言エ!!」
ラム「絶対にノゥ!!!おい食い込み、分かってるのか?僕は異端者だぞ?ノーとしか言わない男さ!!」
アルテマ「フ…ナラバオ前の心変ワリヲ誘発シヨウ!」
ザワザワザワザワ
ラム「ムッ!?」
アルテマ「改造アルテマデーモン軍団!!!コノ1000匹ノモンスタータチニオ前ハ勝テルカナ?」
ラム「イ エ ス」
アルテマ「!(ノートシカ言ワナイハズ…!?)」

キュイイイイイイィィィ(ラムザの腕にパワーが収束している音)

ラム「激 動 の ハイ投石 × 1 0 0 0 ! ! !」
ドガォン!!!

アグ「ラムくん…」

493 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 03:22:26 ID:qyU637Da0
>>491
いや、俺としてはベイオウーフでもいいかとおもう
ちょうどまさにロイエンタールのような感じでさあ

シドはやはりもっと年食った感じで麦人か大木民夫あたりが
望ましい

494 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 03:43:33 ID:QTJNVgv30
声は付かない方がいいと思うんだ。
だって声が付いたってアグたんは三章以降は空気となる訳なんだし・・・。
ムービーだってそんなに出してもらえるか分かったもんじゃないぞ。
まあ、実際はありえないと思うが、
アグたんの見せ場がたくさんあったら、□eかなり空気読んでることになるなw

495 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 03:47:06 ID:jIiakBn60
声入ると声優オタとかうるさそうだからいらない。
あれがよかっただの今のは合ってないだの空気悪くすることしか言わないからな。

496 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 07:03:38 ID:hBimwGP50
831 名前: 名前が無い@ただの名無しのようだ 2006/01/29(日) 16:33:31 ID:ol9loUUI0
ダイスダーグ=磯部勉  ザルバック=大塚明夫  ウィーグラフ=池上秀一
ヴォルマフル=銀河万丈 バルク=野沢那智    ローファル=中田譲治
エルムドア=速水奨   ガフガリオン=若本規夫 オルランドゥ=阪脩
アルガス=檜山修之   オーラン=井上和彦   バルバネス=羽佐間道夫

以前のレスを敢えて再掲。割と気に入ってたので
ヴァルマフルは立木文彦でもいいかも。ベイオは小山力也かな
まあここまで書いといてなんだけど、声に金かけてもらうよりは中身を充実させてほしいよね

497 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 07:14:31 ID:C1H8rrEq0
なんか昨夜一晩でゾロゾロ湧いてきたけど、
まさかPSPスレで声ヲタウザがられたところをアグスレに行き場見出した、ってんならカンベンしろやw

そりゃ俺も便乗してレス書いたけど、これは誰かが「うぜえ」とか「止めね?」とか言わねーと止まんねーだろ。
な?>>496ちゃんよw

498 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 07:43:44 ID:C9Xdil4xO
たまたま備蓄品から人形を発見したアグがこっそり人形遊びで声を当ててるのを想像した
それをラムザに見付かり何事もなかったのようにしまうアグ
顔は真っ赤

499 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 08:37:59 ID:1xC0KH7G0
ラムアグ夫婦

500 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 09:33:36 ID:JuSCDu/g0
>>498
ラムザ「何をしてたんですか?」
アグ「備蓄品のチェックをしていただけだが、どうした?」

と、セリフだけ読むと冷静ならなおいいw

501 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 10:20:00 ID:lFURopFN0
>>498
FFTに出て来るものに人形なんてあったっけ?
カルコブリーナとかルゲイエボーグ??
(あれに声をあてるアグって、可愛いっていうより怖いと思うが…)

502 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 10:28:33 ID:fJqjnZFBO
実は今でも幼少の頃より大事にしてるぬいぐるみをどこにでも持ち歩き、
夜には抱いて一緒に眠るアグたん。

503 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 10:44:41 ID:Gp9WKjzyO
>>501
労働八号

504 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 19:49:32 ID:41Xz0rNT0
労八相手にお人形遊びするアグたんの姿は、しっかり労八の映像記録装置に
残っていて、それをあとでアホ毛隊長にチェックされるわけだな

505 :ラムザのお人形 1/6 ◆WVAHnGXcls :2006/12/19(火) 20:26:57 ID:nBNunmbF0

※これは某ゲームのパロディです。元ネタ知らなくても楽しめるのでご安心を。

とある街とある宿、ラムザの部屋にアグリアスが訪れた。
「ラムザ。部隊の装備品の件で話が……ラムザ?」
机の上で何かを布巾で磨いていたラムザは、アグリアスの呼びかけに気づき振り向いた。
「あ、アグリアスさん。何か御用ですか?」
「ああ。装備品の件なのだが、真言を使えるラファとマラークの武器は後回しにして、
 今は儲け話を円滑に進められるようラッド、アリシア、ラヴィアンの装備を優先――。
 さっきから気になっていたのだが、それは何だ?」
ラムザが手放さず持っている人型のそれをそれを見てアグリアスは言った。
するとラムザは少し照れながらそれにバンザイのポーズを取らせた。
「お人形ですよ。久し振りに手入れしようと思って、綺麗に拭いていたところです」
それは木彫りの人形だったが、人の形を成しているだけでずいぶんとお粗末な出来だった。
胴体に丸い頭が乗っかり、手足は一応の関節をつけてはいるが、どうにも荒削りだ、
これといった装飾も無く、顔もどっちが前でどっちが後ろか解らない有様。
「少年が騎士の人形で遊んでいる姿を見た事はあるが、何だかずいぶん適当な作りだな」
「はは……仕方ありませんよ。士官学校に入る前のディリータが作った物ですから」
「む……あの男がか?」
アグリアスにとってはオヴェリアをさらおうとした印象の悪い男だったが、
ラムザからわずかに漏れ聞いた話で妹を亡くした可哀想な男らしいと知っていた。
そして、ラムザの幼馴染みだという事も。
「誕生日プレゼントを贈るお金が無いからって、一生懸命作ってくれて……。
 兄上や父上からもらった衣装や雅な剣より、この人形の方がずっと嬉しかったです」
「……そうか…………」

506 :ラムザのお人形 2/6 ◆WVAHnGXcls :2006/12/19(火) 20:27:32 ID:nBNunmbF0
懐かしさに浸るラムザを見て、自分では立ち入れない世界をアグリアスは感じた。
ラムザは人形をそっと机に置いて、アグリアスと向き直った。
「それで、ええと、ラッド達の装備でしたっけ。そうですね、検討してみます。
 でもアグリアスさんに新しい強い剣を用意したいですし、
 それとそろそろエクスポーションとフェニックスの尾の補給も必要ですから」
「そうか……解った。それと私の武器なら、できれば……」
「ラムザ、ラッド、いるか?」
アグリアスの言葉をさえぎって、部屋の戸が開きムスタディオが飛び込んできた。
ラムザは視線をムスタディオへと向けて「何だい?」と微笑む。
「ラムザだけか。悪いんだけど、ちょっと来てくれないか?」
「何かあったのか?」
「ボコの具合が悪いんだ。今、ラヴィアンがなだめてるんだけど……。
 こういうのはラムザの方が知識あるだろ? ちょっと診てやってくれないかな」
「解った、すぐ行くよ。アグリアスさんはここで待ってて、話の続きを聞くから」
「ああ、解った」
うなずくアグリアスを見て、ラムザはムスタディオと一緒に部屋を出て行った。
一人残されたアグリアスは、ふと机の上に置いてある人形に視線を向ける。
「あの男の手作りか……ふむ、どれ」
持ち上げてじっくり観察してみる。士官学校に入る前のプレゼントという事は、
その時の年齢も推察でき、年齢を考えればそれほど悪くない出来に見えてくる。
「ふむ……手足も一応動くのか。首も回るのだな……」
カシャカシャともてあそんでるうちに、何ともいえない感情が込み上げてきた。
アグリアスは人形にお辞儀をさせて声を裏返して言う。
「コンニチハ、僕ラムザクン」
そうやると何とも愛嬌たっぷりに見えてくるから不思議だ。

507 :ラムザのお人形 3/6 ◆WVAHnGXcls :2006/12/19(火) 20:28:09 ID:nBNunmbF0
そしてふと、思い出す。こないだ鉄巨人労働八号が動き出した姿を。
「どれ……鉄球変形ー! なぁんて……」

ボキン。
コト。
コロコロコロ……。

「…………はぁぁぁっ!? く、首がぁぁぁっ!」
テーブルの上に転がった首を慌てて拾い上げ、アグリアスは元の場所に押し込んだ。
「だ、大丈夫だ。こんな物、こうして押し込めば……!」
コロリ。
「押し込めば……」
コロリンコ。
「…………」

――誕生日プレゼントを贈るお金が無いからって、一生懸命作ってくれて……。
――この人形の方がずっと嬉しかったです。

人形を抱えて青ざめるアグリアス。
「いかん……いかんぞこれは……何とかして元に戻さねば……」
ラムザが戻ってくる前に。と、慌ててアグリアスは部屋を駆け出し、自室に戻った。
「のり、のりはどこだ。確かここに……あった。接着合体ー!」
ガシーン!
「これでよし!」

508 :ラムザのお人形 4/6 ◆WVAHnGXcls :2006/12/19(火) 20:28:41 ID:nBNunmbF0
「何がよろしいんですか? アグリアス様」
と、部屋に入ってくるアリシア。
「ぬはーっ!? いいい、いや、何でもない」
人形を背中に隠し、アグリアスは冷や汗を思いっきりかいた。
「そうですか? 何だか様子が変ですけど……」
「変じゃないっ」
「何かあったんですか?」
「何もないっ」
「はぁ……」
アグリアスに押し切られ、アリシアは眉根を寄せてしまう。
何とかこの場から脱出せねばならない。アグリアスの脳は現在フル回転だ。
「あ、そうそうアグリアス様。私達の装備の件、どうなりました?
 儲け話部隊とはいえ、やっぱりちゃんとした装備がないとつらいんですよ。
 この前だって刃の通じない巨大な白虎と戦って……。
 ラッドがリヴァイアサンで押し流したら、幸い逃げていってくれましたけど」
「あ、ああ。結局退治できなかったという例の儲け話か。難儀だったな。
 様々な状況に対処できるよう柔軟な装備を整えるよう私からラムザに言っておく」
「さっき言いに行ったんじゃないですか?」
「も、もう一度言いに行くのだ!」
アリシアに背中を隠したまま、アグリアスは部屋から飛び出して行った。
そしてラムザの部屋に戻り、ドアを閉めるのも忘れ机に一直線に向かい、人形をそっと置く。
「よし、完璧だ!」
「何がだよ」
ラッドがベッドに腰かけていた。
「は、はうあー!? ららら、ラッド、いつからそこに!?」
「いつって……ついさっきだよ。ラムザの奴どこ行ったんだ?
 それに今お前が持ってきたのは何だよ。……あん? 人形かそりゃ?」
ベッドから起き上がり、机までやって来たラッドは乱暴な手つきで人形を持ち上げる。

509 :ラムザのお人形 5/6 ◆WVAHnGXcls :2006/12/19(火) 20:29:13 ID:nBNunmbF0
「はわっ!? らら、ラッド、もう少し丁寧に……」
「騎士様がお人形遊びか? 女の子らしいところもあるもんだな。
 ……ん、こりゃ素人の手作りだな。懐かしい、俺も作った事があるぜ。
 間接のところで苦労したんだよなぁ、例えば首なんか、こう……」
「ただいまー。ボコは足に棘が刺さってただけでし……」

ミシッ。
コト。
コロコロ…………。

開けっ放しにされていたドアから部屋に笑顔で入ってくるラムザ。
それとほぼ同時に首が転げ落ちる人形。
全身を凍りつかせるアグリアス。
転げ落ちた人形の首を見るラッド。
「何だ、取れたぞ……」
「あ、あ、ああ〜……」
人形の惨状を見てラムザがうめき声を出し、瞳を潤ませた。
それを見てラッドは人形の持ち主が誰だか気づく。
「これラムザのか? いい歳こいてこんな人形後生大事に持ってんじゃ……」
「疾風! 地烈斬!」
ドンッ、とラッドの足元が弾け飛んだ。
「あわびゅ!?」
ラッドの手から人形がテーブルに落ちる。
ラムザは闘気をみなぎらせながらラッドへと歩み寄った。
「波動撃!」
「ぐぼげ!?」
腹部に強烈な気の一撃を喰らい悶絶するラッド。
「連続拳!」
「ぎゃぶほあっ!?」
顔に、胸に、腹に、手に、足に、ラムザの鉄拳が乱舞する。

510 :ラムザのお人形 6/6 ◆WVAHnGXcls :2006/12/19(火) 20:29:48 ID:nBNunmbF0
「ららら、ラムザ。そ、それくらいにしてやった方が……」
「裏回し拳!」
今度は遠心力を乗せた一撃をラッドのテンプルに打ち込み、ぶち倒すラムザ。
倒れたラッドに馬乗りになると、胸倉を掴んで引っ張り上げ、顔面にパンチパンチエルボー。
「虚栄の闇を払い、真実なる姿現せ、あるがままに!」
「ら、ラムザー! それはやめ……」
「アルテマ!」
「ぐげあぁっ!!」
悲鳴を上げて破滅の光の中に消えるラッドとラムザ。
距離が近すぎてラムサも巻き添えを受ける大惨事となったのだった。
そして事件のすべてを知るアグリアスは、今さら言うに言い出せずひたすら二人にケアルガを唱えた。

――後日。とある街とある宿、ラッドがアグリアスの部屋を訪れた。
「アグリアス、ちょっと来い」
「……はい」
ラッドの言葉に従順に従うアグリアスを見て、アリシアとラヴィアンは目を丸くした。
そしてアグリアスはラッドに宿の裏口まで連れてこられる。
「さて、俺が何を言いたいか解ってるな?」
「……うむ」
「首の取れ方が不自然だった。何かのりでくっつけてあったような感じでよぉ」
「…………うむ」
「……お前だろ、壊したの」
「……………………そうです」
ガクリとうなだれるアグリアス、降参のサインだ。それを見てラッドはため息をついた。
「俺の装備に呪縛刀二本とシーフの帽子とブレイサーを回せ」
「そ、そんな高価な品は、ちょっと……」
「回せ」
「……はい」
こうして事件はラッドが泥をかぶる形で解決したのだった。

   お し ま い

511 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 22:09:16 ID:AFIYaKkd0
相変わらず仕事の早い行く人氏乙であります。
ラムザ容赦ねぇなww
実は人形壊したのはラッドじゃなくてアグたんだと知ったらどうするんだろうか。

512 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 22:19:19 ID:bt13tNTx0
んで元ネタって何ですか

513 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 22:27:35 ID:6f3JZp8p0
>512
デスクリムゾンていうゲームだよ。

514 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 22:40:02 ID:Gp9WKjzyO
>>511
そりゃお前、キッツイお仕置きが待ってるんだろ
性的な意味で

515 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 23:09:50 ID:BTcCRpjBO
せっかくだから俺はこの堅物のアグリアスを選ぶぜ

516 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 23:15:13 ID:+WN/BZEF0
>この前だって刃の通じない巨大な白虎と戦って……。
>ラッドがリヴァイアサンで押し流したら、幸い逃げていってくれましたけど
どう見てもムティカパですwwwこの後ラムザがオイデゲーをするのかwww

517 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/19(火) 23:18:23 ID:C1H8rrEq0
俺もよく消防時代は友達のガンプラの股関節をヘシ折っちゃったもんだ。

518 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/20(水) 01:19:10 ID:o9fKM7kl0
キンキンカンキン!こどものこ〜ろの夢〜は〜色あせない〜らくが〜k(ry

丁度そのシーンをゲームでやってたとこだからハゲワロス

519 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/20(水) 14:16:46 ID:JW4zFdPv0
>>515
何を言ってるんだ
アグたんは柔らかくてフワフワなんだぜ?

520 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/20(水) 15:08:35 ID:dRPt0odg0
アグたんのとろけるおっぱい

521 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/20(水) 18:32:41 ID:cUQWmL0A0
アグリアスさんのおっぱいに顔をうずめて頬をスリスリするのがアグスレ住人の夢。

522 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/20(水) 18:50:54 ID:wt1Ss/8u0
>>521
おれは
アグリアスさんのおっぱいに顔をうずめて頬をスリスリしているラムザを見て
汎用女キャラにおっぱいに顔を埋めさせて〜と迫って殴られるのが夢です

523 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/20(水) 19:15:20 ID:nHSbwdHaO
>>521
俺は離れた所から見てるだけでいいや

524 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/20(水) 19:18:28 ID:dRPt0odg0
アグたんの体臭スーハー・・・

525 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/20(水) 22:30:39 ID:M1w8otqr0
…加齢臭

526 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/20(水) 22:32:09 ID:VLxHlYWS0
>>525
メリアドール乙

527 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/20(水) 22:39:00 ID:wt1Ss/8u0
むしろラファ?

528 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/20(水) 22:49:06 ID:LpyFWk8YO
ウチのアグさんはシャンタージュの香りが取れなくなっている気がする

529 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/20(水) 22:54:34 ID:FcmitKCT0
元ネタはうたわれるもののトウカだろ?
コレ
ttp://www.youtube.com/watch?v=pCbArFVSHno
ttp://www.youtube.com/watch?v=5bttJz_LC_M

530 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/21(木) 00:18:38 ID:1uXrbUdV0
じゃ元ネタはデスクリムゾンで

531 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/21(木) 12:25:48 ID:KF6+jZzH0
なんで声ヲタって、声話になると必ず穴子推奨すんだろ。
元々のキャライメージや、物語の空気ぶち壊して冷めさせるだけじゃん。
いつも出てきて、きめぇよ。

532 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/21(木) 13:46:51 ID:qpUnnKvM0
いつの話してんだよ。
スレの空気ぶち壊すだけじゃん。
急に出てきて、きめぇよ。

533 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/21(木) 15:00:14 ID:HFS5P28v0
>>529
今日届いたDVDでそれのアニメ版を見たぜ。
ハクオロの愉快な行動をアグたんに置き換える事で二度楽しめたw

534 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/21(木) 17:28:51 ID:KGyYwf08O
ハクオロ→ラムザ、トウカ→アグでも一切問題が生じない気がするのが恐ろしい
ムスタ防壁とかな

535 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/21(木) 17:46:30 ID:bSeEsavkO
カウボーイビバップのヴィシャスとか、マジでカッコイイんだけどなぁ…>若本
日本刀&美形つながりでエルムドア…は流石に狙い過ぎかw

536 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/21(木) 17:46:44 ID:897USVEo0
>>532
それだけ声オタは罪深いんだよ

537 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/21(木) 18:38:53 ID:NWutOaBQO
行く人氏乙であります!てっきり慌てたアグが急いで首をくっつけ直すもうっかり背中向きなってて犯行が露見する流れだと思ってたら…ラッド。・゚・(ノД`)・゚・。

538 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/21(木) 18:53:08 ID:SATmdlHw0
うひょー。
遅レスだが行く人さん、乙!
ラムザの切れっぷりに笑いました。

539 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/21(木) 21:00:42 ID:kSR8GnT60
実はアグたんが犯人だと分かったらラムザに何をされるか・・・

540 :行く人 ◆WVAHnGXcls :2006/12/21(木) 21:01:35 ID:RIESAdpb0
>>534
>ムスタ防壁とかな
もー、そういう事を言うー。

541 :盗み食いとかしちゃいけません 1/7:2006/12/21(木) 21:02:08 ID:RIESAdpb0

※これも某ゲーム、つか『うたわれるもの』のパロです。

とある街とある宿。
アグリアス・オークスは宿にある庭で剣の鍛錬をしていた。
当然消耗する。体力とか消耗する。するとお腹が空く。
「むっ……小腹が空いたな。何か食べる物はないか……」
今日泊まっている宿はまさに『泊まる事』のみに特化した宿であり、
食堂や酒場の類は一切置いていない小さな宿だった。
「誰か、何か持ってないか……」
たかが小腹が空いた程度で隊の保存食に手を出す訳にもいかず、
アグリアスは自室に戻りアリシアとラヴィアンに訊ねてみた。
「お酒ならありますけど、肴はちょっと切らしてますねぇ」
「むう、そうか……アリシアは何か持っていないか?」
「いいえ。でも、ラッドなら色々溜め込んでますから、何かあるはずです。頼んでみては?」
「ラッドか……まあ頼んでみよう」
言われてラッドとムスタディオの泊まる部屋に行ってみるアグリアス。
ノックを一回、直後中からドシャッと大きな音がしたのでアグリアスは部屋に踏み込んだ。
「どうした!?」
「あ、アグリアスか……驚かすなよ」
そこには鞄を引っくり返して中身をぶちまけているムスタディオの姿があった。
「荷物の整理でもしていたのか? ……おい、それはラッドの鞄だろう」
「いや、ちょっと小腹が空いてな……ラッドがいないもんだから、ちょっと無断で拝借しようと」
「まったく、お前という奴は……ラッドはいないのか?」
「俺もさっき部屋に戻ってきたんだけど、そん時にはもうラッドはいなかったぜ。
 ……おっ、食べ物はっけ〜ん。ちまきとかいう異国の食べ物だ。いただきまーす」
笹の葉を解きちまきを食べるムスタディオを見てアグリアスは眉を釣り上げた。

542 :盗み食いとかしちゃいけません 2/7:2006/12/21(木) 21:02:40 ID:RIESAdpb0
「おい、了解もなく勝手に……」
「アグリアスも食うか?」
差し出されて、小腹がクゥと空腹を訴える。
「むっ……見慣れぬ食べ物だな。これは米を使っているのか?」
どんな味がするんだろう。好奇心がふっと湧いて出て、空腹感を後押しする。
「……まあこんな物のひとつやふたつで怒るほど狭量ではあるまい」
そう言ってムスタディオからちまきを受け取り、食するアグリアス。
「どうだ? いけるだろ」
「うむ……これはなかなか。ちょっと酸っぱいのがいいアクセントになって……」
ミシッ、ミシッ、ミシッ。
「ムッ!?」
廊下の足音に気づき、ムスタディオは窓を開けて外側にぶら下がった。
「ムスタディオ?」
「アグリアスも!」
切迫した物言いについ釣られてアグリアスも窓の外側にぶら下がった。
二階の高さだから、注意して飛び降りれば少し足が痛い程度だろう。
ガチャリ、扉が開く音がする。
「ムスタディオ、いねーのか? ……何だ、俺の荷物が……」
アグリアスとムスタディオは指を震わせながら窓に張りつき、ラッドの声に耳を傾ける。
(なあムスタディオ。たかがおやつを食ったくらいで、なぜ隠れねばならんのだ?)
(いや、なんかヤバイと思ってつい……)
(正直に勝手に食った事を謝ればいいだろうに……)
(まあ、そうなんだけど……つい……)
「あれ? ちまきがねーぞ」
ラッドの声にビクンと反応する二人。怒るかな、怒らないかな。ドキドキ。

543 :盗み食いとかしちゃいけません 3/7:2006/12/21(木) 21:03:12 ID:RIESAdpb0
「ムスタディオの奴がつまみ食いでもしやがったのか?」
(ピンポン大正解。正確にはアグリアスも一緒だけどな)
(お前の甘言が無ければつまみ食いなどと……)
「ったく。あれ腐りかけてたから、俺以外のやわな連中の腹じゃもたねぇぞ……下痢確定だな」
(えっ、何か酸っぱいと思ってたら……)
(うそ、腐りかけ……?)
ショックで窓から手を離してしまう二人。
ヒュー、ドシン。高ハイトから落下した二人は尻餅をついてダメージを受けた。
その衝撃が下腹部を強く揺さぶる。
「あぐぅっ!?」
「こ、この落下の衝撃とは異なる痛みは……」
グキュルキュルキュ〜。
二人の腹が悲鳴を上げた。
「い、いかん。トイレ、トイレに行かねば!」
「お、おうっ!」
腹を抱えてひいこら言いながら二人は宿屋の正面入口に回り、
男女兼用の宿屋に唯一無二のトイレの戸に"ほぼ"同時に手をかけた。
脂汗をかきながら睨み合うアグリアスとムスタディオ。
「……悪いなムスタディオ、先に使わせてもらうぞ」
「ちょっと待てアグリアス、俺の方がちょっとだけ早かったぞ」
「そんな事はない、私の方が早かった」
「鈍足のホーリーナイトに俺が遅れを取る訳ねぇだろ」
二人の視線がぶつかり火花を散らす。
「貴様はレディーファーストという言葉を知らんのか」
「男女差別反対! 何て言うかもー男女の立場逆転するくらいの勢いじゃん現代日本!」
「そんな遠い異国の事など知るか! 漢字知ってるからって日本文化に迎合しておらんぞ!」

544 :盗み食いとかしちゃいけません 4/7:2006/12/21(木) 21:04:16 ID:RIESAdpb0
もう言葉では解決しない。同時にそう悟る二人。
アグリアスは剣を抜いた、ムスタディオは銃の撃鉄を起こした。
殺気、鋭い殺気が互いの身を切り刻む。
眼が獣のように野性味を増し、しかし狩人のような冷徹さをも持った鋭い眼差しになる。
「うおおおおおっ!」
「でやああああっ!」
同時に叫ぶ二人。

グ〜キュルキュルキュ〜。

「あぐぅぅぅぅっ!」
「はおぉぉぉぉっ!」
同時に叫ぶ二人、二回目。
「い、いかん……今剣を振るったら……」
「今、発砲したらその衝撃で……」
同時に言う二人。
『堕ちる』
ゴクリ。二人はうなずき合った。
「と、とにかく武力的解決は避けよう……」
「同感だ、そ、それでトイレの優先権だが……」
と、そこに。
ゴロゴロゴロゴロゴロ。
「アグリアスさん、ムスタディオ、危な〜い!」
ラムザの声と騒音に振り向く二人。
迫る鉄球。
「労働八号に待機を命じたら丸くなっちゃって、この宿傾いてるみたいでー!」
人より大きな労働八号。丸まっても廊下を埋めるだけの横幅あります。逃げ場無し。
今、あんなもんにぶつかったら間違いなく、堕ちる!

545 :盗み食いとかしちゃいけません 5/7:2006/12/21(木) 21:04:55 ID:RIESAdpb0
最悪の未来を想像し顔面蒼白になる二人。
「くっ……こうなったら! 命脈は無常にして惜しむるべからず……」
「アグリアス! 聖剣技で止めてくれるんだな!?」
アグリアスはムスタディオの両肩を掴み、転がってくる労働八号の方へと突き出した。
「葬る!」
「ちょっ」

「ムスタ防壁!」

ムスタディオの背中を蹴飛ばして労働八号にぶつける。
アグ蹴りによる背中からの衝撃+労八体当たりによる腹筋への衝撃=堕。
労働八号はムスタディオという障害物に衝突し、
宿屋の微妙な傾斜を解決し見事労働八号は止まった、ムスタディオの腹の上で。
「ぐ、ぐえぇぇぇ……」
か細い悲鳴とともにヒクヒクと痙攣するムスタディオと、漂う異臭。
アグリアスはあえて鼻を押さえず、瞳に涙を浮かべた。
「すまぬ、この犠牲無駄には……」
異臭のせいでムスタディオの介抱に戸惑いを見せるラムザを捨て置き、
アグリアスはトイレの戸に手をかけた。
ガチャッ。
「……む?」
ガチャガチャ。
「…………あれ?」
ガッチャガッチャガッチャ。
「………………ええぇ!?」
鍵がかかっている。
「の、ノックしてもしもぉ〜し! ど、どなたですか!? トイレにいるのは誰!?
 ででで、できれば早目に出ていただけると助かるんですけど!」

546 :盗み食いとかしちゃいけません 6/7 :2006/12/21(木) 21:05:27 ID:RIESAdpb0
アグリアス必死の嘆願に、後ろから声。
「あ、すみません。さっきトイレ使った時……」
振り向く。ムスタディオと労働八号を挟んだ向こうでラムザが申し訳なさそうな顔をしていた。
「ドア開けるの面倒くさくてテレポで入って、鍵閉めて、そのままテレポで出ちゃいました」
「……という事は、このトイレは……無人」
顔面蒼白の上、脂汗を滝のように流し出すアグリアス。
「ら、ラムザ! テレポで出入りしていたのなら、お前が中に入って鍵を開けてくれ!」
「あ、はい」
テレポをして姿を消すラムザ。
テレポをしてその場に現れるラムザ。
「……すみません。ちょっとここからトイレまで距離があって難しいみたいで……」
「な、ならばもっとこっちに近寄ってテレポを……」
「でも、何かムスタディオから変な異臭がするし……近寄りたくないです」
「ららら、ラムザぁ。た、頼むから……」
「それよりムスタディオをこのまま放っておく訳にも……。
 ちょっとそっちから労働八号を押してもらえませんか?
 そっちに押すとアグリアスさんまで潰れちゃうし」
「そ、そんな……労働八号を押そうとして踏ん張ったりしたら……。
 ろ、労働八号! 動け、自力で動いてそこからどけ!」
「システムエラー! 再起動ノタメ一時間ホド機能ヲ停止シマス!」
「労働八号ー!?」
動かぬ労働八号を前に、開かぬトイレの戸を後ろに呆然とするアグリアス。

ぐきゅ〜きゅるきゅる。

お腹が悲鳴を上げる。アグリアスも悲鳴を上げる。
「あっ、あぐ…………あああぁぁぁぁぁぁっ!!」

547 :盗み食いとかしちゃいけません 7/7:2006/12/21(木) 21:05:59 ID:RIESAdpb0
その日、蹴破られたトイレのドアの弁償代をラムザは支払う事となった。
そしてアグリアスは……ドアを蹴破った拍子に少し致してしまいまして、
半泣きになりながら洗濯をし、風呂屋へと赴くのだった。

――後日。
「ラッド。うまいケーキが手に入ったのだ、食わんか?」
「おお、たまには気が利くじゃねぇか騎士さんよぉ」
ムスタディオの提案でアグリアスは賞味期限が完全に切れたケーキをラッドに渡した。
そして先日必死に習得したテレポを使い鈍足問題を解決すると同時に、
トイレの中に入り鍵を閉めそのままテレポでトイレから出て、
ムスタディオと一緒にラッドの様子を観察した。
ラッドは宿のロビーで見張りをしながら読書を続けている。
「……一向にトイレに行こうとせんぞ」
「……しかも平然としていやがる。おいアグリアス、本当にあのケーキ賞味期限切れてたのか?」
「もちろんだ。嘘だと思うなら食ってみろ」
「クソッ、作戦練り直しだ。今度は賞味期限なんて生温い事言ってないで下剤入れようぜ下剤。
 ほれ、アグリアスも食え。このケーキは安全だ」
「そのようだな。モグモグ……うむ、うまい」
と、そこに宿の二階から降りてきてラッドに話しかけるラムザ。
「ラッド。処分しようと思ってた期限切れの保存食が無くなってるんだけど、知らない?」
「ああ、俺が処分しといた」
「捨てておいてくれたのかい?」
「いや、もったいないから食った。俺腐ってる物とか平気だし」
「相変わらずだなぁラッドは……」
二人の話を聞き、アグリアスとムスタディオは顔を見合わせ、腹部に手を当てた。

ぐきゅるきゅるきゅ〜。

   Fin

548 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/21(木) 21:57:39 ID:6YV6Iyvf0
GJ!

>鈍足のホーリーナイトに俺が遅れを取る訳ねぇだろ

笑ったwアグリアスのmove3はもはやチャームポイントだなw

549 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/21(木) 22:40:15 ID:HQGvcMWb0
> =堕。

超端的な表現に吹いたwwwGJw

550 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/21(木) 23:14:39 ID:WwhbQSgsO
こんなに微笑ましいスカトロ劇を、僕は初めてみたよ

551 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/21(木) 23:36:50 ID:6jcaoC770
アグリアスって性格キツそーだよね。

552 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/21(木) 23:43:28 ID:V84f9sFY0
俺の中で
うたわれるもの=スカトロ
になった。

553 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/22(金) 00:05:36 ID:LRDAbhDi0
>>551
だが、それがいい

554 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/22(金) 00:39:48 ID:RGDrV6qyO
>>541-548乙&GJ!!!新しい自分に目覚めてしまいそうになった

555 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/22(金) 00:54:46 ID:awLzQiZ20
FFTリメイクのムービー、結構あるらしいな。
アグたんもたくさん出るといいねぇ。
例のオープニングらしきムービーでの登場だけだったら泣くぞ・・・。

556 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/22(金) 00:55:33 ID:pjmNjPfQO
正しくうんこたれるもの

557 :屋根裏散歩士 ◆0MKMjdfW.M :2006/12/22(金) 01:22:47 ID:DafOyHVO0
>>475
>>555

戦闘中のセリフをまとめて冒頭でムービーにしてくれたらなと妄想しております。
例えばゴルゴラルダだと


編成画面→アグやムス太の在不在で違うムービーのフラグ→

ガフとニセオヴェリアのいるところにラムザたちが駆けつける〜
招待をあらわしたガフとラムザのやりとりでラムザの出自がばれる〜
「私はお前を信じる!」

というふうに戦闘画面前にムービーにしてもってきてほしいと思っていたのです。
「ならば私が護ってみせる!」も戦闘中だし。



個人的にこのシーンはジークデンと対になっている気がしてならないのです。
ディリータの「アルガスの次は、おまえの番だッ!!」のセリフといい、
ラムザの名乗っている姓がかわることといい。

558 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/22(金) 01:23:48 ID:DKy3r+df0
追加シナリオがきっとあると胸をときめかせているのは俺だけではあるまい

559 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/22(金) 01:31:55 ID:Q6Y8Dyts0
あーあるといいね、アグリアスとかアグリアスとかアグリアスとかED後の話とか
問題は追加シナリオがさらに駄目ぽな出来じゃなきゃいい

560 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/22(金) 01:42:49 ID:2+y0mw3K0
ぶっちゃけアグリアスさんの出番ってそこで終りだからなぁ
物語の根幹にかかわってはいるが、限りなく脇役

ゼイレキレでガフと一緒に王女倒すルートとか追加されてたらどーしようw

561 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/22(金) 05:03:54 ID:0d/9FoDJ0
北天に帰還→のし上がって組織を乗っ取る→南天と教会撃破→畏国王
もちろんアグたんは殺さず妻にしてエンディングで刺されます

562 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2006/12/22(金) 09:51:07 ID:ycLBQXe40
>>532
ヲタ同士だけで死ぬまで言ってろってこった。カス

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