2ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

戦場の絆 再現小説を書くスレ

1 :ゲームセンター名無し:2006/12/02(土) 11:20:19 ID:nP6U6lcM
戦場の絆で起こった出来事を小説風に報告するスレです。
多少の脚色はおk。

脳汁溢れる事件、思わずコーヒー噴いた事件、なんでもアリ。

2 :ゲームセンター名無し:2006/12/02(土) 11:22:11 ID:FPVVne6C
2ゲト

http://l.pic.to/6izai

3 :ゲームセンター名無し:2006/12/02(土) 11:25:35 ID:4zXkjESY
もどれ!

4 :ゲームセンター名無し:2006/12/02(土) 11:29:58 ID:nP6U6lcM


その日、俺はジムキャノンに搭乗し、後方支援を行っていた。
三機のジムが、敵MS三機と戦っている…三機?
レーダーを見ると、一機別行動を取る敵影を確認。
味方は乱戦中で、そいつには向かえない。
ジムキャノンでは不安だが・・・俺がやるしかない!

戦線を離れ、はぐれMSに近づけば、案の定ザクキャノン。
俺は一気に間合いを詰めた。
「こうまで近づけば、砲撃は出来まい、ジオンの一つ目野郎!」
だがそれはこちらも同じ事。だが、退くわけにはいかない。
「ビッグ・トレーをやりたきゃ、俺を倒していけ!
 …へへ、殴り合いはガキの頃からやってるんだ。」

漢と漢の、闘いのゴングが鳴った―――



5 :ゲームセンター名無し:2006/12/02(土) 11:53:34 ID:zO8yNjAA
いっそブーン(^ω^)が戦場の絆をするようですに・・・

6 :ゲームセンター名無し:2006/12/02(土) 12:10:42 ID:+2EDzGcP
期待age

こういうスレって今までなかったんだな。
俺も帰ったら書いてみるか。

7 :ゲームセンター名無し:2006/12/02(土) 13:34:16 ID:rXO4oOIS
これは良スレ

8 :ゲームセンター名無し:2006/12/02(土) 15:06:19 ID:m3Oi/13r
VIPでやれ


今日は訓練の日だ。
射撃の当て方を覚える為、俺はザクキャノンに搭乗した。

正直、訓練なんてつまらない。さっさと拠点を落として終わらそう。
そんな事を考えながら配置に着くと、なんとみんなザクキャノンに搭乗していた。

『これが、絆か』
誰かが呟いた。
その瞬間、辺りに赤い閃光弾が上がった。
隊長だ。

応援を呼ぶ為の閃光弾を隊長が、祝杯として上げたのだ。

すぐに別の機体からも上がった。
俺は、その意図をくみ取り、閃光弾を上げた。
そして、最後の一人が、閃光弾を上げた。

俺達はしばらく閃光弾を撃ち上げ合った。


9 :ゲームセンター名無し:2006/12/02(土) 15:39:13 ID:RTB144PI
チラ裏で十分だろ

10 :ゲームセンター名無し:2006/12/02(土) 20:30:03 ID:pePL4MN4
二等兵の俺は愛機のジムを駆り戦場、ニューヤークへ向かった。
味方の三人のパイロットを作戦会議室で見たが、皆真剣な顔をしていた。
(…この作戦はきっと成功する)俺はそう思った。
上官の声で、作戦開始の号令がかけられる。
「作戦開始だな、よろしく頼む」
味方に通信を送った。だが…返答が無い。
(……?通信器が故障しているのか?異常は無いみたいだが…。)
「よし、敵機を捕捉。攻撃にうつる。いくぞ!」
(…また返答がない。どういう事だ?)だが時は待ってくれない。俺は敵へ向かった。

「くう…!このグフ…何て動きだ!」不慣れな俺は一機の敵に翻弄されていた。
こちらの射撃は避けられ、グフは連撃を繰り返し決めてくる。
俺のジムは瞬く間に悲鳴を上げた。顔をしかめ、味方に通信する。
「防御力低下…!後退する」…またしても返答はない。
結局俺は機体を大破させられ、本拠地へ戻った。その後、俺は戦線へ復帰。
結果、三機を撃墜することが出来た。一機はAIだったようだが。
スコアは100後半で一位だったので、まあ満足だ。
しかし、味方が俺に戦闘中に通信を入れてくれる事は無かった。

俺は戦闘後ジムから降り、オペレーターがくれたコーヒーを飲みつつ考えた。
あの時、通信器は故障していなかったはずだ。なのに何故…?
そしてため息を吐き、闇に包まれた外に出て今日を思い返しつつふと上を見上げた。
…そこには、美しい宇宙が広がっていた…。

長くてごめん。

11 :ゲームセンター名無し:2006/12/02(土) 20:42:00 ID:w6hkZcAP
なかなか読ませるなあ。

12 :ゲームセンター名無し:2006/12/02(土) 20:44:46 ID:UOJYqRPf
皆が中央ビルへ行く時俺はタンクで高速を走っていた。
レーダーを見るとすぐ横を敵機4機が居てはらはらしたが誰もこっちに目もくれず味方の方へ
俺は急いでハイウェイを疾走、敵拠点のビックトレーに砲撃を始めた。
相手が急いで戻ってきたようだがときすでに遅し拠点破壊、
俺はそのままハイウェイ上で1対2というハンデ戦を繰り広げ、撃破され脱出、
その後何とか新しいタンクを手にドーム上から復活したての拠点を叩いた。
拠点破壊したとき味方三機から「やったな」の賛辞をもらった

13 :ゲームセンター名無し:2006/12/02(土) 22:41:15 ID:UUqlcYst
ナムコワンダーパークヒーローズベースラゾーナ川崎
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/amusement/1159549842/l50
戦場の絆 http://find.2ch.net/?BBS=ALL&TYPE=TITLE&STR=%C0%EF%BE%EC%

14 :ゲームセンター名無し:2006/12/02(土) 23:09:21 ID:s1Cbyf5N
僕はモビルスーツの操縦訓練を終え、マイモビルスーツとしてアッガイを受領した。
ああ、これが今日から僕の相棒か・・・よろしくアッガイ。

数日後の初の実戦に参加した。NYに攻めてきた連邦を駆逐せよとの命令だった。
僚機であるアッガイ、グフ2機と共に前進を始めてすぐだった。
いきなりグフが被弾、転倒。そこへ敵のジムが殺到してきたんだ。
どうやら敵にはスナイパーがいたらしい。
最初の一撃で味方は混乱、瞬く間にグフとアッガイが落とされた。追い討ちをかける遠くからの狙撃。
僕は混乱し、恐怖し、ついに戦線を離脱した。なぜあんな事をしてしまったのか。
高速の高架下に体育座りで潜み、戦闘の終了を待ち続けた。
やがて辺りは静寂に包まれ、僕の初の実戦は終わりを告げた。

今、僕はザクスナイパーを乗りこなしている。
あの日、僕に恐怖を与えたスナイパーに再び出会えることを夢見て・・・。

15 :ゲームセンター名無し:2006/12/03(日) 08:07:08 ID:43KcOBoq
味方がザクキャノンで拠点落しをするらしくそれに合わせ私もザクタンクで反対側から拠点を落とすことに下
味方ふがドーム前にいる時にはもう私は拠点の攻撃を開始、
しかしいち早く戻った陸ガンに邪魔されたがキャノンも砲撃に途中から参加した為辛くも拠点落し成功
その後キャノン、護衛のドムトロと一緒にタンクも落ちたが、
キャノンはそれでも敵陣地に特攻して行き川を渡った。
当然キャノンは袋叩きに会ったのだがその時反対側からタンクで着た俺には全員見向きもされなかった
この時点で相手が若干有利、稼動限界時間まで残り10秒程度、
祈る気持ちで発射、命中したかしないか不明のまま時間切れ、結果はジオンの勝利
キャノンが削っててくれたのか1発で拠点破壊成功したらしくまさにぎりぎりの攻防だった

16 :Y A:2006/12/03(日) 12:39:04 ID:5H02rMzg
前回、サイド7で訓練戦闘を終えた二等兵、Y・Aは、NYでの戦闘に参加
した。乗りなれたザクに信頼をのせながら、本物の戦場へと出向いた。
作戦開始後、味方が戦場向かって左側の海沿いのルートを前進していた。
しばらく進んで、Y・Aは、味方とはぐれてしまったことに気がついた。
同時に、単機で行動する、ジムキャノンをモニターに捉えた。
「いける・・・!」
確信を抱き、ジムキャノンに特攻を仕掛けた。ヒートホークの、三連撃
が決まった。
「やれる・・・!」
と、確信はさらに強いものにかわった。いったん引いて、ザクマシンガン
の銃弾を浴びせかけようとした瞬間、機体が揺らいだ。
「なに?」
と、攻撃を食らった方向には、陸戦型ガンダム、ジムの2機がいた。一気に
形勢が逆転し、防戦一方になっていった。Y・Aは、上官の、
「常にレーダーに注意をしておけ。」
という、警告を忘れていた。
ジャンプしながらの反撃を試みるが、一方的の攻撃を仕掛けられている状況
では、焼け石に水だった。しかしこのとき、味方がビッグトレーを破壊した
ことによりジオンの勝利に終わった。

17 :ゲームセンター名無し:2006/12/03(日) 21:13:00 ID:BLGQ0zao
ついに自分の地元でも戦争が始まった。俺はパイロットとして戦いに赴くことを志願した。
どうやら軍は相当人手が足りないらしく、民間人である俺に一機のジムを託してくれた。
何て太っ腹なんだ。てっきり白兵戦要員かと思っていたのに。
そんなことを考えていると、すぐに呼び出しがかかりコックピットに乗り込むことになった。
「よろしく、俺のジム」そう言いながらパイロットのエントリーを済ませる。
しばらくすると、通信がつながり仲間と会話できるようになった。すごい、これがMSというヤツか。
しかし、そんな感動もつかの間、俺は突如として戦場に放り出されることになる。どうやらサイド7というところらしい。
上官からの指示が飛んでくる。俺はまだMSの操作方法も知らないのに。あわてて手元にあるマニュアルをめくり操作方法を確認する。
左が格闘・右が射撃、左足がジャンプで右足がブースト。とりあえず一通り頭に叩き込んで動かしてみる。
レバーを前に倒す。おお、動いた。次はジャンプ。おお、跳んだ。
そうこうしているうちに目の前にザクが迫ってきていた。
どうする、俺。目の前にカードを広げている余裕など無い。そんなことしてたらやられる。
あわてて右のレバーを操作する。銃弾が飛んでいき、ザクにヒットする。やった、命中だ。
しかし、ザクの勢いはとまらない。なおも迫ってきてヒートホークで切りつけられる。一発・二発・三発…。
俺は身動きもできないまま、そのザクに撃墜されてしまった。ごめんよ、ジム…。絶対にうまくなってリベンジしてやるからな。
再出撃した俺は逃げているザクを見つけ、射撃してみる。お、倒れたぞ。
そのままブーストで接近し切りつけてみる。敵のザクが爆発し、撃破に成功したようだ。
次の標的を見つけ、駆け寄ろうとすると、戦闘終了の合図とともに撤退することになった。どうやら味方ががんばったらしく、なんとか勝利することができたようだ。
俺は仲間に感謝の言葉を伝え、つかの間の休息を取る。


18 :ゲームセンター名無し:2006/12/03(日) 21:14:08 ID:BLGQ0zao
引き続きもう一度戦闘をこなす。
今度はさっきまでと違い、だいぶ動きもスムーズに動けるようになっている。
レーダーを見て味方と敵の位置を把握することも覚えた。
なるべく孤立しないように動き、敵を孤立させる。つまりは、それが勝利の秘訣ということだろう。
味方を援護しながら、なるべく2対1で戦うようにする。さっきまでに比べ楽に戦えるような気がする。やはり味方の存在は大きいようだ。
今度も味方の勝利で終わることができた。自分も少しは、このコックピットに慣れた気がする。
戦闘評価は二度ともDクラスだったが、軍は俺の戦果を認めてくれ、ついに軍に入隊することになった。
俺は、こうして二等兵となり、新たな一歩を踏み出す決意を固めた。


長文失礼。

19 :ゲームセンター名無し:2006/12/03(日) 22:43:55 ID:PRKhEXxP
なんか、日記・チラ裏と違って日記オンリーだし、読みごたえがあっていいな。

20 :ゲームセンター名無し:2006/12/03(日) 23:30:57 ID:HJ1XvqLC
あれは一ヶ月ほど前。
俺の部隊はニューヤークの廃墟に迷い込んだ連邦軍に奇襲をかけた。
臆病者の連邦らしく、固まって行動していたMS隊を取り囲み、襲い掛かった。
全部で四機いるはずの敵が、三機しかいない。
それでも俺達は、手柄の事で頭がいっぱいで、敵機の数など気にしてはいなかった。
楽勝だと、誰もが確信した。
しかし、どこからともなく砲弾が飛んでくる…敵の拠点からは離れているはずだ。
敵のキャノンタイプがいる事に気付き、俺は乱戦を抜け出し、離れた場所の敵機へ向かった。

いた!
ジムキャノンか…ザクなら格闘戦に持ち込めば、勝てる!

俺はビルの物陰に隠れながら、ヒートホークを抜いて距離を詰める。
距離500………400……300…200…100!
ここまで接近すれば、奴はキャノン砲を撃てまい。
機体はそのまま、コックピットを潰してパイロットには死んでもらう。
機体が残っていれば、敵は撃破されたと気付かないだろう。

転倒させ、マウントポジションでコックピットにヒートホークを押し当てる――

俺は勝つ自分をイメージした。
あとは、やるだけだ。
敵は俺に気付かないのか、逃げようともしない。
新米だろうか、可哀想に。
俺は少し悲しさを覚えつつ、ジムキャノンに突撃した。

もらった!

21 :ゲームセンター名無し:2006/12/03(日) 23:32:31 ID:HJ1XvqLC
だが、奴はまるで俺が来るのを知っていたかのように、同じように体当たりをかけてきた。
俺は予想外の反撃に激昂し、冷静さを失った。
頭に描いた作戦など忘れ、ヒートホークを上段に構え、再度突撃した!
ところが奴は、素手でザクの腕を払いのけた!なんだコイツは!
俺は連続で攻撃を繰り出すが、その全てをあしらわれた。
俺が恐怖に慄いていると、突然左腕にダメージを受けた。
チクショウ!救援か!味方は何を…!!
俺はレーダーを見て愕然とした。
味方部隊は、敵の反撃に合い、撃破されないものの撤退していたのだ。

俺はダブデへ逃げ帰ろうとした。
だが、それがいけなかった。
放物線を描いた砲弾が、俺のザクの頭部を直撃した。
俺は機体を捨て、ゴキブリのようにダブデに走って行った。

以来俺は、ジムキャノンを見ると、その時に負った左腕の傷が痛むようになった。
だから俺は、ジムキャノンを叩く。徹底的にな!

22 :ゲームセンター名無し:2006/12/04(月) 00:41:52 ID:eg7I6Cot
「ぐぅっっ・・・・!」
愛機デザートザクが激震に包まれた。
「敵に囲まれているぞ!」
オペレーターの悲鳴に愕然としながらも回避行動をとりつつ、レーダーと肉眼確認を行う。
「なんだと・・・・」
正面80mにジム寒冷地仕様、左後方100mにジムコマンド、そして前方900mにジムスナイパーが周りを取り囲んでいた。
「味方は!モナー少尉のグフがやられたのか!?」
ハイウェイの高低差を利用し、スナイパーとジムコマンドの視界から逃れた。
迫る寒冷地仕様にタックルを食らわせ、距離をとる。
「ここで俺が堕ちるわけにはっ!」
追いついてきたジムコマンドの眼前でクラッカーを炸裂させた。
しかし所詮は3対1、死期は刻一刻と近づいてきている。
背中に冷汗が流れた。空が、やけに、青い。
「敵拠点確認!これよりDirect Fire Attackを始めます!」
「了解。マターリ曹長、武運を」
「了解!・・・・かならず生きのびてください。お願いします」
通信をきる。蒼く澄み切った空をチラリと、見た。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・馬鹿ヤロウ」
口の中で呟いた。
敵が、迫っている。
ここを断じて通すわけにはいかない。
ジオンの栄光のために、勝利のために、絶対に通させはしない、絶対に。
前方に煌く二本のビームサーベルの極彩光を見ながら、左腕に巻いた蒼いバンダナを、そっと、さわった。

「敵拠点撃破!我が軍は優勢です!」
オペレーターの声が響く。
空は青く、地は死神の闊歩したが如く土色の荒廃に。
蒼いバンダナが宙を舞っていた・・・・

23 :ゲームセンター名無し:2006/12/04(月) 01:05:30 ID:oOUKa2I7
つか、まったりと名スレの予感。
荒らしよ来るな。

クレクレですまんが、もっと同軍の絆に焦点を合わせたやつキボンヌ。


24 :ゲームセンター名無し:2006/12/04(月) 01:38:11 ID:9E4hQuAU
それはニューヤークに出撃したある日のことだった。
他の小隊と共同で戦線を張ると云うので、俺は使い慣れた陸戦型ガンダムで出撃した。
現地での突発的な作戦だったので、無線も定型文のみと少々不安だがしょうがない。
通信で出撃するMSを確認したところ、どうやら二人は俺と同じ陸戦型ガンダムらしい。もう一人はGMだ。
「よろしく」と定型文を送り、お互いに前線へと出る。相手はグフ、ズゴックにザク、デザートザクという編成だ。
中央ビル群で激戦となるも、誰も落とせない、落ちない。どうやら相手はこちらと互角のようだ。
耐久力に不安を感じ、全員拠点まで一時後退することにしたのだが、なんと敵もまったく同じタイミングで引いた。
このままでは・・・。あせる俺たち。こちらも慎重にならざるを得ない。俺たちは拠点前の橋を渡り始めた。
だが、驚いたことに、そこにはすでに敵軍が展開していた。攻撃をするまでもなく、ビルの上に立ち俺たちを見下ろすグフとズゴック・・・。
他小隊の三人も橋を渡り、俺たちは対峙する。残りの作戦時間は90秒を切っている・・・。俺は決断した。
「いくぞ!」定型文を送り、俺たちは突撃する。それが合図だった。
俺は目の前のグフに切りかかる。だが残念ながら腕は向こうの方が上のようだ。だが、それでいい。
俺はやられながらもなんとか味方二人の方向へグフを誘導する。もう少し、もう少しでいい、俺の機体よ、もってくれ!
川の中に入ったところで、友軍が間に合った。三人でグフを取り囲む。残り30秒。グフ撃破の報告が入った。

戦闘は辛うじて俺たちの勝ちだった。お互いの意思を完全に伝えることは出来なかったが、あの場で俺たちは通じていた、そう信じている。

25 :ゲームセンター名無し:2006/12/04(月) 02:30:53 ID:D9sx5hfy
科学の進歩には驚かされる。
いつものようにニューヤークに向かったオレ達の小隊を出迎えてくれたのは、バンナムというAIを搭載したジムだった。
仲間が足りなかったとはいえ、こんな機械野郎に背中を預けるのは不安だ!二等兵なりたての新米パイロット、アボーンが言った。
が文句言ってる暇などない。作戦開始の指令が下った。
オレ駆るジムコマは今日も前線で指揮をとる。古参パイロットで階級だけが上がってしまい、下の兵士からは頼られるが、正直自信などはあまりないのだが…。
敵はグフ、ドムトロ、ザク、タンク。敵機を確認し、仲間へと伝える。そんなオレの横をグフがスルスルっとすり抜けて行った。
しまった!
バンナムジムがグフの餌食となり、無造作に地面へと崩れていく。
あのグフ強いぞ…。
手のひらにじっとりとイヤな汗が浮かぶのを感じた。
とその時、新しいバンナムジムが現れた。
つづく

26 :24:2006/12/04(月) 02:56:06 ID:D9sx5hfy
バンナムジム!?
そんな驚いたオレをよそに、グフはまたもバンナムジムを破壊する。しかし、またビッグトレーからはバンナムジムが…。
いくら破壊しても現れるバンナムジム。
インカムから歌声が聞こえた。
よみがえーる・よみがえーる・よみがえーる・バンナムー
隊長!拠点を叩きます!
そんな歌をかき消したのは、二等兵アボーンの通信だった。
り、了解!一人で大丈夫か!?
へへ、任せて下さいよ。…オレこの戦闘終わったら結婚するんです。だから嫁さんにも自慢出来るようなことしたくて…。アボーンいきまーす!
オレの中でイヤな予感がした。ウダツは上がらないが一応古参のパイロットではある。確かアボーンの機体は…!
アボーン戻れ!ジムじゃ拠点は落とせない!
た、隊長!ダブデの装甲が全然…う、うわぁー!
アボーンっっっ!
インカムからまた歌が聞こえた。
まだいかりにーもーえる・とうしがーあるーなら・きょだいなーてきをー・うてよ・うてよ・うてよー
いくら闘志があってもジムじゃダブデは…くそぉ!
オレはなんとか命からがら逃げ出したが、この戦闘で大きな代償を払うことになったのだった。


27 :ゲームセンター名無し:2006/12/04(月) 07:56:01 ID:EvUixZlN
バンナムワロタ

28 :ゲームセンター名無し:2006/12/04(月) 12:54:25 ID:lE+HhNT+
よし、ドーム上から拠点を攻撃する

撃たれた!おわた!


よし、こんどはハイウェイから攻撃する

たまたま撃墜されて拠点から出てきたばっかのコマンドにぼこられた!おわた!


残り時間が少ない!中央突破だ!

おわた!


29 :ゲームセンター名無し:2006/12/04(月) 18:37:07 ID:6Ohs0O8f
未だ連邦二等兵の俺は戦場での搭乗MSは新兵に支給されるジムだけだ。
だが俺はジムを性能の低い、新兵用のMSだとは思っちゃいない。
コストパフォーマンスも良いと言うし、暫くはジムに乗り続けようと思う。
最近は戦場にも慣れてきて、連撃も偶に出せるようになった。
この前は機動セッティングVも出来るようになったんだ、もう初期支給MSだからってなめさせない。
素早い動きで敵をかく乱させてやる。

自信を持って、戦場ニューヤークへ向かった。
味方の機体は、陸戦型ガンダム、陸戦型ジム、ジムだった。
陸戦型ガンダムのパイロットは伍長、陸戦型ジムのパイロットは上等兵。上官だった。
いつもの様にバニングさんの号令と共に戦闘が開始する。
初めて一等兵以外の上官と作戦行動する俺は緊張しながら通信回線を開く。
「よ、よろしくおねがいします」
「ああ、よろしく頼む」「よろしくな」「よろしくお願いします」
俺は味方の声を聞いて安心した。実は、以前通信器が壊れている訳でもないのに
味方から通信が一切入って来なかった事があったのだ。
味方から嫌われているのだろうか、と不安になったがどうやら心配無さそうだ。
「みんな、行くぞ」「「「了解」」」
伍長殿の一言で、俺達は前進を開始した。だが戦闘は牽制ばかりで、なかなか戦局が動かない。
俺はレーダーを見ると右翼に一機単独行動している機体がいる事に気が付いた。
(しめた。一対一なら行けるぞ)俺はそう思い、味方に何も言わずにそこに急行した。

30 :29:2006/12/04(月) 18:39:14 ID:6Ohs0O8f
そこにいたのはグフだった。
中距離機か遠距離機だと思っていた俺は少し焦ったが構わず接近する。
(前は苦しめられたが、今度はやってやる。機動セッティングのスピードを見せるんだ)
だが結局俺はヒヨッコ二等兵だ。正面から格闘してくるグフに射撃をしてしまう。
案の定グフはビクともしない。連撃を食らい、倒れている間に回り込まれ、また格闘を食らう。
(くそ、また俺はジムを壊してしまうのか…!)
諦めかけたその時、何処からか援護射撃が。陸戦型ガンダムのマシンガンだった。
二対一になればこちらが有利だ。グフは片方を見ていればもう片方に攻撃を食らう
状況に陥り、あっという間に陸戦型ガンダムの伍長殿に撃破された。
「一機撃墜だ。やったな、二等兵」伍長殿が通信をしてきた。
(援護感謝します伍長殿。命拾いしました)だかそれが言葉になっていない事に気付く。
(お、俺は上官に対して感謝の言葉すら言えないのか…?)
「や、やりましたね」俺は、伍長殿にそう言うしか無かった。
「よし、俺は中央に戻り上等兵と二等兵を援護する。二等兵、お前のジムはだいぶ損傷している
ようだから、一旦本拠地にもどれ」
「りょ、了解であります伍長」伍長殿に従い、俺は後退した。
俺が補給を受けている間、味方は敵と有利に戦い何機か撃墜したようだった。
戦闘は連邦の勝利に終わったが、俺の戦績は今ひとつだった。勿論四位だ。
だが自信があったのに成績が振るわなかった事よりも、伍長に助けられておきながら
礼が言えなかった事の方がショックだった。

その夜、俺が部屋にずっと篭っているのを心配して同僚や整備兵、オペレーターが
俺の部屋の前で声をかけてくる。
だが俺はベッドの上から「何でもない」と言い、自己嫌悪に陥っていることしか出来なかった…。

やばい長いね、ごめん。でも削りたくないw
>>23リクすると完全創作が出てくる気がしないか?

31 :ゲームセンター名無し:2006/12/04(月) 21:52:32 ID:Miytxgl1
「雲行きが怪しいな…」

隊長が言った。

今日は俺のニューヤーク初出撃の日だ。

サイド7で駆ったザクに搭乗し、味方の陣営を見る。

隊長、グフ、伍長、ザクスナイパー、一等兵、アッガイ。

俺にバランスなどわかるハズも無く、この陣営がいいものなのかはわからなかった。

間もなくして戦闘が始まった。
俺は隊長のグフに付いて行き、一等兵のアッガイは、ビルの間に姿を隠す。
しばらくして、敵の姿が見えてきた。
ジム駒、陸ガン、ガンキャノン×2。

すぐに乱戦になった。
隊長に付いて行った俺は、グフの連撃を止めないよう、他の機体に取り付く。
アッガイは、ガンキャノンに付いた。

だが、スナイパーが見当たらない。
もちろんスナイパーが前線に居てもらっては困るのだが、彼の援護がまったく無い。

「何をしているんだ!」
隊長が叫んだ。
「ダメだ! 持たない! 下がるぞ!」
くそっ、もう少しで目の前のキャノンが落とせるのにっ!
俺はグフの援護をしつつ拠点付近に戻ろうとした。


32 :ゲームセンター名無し:2006/12/04(月) 21:57:07 ID:Miytxgl1
「一等兵! 何をしているんだ! 戻るぞ!」
見ると、前線より少し後ろでアッガイが立ちすくんでいる。
「……ブツブツ」
通信機から何かが聞こえる。
「…俺が…落ちても…」
何を言っているんだ?

「隊長ッ!!!」
いきなり叫んだ。
「敵の、敵のキャノンを、落としてきますッ!!」
言うが早いか、アッガイは走り出した。

「何をしてるんだ! 死ぬぞ!」
「アッガイとキャノンでは、キャノンの方がでかい! 絶対に落とす!!」
もう、敬語は消えていた。
アッガイ一機に、連邦のMS四機では勝ち目なんて無い。
彼もわかっているのだ。
生きては残れない事を……。

スナイパーは、拠点前でくすぶっていた。
スナイパーとの通信は切れていた。



33 :ゲームセンター名無し:2006/12/04(月) 21:59:39 ID:Miytxgl1
我が軍は勝利した。
あの後、アッガイは、耐久力が僅かのガンキャノン2機を落とし、ニューヤークへと散った。

スナイパーに乗っていた伍長は、隊長に修正をされていた。

俺は思う。
あそこで死ぬべきだったのは、コストの低い俺だったのではなかったのだろうか。
アッガイよりザクの生産コストの方が低い。やはり前に出るべきは俺だったのだろう。

その事を隊長に言ったら、「あそこで近距離のお前が落ちたら、格闘機体の俺はどうすりゃいい?
お前は生き残らなきゃならなかったんだよ」と笑われた。
笑ったその顔は、少し疲れがみえた。

あの一等兵の事を思い出す。
「絶対に落とす!!」
叫んだその声は、震えていた。

いつか俺にも来るのだろうか。
自分を犠牲にしてでも、自軍を勝利に導くべき時が。

俺は、その時まで彼を忘れない事を、誓った。


なんか絆関係ないね。しかも長いね
スレ違いごめんね

34 :ゲームセンター名無し:2006/12/04(月) 22:19:50 ID:Iz82iEzr
>>33
不覚にもしんみり来た。最近涙もろいな自分…。次にも期待(゚∀゚)

35 :ゲームセンター名無し:2006/12/04(月) 22:33:01 ID:Rv0j7DF/
伍長になっての初めての戦闘
俺はビッグトレーで今回の戦闘で組むことになった
新米兵士の二等兵達と作戦会議をしていた
その内の二人は今回が兵士になってから初めての戦闘だという
そこで俺は今回の戦闘、二人一組でいくことにした。

戦闘が始まった
作戦通りに戦闘に慣れている二等兵と不慣れな二等兵
俺と不慣れな二等兵のツーマンセルで両側に展開した。
こちら側には敵が一機向こうには、二機で交戦状態になった
二機?敵であるザクを撃破寸前まで追い込みながら思った
始めたときレーダーにはたしかに四機確認はずだ
嫌な予感がした・・・

その途端、オペレーターから拠点が攻撃を受けている!
との情報が舞い込んできた!!
「くそっ!!」悪態を付いてる暇はない
拠点の護衛に急がなければと機体を180度回転させて、思いとどまる
しかしこのまま行ってしまっては新米の兵士達が・・・
その時、インカムの向こうから
「俺のことは気にしないでください、こんなザク、俺でもやれます。
それに俺達のGMよりも、伍長の陸戦型ガンダムの方が足が速いですし
距離もこちらからの方が近い!行ってください伍長!!」
「こちらはグフとゴッグですが、なんとか押してます!!
ですから気にせず拠点の援護を!!」
もはや迷いは微塵もなかった、俺はレバーを倒しながら
「まったく、いいかあまり敵を深追いするな!敵拠点からの砲撃があるからな
それと・・・俺が戻るまでに絶対に死ぬことは許さん!いいな!!」
「「「了解!!」」」

36 :ゲームセンター名無し:2006/12/04(月) 22:37:18 ID:Rv0j7DF/
ブーストを使いつつ敵までの距離を縮めていった
「いた!機体照合・・・ザクタンクか!!」
俺は敵の後方から斬りつけて、できるだけ早くタンクを撃破した
そして前線へもどる途中に、敵を撃破した報告とともに
味方も撃破されたとの報告を・・・

結果連邦は勝利した
しかし俺はこの結果に納得できなかった
あの時もっと早く前線に復帰していれば・・・

今は新米二等兵と結婚するはずだった人と、結婚し幸せな生活を送っている
俺のことは気にするなと言ったんだ、化けて出てるようなことはないだろ♪
背後の寒気にも慣れた今日この頃・・・

おしまい♪

37 :ゲームセンター名無し:2006/12/04(月) 22:39:04 ID:Rv0j7DF/
長文スマソ

こんなに長いレス書いたの初めてだw

38 :ゲームセンター名無し:2006/12/04(月) 23:32:37 ID:oOUKa2I7
ヤベェ・・・ヤベェよあんたら。
今日初めて、2ちゃんでモニタにかじりついて読んだ。
頭の中で、今日の戦いが、昨日の戦いが、あのときの、このときのが渦巻くぜ。

こういう文章ってどこで訓練して書けるようになるんだ。

39 :ゲームセンター名無し:2006/12/05(火) 00:01:20 ID:87pc6bBk
ブリーフィングルームで戦場周辺地図を取り囲むのは4人。
「早期の戦局の打開は難しい。よってこの作戦は敵戦力に損害を与えることを第一優先とする」
そこにいる全員が頷く。
「今回我々第五MS小隊の出番となった訳だが、これは大隊内で最優秀成績の我々を見込んでの命令である」
作戦指揮を担当しているアルファ中尉は表情を変えることなく言い切った。
冷静沈着という言葉はこの人の為にあるようなものである。
「出撃は五分後。諸君の武運を祈る。解散!」

「二番機発進する!」
空母ガウから降り立った戦地はニューヤーク。
旧世紀時代に繁栄した街もU.Cに入ってからは廃墟と化していた。
「味方拠点確認!第五MS小隊、作戦開始!」
地上拠点ダブデを背中に四機のアッガイがノシノシ歩いていく。
「ハイウェイ方面は俺とガンマ伍長、ドーム方面はベータ軍曹とデルタ上等兵だ」
「了解」
「よし!行くぞ!」

40 :39:2006/12/05(火) 00:02:54 ID:87pc6bBk
「こちらアルファ、敵二機を確認。ジム・コマンドとガンキャノン・・・・スプレーミサイルランチャー装備型だ」
「こちらガンマ。敵と交戦状態にはいりました!」
「了解」
インカム越しに着弾音が聞こえてくる。
・・・・緊張が高まる。
「ベータ軍曹!敵を発見!」
デルタ上等兵の報告する声が引きつっていた。
「編成は!?」
上等兵の緊張が移ったのか自分の声も心なしか上ずっている。
「ジム・ライトアーマー!あれは・・・・ガンタンクです!」
「何っ!?」
直接ダブデを取りに来たというのか。
「ベータ軍曹、報告は聞いた。市街地までガンタンクが来ている以上、拠点を叩きに来たのだろう」
中尉の推測と符牒があった。
「自分もそう思います」
「俺と伍長もそっちに合流する。できるだけ時間稼ぎをしてくれ」
おそらく敵は合流を防ごうと必死になるだろう。
敵を侮るわけではないが、中尉達を信じるのみである。
「了解」
前を見据える。
正面のライトアーマーがガンタンクの前でサーベルを抜いていた。
「デルタ上等兵、行くぞ!」

41 :39:2006/12/05(火) 00:10:14 ID:87pc6bBk
「こちらアルファ、敵二機を確認。ジム・コマンドとガンキャノン・・・・スプレーミサイルランチャー装備型だ」
「こちらガンマ。敵と交戦状態にはいりました!」
「了解」
インカム越しに着弾音が聞こえてくる。
・・・・緊張が高まる。
「ベータ軍曹!敵を発見!」
デルタ上等兵の報告する声が引きつっていた。
「編成は!?」
上等兵の緊張が移ったのか自分の声も心なしか上ずっている。
「ジム・ライトアーマー!あれは・・・・ガンタンクです!」
「何っ!?」
直接ダブデを取りに来たというのか。
「ベータ軍曹、報告は聞いた。市街地までガンタンクが来ている以上、拠点を叩きに来たのだろう」
中尉の推測と符牒があった。
「自分もそう思います」
「俺と伍長もそっちに合流する。できるだけ時間稼ぎをしてくれ」
おそらく敵は合流を防ごうと必死になるだろう。
敵を侮るわけではないが、中尉達を信じるのみである。
「了解」
前を見据える。
正面のライトアーマーがガンタンクの前でサーベルを抜いていた。
「デルタ上等兵、行くぞ!」

42 :39・40・41:2006/12/05(火) 00:36:24 ID:87pc6bBk
げ・・・・二度押しごめんなさいm(__)m

「ベータ軍曹、ガンタンクをこちらでも確認した。私は背後に回る」
「了解。引き続き足止めを行います」
ふと違和感を覚える。
「・・・・ガンマ伍長がやられたのか」
マーカーが一つ減っていた。
「ちっくしょぉおおおおおおおおおおおおおお!!!」
デルタ上等兵が激昂してライトアーマーに踊りかかる。
「ばっ・・・・」
制止の声も、遅かった。
バックダッシュでフレキシブル・アームをかわしたライトアーマーが、デルタ上等兵のアッガイを真っ二つにしていた。
紅い華がパッと散った。
「・・・・っかやろぉぉぉ」
照準内にライトアーマーを捉え、メガ粒子砲を放つ。
二つ目の光輪が花を開いた。
「こちらアルファ、ガンタンク撃破。作戦時間をオーバーした。これより撤退する」
「・・・・」
「ベータ軍曹、聞こえてるか?・・・・そうか・・・・デルタ上等兵が・・・・・・・・」
「自分の、せいです・・・・」
「・・・・」
「自分は・・・・なにも・・・・出来ませんでした・・・・」

弔いの墓標を天に向けて。
アッガイ二機の代償に拠点防衛及びMS四機撃墜の戦果に大隊が沸こうとも。
二人の失われた命に救いを願って。
「ジーク・ジオン!」

長文失礼しました

43 :ゲームセンター名無し:2006/12/05(火) 03:51:09 ID:6SLuB3MC
「2番機、3番機撃破されました!」
オペレーターの悲鳴にも似た報告でふと周りを見渡すと、友軍は後方に1機を残すのみ。
その1機であるGMキャノンもドムと交戦中
俯角が利かないキャノンは市街地の中では分が悪い
「4番機!そのままさがれるか!!」
「・・・了解!やってみます」
少しでもこの状況を打破すべく部下に指示を出す

しかし本当に切迫した状況なのはこっちである

眼前にそびえ立った【高速の騎士】の異名を持つドム・トローペン
こいつをなんとかしない限り生き残ることは出来ないことは明白
僚機を倒した敵MSも程なくしてこちらにやってくるだろう・・・・
愛機陸戦ガンダムのブースターをふかし左右に後退させつつも牽制に胸部バルカンを放つ
しかし敵も巧みに高速の弾丸を回避しつつもマシンガンで追撃を仕掛けてくる
「ッ!!・・・・さすがにタダで帰らせてはくれないか」
間一髪の距離でビルを盾に間合いを取る
このままビル郡の中を抜けて後退しようとした矢先
ロックされたことを知らせる警告音が鳴り響く!
「しまった!!」
背後にドムが回りこんでいた
ジャイアントバスの爆風で激しい振動とともに機体が倒れこむ
「くっ!これ以上は機体が持たん!!」
機体をたて直し、ドムと対峙する
ドムが背中のヒートサーベルを抜こうとした

その瞬間


44 :ゲームセンター名無し:2006/12/05(火) 03:51:52 ID:6SLuB3MC

奴の背中が弾け、倒れる
「伍長殿援護します!」
GMキャノンの支援砲撃により生まれた隙にドムの頭上を飛び越える
「すまん、助かった!」
マシンガンをフルオートで撃ちつつ愛機を後退させる

ビッグトレーまでもう1kmを切った
「ここまで来ればもう大丈夫だろう」
僚機のいる拠点まで引き返すべく橋を渡ろうとした瞬間
「伍長殿後ろです!!」
GMキャノンのパイロットからの切迫した声に驚きレーダーを見ると
すぐ後ろに敵影が・・・・
すぐさま反転、反撃に移るべくマシンガンを構える
そしてモニターに映し出されたのは【高速の騎士】ドム・トローペン姿であった
「こんなところで墜されてたまるか!!」
マシンガンから高速の矢を解き放つ
しかし
【高速の騎士】は最小限の動きでそれら無数の矢を回避つつ詰め寄ってくる

―カチ

ついにマシンガンの弾が切れた
白兵戦に持ち込むためビームサーベルを抜いた
その瞬間
「―!」
モニターに金色に輝くヒートサーベルが映し出され、そして視界が消えた。


実体験に基ずくお話です。
長文&稚拙な文章失礼しました!

45 :ゲームセンター名無し:2006/12/05(火) 12:59:24 ID:RQ760krG
「馬鹿な……!」
俺の視界で、大佐どのの乗ったグフが墜ちる。
連邦の白い悪魔。
そう呼ばれるMSは、サーベルを手に悠然と佇んでいた。
「そ、曹長どの助けてくだ……うわああああ!」
「糞が!墜ちろ!」
続けて上がった伍長の悲鳴。
俺は反射的にトリガーを引いた。
愛機・ザクスナイパーの手にしたビームスナイパーライフルが火を吹く。
間一髪、伍長のドムトローペンを斬りつけんとするジムライトアーマーに直撃。
「伍長、上等兵!下がれ!俺が援護する」
俺の指定席、ハイウェイに乗ったまま、俺は叫んだ。
だが――
「曹長どの!目の前に奴が……白い奴がうわああああ!」
次弾装填の終わらぬ俺を嘲笑うかのように、白い悪魔が上等兵のアッガイを斬り裂いた。
「ぐうっ!伍長!撤退するぞ!」
こちらに向かってくる白い悪魔を睨みつけながら、俺は血を吐くような気分で指示を飛ばした。
「……了解であります」
悔しさを隠しきれずに、しかし伍長が返答を返す。
「次は借りを返す……!」
ニューヤークを離れるダブデの中で、俺は白い悪魔の姿を脳裏に焼き付けながら、言った。

46 :ゲームセンター名無し:2006/12/05(火) 16:19:29 ID:7sKzUr5T
2chの方と、このBBSを見ている戦場の絆戦士の方には、突然の無礼を許して頂きたい。
私はジオンの伍長であります。
話の前にもうひとつ知っておいてもらいたいことがあります。
私はかつて、カルカンと呼ばれたこともある男だ!
私はこの場を借りて、バンナム兵の意思を継ぐものとして語りたい。 もちろん、ジオン兵としてではなく戦場の絆の1戦士としてである。
引き篭もりやチキン戦法は、中距離機体のように禁断のテクに根ざしたものではない。連邦とキャノンがこの戦法を作ったのではない。
彼らは戦略の新しいあり方を説いた。それは決して間違いではなかったと信ずる。
だが、それを利用してニューヤークを支配しようとしたジムLAのやり口は、許されざる存在であった。
現在、ジムLAが無限コンボで撃墜数を我が物にしている事実は、スナイパーのやり方より悪質であることに気付く。
かつての不幸な時代の二の舞は許されぬ!
然るに今の連邦軍はどうか。 連邦は、ゲリラ以上の横暴を行っている!
人がVSシリーズを出たのは、ホームゲーセンが人間の重みで溢れるのを避ける為だった。
そして、カードビルダー・戦場の絆と人類は、その生活圏を拡大したことによって、人類そのものが力をつけたと誤解をして、タンクのような高官をのさばらせてしまった歴史を持つ。
それは不幸だ。もうその歴史を繰り返してはならない。 新機体に乗ることによって、人間はその能力を拡大できるのだ!それを・・・なぜ信じることができないのか!

47 :ゲームセンター名無し:2006/12/05(火) 16:20:01 ID:7sKzUr5T
我々は戦場の絆を人の手で汚すなと言っている。 連邦は地球に魂を引かれた人々の集まりで、ニューヤークを食いつぶそうとしているのだ!
人は長い間、このP.O.Dというゆりかごの中で戯れてきた。しかし時は既に、人類をニューヤークから巣立たせる時が来たのだ。
その期に到ってなぜ同士が戦い、戦場を汚染しなくてはならないのだ!
ニューヤークを自然のゆりかごのなかに戻し、人類は別エリアで自立しなくては、戦場の絆は絆の宝庫ではなくなるのだ!
このスレでさえ重みでログに飲み込まれようとしている。それほどに2chは疲れきっている!
今、誰もがこの美しい戦場の絆を残したいと考えている。ならば自分の欲求を満たすためだけに、近接機体に寄生虫のようにへばりついていてよいわけがない!
現に優遇機体達はこのような時に煽りを仕掛けてくる。見るがいい、この横暴な行為を。
彼らはかつての自治厨から膨れ上がり、逆らうものは全て悪と称しているが、それこそ悪であり、絆を衰退させていると言い切れる!
BBSを御覧の方々はお分かりになるはずだ。これがジムLAのやり方なのです!
我々がBBSを武力で制圧したのも正しいとはいえないでしょう。
しかしジムLAは、このBBSに自分達の味方である者がいるにもかかわらず、破壊しようとしている!
これが正義をうたう者のすることでしょうか!

48 :ゲームセンター名無し:2006/12/05(火) 19:05:38 ID:ImBh/vOk
あ、あれ、再現小説スレに来たと思ったら、いつのまにか替え台詞スレに
来てしまっていたようだ。

49 :ゲームセンター名無し:2006/12/05(火) 20:44:26 ID:87pc6bBk
良スレに勘違い替え台詞はちょっと、ね

どんどん小説投稿しようぜ〜

50 :ゲームセンター名無し:2006/12/06(水) 00:40:20 ID:dNoOzgZF
うお、良スレなのになんか異物が。
気に入ってた服なのに、洗濯したら一部だけ
色が抜けてしまったような悲しみ・・・。


51 :ゲームセンター名無し:2006/12/06(水) 03:09:27 ID:1CvWy6d6
今日は軍曹に昇格してから初めての戦い
味方は上官殿ばかり…
足を引っ張らないか緊張しつつ愛機グフに搭乗した
「軍曹、よろしく。頑張って手柄をたてて出世しろよ〜」
「は、はい!ありがとうございます!大尉殿!」
「ドムで援護してやるから思いっきり切り刻んでこい!」
戦いが始まる前は皆で緊張しつつも楽しく会話していた…
「さぁ〜て連邦の奴等はどこだ…」
少尉殿がデザクで前に出る
自分も少尉殿についていく…
一瞬、何かが目に映った
ま、まさか…
白い悪魔!?
白い悪魔の前に次々とやられていく僚機…
始めは皆会話していたのに…
今では誰も声を出さない
実力が違いすぎた…

52 :ゲームセンター名無し:2006/12/06(水) 03:16:43 ID:1CvWy6d6
なんとかしないと…
なんとかしないと…
残り60秒ですでに戦力が半分になっていた
連邦の奴等は軍を撤退しはじめ、拠点で補給を始めている
自分と上官殿は連邦拠点前の橋の前で呆然と立ちつくしていた
自分はもう諦めていた…
こんなの勝てるわけない…攻めれるわけない…
その時
上官殿が「このまま連邦の奴等になめられていいのか!?いくぞ!」
といった
久しぶりに人の声を聞いた気がした
自分と残りの上官殿は同時に
「了解!!」
と応答
今までどんよりとしていた空気が一気に晴渡った
皆との絆を感じた
上官殿の一言でこんなにも空気が変わるなんて…
自分もこのような上官にいつかなりたいと思いながら、連邦拠点に突撃していった…

53 :ゲームセンター名無し:2006/12/06(水) 08:08:44 ID:pNdjiwr0
>>52
ジィぃークッ!! ジオンッ!!! ( `Д´)/

54 :ゲームセンター名無し:2006/12/06(水) 08:37:16 ID:Ud+JOasq
>>52
その後の結末を考えると……カワイソス

55 :ゲームセンター名無し:2006/12/06(水) 11:38:00 ID:CsJJ1eRR
かなーり長くなってしまったが切りつつ上げた方が良い?
それともアプロダ使った方が良いかな?

56 :ゲームセンター名無し:2006/12/06(水) 12:24:41 ID:jto0m+Bv
>>55
3、4レス分位なら良いんじゃないか?切って上げても。
2レス以上の人多いしね。俺とか

57 :ゲームセンター名無し:2006/12/06(水) 17:44:33 ID:I700qNoZ
連載とかにするのもいいかもねw
大作期待してますぜ!

58 :ゲームセンター名無し:2006/12/06(水) 17:52:27 ID:CsJJ1eRR
>>56
そういうレベルの問題じゃないんだよ…10以上いくかも。文章力が無いから無駄にグダグダのびてしまって…
とりあえず一回切ってやってみます。

59 :長くてお母さんごめんね:2006/12/06(水) 18:02:45 ID:CsJJ1eRR
戦場の絆。

そんな言葉がいつからだろうか、陳腐に聞こえて来た。
ファーストフードに勤めていた昔はそんな言葉も信じられたのだろうが、
そんな言葉は120ミリがコクピットをかすめる音の前ではいとも儚く、もろい物だ。
RX-79、陸戦型ガンダムとも呼ばれるこの白い機体が俺の搭乗する機体。
つい先日まではRGM-79、通称ジムを乗り回していたんだが前のパイロットが
コクピットだけをつぶされて戦死したらしく、代わりに俺が選ばれた訳だ。
俺に回って来たこの機体は想像以上に良い働きをしてくれている。
装備している後部装填式機関砲はブルパップ式ならではの取り回しの良さと
命中精度があり、手堅くいかにも「軍隊らしい」作りだ。タフな作りだし、
こいつを使っててマルファンクションが起った事はまだない。同僚のジョーイが
これで装弾不良を起こしたものの、ビルにぶつけて無理矢理排莢しその後の動作は問題なかった。
いつでも、どんなときでも、撃って、走って、喉笛に食らいつく。
正に、武器の鏡と言える。武器とはこうでないといけない。
噂のニュータイプなんぞ、当てになる物か。戦争って言う物はそういうものだ。
堅実な物が勝つ。なんとわかりやすいものか。
先日の戦闘では…
「MSパイロットはカタパルトへ向かってください。繰り返します、MSパイロットは…」
っと。お呼びがかかったようだ。ジオンのアホ共のケツを蹴り上げに行こう。

60 :長くてお母さんごめんね:2006/12/06(水) 18:03:44 ID:CsJJ1eRR
我々の現状を話すのが遅れたな。我々は現在、分散した戦力でジオン軍に対抗する為
混成MS部隊の形を取り、様々な小隊からのMS乗りでかろうじて戦線を維持している。
俺は第08MS小隊に所属していたが、部隊から孤立して現在はこのややこしい混成
部隊に居るってわけだ。周りの連中は様々な機体に乗っている。場所はニューヤーク。
市街戦ばかりで、もうかつての都会は見る影も無く無惨な廃墟となり、ゲリラ行動をする
歩兵の格好の隠れ家となっている。
戦闘前で緊張しているクルーが行き交う中、MSブリーフィングルーム着くと他には3人居た。
「よろしく」
と俺が声をかけ、イスに着くと皆声を揃えて「よろしく」と返してくれた。まぁ、マトモにしゃべれる連中のようだ。
前に会ったバンナムって男は対人恐怖症なのか知らんが一言もしゃべらず、無言のまま戦闘に出て、
ド真ん前に飛び出し敵機の垂直誘導ミサイルの餌食になった。
対人恐怖症でも弾丸に対する恐怖は無かったようだ。あのアホは何を考えていたんだ?と今でも笑い草だ。
貴重な戦力である陸戦型ジムを一機失ったのは痛手だったが。
「あんたは何に乗っているんだ?」
機体の編成の確認は重要だ。一番手近な男に声をかける。
「俺はガンタンクだ。今回は敵大型戦艦と遭遇する事を考慮して対大型装甲用120mm整形炸薬弾
 を装填していこうと思う。」
青いパイロットスーツの男が言った。階級章を見ると一等兵だ。
「なるほど。デカブツを狙うのは良いがケツを掘られるなよ。」
「ケツまくられる前に大穴を開けてやるよ。」
「そう願いたい。そちらの伍長殿は?」
「俺はジム・コマンドだな。100mmブルパップを使ってる。」
少し小柄な伍長が答える。
「へぇ、安心して背後を任せられそうですね。」
「『俺が』任せるんだ。足を引っ張らないでくれよ。」


61 :長くてお母さんごめんね:2006/12/06(水) 18:04:35 ID:CsJJ1eRR
「はは、了解ですよ。鋭意、努力します。そっちの君は?」
まだあどけなさの残る少年兵に聞いた。
「僕はRX-79に乗ってます…んですが、ちょっと問題が…」
「ん?俺もRX-79に乗ってるんだが…」
「いや、それはいいんですけど、敵の狙撃で頭部がもげたのでジムの頭を代わりに付けてるんですよ。」
「おお、なるほど…」
こういった事は多い。前線では見た目より戦えるか・戦えないかだ。とりあえず互換性で問題はないようだが
ぱっと見、陸戦型を見慣れている人間としては微妙な印象を受ける。
「とりあえず対MS用6連誘導ミサイル発射筒を持っていきますよ。」
「火力支援はそちらに任せた方がよさそうだな、ジム頭君。」
ちょっとむっとした様子を尻目に、全体の検討に入る。
軍曹が白地図を取り出し、説明を始める。
「傾注せよ。現在我々の戦艦はここにいるわけだが、橋を渡ったこの先のエリアに偵察兵が敵地上戦艦の機影を
 確認している。MSも何機か居るようだ。これを先制して叩く。プランはこうだ。」
伍長の出したプランはこうだ。伍長が中心の倒壊したビル群を突っ切り、偵察する。
俺はその左側から伍長を援護、さらにその背面から少年兵がミサイルランチャーで支援。
大きく迂回して左側面、湾岸ぎりぎりから予測され得る敵地上戦艦をサーチ&デストロイ。
要するに我々はデコイで本命はタンクだ。


62 :長くてお母さんごめんね:2006/12/06(水) 18:07:27 ID:CsJJ1eRR
「質問は無いな?」
伍長が締めくくると、
「はい。」
俺を含む3人は同時に答えた。
「よし、紳士諸君、行動は迅速に、判断は慎重に。死なない程度に頑張ろうじゃないか」
伍長がえらく軽めな激を飛ばす。
一同はMSドックに向かった。各自、それぞれ自機に向かい、コックピットに滑り込む。
個人認証用のパイロットカードを挿入し、パイロットの確認が完了すると2ndスキャナに5回、指紋を
映したコインを投入する。現場では「これは面倒だ、5回は多すぎる」という声も上がっているのだが、
セキュリティの万全を期す為にも、5回のチェックは必要らしい。俺も3回くらいでいいと思うのだが。
その作業を終え、操縦桿を握り、カタパルトまで機体を移動させると出撃までのカウントダウンが始まった。
甲板士官が急いで進路場からはなれ、俺たちの前にはただ、外の景色が広がるのみ。
「カタパルト、進路クリア。」
「一番機、RX-79、射出カウントダウン」
「5…4…3…」
扉が開き、バーニアのノズルがすぼまり、爆発的な推進エネルギーが蓄えられるのがわかる。
操縦桿を握る俺の体は今、機械であり、MSであり、全身が殺しの道具となりえるのだ。
「2…1…」
そして今日も踊るのだ。戦場を。終わらないワルツを踊るように。
「Go」



さぁ、戦争だ。


63 :長くてお母さんごめんね:2006/12/06(水) 18:08:39 ID:CsJJ1eRR
爆発的なGに耐えつつ戦場に到着すると、一見は平和なようだった。
単純に、ビルが倒れているだけだ。何で倒れたかはあまり考えたくはないが。
「作戦開始、まぁよろしくな」
と皆に声をかけると皆「よろしく」と返してくれる。
とりあえず作戦の所定位置に着く為に、中央の高い尖塔のようなビルに取り付くため、バーニアを全開で
前進する。俺の機体は機動性を上げる為にチューンナップしており、4度にわたる調整でかなり機動性があがっている。
反面装甲が削られてしまったが、それは致し方ない。当たらなければ良いのだ。ともかく、出力が高すぎて
他の機体を置いていかないように調整しつつ、前進した。途中艦長から
「ヒヨッコ共、前に出過ぎるな!」
とありがたい忠告をいただいたがいかんせん艦長は歳なのか、毎度同じ事を言ってくる。
いい加減うんざりだが、この忠告を守らずに死んでいった兵士は多い。
ちょうど中央にさしかかったあたりで赤い信号弾が上がるのが見えた。
「敵勢力の信号弾を確認、注意してください」
分隊支援のジム頭の少年兵が注意を喚起する…っと!
一瞬ビルとビルの合間にモビルスーツの影が横切った。
「敵機影確認!攻撃に備えてくれ!」
全員に声をかけた瞬間、数十メートルはあろうかと思われるビルの頂上に何かが現れた。
違う!「何か」ではない!太陽を背にした大型の機体!巨大な榴弾砲を抱えるその姿は、
「ドムトローペンを一機確認!榴弾砲で武装していー」
大音量の破裂音とともにマズルフラッシュとバックブラストが周囲の瓦礫を吹き上げ、360mmにも及ぶ
巨大な弾頭が音速で接近する。これをまともに食らえば致命打か、機体の一部が脱落するのは
避けられないだろう。
「ーーっは!」
横方向のバーニアを全開にして回避する。極端なGに思わず肺から空気が漏れた。
「やられるままではっ…!」
こちらもブルパップマシンガンを連射する。かなり無理な体勢から射撃に入ったからか、FCSがドムの姿を
追いきれず弾丸はビルをえぐった。舞い散る破片がカメラの視界を遮るが気にしていられない。


64 :長くてお母さんごめんね:2006/12/06(水) 18:35:33 ID:CsJJ1eRR
同時に隣のビルからザクIIが姿を現した。ヒートホークを抜いている。接近戦をしようという魂胆が見え見えだ。
「その気ならッ!」
既にドムの機影は見えない。ビルの裏に回ったのだろう。奴が援護に回るにはまだ時間がある。
接近戦用の緊急展開バーニアを使い、急接近するザクだがいかんせん、射程を見誤ったようだ。
この間合いは、届かない。新兵にありがちな事だが、ザクはビルの間で空振りすることとなってしまった。
緊急展開バーニアは出力が高い物の、短時間しか動かない。格闘特化でもしていない限り、極端な挙動はできないのだ。
「貰ったッ!」
マシンガンを3バーストで2トリガー叩き込む。脚部に一発命中したのか、ザクはバランスがとれずもんどりうって倒れた。
トドメをさしたいが裏に回ったドムが恐い。胸部マルチランチャーからグレネード弾を連続で射出し、頭を抑えつつ
一旦中心部に戻って支援を受けやすい位置どりに戻った。その時、
「こちらジムコマンド!敵タンクが通過した!こっちは格闘機体に足止めを食らってる!注意してくれ!」
ジムコマンドの伍長が報告するのが聞こえた。
「了解、頭を吹き飛ばしてやりますよ」
いつの間に陣取っていたのかは分からないが、ビルの屋上に陣取ったジム頭が答えた。
おそらく、ジム頭はミサイルランチャーでタンクを狙撃するのだろう。だったら俺は彼が攻撃されるのを阻止するだけだ。
ジム頭の居るビルのすぐ前で新型広範囲モニタとレーダーをフルに使って索敵を開始する。
案の定、先ほどの2機が現れた。2対1ではこちらが不利だが先ほどの運動を見る限り、ザクIIはまだ
経験の浅い兵士だ。これならまだ行ける。先制して既に再装填の終わっているグレネードを散布する。
グレネードは持ち換える必要がないので、隙が少なく運が良ければ破片が敵に致命打を与える事すらあるのだ。
ザクの方はグレネードにひるんだようだがドム・トローペンの方は違った。ホバーの出力をクルーズから
MAXに切り替えたようで、急激に突進しつつ、榴弾を発射!
きわどい所で回避し、弾体の内部の炸薬がビルの生き残っていた窓を吹き飛ばし外壁をえぐった。
が、そこで俺の脳裏にある疑問が浮かんだ。



65 :長くてお母さんごめんね:2006/12/06(水) 18:36:43 ID:CsJJ1eRR
『なぜ撃ったか?』
これくらいの距離なら回避はできない事ではない事は分かっていたはずだ。答えはすぐにわかった。
敵はヒート・サーベルを抜いており、大砲からの持ち替え様に大上段から斬りつけてきたのだ。
『肝が冷える』とは正にこの事だ。相手も熟練であるようで、巧く機体のバランスを取り、敵は2連撃を繰り出した!
きわどい所で致命的損傷を回避できたが右上腕部に損傷を受けてしまい、
同時にバランサーが対応しきれず、転倒してしまった!
接近戦においてこれは非常にまずい。即座に立ち直させると、幸運にも敵は支援機体の援護が恐く、追撃の手が出せないようだった。
間合いをとりつつ起きると同時に追撃しようと手ぐすね引いて待っていたドムに対して捨て身のタックルを敢行する!
「っああああぁ!」
敵は再び斬りつけようと大上段から構えていたが、そこはこちらの方が早く懐に飛び込んだ。両腕部で殴り倒した訳だ。
ひるんだその隙に後退しつつマシンガンを連射する。あまりしっかりと狙えた訳ではなかったが、
先ほどの記憶が新しいのか、ザクはビルの間に隠れた。しかしそこからがまずかった。
着地した瞬間を狙って立ち直ったドムトローペンがこちらに砲を構えたのだ。
モノアイがこちらをとらえ、漆黒の砲塔の先、黒い砲口がこちらに向かいーーー

『死ぬ』

そう思った瞬間、ドムトローペンは再び転倒していた。
「ケツを掘られるのは勘弁してくださいよ〜」
軽口が飛ぶ。戦況報告ディスプレイを見ると、いつの間にかジム頭の少年兵がタンクを破壊していた。
その足でドムに支援射撃をしてくれたのだろう。
直撃こそとれなかったものの、ミサイルランチャーによる爆風でバランスがとれなくなったのだ。
「すまん、助かった!」
礼を言うと丁度その時ドムトローペンが再び立ち上がる所だった。
俺は一旦後退しながら、今度は敵の砲撃を誘う微妙な距離に離した。案の定、敵はバズーカで攻撃してくる。

66 :長くてお母さんごめんね:2006/12/06(水) 19:09:50 ID:CsJJ1eRR
「そこは甘いっ!」
同時に抜刀、ビーム・サーベルを敵の右上段から袈裟に切り込む!弾頭はわずかに脇下をそれ、後方に飛んでいった。
「まだ!」
一発目は浅い!こちらも体勢を崩すがこっちも必死だ。冷静に姿勢を制御し、2発目につなげる!
「もう一つ!まだいける!」
2回目の攻撃で、ドムの脚部に深刻な損傷が出たようだった。
「これで!ラスト!」
3回目で右下腕部が脱落した。同時に転倒、そこでザクが割って入った!
ザクのマシンガンが降り注ぎ、カメラに弾着したようだった。即座にカメラレンズが交換される。
「つっ!被弾した!損傷軽微、まだいける!」
俺はすぐ横のビルに一旦身を隠し、ドムが撤退するのを待ち伏せた。ザクは支援攻撃によって近距離過ぎて起爆はしなかった
ものの、ミサイルの直撃を受けて再び転倒したようだった。
ホバーによる独特な動きでビルの合間から姿を現したドムトローペンはもはや無惨な姿だった。
右脚部は機能せず、胴体から露出した配線がスパークし、今にも爆発しそうだ。
「新兵をかばいすぎたな。良い上官だが、これまでだ。」
背面から核爆発を起こさないようにバーニアで追いかけつつコックピットのみをマシンガンで狙撃する。
3発バーストを2連射。100mm弾は確実にコックピットを抜いたようで、核爆発はおこらず、ラケーテンバズーカの弾薬の誘爆のみで
終わった。
「ごあっ!?ぐ!」
突如、後ろから襲う連続の衝撃!
前のめりに叩き倒され、もうろうとする意識を揺り起こしつつ立ち上がると、
先ほどのザクがヒートホークで斬りつけて来たようだった。バックパックが無ければ即死だ。
上官がやられて逆上しているのか、直線的な動きでこっちに向かってくる。


67 :長くてお母さんごめんね:2006/12/06(水) 19:24:58 ID:CsJJ1eRR
「そうやって命を粗末にするのかよ!」
思わず、そう叫び、後方にジャンプしつつマシンガンを乱射する。ハイウェイに乗り付けると、丁度見下ろす形になった。
同時にハイウェイの支柱を縫って飛来する味方の銃弾が見えた。おそらく伍長のか?
足止めするためだけに撃ったらしく、3発のみだったがそれで十分だった。ジャンプジェットを吹かし、不足分を近づくと同時に
ロックオンマーカーが「青」から「黄」に転換、格闘バーニア起動の範囲内に入った事を示した。
トリガーを引き、ビームサーベルで突撃する!
「落ちろぉぉぉ!」
1段目、2段目!
連続での斬撃がザクの装甲を切り裂き、敵はバランスを崩した。起き上がりに追撃をかけようとしたとき、
「マズい!」
側面に敵のダブデが存在したのに気づかなかった!猛烈な応射が機体を襲う!
付近に展開していたマゼラアタックや地上からのCIWSがこれでもか、といわんばかりに弾幕を張ってくる。
そちらに気をとられて、気づいたときには既に立ち上がったザクがこちらを向いてーー
ガゴン!ガガァン!
ダブデ側面に突然巻き上がる巨大な爆煙と、うがたれた大穴。
「俺を忘れんでくれよ、着弾は既に補正済みだ。」
ガンタンクの完璧すぎるタイミングの一撃だ。ナイスショット、と心中でつぶやく。
ザクは拠点を攻撃された事で一瞬、そっちに気がいったようだった。
「戦闘中に余所見!?正気かぁっ!」
抜いたビームサーベルがスパークする敵の胴に吸い込まれーーーーーーーー


68 :長くてお母さんごめんね:2006/12/06(水) 19:28:33 ID:CsJJ1eRR
「よくやった。我が軍の勝利だ。」
艦長が声をかけてくる。
戦闘は終了。結果俺は2機の撃墜を達成し、奇跡的に味方側に被撃墜は無かった。
ジムコマンドの伍長は終止姿を見る事は無かったが、盾とマシンガンを引き換えに敵のグフに対して撃墜という良好な成績を上げたようだ。
俺が2機目にザクを落とした後、援軍のドムに致命的損傷を与えるも、後一歩で撃破はならなかったようだ。
しかし数字にできないものの、援軍のドムとグフの2機同時にあしらった彼の技量には感服を禁じ得ない。
ジム頭の陸戦型ガンダムの少年兵は奇跡的に損傷はなし。ザクタンクを撃破できたのは彼の貢献が大きい。彼の全体を見る目は確かだった。
加えて援軍のザクを撃墜したのは彼だ。援軍のザクも動きに精彩を欠いていたとは言え、ミサイルランチャーでMS2機の撃墜を達成したのには目を見張る。
ガンタンクの男はダブデに対して甚大な被害を与え、大規模な修理を1度やらなくてはならないほどの痛手を与えたようだった。
ダブデは姿を消した物の、おそらくどこかで修理を行うだろう。そのときを襲えば、かなり有利になる。
結果として敵は5機のMSを失い、こちらは俺の陸戦型ガンダムと、ジムコマンドが中破しただけだ。大勝ともいえるだろう。

「即席のチームにしては上出来だ」
「まぁ、ソコソコですね」
終わった後、先ほどの戦闘を戦闘シミュレータで確認しつつそれぞれの感想を漏らす。
実戦の後のけだるさ、というものが俺たちの周りを取り囲む。
「あのミサイルは良かったな。良く反応できたもんだ」
「偶然視界にはいったもんで。運が良かったんですよ」
「それにしてもタイミングが良かった。すまんな。」


69 :長くてお母さんごめんね:2006/12/06(水) 19:33:52 ID:CsJJ1eRR
「いえいえ」
等と話しているとオペレータが俺に
「新型MSが到着しました。ジム・コマンドです。」
「ほう、もう到着したのか」
前から聞いていたが、もう1〜2回くらい出撃してから届く物だと思っていた。
「新型の武装も届きましたよ」
「ほうほう?」
他のメンツもそれぞれの新型武装をチェックする。

こうやって、戦争は続いていくのだ。多分、戦争が終わるか死ぬまでこうなんだろう。
今日、戦死したのはここだけでジオンの5人。別に何の恨みも無い。でも、確かに死んだ。
最初に言ってたな、戦場の絆なんて言葉は陳腐だ、って。
あるのはここに俺が居て、敵が居た。「敵」と「味方」っていう確固たる絆。それだけが、確実な物だ。
それが「戦場の絆」という物であると俺は思う。
「おい、次の出撃が決まったぞ。次の次が我々だ!早くブリーフィングにこい!」
伍長が怒鳴る。
明日の為の戦争。戦争の為の明日。まだ、戦場の絆は途切れる事はなさそうだ。

70 :ゲームセンター名無し:2006/12/06(水) 19:41:10 ID:Ukwjc5de
やべぇ、超GJだよあんた!!
脳汁出まくりだった。ありがとう。

71 :長くてお母さんごめんね:2006/12/06(水) 20:00:39 ID:CsJJ1eRR
>>自分
つくづく長いね。死ねよ。

72 :ゲームセンター名無し:2006/12/06(水) 20:47:41 ID:RSeJW+Et
最高だった!

73 :ゲームセンター名無し:2006/12/06(水) 21:06:08 ID:pNdjiwr0
なんでこんな上手いのに2chなんかに書き込んでんだよwww
仕事しろよ、見知らぬ小説家wwwww

74 :ゲームセンター名無し:2006/12/06(水) 21:38:07 ID:M9tCyK2Y
かっけぇぇ!!
次のも期待♪

75 :ゲームセンター名無し:2006/12/06(水) 22:22:16 ID:xP9Ds9ei
凄いな。ICカードとかコイン投入まで上手く理由つけてる。読み応えもあるし。次も期待してます(`・ω・)

76 :ゲームセンター名無し:2006/12/07(木) 07:01:53 ID:wRtXm/XA
>>73
同意っっっ!!

>>59-69
今出ている小説にも負けぬ出来、楽しませていただきました。
m(_ _)m

77 :ゲームセンター名無し:2006/12/07(木) 07:46:14 ID:ASx1jxUq
我が軍の猛攻により、北米大陸戦線が序所に西へ移動している。
私が今いるニューヤークもつい先日までは激戦区だったところだ。
激戦が祟ったせいもあり、我が部隊の機動兵器、俗に言うモビルスーツも消耗しきっていた。

本日は、ベルファスト基地より支援モビルスーツの受領の日であった。
「少尉!」
整備兵が私の前に駆け寄り軽く敬礼する。
軍隊ではあるものの、現地徴用兵を多数配属されている我が部隊ではあまり規律というものが無い。
嘆かわしいことではあるが、これからも続くであろう戦いにおいて彼らは重要な戦力になっているのも事実だ。
民間人でさえも即実践に投入してしまう上層部には、ある意味悪意さえ感じる。
「やはり手持ちのジムの修理、かなり時間がかかってしまいますよ」
昨日の哨戒任務の折、敵軍の赤いモビルスーツを確認したまではよかったのだが、手痛い仕打ちを受けていたのだ。
「今日届いたタンクでしばらく我慢してください。セッティングは例のアレ・・・本当にいいんですか?」
自分の脳裏に昨日の光景がよぎる。

不意に現れた赤いモビルスーツ。
混乱する新兵。
分断される部隊。
3人の若い現地兵の断末魔。
援護しきれず、おめおめと逃げ帰った弱い自分自身。

私は整備兵の肩を軽く叩き、急げよ、とだけ伝えブリーフィングルームへ向かった。


78 :ゲームセンター名無し:2006/12/07(木) 07:47:06 ID:ASx1jxUq
「本日、この部隊に配属となりました キムラです。」
補充兵の自己紹介が続いている中、私の頭の中では先日遭遇した敵モビルスーツの動向が気になっていた。
おそらく、我が部隊はすでに捕捉されているであろう。
こちらは補給を受けたとはいえ、支援用のガンタンクが数機のみ。
敵はこちらの消耗具合を把握している。
アリゾナ方面へ後退すると見せかけて、いつ襲ってくるのか解らないのが現状だ。

補充兵達は同期なのか、後方支援の哨戒任務という安心感からかピクニック気分だ。
すでにモビルスーツでの戦闘経験もあるようで過去の武勇伝で盛り上がっている。
やはり現地徴用兵であり、これが戦争であるという事実が欠落している。
私は彼等を守っていけるのだろうか。
また、あの赤いモビルスーツが現れたら、若い彼らの泣き叫ぶ声を聞かされるだけなのだろうか。

平穏を打ち消すかのように警戒警報が鳴りだす。
不安が背筋に冷たい汗を湧かせる。
『第1次防衛ラインに敵性反応!各モビルスーツパイロットは緊急搭乗お願いします!』
哨戒任務を当てにしていた補充兵達が閉口する。
現在、我が部隊が旗艦としているビッグトレーは、機関部のトラブルのため自走が出来ない。
本日の補給物資で修理出来るはずだった。
やはり我々の状況は敵に把握されてると言っていいだろう。
各パイロットの出撃体制が整ったころ敵勢力は第2次防衛ラインまで進行していた。

79 :ゲームセンター名無し:2006/12/07(木) 07:47:51 ID:ASx1jxUq
予想よりもだいぶ早い。
遼機から通信が入る。
「タンク4機だけで大丈夫なんでしょうか?・・・」
やらなければならない状況なのだと理解していないようだ。
私は軽く檄を飛ばしつつ各機の展開位置を指示する。
カタパルトデッキより射出される振動を感じる。
ミノフスキー粒子のせいでレーダーが2000メートルも効かない。
よしんば反応があるとしても大体の位置くらいでしかない。
最大射程240キロメートルを誇る120ミリ低反動キャノン砲も本来の性能を生かすことが出来ないでいる。
敵勢力の詳細確認は残念ながら有視界に頼らざろうえない状況だ。
タンク3機を拠点周辺に待機させ、私は単機で偵察に向かった。
『少尉、還ったら旨い酒でも呑もうか』
艦長からやりきれない台詞がかけられる。

市街地での戦闘は回避出来ないと想定したため、クラスター弾を装備してある。
さらに、脱出のためのコアブロックシステムを取り払い、出来うる限り軽量化するよう指示していた。
機動力を確保するための苦肉の策だった。

間もなくしてレーダーに5つの反応を確認。
荒れ果てた建物の隙間から数機目視することに成功した。
先日の悪夢の根源である赤いモビルスーツを確認した。


80 :ゲームセンター名無し:2006/12/07(木) 07:48:38 ID:ASx1jxUq
見た目は通常のザクなのだが、カスタムチューンしてあるようで同系機のそれとは全く別次元の動きをする。
その奥には、恐らくこの敵部隊の旗艦であろうダブデがいた。
戦艦がここまで進行してくるということは、本気でこちらを全滅させる気でいるのだろう。
戦艦1、モビルスーツ4。
旗艦、遼機に通信を送ると同時に、敵モビルスーツの展開経路に火があがる。
後衛の部隊が焦って攻撃を開始したのだ。
敵モビルスーツ全てを目視確認する前に展開されてしまう。
やむおう得ず攻撃態勢に入る。
あの赤いザクに狙われたら、通常のタンクの機動力ではひとたまりもないであろうことは容易に想像できた。
何とか敵の注意を自分に引き付けなくては。

焦る思いをあざ笑うかのごとく、戦況は混乱していた。
私の機体はザク・デザートタイプに援護のための進行を妨害されていた。
瞬く間に大きな爆炎が上がる。
遼機が撃破される閃光であることは容易に想像できた。
また、助けることができなかったのか・・・
『3番機撃破されました!パイロットは脱出!』
ノイズ交じりのオペレーターの通信が吉報をいれてくれた。
よかった!!
だが、目前の敵機は感慨にふけさせてくれない。


81 :ゲームセンター名無し:2006/12/07(木) 07:49:17 ID:ASx1jxUq
自機の持て得る限りの機動性能を生かし、執拗なマシンガンの雨をかいくぐる。
一瞬の隙をつき、体当たりをしザクを海へと落とす。
残りの遼機2機のいる付近から信号弾があがる。
音声通信からは悲鳴しか聞こえない。
敵機がいるであろう方向に進路をとり、クラスター弾をばら撒く。
熱反応により敵機に被弾を負わせていることがわかった。
間に合った。
レーダーの動きを確認しつつ弾幕を厚くしていく。
赤いザクは上空から降り注がれる破砕片により目の前の獲物に近づけない歯がゆさからか、標的をこちらに変えたようだ。
後方からはさきほど海へ落としたザクが急接近してきている。
何の作戦もないまま敵を集めても皆が生き残る保障はどこにもない。
勝利する何かを考えなければ。
『4番機、修理のため帰還しました。3番機、予備のタンクで出撃します!』
戦線がビッグトレー前まで押し上げられている。
ズゴックとザクタンクの熱反応を感知した。
『拠点を落とす!』
3番機から威勢のいい通信が入る。
確かに、現状況を打開するにはそれしかないだろう。
私は2番機を護衛につけさせ、彼等の進行ルートを確保するべく敵モビルスーツの注意を引く。
40ミリ4連装ホッブミサイルランチャーをばら撒き、赤いザクの進行を妨げる。

82 :ゲームセンター名無し:2006/12/07(木) 08:57:01 ID:rbMtgts8
ダブデへ突撃したあいつらのためにも、何としても敵モビルスーツ隊を引き付けておかなければならない。
ビッグトレー、簡易修理のおわった3番機からの援護射撃が受けられる位置で、永遠とも思える時間を耐えた。

『敵戦艦シグナルロスト!敵拠点の破壊を確認しました!』
オペレーターの明るい声が響く。
『やったな!!』
3番機から悲痛ではない、歓喜の悲鳴があがる。
旗艦の破壊の信号を受けたためか、敵機は各自退散していく。
勝利の喜びと、つかの間かもしれない安堵を噛み締める。

83 :ゲームセンター名無し:2006/12/07(木) 08:58:59 ID:rbMtgts8
戦場では、己の力だけではどうしようもないこともある。
だが、どんな困難があったとしても、仲間との信頼があれば不可能を可能にすることだってできる。

士官学校で受けた、泥臭い講義の一節を思い出した。

84 :ゲームセンター名無し:2006/12/07(木) 09:11:19 ID:rbMtgts8
IEで連投規制かかってあせった('A`)
携帯から続きの書いたけど文字数制限やらやんやでら…


なんかイロイロゴメヌ('`

85 :ゲームセンター名無し:2006/12/07(木) 15:54:07 ID:7kcxj1cK
ま、まさかタンク編隊だとは!!
いや、ゾクゾクきました、ありがとう!

本当にここは良スレだなぁ。

86 :ゲームセンター名無し:2006/12/07(木) 19:45:53 ID:712GW9mB
面白いのはいいんだがこれ戦場の絆じゃなくね?
タンク4機編成で拠点陥落って無理じゃないかと思ってしまう。
しかも相手は結構ガチ編成だし。
これマジで勝てたの?とても勝てる編成だとは思えないんだけど。

87 :ゲームセンター名無し:2006/12/07(木) 20:12:45 ID:K4EXbQ2p
やべぇ・・・・ゲーム内だけでなく、小説もどんどんレベル高くなってきてる!
みんな、両方とも負けないようにがんがるぞ!

88 :ゲームセンター名無し:2006/12/07(木) 20:23:43 ID:rbMtgts8
ジオンMSの編制はあえて変更してました。
正確にはグフ×2、シャザク×1、ザクタンク×1です。ザクタンクはバンナムというハンデ有り。
勝敗に関する脚色はしてません('`

89 :ゲームセンター名無し:2006/12/07(木) 20:59:25 ID:712GW9mB
>>86
マジか。その編成で落とせるってのは相当巧いんだな。
普通ならレイプで終わりそうなもんだが。

90 :ゲームセンター名無し:2006/12/07(木) 23:32:56 ID:LtvbLkB/
「墓標の街」

サイドセブンで戦ったのが随分と昔のように思えてくるのは、ここ数日ニューヤークに篭もって
連邦といつ終わるとも知れない泥沼の戦闘を続けてきたからなのだろう。

倒壊しかけたビルはまるで散っていった兵士達の墓標のようにそのゴーストタウンにたたずんで、人が生きたその名残は声も無く俺達に語りかけてくる。。
入り組んだ迷路のようなその地形も戦闘を重ねるうちに徐々に頭の中に叩き込まれていった。
崩れたハイウェイ、穴の空いたドーム、無人の車。
その灰色の世界を鉄巨人達が闊歩する情景と言うのは非現実的であり、しかしそれが我々にとっての日常である訳だ。
この日常が終わる事を我々は望んでいるしきっと連邦の兵士達だってそう望んでいるに違いない。

しかし、戦いは終わるどころか激しさを増していった。
戦かわずにすむ世界を作るために俺達は今日も油まみれになって戦場を駆け敵を倒す。
その矛盾に目を背けながら、今日もどこかで戦闘は起こっているのだろう。

戦争が起こった理由を俺達は考える暇も無く、トリガーを引いては巨大なマシンガンの弾を撒き散らした。
鉛の弾丸は連邦の機体にめり込みビルにその弾痕を残す。
頭上を後方支援機の鉄鋼弾が掠め、グフが身をよじりご自慢のヒートサーベルでGMのシールドを吹き飛ばす。
戦闘が終わったとき、自機が落とされ無くてよかったと言う保身的で自分勝手な気持ちが充満し、
そして最後に残るのは虚しさと生に対する執着心だけだった。

こんな戦闘で死にたくは無い。
誰だってそう思うだろう?
こんな灰色の世界で死ぬよりは愛した女の胸の中で死にたいものさ。



91 :ゲームセンター名無し:2006/12/07(木) 23:37:43 ID:LtvbLkB/
ある日、俺の小隊に民間人上がりの新兵が配属された。
MS乗りの彼にはMS−06ザクUFが支給され、それが愛機となった。
支給されたばかりのザクUはまだ新品で、彼はこの機体に傷が付かないよう頑張りますと意気ごんでいた。
熱血漢あふれるその新兵はザクスナイパーを駆る上司にからかわれながらも隊内での評判は上場で
初出撃を心待ちにしているようだった。
俺は支給された缶コーヒーを片手に格納庫で上官と談笑している新兵を少し離れた所からぼんやりと眺めた。
彼は分かっているのだろうか、初出撃ってのが人生初の人間同士の殺し合いなんだって事をさ。

「なぁ、お前は何のために戦ってるんだ?」
「え、僕ですか?」
ある日、ザクUの整備をしていた彼に俺は声を掛けた。
俺がそれを問うた意味はあまり無い。
ただ何となく、聞いてみたかった。
油まみれになりながら機動重視へのカスタムを行う彼は、少しキョトンとした後スパナを持ったままうーんと考え込んだ。
「何だか地球の奴らってえばってて腹が立つじゃないですか。僕達だって同じ人間なのに独立を許してくれないなんておかしいですよ」
そう言って彼はうんうんとうなずきながら自分の言葉に賛同している。
「なるほどね」
若いが自分の考えをしっかり持っている絵に書いたような好青年。
「そういう彼方は、何故戦っているんですか?」
彼は煙草に火をつけかけた俺にそう問うてきた。

何故、戦うのか……か。

哲学的回答を彼は期待しているのだろうか。
それとも軽い冗談を言った方が良いのか。
戦う理由を忘れた俺は煙を口から吐き出して新品のザクを見上げながら言った。
電源の落ちているザクのモノアイが静かに俺達を見下ろしている。

「忘れちまったよ。そんなものはサイド7に置いてきちまったさ」
俺はきっと……彼にその答えを聞きたかっただけなのかもしれない。

92 :ゲームセンター名無し:2006/12/07(木) 23:40:57 ID:LtvbLkB/
『どうだ?新兵、待ちに待った初出撃だぞ?』
ザクスナイパー乗りの上官はそうインカム越しに言った。
連邦の連中がニューヤークに進行していると言う情報が入りすぐさま拠点防衛に俺達の隊が刈りだされたのだ。
コックピットの中はドーム状のスクリーンが視界一杯に広がり見えずらいと言う事はない。
「新兵、初回はあまり前に出すぎるなよ。無理に肉弾戦を仕掛けようとするな。バックアップを心がけろ」
俺が初めてこの地に来たときスナイパー乗りの上官に言われた事をそのまま反芻した。
上官にからかわれると思ったが意外にも彼は何も言わなかった。
俺はドムトローペンの主力武器であるMMP80マシンガンをフルオートからシングルショットへ移行させる。
格納ドックの重々しい扉が開き薄暗い空間にまばゆい光が差し込む。
溢れる陽光が傷だらけの愛機を優しく包み込んだ。

『ドムトローペンってどんな感じなんですか?僕も早くそれに乗ってみたいんですよ』
「ホバー移動だからな、地面をすべる感じで何だかスケーターになった気分だよ」
『戦場を舞うってやつですね?』
「そんな綺麗なモンじゃねーよ」
我々の拠点であるダブデの目前には廃墟と化したニューヤークが広がっていた。
俺達は川を挟んでその街を傍観する。
その荒んだ街で自分がどう立ち回るか頭の中でシュミレートする。
ある程度コレをしておかないと敵陣地のど真ん中で棒立ちという状況になりかねないからだ。
編成は上官のザクスナイパーが1機、新兵のザクUが1機、遊撃兵が駆るグフが1機。
そして俺の愛機ドムトローペン。午後2時32分、天候は晴れ。

絶好の戦闘日和だった。



93 :ゲームセンター名無し:2006/12/07(木) 23:45:40 ID:LtvbLkB/
『全機全速前進』
上官の通信を皮切りにグフ、ドムトローペン、ザクUは崩れかけの橋を渡った。
無口な遊撃兵は蒼くいかめしい機体を操作しながら中央広場へ向かっていく。
俺はグフを援護する形で50m後にぴったりとくっついていた。
「おいでなすった、目視で確認できるのはガンキャノン1機、陸戦型GM1機、GM2機」
はるか遠く、ロックオンはできなかったが肉眼でその姿を捉える事が出来た。
連邦軍が誇る汎用近距離用MSGMと格闘性能に特化した陸戦型GMだ。
『性能はどうって事無い連中だ、さっさと片をつけちまおう』
スナイパーからの通信が入り、レーダーで再度確認する。
「新人、お前はグフの援護に回れ。俺はロータリーの方から足を使って回り込む」
『りょ、了解です』

俺はブーストダッシュを繰り返しながらロータリーの下を滑り抜ける。
崩れきったビルの側壁は隠れ蓑に丁度いい。小競り合いを始めたグフとザクの陽動の
お陰で敵の目はそっちに釘づけだった。
バズーカを持ったGMが陸戦型とやり合っているグフに向かっている。
俺は瓦礫の影からその機体の背面を捕らえ、シングルショットで敵の陣形を崩す作戦に出た。
不意に背面からの攻撃を受けバズーカ持ちはくるりとその向きを変える。
トリガー連打と平行して俺はブーストペダルを思い切り踏む。
GMは浴びせかけられた弾幕によって体制を崩していた。
不意に俺の口元がにやりとその形を変える。きっと今自分は悪魔のような顔をしているに違いない。

俺はヒートロッドを抜刀しGMに切りかかった。振り下ろし、なぎ払い、そして突く。
GMはその巨体を豪快に地面に激突させた。
しかしまだ完全に破壊したわけでは無い。
俺はそのまま愛機を横に滑らせ、続けざまに陸戦型ともう1機のGMにマシンガンをばら撒いた。
どちらにも数発着弾したようだ。
一度被弾すればダメージは期待できなくともプレッシャーを与える事は出来る。
戦場でやられた嫌な事を俺はいつしかするようになっていた。
敵の技術は自分の血となり肉となる。
利用できるものは何だって利用する、戦場で生き残るための基本中の基本だ。

94 :ゲームセンター名無し:2006/12/07(木) 23:51:21 ID:LtvbLkB/
一方、高層ビル近辺で戦っているグフは陸戦型GMとすさまじい格闘戦を行っていた。
敵の陸戦型GMは相当使うらしい。
ザクとグフに囲まれないよう付かず離れずで見事に2機を翻弄している。
援護に回りたいのは山々だったがこっちはGM2機で手一杯だ。
もう一匹のビームスプレーガン持ちのGMがこっちに走ってくるのが見えたのである。
「振り切られるなよ、しっかり付いて来い」
俺は左右にバックステップを踏みながら弾幕を撒き散らしGMの追撃をかわしながら後退する。
バズーカはどうと言う事は無い。
弾速が比較的遅く、距離を取りやすいドムにとってそれほど脅威では無いのだ、ビームスプレーガンの方が弾速も早く厄介だった。

海の縁まで着た俺はブレーキをかける事無く水中に愛機を沈めた。
敵もまた水中にその身を沈める。
連打していたトリガーを離し、今度は数発敵にマシンガンを発射する。
バズーカ持ちが横にダッシュ後ふわりと上空にその姿を消した。
俺はその飛び上がったバーズーカ持ちに照準をロックし水中にGMが着地するのを見計らい、シュツルムファウストを射出。
爆発はGMを包み、その後より大きな爆発音を水中で響かせながらバズーカGMは沈黙する。
後退していたその足を止め、今度はスプレーガンGMを中心に円を描くよう弾丸を射出した。
機動重視にカスタマイズされたドムからの追撃は容易に振り切れるものではなく、じっくりネチネチとその体力を削ってゆく。
自分は敵の弾を確実に避けつつ、手数の多さで敵を撃破する。
戦場では慎重であるものが生という名の勝利を掴みえるのだ。
俺はそう信じている。

よろけたGMに再び俺はブーストダッシュをかましタックルをぶつけた。
スプレーガンを持ったGMが後方に吹っ飛びそのまま派手に水中爆発を起こす。
機体の性能差をいかに引き離すか。ドムにしかできない事は何なのか。
それを導き出す事が戦場ですべき俺の答えだった。

95 :ゲームセンター名無し:2006/12/07(木) 23:57:58 ID:LtvbLkB/
『くそっグフが撃破された!』
ガンキャノンを釘付けにしていたスナイパーが声を荒げた。グフの使い手も弱かったと言うわけではない。
グフを支給されていると言う事は格闘戦に秀でた才能があるということであり、数々の戦場を渡り歩いてきたと言う意味と同意義なのだ。
嫌な予感がした。

『うわぁああ!何なんだよこいつっ!』
暗雲にも似た俺の思索を新兵の悲鳴がぶった切る。
彼には分が悪い戦いなのは目に見えている。
敵のベテラン格闘機と新兵の乗るザクU。
オッズは考えるまでもない。
「後退しろ!援護に向かう、距離を取るんだ!」
『りょ、了解!』
インカムの向こうからはブーストゲージがオーバーヒートを起こしているアラームが聞こえていた。
あれだけブリーフィングでオーバーヒートを起こすなと言ったのにあのアホは!
「間に合ってくれよ!何のためのスカート付きだ!」
俺はレバーを前方に命一杯倒しこみ海水から陸上にその足を踏み出す。
レーダーを見れば西北西の方向に味方の機影と敵の機影が写っている。
ペダルをぐっと踏み込み旋回しながら俺の愛機は砂ぼこりを巻き上げた。
高速道路の下を縫うように疾走すれ2つの影が近づいて来る。
ザクUは既にボロボロで時折火花が散っているようだ。機動限界を超えている。


96 :ゲームセンター名無し:2006/12/07(木) 23:58:34 ID:LtvbLkB/
『この陸戦型GM、めちゃくちゃ強いです!』
「んなこたぁー分かってる!」
猛ダッシュした甲斐あってレーダーは敵と新兵が射程圏内に入った事を告げた。
陸戦型はその体で空中を滑空しマシンガンをばら撒いている。
俺は陸戦型がザクに気を取られている隙に一気に近づき格闘のトリガーを押そうと手を伸ばす。
が、陸戦型が急にこちらへ振り返り青白いバックファイヤを背中から噴出しながらタックルを俺にぶちかました。
轟音と揺れる視界、そして打ち付けるような衝撃。一瞬何が起こったのか分からなかった。
スクリーンを見れば陸戦型は再びきびすを返し、すぐさまザクUの追撃に向かう。
敵を追っている時まわりの注意力は散漫になるものだ。
俺はロックオンをせず近づいたのにも関わらず、敵はその存在をキャッチしいとも簡単に迎撃された。
しかも行動に迷いが無く、正確にその瞬間に最も適した判断を下していた。
背筋を嫌な汗が這って行く。
想像以上だ。

アイツは……ヤバい。

97 :ゲームセンター名無し:2006/12/08(金) 00:02:06 ID:pbDaBXuw
すぐさま体勢を立て直し俺の機体はすべる様に自軍の拠点がある橋へその身を向かわせる。
陸戦型GMが機動重視にカスタマイズしているらしく後方に下がるザクへ簡単に追いついていた。
マシンガンをヒットさせ、よろけたヒヨッコに陸戦型GMはビームサーベルを容赦無く振り下ろす。
『うわぁあああ!助けて、助けてください!』
陸戦型GMは舞うようにザクを切り刻む。
そして、俺が撃破したGMと同じようにいとも容易くその機体は爆発炎上した。

目の前で新兵は死んだ。
それはあまりにも無常で、儚い。
きっとあの陸戦型GMに乗っているパイロットもこの俺をそういう目で見ているのだろう。
俺はGMを2機落としたのだ。
もし人を殺すことが罪であるとするならば、あの陸戦型と俺は同じ数の業を背負っている事になる。
生き残った方が罰当たりだ。
じゃあここでアイツに勝ちを譲るのか?
いや、俺はこんな所で死ぬわけにはいかない。

陸戦型がゆっくりと振り返る。
『どうだ?お前がしたことをそっくりそのままお返ししてやったんだぜ?』
連邦の主力格闘用MSがそう言った気がした。
「ああ、そうだな。敵討ちは好かん。だが見過ごそうとも思わないね」

橋の上で俺達は対峙する。
喉が渇く、手が汗ばむ、心臓が鼓動を早くする。


98 :ゲームセンター名無し:2006/12/08(金) 00:07:41 ID:pbDaBXuw
動いたのは同時だった。
陸戦型はジャンプし俺はバックステップをしながらマシンガンで牽制する。
陸戦型GMよりもドムトローペンが勝っている所。
それは足と射程だ。引き離し確実にダメージを与える、格闘機を封じ込めるにはこれしかない。
案の定、陸戦型GMはその体力を徐々に減らし火花を散らし始めた。
俺の口元がにやりと釣りあがる。
勝った。

それは突然やってきた、不意に後退出来なくなったのだ。
「な!?」
追い詰められたのは俺の方だった。
いつの間にか俺はビルが乱立する区域にいて背に聳え立つ摩天楼が俺の退路を塞いだ。
知らず知らずのうちに誘導させられていたのである。
空中から滑空しつつビームサーベルを抜刀する陸戦型GMの勇士を見ながら俺は思った。
ああ、今きっとこいつは口元を吊り上げ笑っているのだろうな、と。

誰だってそうだが格闘機に格闘を仕掛けられるのはそう気分の良いものではない。
激しく揺れるコックピット。目の前では陸戦型GMが見とれるようなサーベルさばきで俺の機体に致命的な傷をつけてゆく。
一気に俺の愛機は機動限界を超え警報アラームがけたたましく唸り声を上げた。
陸戦型GMは3連撃を俺に食らわせた後ブーストステップをふかしながら弾を撒き散らす。
最後の力を振り絞り俺は一か八かのタックルをGMにかます。

しかしそれはほんとうに呆気なく外れ、視界から憎き格闘用GMの姿が消えた。
反射的にレーダーを見れば死神は俺のすぐ後ろにいる。

一瞬の間をおいて再び衝撃が俺を襲う。
後ろから斬りかかられたようだった。
戦いが終わる、世界が終わる、俺が終わる。
無力だった。結局陸戦型GMに踊らされていたのは俺だった。
死とはこんなに呆気ないものなのかと妙に冷静な自分が少し可笑しい。

願わくば、あの新兵をドムトローペンに乗せてやりたかった。それだけが心に引っかかっていた。

99 :ゲームセンター名無し:2006/12/08(金) 00:10:56 ID:pbDaBXuw

死を覚悟した俺の頭上を赤い閃光が走る。
ビームスナイパーライフルの威力・装甲重視タイプ。
掠める光が消えた後、すぐ俺の後ろで大爆発が起こった。
強者のあまりにも呆気ない幕切れ。俺は呆けたように口をぼんやりあけていた。
『無事か!』
上官スナイパーが声を荒げる。
呼吸が荒い、まずは深呼吸だ。
俺はまだ生きている、生きてるぞクソッタレ。
「ああ、生きてる。俺は……生きてる」
自分の手を見ながら己自身の存在を確めるようにそう呟く。
終わったのだ、この戦いは。

その後、作戦は正式に終了の合図を打ち鳴らした。
両軍は痛み分けと言う形で撤退する事と相成ったのである。
撃端数はこちらの方が多かったが、こちらの損害も甚大なものであった。
完全な勝利など到底ありえない。

俺たちにとってそれは生きるか、死ぬかの2つに1つなのだから。


100 :ゲームセンター名無し:2006/12/08(金) 00:12:44 ID:pbDaBXuw
俺はMSから降りた後、橋のたもとからニューヤークをぼんやりと眺めていた。
夕日がニューヤークを赤く染め上げる。
「明後日にはグランドキャニオンだぞ?こんな所でボーっとしていていいのか」
後ろから声を掛けられた。振り返らなくても誰だかわかる。
スナイパー使いの上官だ。
「この景色を、彼が生きた証をこの目に焼き付けておきたいんです」
オレンジ色のグラディエーションが戦場を覆っていた。
「俺たちがしてる事って意味があるのでしょうか?」
上官は何も言わず、ただ街を眺めていた。
「彼が死んだ意味は?俺や彼方が殺した兵士の意味は?」
スナイパー使いはきびすを返しダブデへとその足を向ける。
「結局人間のやる事だ。優れた事も、馬鹿な事も。俺たちはその意味を探すために生かされているのかもしれない」
上官はかすれた声でそう言うと足音を遠ざける。
自由を願った新兵が生きた意味を、数多の戦場を渡り歩いてきたであろう陸戦型GM使いの生きた意味を俺は見つけられるのだろうか。
「いや、それが俺が背負わなきゃならない業なんだろうね」
そう独り言を言って俺は深呼吸した。
風が心地いい。

橙色に化粧した対岸を見据えながら俺は一人敬礼する。
日の当たるビルの側壁と陰になっている路地の濃淡はますます濃くなり
俺は太陽が沈むまでその手を下ろす事は無かった。

終わり


101 :ゲームセンター名無し:2006/12/08(金) 00:14:58 ID:pbDaBXuw
11レス消費正直スマンカッタ
後、脚色しまくってスマンカッタ
反省はしている。だが後悔はしていない。

102 :ゲームセンター名無し:2006/12/08(金) 01:31:33 ID:zyDX3OT6
オマイラ・・・すげぇよ。

もうここまで一気読み。
感動した!!

即座にブクマク。

103 :ゲームセンター名無し:2006/12/08(金) 08:32:26 ID:ltn8LV/8
OK、眠気が吹っ飛んだ。
ぐっじょーーーーぶ!!
どの辺が脚色か分からなかったけど、戦闘描写が秀逸でした!!
ごちさまー(*´¬`)

104 :ゲームセンター名無し:2006/12/08(金) 13:21:07 ID:ih3+mVZg
あの日、ニューヤークでの何度目かの侵攻作戦が始まった。
目的地はニューヤーク郊外にあるジオンの基地施設だったが、その前面にダブデ陸戦艇を基幹としたジオンの部隊
が展開しており、後続部隊の安全を確保するためにもそれを撃破することになった。
 攻める我々は、各地の大隊からチームを組んでいない『野良』と俗に呼ばれるパイロットを掻き集めて編成され
た臨時の混成部隊。お世辞にも連携が取れるとは言い難かったが、全員軍曹の階級で下士官としてそれなりの場数
を踏んでいるのが唯一の救いだった。

 ジムコマンド2機、格闘戦に特化させている陸戦ジム、そして私が搭乗するSMLを装備するガンキャノンで編成
された集成部隊が作戦開始を告げる上官の声と共に進撃を開始する。
ジオンは向かって正面右方向からこちらの拠点となっているビッグトレーを破壊すべく、ザクタンク1機と直衛の
グフ、アッガイでドーム球場近くへ回り込んできた。私たちの集成部隊はドーム方面へと展開する。
こちらのダブデへの砲撃を警戒したのか、もう一機の敵であるドムトローペンは埠頭〜高速道路方面を進んでいる
ため事実上遊軍となっている。
 比較的開けたドーム周辺へ移動して射界を確保し、私はアッガイにスプレーミサイルを放った。支援機の射撃で
敵の直衛機を散し、近接機のジムコマンドがマシンガンの弾幕で足止めして出来た穴を格闘戦に長けた陸戦ジムが
ビームサーベルを煌めかして吶喊する。下士官として任用されているパイロットなら音声通信を用いなくてもこう
いった戦術行動は状況を見て判断可能だ。結局は戦力の集中、適正な距離での武器の使用、レーダーを用いた戦域
の状況把握という大原則の積み重ねがのみ納得でき得る戦果をもたらすと理解できる位は場数を踏んでいるからだ

 

105 :ゲームセンター名無し:2006/12/08(金) 13:43:09 ID:ih3+mVZg
 三連激を駆使した陸戦ジムがザクタンクを始末すると、アッガイに弾幕を張っているジムコマンドを支援するた
め軽快に踵を返して飛びかかる。私ももう一機のジムコマンドにより大破して逃げにかかるグフにスプレーミサイ
ルで止めを刺す。ドムトローペンが慌てて駆けつけるが、ザクを追い払ったジムコマンドと陸戦ジムにより中破し
てダブデへと引き上げる。初動で事実上『空気』となるミスをしたものの、支援機による砲撃を受けないうちに撤
退を開始する分指揮官向きのパイロットが乗っていたのかもしれない。
 その後、デブデ付近で熾烈な弾幕を張る敵の抵抗によりダブデ手前の橋まで到達した時点で作戦時間が終了した
。我々もジオン軍も第二波の攻撃に備えて一旦各々の拠点へと引き上げた。

 2戦目も私たちの編成は同じだった。各々の役割をきちんと果たす限り同じ編成でも何の問題もないからだ。
作戦開始とともに各機密集して前進する。戦域中央の巨大な円柱状のビル付近まで前進した時、敵が拠点の周囲
から動いていない事に気付く。
 そう、完全な守勢防御いわゆる『引きこもり』というやつだった。もっとも第一波の戦いでほとんどいい所
なしだったのでその戦術のほうが得策だと思ったのかもしれない。少尉を筆頭にやはり、曹長、軍曹、伍長と
下士官を加えたジオンの部隊としてはめったに見られない判断だった。
 無制限に機体を修理可能な敵拠点への対拠点武装無しでの強襲は非常に厳しい。
だが、装備と機体の変更は不可能で何より作戦は始まっている。
ジムコマンドの一機が音声通信が不可能な場合に用いる定型通信で『行くぞ』と
呼びかけてくる。他の一機と陸戦ジムも間をおかず『了解』と応答する。
 いける、皆やる気だ。強襲しかない。そう思った私も即座に『了解』の定型
通信で応答する。

106 :ゲームセンター名無し:2006/12/08(金) 14:53:17 ID:ih3+mVZg
ジムコマンド2機は向かって右側から低層ビルを盾にして接近、川を渡河するようだ。
陸戦ジムと私のガンキャノンはダブデ正面の橋からわずかに左側から強襲をかけて
敵をひきつける形になった。
 陸戦ジムが湾口が側から強襲渡河を開始する。グフとドムトローペンが陸戦ジムを
押さえに岸壁の上から射撃を開始する。
ドムトローペンを抑えるために橋の基部に陣取った私はスプレーミサイルを放って
支援した。機体を震わせ楕円軌道を描いてミサイルが飛翔していく。
 第2射を放って再装填の間に射点を変えようとした私は、機体にオレンジ色の直線が
突き刺さった事を認識し、思わず「スナイパー!!」と叫んだ。だが、まずいと思った
その瞬間に機体は転倒し、機体の耐久力を示すゲージが減少する。ダブデの前に陣取っ
た敵のザクTスナイパーが射撃を開始したのだ。
 慌て機体を橋の近くにある低層ビルの残骸に隠すと。味方の状況を慌てて確認する。
スナイパーの護衛にいたのだろうか。バズーカを装備したザクがザクらしからぬ軽快さ
で陸戦ジムに近づいて猛射を開始した。恐らく、機動性向上のカスタマイズをしている
のだろう。当の陸戦ジムは相当のベテランらしく、橋の下へとスナイパーの射界から逃
れながらグフとザクをひきつけていたが、撃墜される。
 まずい、ジムコマンド隊の到着まで引き付けないと各個撃破されてしまう。
ドムトローペンが勝利を確信したかのごとくマシンガンを乱射して突っ込んでくる。
スナイパーの射線を確保するためだろうか、河口を渡って段差を上り始める。
損傷を受けたザクとグフは拠点へと戻り始めた。
 長くブーストの火炎をのばしてジャンプし始めたドムトローペンに、私はファイ
アナッツを投げつけて撃ち落す。脱出した陸戦ジムのパイロットが予備機で駆けつ
けるまでもうすこし時間がかかる。遮蔽物から出てしまった事を悔いながら敵の
スナイパーの射撃にビクついているとレーダーの端で味方の反応が2機が既に向
かって右側の運河を渡河した事に気付く。
 ジムコマンド2機がブルパップマシンガンを乱射しながらスナイパーに挑みかかる。
修理途中だったグフが立ちはだかるが、ジムコマンドのうち一機がブルパップ
マシンガンの集中射撃を加えて転倒させる。

107 :ゲームセンター名無し:2006/12/08(金) 14:57:44 ID:ih3+mVZg
その間にも後退し始めたスナイパーにマシンガンを打ち切ったもう一機のジムコマンドが
連撃を加えて撃墜する。一連の状況に唐突に目の前に迫っていたドムトローペンも背を
向けて拠点へとを川を戻り始める。
先ほどまでの自分の慌てようをすっかり忘れて「敵前で背中をみせて歩行なんて、正気
かい?」などと嘯きながらスプレーミサイルを放つ。我ながら現金なものだ。
 予備機で出た陸戦ジムがマシンガンCをフルオートで乱射しながら橋を突撃していく
頃には回復を終わったグフやザクの反撃でジムコマンドの一機が撃墜されてしまった。
しかし至近距離のため事実上ザクスナイパーは無力化していた。
 ダブデの周囲は近接機と格闘機の乱舞する巨人の闘技場と化しており、スプレー
ミサイルで支援するも巨大なダブデに流れ弾が命中するばかりで何発かは味方にも
命中してしまった程の混戦となっていた。
 奮戦むなしくジムコマンドの2機めが撃墜され、程なく作戦終了となった。
作戦そのものは第2波攻撃が敗北と判定されうるものであったため再度作戦が行われる
こととなったが、参加したわが軍のパイロット全員が満足感に満ちていたと私は思う。
戦力ゲージが劣勢であるにも関わらず作戦終了間際にジムコマンドのパイロットたちが
『やったな』と連続して発信してきたのが何よりもそれを雄弁に物語っていた。
 作戦を終えると直ぐにまた各自が次の作戦・部隊に送られるためにコックピットの外
では会えない「野良」下士官同士だが、きっと会えれば旨い酒を飲めるだろう。そんな
事を考えながら見ず知らずの人間が初対面で連携を取れた事の喜色を明らかにコック
ピットから出ると、次に搭乗するのを待っていたチームを組んでいるパイロットたちが
気味悪そうな顔をして私を見ていた。もしかしたら彼らは「野良」パイロットについて
いくつかの偏見を抱いたかもしれない。
しかし、それが何だというのだろうか。野良同士の絆もまた喜びを与えてくれるのだ。
私はそれなりの自覚を持った野良パイロットとして堂々とターミナルに向かった。
 その後、印字エラーで係員を呼ぶ羽目になり店員を探してゲーセン内を彷徨う訳に
なるのだが、それはまた別の話だ。

長文駄文大変申し訳ない。

108 :ゲームセンター名無し:2006/12/08(金) 17:44:57 ID:SUGt0OiF
明日からのために誰かグランドキャニオン話つくってくれ〜


109 :ゲームセンター名無し:2006/12/08(金) 17:58:44 ID:ltn8LV/8
まだ起きてもいない戦闘の再現を書くのはNTじゃないと無理じゃないかい?

110 :ゲームセンター名無し:2006/12/08(金) 19:53:27 ID:ltn8LV/8
「……ぐぅっ……」
腰部、そして左脚部の流体パルス管損傷。右前椀部脱落。浸水警報。アラートががコクピット内に鳴り響く。
左のモニターは死に、今はノイズを……いや、違った。死んでいるのは俺の左目だ。
「……こいつ、こいつだけでも……っ!」
正面モニターに映る、こちらも中破しているモノカラーの機体──ジムコマンドを睨み付けた。肩には小隊長のマーク。
だが、背面モニターには、サーベルをまっすぐこちらに向けた別のジムコマンドが映っていた。

111 :ゲームセンター名無し:2006/12/08(金) 19:54:19 ID:ltn8LV/8
俺の所属する小隊は、現在アメリカ大陸の……どこだったか、地球の地理に疎いサイド生まれの俺には分からないが、ニューヤーク市街の戦域に居る。
ここでは昼夜問わず連邦軍と一進一退の戦闘が続き、数艦配備されている司令部のダブデさえ補給無しでは維持できない状況だ。
その日、俺は戦死した隊長の代わりの新任少尉を加え、勝手知ったる仲間の上等兵、一等兵と、連邦軍索敵部隊を撃滅する為、出撃した。
愛機のザクキャノンは修理中の為、補充機のザクを受領。他2名も間に合わず、同じくザクでの出撃となった。
新任少尉殿は階級の割には些か少ないキルマークのついたズゴックに乗り込み、出撃前に訓示を垂れはじめる。
俺たち全員が背伸びをしていると感じ、苦笑いを浮かべながら戦場へと向かった。
妙に晴れ上がった空を見、俺はなぜか少し不安を覚えた。

「敵機、散開します! 機体照合、ジムコマンド2機、ジム陸戦型1機!」
上等兵から通信が入る。ミノフスキー粒子の濃い戦闘区域でも、ごく近距離の通信は可能だ。
「連邦の小隊は4機のはずだ、あ、あと1機は!?」
少尉が教本とは違う状況に慌てる。役に立たない。それは三人が同時に感じた。
「近距離レーダーには感知が無い。散開区域に居ないって事は奥だ!」
「こちらは俺たちが引き受けます、敵機の確認を!」
上等兵から息の合った声が飛ぶ。
「了解、そちらは頼んだ!」
頼もしい仲間を感じ、バーニアを全開に噴かす。心地よい加速度と共に鋼鉄の体が重力を無視し浮き上がった。

112 :ゲームセンター名無し:2006/12/08(金) 19:56:18 ID:ltn8LV/8
小ジャンプを繰り返し、敵陣の奥へ向かう。緑色の小さなフォレストカモの影。居た、スナイパー機だ。
相手もこちらに気付いたのか立ち上がり、すぐに回避運動に入った。だが、軽量化チューンのしてあるザクの機動は狙撃用のそれを上回る。逃がさない。
敵機を正面に捉え、ロックオン。右の人差し指がマシンガンのトリガーを引──
「曹長、1機そちらに!!」
背後の対物センサーの警告音と上等兵の通信は、ほぼ同時に聞こえた。
──背後!?
トリガーを引くより先に機体を横に急制動させる。眩暈がする程の衝撃と共に、ザクが元居た空間を銃弾がかすめたのが見えた。
着地し、素早く体勢を建て直す。
駆け付けたのはジムコマンド。他の機体には無い小隊長のマークが肩の装甲に映えた。
「今遭遇した! 敵のもう1機はスナイパーだ、俺は中隊長機を相手する!」
「了解!」
上等兵に手早く伝えると、ビルを盾にし距離を少し離す。隠れる寸前に素早くロックオン。
相手はジムの最新型。さらに小隊を任される腕の持ち主だ。まともにやっては危うい。
熱探知に切り替えたセンサーが、ビル越しにジムの姿を浮かび上がらせる。もちろんロックオンは継続されている。
「モビルスーツの格闘ってのは……」
そのまま見えない位置を移動しながら距離を縮め、150mを切ったところでペダルを一杯に踏み込む。
ビルを飛び越えた向こう、ロックオンしたままのジムが呆然とこちらを見ていた。
「こうやるんだよ!!」
ガラ空きのボディをヒートホークが深々と切り裂く。

113 :ゲームセンター名無し:2006/12/08(金) 20:00:03 ID:ltn8LV/8
そのまま左脇からもう一撃。
「これで終わりだ!」
言いつつ、コクピットにトドメの一撃を叩きこもうとした瞬間、またしても背後アラートが鳴った。
間に合わない。そう直感した時、背後から数発の衝撃を受けた。
機体の姿勢制御不能。それでもなんとか建て直そうと俺の手は虚しく操縦桿を握り、ザクとジムは転がるように河へ転落していった。

「………ぐぅっ……」
──口の中を切ったようだ。鉄の味を感じながら、他人事のように感じる。
背後のジムは当然ロックオンしていることだろう。何より、ザクの損傷は限界だった。このまま数刻もしない内に動かなくなる。逃げる術は無い。
だが、俺は妙に落ち着いていた。死ぬ間際というのは走馬灯が駆け巡るというが、それよりも目の前のジムを見ていた。
小隊長。こいつをやれば、他の機は一時的にせよ撤退するだろう。
それに俺の機体はザクだ。連邦の新型よりは幾らか安上がりだ。
「……こいつ、こいつだけでも……っ!!」
心は決まった。
血と汗に濡れる手で操縦桿を握り直す。
(せめて、サイド3をもう一度見たかったかな……)
そんな叶わぬ願いを微かに抱き、俺は痛む足で思いっきりペダルを踏み込んだ。
ジムにぶつかる衝撃と機体が爆発する衝撃を同時に感じ、それも遠い世界の事に感じ始めた時、俺の視界は暗転した。

114 :ゲームセンター名無し:2006/12/08(金) 20:02:29 ID:ltn8LV/8
──白い線が見えた。
それは綺麗にキラキラ光っていて、目を凝らすと少しずつ膨らみ、その向こうには上等兵が…………ん?
「曹長!!」
少し幼さの残る顔が、満面の笑みに変わる。
「……ん……俺は……?」
──そう、隊長機に突っ込み、同時に背後からビームサーベルに刺され……そして……?
「助かったんですよ、曹長!」

聞くと、俺のザクのスパイクアーマーは確かに隊長機のコクピットを貫いていたそうだ。
そして、その後俺のコクピットに突き刺さるハズだったビームサーベルは一等兵が放った一か八かのバズーカ弾により僅かに逸れ、バックパックの固形燃料に突き刺さった……。
その爆発からも奇跡的に助かった俺は、移動司令部内の傷病室でベッドとお友達というわけだ。
左目と全治一ヵ月と引き替えに、俺は命を繋ぎ止めた……らしい。
「そうか……、助かったのか……」
出撃前に見た澄み切った空とサイド3の景色。その二つが俺の中で重なったような気がした。
何時俺はまた死にそうになるか分からない。実際戦死するかもしれない。
だが、あの景色だけは死ぬ時まで忘れずにいよう。そう思った。

窓の外では、乾いた赤土の断崖が燃えるような夕日に映えていた。

115 :ゲームセンター名無し:2006/12/08(金) 20:05:54 ID:ltn8LV/8
長いな、駄文すまそ('A`)
携帯からだと校正が半端だぜーフゥハハハー。

116 :ゲームセンター名無し:2006/12/08(金) 21:35:11 ID:5X3YKwFN
「そろそろ目標地点に到達します!パイロットの皆さんは・・・」
艦内放送が流れ、俺は愛用のインカムを持ちMSへと向かう。
長く続く通路を走り出した俺はふと・・・昔の事を思い出した。そう・・・あのつらい思い出を・・・。


「こちらアキラ伍長!至急援軍を!援軍を!・・・ぐあぁ〜〜!」
「アキラ伍長!・・・クソ!」
俺は100mmマシンガンを乱射しながらアキラを頬むったグフへと向かう。
こっちに気づいたのか、グフはバーニアを蒸かしながらヒートソードを構えこちらへと向かって来る。俺もすぐさまビームサーベル構えグフへと斬りかかる。
「うぉぉぉ〜〜〜!」
ほぼ同時に振り下ろされた二刀は激しくぶつかり合いその衝撃により二機は吹き飛ぶ。
「くぅ・・・」
すぐさま体制を立て直しモニターでグフを確認する。グフも体制を立て直しており再び斬り掛かってきた。
「甘い!」
俺は右足でペダルを踏み込みグフの懐に飛び込むようにタックルをお見舞いした。鈍い音と共にグフは大の時で倒れ込んだ。すぐさま俺は100mmマシンガンを持ち替え倒れているグフへと向ける。
「アキラの敵だ!」
そして右手のトリガーを押そうとした瞬間!警告アラートと共に強い衝撃が俺を襲った・・・。
つづく

117 :ゲームセンター名無し:2006/12/09(土) 06:51:51 ID:AB+3HaZL
サイド7を出たとき、あれからどれくらいの時間が過ぎていったろうか。

「遺書の代わりにはなるだろう・・・・。」

そう言って書き始めた日記だっが、もうしばらく死ぬわけには行きそうもない
あいつを・・・この手で落とすまでは・・・。


サイド7から配属されたニューヤーク
初陣でジムを駆り
敵のドムトローペンを必死に押さえ込んでいたころが懐かしい
あの時、指揮をとっていた陸戦型ガンダムのパイロットは
いまどうしているだろうか


まだ、生きているだろうか?


「伍長、新しい機体だ
 そのジムはリストアしなおさないとなぁ」

整備兵の愚痴を聞きながら新しい機体を受け取る

RX78ガンダムの余剰パーツで構成された陸戦型MSだ
そのシルエットから陸戦型ガンダムと言っていいだろう
パーツごとのスペック性能の差を埋めるためにリミッターをつけ
個体ごとの性能のバラつきをカバーしているという
なんとも贅沢なしろものだ。

118 :ゲームセンター名無し:2006/12/09(土) 06:52:25 ID:AB+3HaZL
「伍長、給料のただどりはするなよ?」

「了解、バニング大尉!
 ボーナスはずんでもらうことになりますよ?」

「そういう台詞は給料分の仕事をしてから言うんだな伍長」

3機の陸戦型ガンダムの後を一機のガンキャノンが追う

「2番機、3番機は俺の両翼につけ
 少尉殿の1番機は後ろから援護を」

「伍長貴様、俺に命令するのか?!」

「ここの守りは俺の方が詳しいんだ
 ガンタンクで戦車ごっこしかしたことのない少尉よりは
 俺の方が良く知っていますよ」

前方のビルの陰から2機のザクがこちらへ砲を向けてきた
左翼に2機 ドムとアッガイと思われる機体が見える

「っち、全機一旦下がれ!敵がバラけるのを待つ!」

「了解!」 「了解!」 「了解!」

敵がこちらを包囲しようと2on2になった機会をみて
俺は叫んだ

「各機、右翼の2機を叩く! いくぞ!!!」


119 :ゲームセンター名無し:2006/12/09(土) 06:53:01 ID:AB+3HaZL
30秒ほどの銃撃戦が行われた

「戻れ!左翼の2機がもどってきた!」

レーダを見て、他の3機に物陰まで下がるように命じた
正直、退屈な戦術だがみんなよくつきあってくれる
しかしこの退屈さに負けた機体が真っ先に棺おけと化す。

しびれを切らした敵の一機のザクが突破してきた

「各機いくぞ!先行してきたザクを叩く」

一瞬だった、10秒もせずに3機のマシンガンに焼かれ
先行してきたザクは撃墜された

敵の3機が撤退するのを見てその日の勝利は確定したのだった


120 :ゲームセンター名無し:2006/12/09(土) 06:54:30 ID:AB+3HaZL
翌々日、この日は散々だった

「戻れ!二等兵!!先行しすぎだ!!!」

機動カスタム済みの機体で先行しすぎた陸戦型ジムを
必死に援護射撃で守りながら通信機に叫んだ!!

「もどれ!他の機体が追いつくのを待つんだ!!!」

こいつは、もうだめだ・・・
戦績に目がくらんでなにも見えていない
すでに俺とヤツを4機の敵MSが包囲しようとしている
ことにすら気づいていない・・・。

(っく、こいつはもうだめだ!レーダーを見てない)

なんとか、敵の包囲網にかかる前に後退し
敵のザク1機を中破させることに成功する

しかし

俺が見捨てたことになるんだろうか
陸戦型ジムの帰還を報告することはできなかった


121 :ゲームセンター名無し:2006/12/09(土) 06:55:27 ID:AB+3HaZL
多くのMS乗りが死んでいった・・・・。
敵味方、何機の屍を俺は超えて行っただろう・・・。

「伍長、新しい機体の至急だ
 それと大隊本部からの通達で今日付けで軍曹だ」

ビームガンを装備した最新鋭機ジムコマンド
陸戦型に比べるといささかキャシャなボディーだが
機動性は比べ物にならないほどチューンされていた

この白い機体でこのニューヤークを駆けていった
何機ものMSの屍を超えて・・・。


今日の作戦のブリーフィングを行っていると
突然のスクランブルがかかった

「敵機接近、ドムタイプ2機 ザク1機 それにグフです!」

この街で、一進一退のこんな攻防戦が
もう何日続いているだろう、今日は誰が死ぬのだろう。

前方から散会して攻めてくる敵に対しこちらも散会し
1on1でそれぞれ応戦することになった
俺の相手はグフだ・・・


122 :ゲームセンター名無し:2006/12/09(土) 06:59:51 ID:Te4+kfhn


123 :ゲームセンター名無し:2006/12/09(土) 07:01:56 ID:Te4+kfhn
回数制限くらって続きが書けない…

124 :ゲームセンター名無し:2006/12/09(土) 07:54:05 ID:AB+3HaZL
「間合いを取って・・・距離さえとれば勝てる・・」

ビル影に隠れながら距離を縮める敵に俺のビームガンは
威嚇程度にしかその役目を果たさなかった

「こ、こいつ・・・早い」

味方が敵を次々に撃破したという報告が
モニターに表示される

「お、俺だって!! っち、どこだ!!!」

レーダには接近警報が鳴るが敵の姿はない
しかし・・・

ズドンと重い音が着たいを貫いた

「上?!ビルの屋上にいたのか・・・う、うぁああ」

いままでに見たことのないヒートソードさばきに
俺のジムは戦闘不能ギリギリのダメージを受けた

「軍曹、さがれ!援護する!」

125 :ゲームセンター名無し:2006/12/09(土) 07:56:07 ID:AB+3HaZL
僚機の陸戦型ガンダムのビームサーベルが
敵のグフを追い払った

「まて、そいつは・・QDの使い手だ
  さがれ!オマエもやられるぞ!!!」

大破寸前の機体のバーニアを吹かし後退しながら
後退の合図を送った。 が遅かった

本当なら、撃墜されていたのは俺のはずだった


「敵残存戦力は撤退しました全機帰還してください」

本当なら、俺が・・・ヤツは俺の身代わりに・・・

「軍曹!聴こえていますか?帰還してください」

オペレータの声に俺は正気を取り戻す

「りょ、了解した4番機帰還する」



ヤツは俺の身代わりに


126 :ゲームセンター名無し:2006/12/09(土) 07:57:38 ID:AB+3HaZL
「諸君、ご苦労だった
  明日より我が大隊はグレートキャニオン攻防作戦へ
    参加することとなった」

戦場が変わるとバニング大尉の説明があり
ブリーフィングルームにいたパイロット達は
口々に言った

「大尉、西に移動するってことは、
   例の蒼い死神と共同作戦ですか?!」

「いや、彼の部隊はカリフォルニアベースの
 掃討作戦に参加するらしい、今回とは別だ」

全員の残念そうな顔と言ったら
それは笑いをこらえきれない表情だった


あすから、西へ か・・・

あのグフ・・・あいつを墜すまで俺は死ねない
俺の身代わりをさせてしまった僚機のパイロットのためにも・・・

127 :ゲームセンター名無し:2006/12/09(土) 15:06:13 ID:oOglMZjw
ここまで戦ってきたニューヤークから、新たな戦場グレートキャニオンへ向かう。
俺は乗った事があるMSはジムだけという連邦の新米二等兵だ。
「グレートキャニオンか…どんな所なんだろう」
俺が輸送機の食堂の椅子に座ってそう呟くと、
たまたま向かいに座っていたオペレーターが答えた。
「グレートキャニオンは高低差のある戦場です。
私達がこれから向かうブロックは最両翼を崖に囲まれている所で、
左翼は高い丘と地下洞窟への道、中央は岩の乱立した丘、右翼は湖があります。
あっ、湖の底には左翼の地下洞窟に合流出来る穴が空いているそうです!
洞窟以外は高台からのキャノン砲やスナイパーライフルの射線が通りやすいので
前衛機は援護を受けやすいですよ。ただ、敵も条件は同じなので油断すれば
すぐやられちゃうと思いますけど」オペレーターが微笑んで言う。
「そ、そうか…情報ありがとう」
「いえ。私はMSに乗って戦場には立てませんから、皆さんの為にこれ位はしないと」
俺が知りたかったの戦場の地形じゃなくて景色とかの事なんだが。
しかも最後は結構怖い事言ってたぞ…明るい顔して。
まあ、折角教えてくれたんだ。戦場で役立たせるとしよう。
しばらくすると、バニングさんの艦内放送が聞こえてきた。
「戦場が近いぞ。飯を食ったら各員すぐに持ち場に戻れ。
それからパイロットは俺の所へ来い」
「お呼びか」俺は苦笑いした。
「頑張って下さいね、二等兵」
手を軽く上げて、俺はオペレーターと別れ食堂を後にした。

128 :127:2006/12/09(土) 16:15:55 ID:oOglMZjw
「四番機出撃!」
オペレーターの声と共に俺はジムを駆り初めてグレートキャニオンの戦場に立った。
(ここがグレートキャニオンか。ニューヤークとは全然雰囲気が違うな)
景色も北米の名所というだけあって、絶景だ。
しかし景色を楽しんでいる暇は残念ながら無い。ジオンが迫っているし、
上空でもホワイトベースがガウの追撃を受けている。ここは戦場なのだ。
目の前にはオペレーターの言った通りの地形が広がっていた。
俺は心の中でオペレーターに感謝した。後でまた改めて礼を言わなければ。

俺は僚機を確認した。陸戦型ガンダム、ジム、ジムキャノン。まあ普通の編成だ。
ジムキャノンの援護を受けながら、前衛三機で敵を各個撃破。
こんな感じの作戦になるか。単純なものだが俺にはこれ位しか思いつかなかった。
しかし俺が心配なのは俺以外のパイロットも皆二等兵という事だ。勝てるだろうか…。
「いくぞ!ジオンに俺達の力を見せてやるんだ!」
俺の心配をよそに、陸戦型ガンダムのパイロットが通信を入れてきた。
味方達は「了解だ!」と気合いを込めて答える。
これほど士気も高ければ敵に怯える事も無い。力を合わせればきっとやれる。
俺はそう思い、通信を開き、言った。「…了解!」
とりあえず、俺達は中央の丘に進んだ。頂上近くまで行くと、敵のMSが見えた。
ドム・トローペンだ。すぐ近くに、もう一機いる。
じりじりと敵は近づいて来る。すぐに戦闘になるだろう。
その時俺はすぐ隣にジムキャノンがいることに気がついた。俺は驚愕した。
「何をやってるんだ!敵はもうそこまで来てる、
お前のMSの武器はこの距離では当たらない!」
しかし通信を開いていないので俺の言葉は届いていない。俺は舌打ちして考えた。
敵に突っ込んでジムキャノンと敵の距離を離そうと思ったが、俺の操縦桿を握る手は動かなかった。
「くそ、この中じゃ俺が一番意気地なしなのかよ…!」
その時、俺はもう一つの異変を見つけた。

129 :128:2006/12/09(土) 17:10:43 ID:oOglMZjw
左翼の高い丘には、丘と丘を繋ぐ天然の岩橋がかかっているのだ。
そこを敵のザクタンクとその護衛らしきザク・デザートタイプが渡っている。
「いつの間にあんな所に!?まずい…本拠地が!」
俺は後退して本拠地を守りたかったが、ドム・トローペンがマシンガンを撃ってきた。
慌てて回避し、陸戦型ガンダムと共に応戦する。しかし敵は動きが速く、
あっという間に岩陰に隠れてしまった。すぐにまた攻撃を仕掛けてくるだろう。
(無理に後退したらジムキャノンが乱戦に加わってしまう…。…もう一機のジムはどこだ?)
レーダーを見ると、後方にいる。ザクタンクに攻撃しているのだろうか?
ならばまだ大丈夫だろうか…と俺は思ったが、直後。
「拠点が敵の攻撃を受けています!援護を…!」…オペレーターの通信だ。
(ジム一機じゃ防衛は無理か!?くそ!)
しかしドム・トローペンは再び攻撃を仕掛けてきた。
こちらも、被弾しながらも必死に撃ち返すが、当たらない。
ジムキャノンの支援砲撃も、まったく自分達は受けられていないらしい。
押されている…そう思ったとき、相手にしていたドム・トローペンが退き始めた。
俺は深追いはやめ、すぐに後退した。だが戻った頃には…本拠地は見る影もなくなっていた。
(なんてこった…。こうなったら、ザクタンクとザクだけでも…!)
俺は怒りに任せて逃げるザクとザクタンクを撃ちまくった。
味方も駆けつけ、追撃を続けた。しかし落とせたのは丘から落ち、
俺達に囲まれたザクだけであった。
「タンクだけを落とすよりかはマシだったか…。とにかく、攻め返さなければ」

130 :129:2006/12/09(土) 17:54:14 ID:oOglMZjw
俺達は再び前線へ戻ったが、それからはあっという間だった。
湖で乱戦になり、陸戦型ガンダムがドムにいとも簡単に落とされた。
俺ももう一機のドムと戦闘になったが防御力が限界に近づき後退するハメに。
そして後退する途中の洞窟で通信を受けた。
「こ、こちらジムキャノン。敵に取り付かれた!もう持ちそうに無い、至急援護を!」
俺はコクピットで無言で首を振る。(すまない、俺ももう持たないんだ…)
「どうした、誰か応答してくれ!だ、誰か…!うわぁぁぁぁ!」
レーダーからジムキャノンの反応が消えた。
洞窟を出ると、またしてもザクタンクが拠点に砲撃を仕掛けていた。今度は護衛はいない。
「この野郎…!もう勝負は着いてるだろう…!」
俺は猛然とザクタンクにビームスプレーガンを撃つ。
タンクはブーストをふかし逃げようとするが、逃げられる筈がない。
ブーストの切れ目を狙い、撃ちまくるとザクタンクは大破した。

戦闘は連邦の敗北で終わりを告げた。パイロットで生きて戻ったのは俺ともう一機の
ジムのパイロットだけだった。タンクの一度目の砲撃のとき、
ドム・トローペンがが畳みかけて来ていたら、俺もやられていただろう。

ビック・トレーに戻ると声が聞こえた。
「良かった…あなたは無事だったんですね」
オペレーターだった。俺は答えた。
「そっちも助かったんだな…本拠地がやられたみたいだったけど」
「ええ。皆さんが戻って来てくれましたから。助かりました…ありがとう」
「いや、礼は俺が言いたい。君が戦場の情報を詳しく教えてくれていなかったら…」

俺は戦闘後、ジムの装備、ハイパーバズーカを受領した。 だがそんな事はどうでもいい。
もっと強くならなければ…。
俺は戦場で散った戦友を思いながら戦場、グレートキャニオンに向かって敬礼した。

131 :ゲームセンター名無し:2006/12/09(土) 20:07:08 ID:W/qUEczI
俺は"タンク乗りの悪魔"と呼ばれている。
ニューヤークでビッグトレーを何隻も落とし、連邦からそう呼ばれているのだ。
だが、その名で呼ばれる理由がもう一つあった。
助けないのだ。敵MSに狩られんとしている味方を。
「拠点を沈黙させてしまえば敵だって後退せざるを得ないだろ?」
それが俺の持論だった。
今までそうしてきたのだし、これからだってそうするつもりだった。そのはずだった。
が。

「スナイパーでありますか?」
「そうだ。俺がキャノンで拠点を叩く。伍長がデザートザク、曹長はグフで前衛。少尉はスナイパーで出て、援護を頼む」
大尉どのの言葉に、俺は絶句した。
大方、安全地帯から攻撃するだけで戦功を立てて、出世への足がかりとしたいのだろう。
確かに、彼は戦争初期からのパイロット――ロケテ組と呼ばれる軍人たち――の中では出世が遅れている。
だが、それはつまり彼に実力がないということではないか。
そんな男に背中のを預けられるか!
言いかけた言葉を喉の奥に封じ、ただ「了解いたしました」と答える。
軍人は縦社会なのだ。少尉の俺が大尉に逆らえる道理はない。

132 :ゲームセンター名無し:2006/12/09(土) 20:31:22 ID:W/qUEczI
「二番機、発進どうぞ!」
普段聞き慣れたキャタピラ音が聞こえない発進。
オペレーターの言葉と共に機体を軽くジャンプさせ、俺のスナイパーが発進する。
「少尉は少し進んでその場で固定!伍長と曹長は敵MSを引きつけろ!」
「了解であります」
大尉どのの声が聞こえ、俺は生返事を返した。
「陸戦型ジム、ジム頭にジムスナイパーを確認!」
続けて入る、曹長からの通信。
向こうにもスナイパーがいるらしい。
「聞いたな少尉!スナイパーは貴様が抑えろ!絶対にタンクへ攻撃させるな!」
報告に、また自分勝手な命令を出す大尉。
こちらは順調に拠点進行をしているようだ。
「順調か……しかし順調すぎやしないか?」
ふと頭をよぎる疑問。少なくとも、俺の経験上では、こんなに簡単に懐に入らせてくれたことはなかった。
「ははは!連邦どもめ、死ねえ!」
そんな疑問すら抱かず、大尉どのがキャノン砲を打ち上げる。
「まさか……!」
レーダーを拡大し、大尉どののタンクを捉える。
背後に機影1!
「大尉どの!後ろです!」
慌てて援護射撃をしようとするが、グフの援護射撃をしているこの位置からでは間に合わない!

133 :ゲームセンター名無し:2006/12/09(土) 20:42:50 ID:W/qUEczI
「は、早く援護を!うわあああ!」
慌てて支援位置に駆けつけた俺の視界に入ったのは、あと一歩で拠点を落とせたはずのタンクが火を吹き、沈黙する姿と、連邦の白い悪魔の姿。
「くそっ!」
大尉どのの仇を打ちたいわけではないが、自分までがあのMSの餌食になるわけにはいかない。白い悪魔に照準を絞る。
しかし今の戦闘でダメージを受けたのだろう。白い悪魔が撤退していく姿が見えた。
「ならば!」
すぐに位置を変え、ビッグトレーを射線に収める。
「いくら化け物でも補給を受けなければ!」
ビッグトレーに向けて一撃。大尉どののの砲撃で煙を吹いていたデカブツが沈黙した。

134 :ゲームセンター名無し:2006/12/09(土) 20:59:32 ID:W/qUEczI
「少……いえ、中尉どの」
「どうした伍……いや、今は軍曹だったか」
コーヒーを飲む俺に新任軍曹が話かけてくる。
結局、あの戦いはジオンの勝利に終わった。
俺はジム頭を二機、伍長は白い悪魔をしとめた功績で昇進したのだ。
「あの時、自分のデザートザクなら援護に行けたのに……」
ミルクティーを片手に、新任軍曹が呟く。
だが、自分だってそれは同罪だし、あの大尉どのはワンマンプレイをして死んでいったのだ。
それに――
「あそこにいたのは、ニューヤークの俺だったのかもしれない」
グランドキャニオンの空を眺め、俺は呟いた。
「少しは――味方を考えんとな」

135 :ゲームセンター名無し:2006/12/10(日) 21:40:55 ID:nmKY9Im4
「さて、本日はグレートキャニオンでの出撃です。作戦としては・・・」
「待ってくれ」
 同僚の声に、私は反応した。
「はい、なんでしょう」
「本日のMS編成に問題があるのだが」
 出撃するMSの編成に疑問を持っているようだ。
「何か問題でもありますか? 確かに近距離用3機、中距離用1機とインファイト仕様ですが」
「それは良い。ここは高低差のある場所だし、格闘機より近距離機の方が動きやすいってのも
 分かる。しかし、だ」
 同僚は外に置いてある自分達のMSを見て呟くように言った。
「なんで全部GMシリーズなんだ・・・」

136 :ゲームセンター名無し:2006/12/10(日) 21:48:20 ID:nmKY9Im4
「いけませんか? GMシリーズは我々の定番でしょう。連邦軍ですし」
「そいつぁ分かってるよ、だが何で素のGM3機にGMキャノンなんだと」
 同僚の言いたいことが分かってきた。もっと高性能MSを使えといいたいらしい。
「『初心忘るるべからず』という言葉が、旧世紀にあったそうです」
「はぁ・・・」
 私は窓の外にあるMSを見ながら言った。
「我々はMSでの戦い方をもう少し考えたほうが良い、ということですよ」
 私は同僚に向き直った。
「作戦は常に全員で動きます。突出してきた敵を叩き、ビッグトレーを狙うMSが居た場合、
 単独、もしくは2人でコンビを組んで叩いてください。武装はGMはバズーカ、キャノンは
 スプレーガンでお願いします」
「そんなもんで命を落としたらどうするよ」
 同僚は少し怒っていたようだ。だが私も言いたい事がある。
「GMは良いMSです。本日はあなたにもそれを知っていただきます」
「それに負けに行くのではありません。本気で勝ちに行きますよ。では解散」
 私は言いたいことを全て言うと、反論を受け付ける暇もなく去ることにした。

137 :ゲームセンター名無し:2006/12/10(日) 21:58:31 ID:nmKY9Im4
「4番機出撃!」
 オペレータの声に見送られ、私は戦場に出た。
「作戦通り行きます。中央の山を登りながら索敵、相手を確認したら下がって合流してください」
「了解」
「分かりました」
「・・・了解」
 同僚はまだ釈然としては居ないようだが、とりあえず作戦の趣旨は分かっているようだ。
 私も慎重に山を登る。
「隊長! 敵は洞窟内部より攻めているようです!」
 同僚の声が聞こえた。しまった! そっちだったのか!
「まだ間に合う! 全員転進! 洞窟入り口にて敵を迎え撃つ!」
 幸い発見が早かったようで、敵はまだ洞窟内部から進軍中だった。
「敵確認! ドムトローペン2、ザクキャノン1!」
 速攻で拠点を叩くつもりだったのだろう、それにしても1機足りないのが気になる。
「格闘兵器による近接戦闘は極力控えて下さい! 私は後方のMSをけん制しにいきます!」
 MS単体の性能差は確かにある。だがこちらが装備しているバズーカはあのRX−78と同じものだ。
 いかにドムといえども、こいつの直撃を食らってはひとたまりもないだろう。問題は後方の敵だ。
(もしあれが別の拠点攻撃用なら・・・間違いなく今が行動のチャンスだ)

138 :ゲームセンター名無し:2006/12/10(日) 22:07:04 ID:nmKY9Im4
私は洞窟上の山場を通り抜け、敵拠点付近の洞窟までたどり着いた。
(スナイパー! だが動かない・・・何故だ)
 敵のスナイパーは洞窟入り口で待機していた。こちらの様子には気が付いていないらしい。
前線に向かわれると厄介だ。私は決断した。
「後方敵スナイパー捕捉。これより攻撃に移ります。援軍は不要。そちらは拠点の防衛に集中してください」
 必要なことだけ伝えると、スナイパーへ近接戦闘を仕掛ける。
 スナイパーは必死で本拠地まで後退するが、こちらも引かない。何より引いてしまうとこちらが危ない。
必死にビームサーベルで切りかかるが、拠点による回復力に阻まれ、撃墜には至らない。
「拠点が攻撃を受けています!」
 オペレーターの声に拠点防衛力を見ると、半分を切っていた。味方が押されている!
「仕方ない・・・!」
 スナイパーにバズーカを当て使い切ると、リロードしながら前線へと向かう。
(もう少し、もう少しだけ・・・!)
「隊長、すまんがこっちのGMがもちそうにない! 脱出準備をする!」
 同僚の声が聞こえる。拠点は守りきれないか。今は洞窟から自軍の本拠地へ戻らなければ!
 あせっていた私は、自分がスナイパーの射撃有効距離まで離れてしまったのを忘れていた。


139 :ゲームセンター名無し:2006/12/10(日) 22:39:15 ID:nmKY9Im4
機体に衝撃が走る。したたかシートに体を打ち付けられ、息が止まる。
朦朧とした頭を振り、どうにか機体を起こすと、私は急いで洞窟へと身を隠した。
機体の損傷度チェック。駆動系には問題ないようだ。
「拠点が破壊されました・・・」
「3番機、撃墜!」
「隊長すまん、直ぐに予備で出撃する!」
 オペレーターと味方の声を聞き、自分達の劣勢を知る。いくらGMが安いMSだからと言っても、
拠点を落とされてしまったのは痛い。残り100秒。もう一度敵が拠点を襲うことは無いだろうが
このままでは戦力比的に撤退せざるを得ない。
 だが、味方も黙って敵に拠点を撃たせていたわけではない。護衛のドムトローペンを1機と、拠点
を攻撃していたザクキャノンを落としていた。あと1機、MSを落とすことが出来れば我々が優位に
立つ事ができる。
 ふと、レーダーを見ると点滅する赤い敵マーカーが見えた。どうやら攻撃を受けすぎてオーバーヒ
ートしているらしい。位置からして洞窟出口のすぐ左だ。これが最後のチャンスかもしれない。
「少しだけ援護を頼みます!」
 私は一気に洞窟を抜けると、火花を散らすドムトローペンを捕捉した。
 相手がこちららに気付く前にバズーカを発射する。
「もう少し!」
 そのまま追撃すると、頭部バルカンをありったけ撃ち込んだ。
「敵、撃破!」
 小隊長殿の声を確認する間もなく、戦闘から高速で離脱する。同僚がフォローに回ってくれた。
「拠点の修理が完了しました」
「後退できました。皆下がって!」
「了解!」
 そして
「我々の勝利だ!」
 小隊長の高らかな勝利宣言が響く。勝ったのだ。

140 :ゲームセンター名無し:2006/12/10(日) 22:40:42 ID:nmKY9Im4
「お疲れ様でした。不甲斐ない指揮を執ってしまい、申し訳ありません」
 私は皆に頭を下げた。結果として勝利はしたが、もっと高性能のMSを使用していれば拠点を落とされることも、
味方が撃墜されることも無かったのだ。
「今日は勝てたから良かったものの、私の作戦ミスでした。これからは高性能のMSで出撃しようと思います」
 頭を下げる私に、だが同僚は意外な言葉をかけてくれた。
「いや、まぁだが低コストのGMだったからこそ、あの逆転もあったわけだしな」
 同僚の言葉に他の隊員も同意してくれた。
「ええ、洞窟内でのバズーカの有効性というのがわかりましたし」
「なにより、機体が汎用量産機なので、あまり気にせず全線に出れますしね」
 皆の反応に少し意表を付かれたが、私は嬉しかった。
「・・・ありがとうございます」
 今回の戦いはきっと役に立つはず、そう思い、私は再び次の作戦を提案した。
「それで、次回は全員ガンタンクで、各種弾頭を装備してのキャノン砲による戦闘を」
『もう止めろ』
 流石に全員から止められたのは言うまでも無い。

141 :ゲームセンター名無し:2006/12/10(日) 23:30:53 ID:99X/hjJW
小説書きます!

自分はジオン軍軍曹である。
先日、ニューヤーク方面から同じく北米中西部のグレートキャニオン方面部隊への転属命令があった。
しかし、上層部が愛機MSM-03ゴッグの輸送手配に手間取り、本日ようやく着到したのである。
新任挨拶をすませ、早速出撃となる。
あまりジオン軍に余裕はないのである。
ブリーフィングルームには3人がいた。
そのうちの一人、眼鏡がキラリとひらめく横顔は何処かでみたような・・・・。
「久しぶりだな。ハイスクール以来か軍曹」
まぎれもない、空軍MS課高等戦術シュミレーション主席の――!
「・・・・お久しぶりです少尉」
同期の人間が自分より2階級も上ということに軽く嫉妬を覚える。
「ははは敬語はやめてくれ、同期じゃないか」
「いえ、けじめがつきませんので・・・・」
少尉と向かい合って地図を見ていた2人が口をポカンと開けていた。
「今日から着任した軍曹だ。よろしく」
「は・・・・よ、よろしくお願いします!」「は、は、はい!」
二人のあわてぶりが面白い。
階級をみて納得した、共にまだ新兵の二等兵ではないか。
「ああ。自分は地理に詳しくない、予想戦場付近の上空写真と白地図を見せてくれ」
渡された地図を見て思わず唸る。
風化によって地形が自然の要塞と化してある。しかも、洞窟まであるとなると・・・・。

142 :141:2006/12/10(日) 23:55:12 ID:99X/hjJW
「相当な戦術的大局観が必要とされるな」
思っていたことが少尉の口から漏れ出た。
思わず見上げると、少尉の眼鏡の奥が細まっている。
「実は、だ。私も今日に着任したばかりなんだよ」
ということは・・・・。
「この小隊の上二人が地理に暗いってことですね」
二等兵の一人、明らかに十代前半とわかる少年兵がぼそりと言った。
「相当厳しい初陣ですな」
残りの二等兵、年は不惑を過ぎたあたりといった男が苦笑する。
「それは仕方がない、まずは我々に出来ることから始めよう。みなの搭乗機を教えてくれ。私はMS07−Bグフだ。Aと違い、ヒートホークではなく、ヒート剣装備となっている」
少尉の目が俺にあてられる。
「自分はMSM−03ゴッグだ。鈍重と言われているが盾にはなる。存分に使ってくれ」
中年二等兵がMS-09Fドム・トローペン、少年二等兵はMS−09ドムである。
「よし。各員の健闘を祈る!行くぞ!」
降り立った大地が赤い。連邦の糞共も、やがてはこの地の上に紅い緋い朱い血を流すのだろう。
空を見上げると、木馬が空母ガウの編隊に追いかけられていた。流石はガルマ大佐だ。
先頭は自分である。
菱形の陣形で、少尉のグフが左後方、右後方には中年兵のドムトロ、最後方は少年兵のドム。
少尉の声がインカムに響いた。「これより作戦を開始する!」

143 :142:2006/12/11(月) 00:12:46 ID:hMnvN1Vc
「軍曹、丘の偵察を頼む。私は洞窟の偵察だ。残りの二人は待機、スナイパーと遠距離射撃に注意しろ」
指示通り、丘に登る。見下ろすと果たして、いた。
「こちら軍曹。敵視認。ジムRA一機、ジム頭一機、ガンキャノンSMR二機の計四機」
「了解した、私はこのまま洞窟を抜け、奴等の背後を取る。ドム・トローペンは軍曹と前に出ろ!ドムは支援だ!行くぞ!」
「了解!」
敵もこちらに気付いたようだ。
散開速度が速い、かなりの練度の部隊である。
「・・・・っ!!」
被ロック音もしないままジム頭とガンキャノンの一機がミサイルを放ってきた。
崖を飛び降りてやり過ごしたものの冷汗が流れる。
「敵も手ごわい。なめるとやられるな」
ポツリともらした言葉に少年兵が声をかけてくる。
「なめてたんですか〜?やられますよ〜〜?」
くそ、なんちゅー言葉遣いだ。後で修正してやる。
「軍曹。大丈夫ですか?」
中年兵が気遣ってくれた。
今確信した。この小隊だけで唯一まともなのはお前だけだ。
「ああ。そろそろ少尉殿が奴等のケツを狙う頃だ。俺らは前から頂くぞ。」
「了解です」「軍曹殿〜不潔です〜」
・・・・絶対後で〆る。

144 :143:2006/12/11(月) 00:31:35 ID:hMnvN1Vc
「油断したな!終わりだ!」
少尉の声がインカムに響く。
奇襲成功。ジム頭の左腕と頭部が剥離した。
こういう時、練度が低い部隊は慌てぶりが酷くなる。
しかし、この部隊は違った。
「新米ども!行くぞ!少尉が危なくなる!突撃だ!」
算を乱して潰走することはせず、ジム・ライトアーマーが殿になり、後退する構えを見せている。
陣形を維持したままビッグトレーまで後退しようというのだろうが、そうはいかない。
腐った連邦にもこういう部隊があると思うと嬉しくなる。だが。
「これは戦争だ。死んでもらおうか」
少年兵のドムから発射されたジャイアント・バズを上昇で回避するジムRA。
バズーカで穿たれた地から爆光が生じた。
「すすんで殿にまわるとは連邦にしておくには惜しい腕と度胸だが」
おそらく、連邦パイロットの目にはゴッグが写っただろう。だが遅い。
「せめて安らかに逝け」
アイアン・ネイルがコクピットを貫通。爆発。
「軍曹!危ない!」
ジムRAの爆風の影にこちらを狙うガンキャノンが見えた。
爆発の余韻でゴッグの体勢が悪い。
よけられる?否。
生存できる?否。
しぬ?シヌ。砲口がこちらを向いた。
「うわぁあああああああああああ!!!」

145 :144:2006/12/11(月) 00:39:33 ID:hMnvN1Vc
機体が揺れた。
瞬間。
モニター・ブラックアウト。
コクピット開閉機能停止。
緊急電源不動。
「軍曹!きこ・・・・ブッ・・・・・・・・・・」
・・・・通信機能停止。
「いって・・・・」
左手がモニターに挟まれて動かない。
両足は感覚すらない。
かろうじて動く右手で座席後部の懐中電灯を取る。
「げ・・・・」
顔面手前5センチにモニターがあった。奇跡的である。
「あれ」
手から懐中電灯が落ちた。寒い。とても、寒い。
「やばいな・・・・」
ついに視界がブラックアウトした。
「死にたくねえ・・・・」

146 :145:2006/12/11(月) 00:45:43 ID:hMnvN1Vc
・・・・暖かい。
ここが地獄か。
うっすらと目を開くと蒼い空に燦然と輝く太陽があった。
「軍曹!」「軍曹殿!」「生きてた!!」
どこかでみた3人が自分を見下ろしていた。
「・・・・暖かいな」
思ったことをそのまま口に出す。
3人が笑って自分になにか語りかけていた。
・・・・生きている?
俺は・・・・生きている。
そうか。
「暖かい」
これが。
生きている。

長駄文失礼しました!

147 :ゲームセンター名無し:2006/12/11(月) 14:01:50 ID:NGCCE+/H
小説書くのは良いし、面白いのもあるけど、
文章のルールさえなってないのが多いな。
とりあえず「……」は六点な。
あと「?」や「!」の後はスペースを入れよう。
残りはセンス。俺も無いけどなorz

148 :ゲームセンター名無し:2006/12/12(火) 13:10:25 ID:wyvSlNlD
>とりあえず「……」は六点な。
西尾維新&月厨の俺に喧嘩をですね
>あと「?」や「!」の後はスペースを入れよう。
>「軍曹! 」「軍曹殿! 」「生きてた! ! 」
それなんか意味あるの?特に体裁に問題あるようには思えないし自由でいいじゃない

149 :147:2006/12/12(火) 13:54:41 ID:GGa3d7oe
六点リーダーは、昔文芸部で論文の先生に言われた。
「!」や「?」のスペースってのは
(誤)「ばかな!奴がそうなのか!?」
(正)「ばかな! 奴がそうなのか!?」
って事な。これも同上。
そんな揚げ足とりしなくていいよ、文体崩れたラノベの被害者さん。

150 :ゲームセンター名無し:2006/12/12(火) 14:36:22 ID:noocJz12
スペースは見易いから同意、三点リーダーを点にするってのは聞いた事ないな…
あとどうでもいいけど議論はよそでやれ文系ども
って文系なんだったら小説投下マダー?AA略

151 :ゲームセンター名無し:2006/12/12(火) 15:49:49 ID:08gPuU6y
小学校3年からオナニーをしているので
クリちゃんが発達して勃起すると
高さが2センチと小指の第一関節ぐらい
の大きさになります。
これをみるとみんな怖がってしまって…
なかなかパートナーに巡りあえません。
そんな私でもよければぜひご連絡ください
私の巨大クリを千切れるほど吸ってください!


152 :ゲームセンター名無し:2006/12/12(火) 16:30:15 ID:GGa3d7oe
まぁ俺は理系なわけだが。
今週まだ小説にできそうな戦闘してないから書けんのよ。(´・ω・`)
ちなみに>>110-115が漏れ。

153 :ゲームセンター名無し:2006/12/12(火) 19:02:26 ID:mAEM4SOg
俺はついこの間二等兵として入隊したひよっこだ。
まだ戦場の経験も少ない。ザクも思い通りに動かせない。
その日はグレートキャニオンで、連邦の鹵獲MSにAIを仕込んでの演習だった。
あまりにふがいない俺にせめてもと支給されたバズーカ。
こいつを携えて演習開始。こいつなら何とかなりそうだ。
と、思ったのもつかの間……
俺のバズーカはことごとく当たらない。
なんなんだこの武器、マシンガンのほうがまだマシだぜまったく……

演習を終えてスコアの発表、最悪だった……
俺はMS乗りには向いてないんじゃないか……
そう思った時、向こうから鬼の形相をした軍曹がやってきた。
敬礼する間も無くマシンガンのように喋り出した!

154 :ゲームセンター名無し:2006/12/12(火) 19:04:39 ID:mAEM4SOg
「貴様か! さっきバズーカの弾を無駄に撃ってた奴は!!
バズーカは赤ロックが基本だろ!!!!
赤ロックが嫌いか!!!
そうだな! 俺もアカは大嫌いだ!!!! いい心がけだな!
うちへ来てディナーのチキンをファックしていいぞ!!
だがな、こいつは戦争だ!! お前は何をしにきたんだ!!!
自分の股間にぶら下がったピストルみたいに
好き勝手撃ってれば気持ち良いのかこの腐れマラ!!!
お前が狙うのは連邦のモグラどものケツの穴だろ!!!!
奴らが二度とクソ出来ないように穴塞ぐのがお前の役目だろ!!!
今度弾を無駄に使ったら俺のバズーカを
お前のケツにロックオンしてぶっ放すぞ!!!! 」

155 :ゲームセンター名無し:2006/12/12(火) 19:08:16 ID:mAEM4SOg
それだけ言って軍曹は去っていった。
俺は唖然としながらも軍曹の背中に
「Sir,Yes Sir!!!」
とだけ叫び、先ほど言われたことをなんとか理解しようとする。
そう、ロックオンだ。俺はそれをせずに当てようとしていた。
なんて間抜けなファッキンクレイジーだと、自分でも思った。
そして、怒涛のような、あの軍曹に感謝した。
そういえば階級は分かるが名前は分からない……どうしよう……
ふと軍曹の言葉を思い出した。

『今度弾を無駄に使ったら俺のバズーカを
お前のケツにロックオンしてぶっ放すぞ!!!! 』

一発くらい弾を無駄にしてもいいかなと思った……

156 :ゲームセンター名無し:2006/12/12(火) 19:17:44 ID:G5KBl7fA
ホモ達乙w

157 :ゲームセンター名無し:2006/12/12(火) 22:40:33 ID:IPl3f6we
とりあえず>>147がキモいのは理解できた

158 :ゲームセンター名無し:2006/12/12(火) 22:58:39 ID:GGa3d7oe
出口| λ...
スレ汚してすまんかったね。もう来ないよ。

159 :ゲームセンター名無し:2006/12/14(木) 02:01:26 ID:kdcMQoEA
スコープの中の世界は別世界だった。
スコープの中では敵は右往左往し俺に撃ちぬかれるだけの的になっていた。

MS05-L。ザクTスナイパータイプ。サブジェネレーターを外部に、取り付けることによってビーム兵器つまり狙撃銃を扱えるようになった機体。それが俺の愛機だ。
ニューヤークでこいつを支給された時は正直使う機会はないだろうと思っていた。が、一度上官に進められ乗ってみると、自分に合った機体らしく、上々の戦果をあげることができた。以来こいつに世話になっている。

そんな俺にグレートキャニオンへの転属命令がだされ、グレートキャニオンに来てから4回目の出撃命令が出された。階級はいつの間にか伍長になっていた。

「デザートザクに乗る」俺と同じ伍長が言った。
「自分はアッガイでいきます」若い一等兵がそれを受けて答える。
「スナイパーで行く」「ゴックでいきます」俺と同時に上等兵が言った。
編成が決まった。ジオンも切羽詰っているらしく、即席の小隊編成だった。軽く打ち合わせをして、出撃となった。


160 :159:2006/12/14(木) 02:10:36 ID:kdcMQoEA

荒涼とした大地、湖、洞窟、美しい景色だ。戦闘開始と同時に拠点近くの山道へと登り、そんなことを思う。
スコープを覗く。いつもの世界。スコープの中の別世界。
「敵機接近。ジムコマンド2体とガンキャノンそれと……。」と通信していると。
「撃たれました!相手にスナイパーいます!」若い一等兵が叫んだ!
「ス、スナイパー?いっ、一旦下がりましょう!」上等兵が騒ぎ出す。
「騒ぐな、このまま前線を維持する!」デザートザクに乗った伍長が叱咤する。
「敵スナイパーを君に抑えてもらいたい。頼めるか?」続けて同伍長から通信。
「了解。出来るだけやってみる。」俺は短く答え、敵スナイパーを索敵。
どこだ。どこにいる。
その時、相手陣地の拠点近く自分と同じような場所に移動しようとしているスナイパーを発見。
俺はすぐさまロックオン。スコープを覗き込む。いつもの世界。
的はブーストで登っている最中だった。ブーストが切れて着地した瞬間を狙う!冷静になれ!
心臓が早鐘を打つがごとく鳴り出す。何時まで経ってともなれないない時間。緊張する時間だ。口が異常に渇く。水が欲しい。だが今はそれよりも的だ。早く着地しろ。早く!早く!早く!ブースト切れろ!切れろ!切れろ!
的が着地した。ズキューン。HIT。
的はこちらをまだ確認していない!早く!リロード!早く!早く!
装填完了の表示。スコープを覗く。いつもの世界。ズキューン。HIT。
的は移動を開始した。俺も相手に合わせ移動を開始。前線はどうやら一等兵のアッガイが大暴れしたらしく、戦果は上々。
「まだ若いってのに、やるな。あの一等兵。」言いながら第二のSPに到着。
的を探そうとした時。自分はSPから足を滑らせ落ちてしまった。そして上に光る一筋の閃光。敵スナイパーの狙撃だった。運が良かった。冷やりとしたものを感じながらすぐさま、スコープを覗く。いつもの世界。トリガーを引く。HIT。
トドメを刺そうとまた移動を開始しようとした瞬間。
「敵戦力はあらかたかたづけたが、消耗が激しい皆で一旦さがるぞ!援護頼む!」伍長からの通信。


161 :160:2006/12/14(木) 02:14:36 ID:kdcMQoEA
俺は舌打ちをこらえながら「了解」と言い。味方拠点近くの高台に登った。
追撃してくる敵はゴッグを狙っているらしく(この時点で一番耐久値が減っていたのがゴックだった。)しつこくゴックに食いさがる。
俺はスコープを覗き込む。いつもの世界。
「上等兵!早く、下がれ!」言いながらトリガーを引く。HIT
早く!早く!早く!リロードとゴッグの早期離脱の二つを願いながら、索敵。すると追撃部隊の奥に気になる反応を見つけた。すぐさまロックオン。スコープを覗き込む。
いつもとは違った世界。
向けられる銃口。
敵スナイパー。
背中に冷たい汗。
撃たれる。
撃たれる。
閃光。
衝撃。
アラーム、アラーム、アラーム、アラーム。

「おい!」ザー「大」ザーピー「夫か?」ザー「答しろ!」
薄れゆく意識の中でまだ生きているモニターを見ると、近づいてきたジムコマンドがサーベルを振り上……。

DEAD END

以上実体験に基づくへたれスナイパーの話でした。
スレ汚し失礼しました。


162 :ゲームセンター名無し:2006/12/15(金) 03:02:48 ID:8UZUItUM
>>160
>ズキューン。HIT。
テラワロスwww
流行らせようwwwwwwwwwwwwww

163 :ゲームセンター名無し:2006/12/15(金) 03:04:18 ID:8UZUItUM
>>160
>いつもの世界。
wwwwwwwwwwwwwコレお前、お気に入りだろwwwwwww

164 :ゲームセンター名無し:2006/12/15(金) 06:22:52 ID:ExdJ+TyN
エキサイトしすぎて右レバーがもげた・・・
いつもとは違った世界
ドキューン!HIT!
事務所に連行
昨日POD一台止まってましたよ。インカム的に日で3万くらいのロスになるな。

165 :ゲームセンター名無し:2006/12/15(金) 23:06:22 ID:D2UQwnzM
漏れも小説かくお!!

ジオン軍のニューヤーク戦線維持に回されていた叩き上げの軍曹。
それが俺だ。
つい先日、グレートキャニオン(以下GC)への転属命令が下された。
同時に何人かの同期がGCへの転属令を受けていたが、まだ彼らの顔は見ていない。

俺はGCに維持されている前線基地に到着した。
どこも半壊したMSや、物資を運ぶジープでいっぱいだった。
そんな中、上官への挨拶をするために中央指令天幕へと足を運んだ

「認識番号○○○…第08小隊所属、○○軍曹であります!」

そして、新たな戦地での作戦行動が始まった。

166 :165:2006/12/15(金) 23:10:11 ID:D2UQwnzM
「今作戦は臨時小隊での偵察任務となる。」
「場合によっては戦闘行為もあり得るので、護衛は四機とする。」

任務が下った。
偵察任務につくダブデの護衛だった。
編成はアッガイ(漏れ) タンク ザクU ザクU
叩き上げの部隊ではこんなものだろう。

任務についてから三日
ついに敵勢力と接触した。戦闘は避けられない距離。
出会い頭の戦いだった。

167 :ゲームセンター名無し:2006/12/15(金) 23:15:05 ID:D2UQwnzM
「おい!前に出すぎるな!」

ザクU二機が突っ込みすぎている。
相手は四機が完璧にコンビネーションを取っており、下手に突っ込めば蜂の巣だった。

「へへ、大丈夫ですよ、任せておいてください。」

ザク2に乗る上等兵が答える。
彼がそう言い、注意をそらした瞬間にガンダムからのBRが直撃した。
ドガァァァーン!

「う、うわぁぁぁあー! 」
「おい!大丈夫か!返事をしろ!」

爆発の瞬間に広がった煙が晴れる。
ザクUは腕がもげ、火花が散っていた。
明らかに撃墜寸前の、瀕死の状態。

「ここは俺に任せてザク二機は下がれ」

「・・・すみません、俺のせいで・・・」

「いいからっ! 早く! 」

漏れは敵機2機に突っ込んだ。
残りの敵機はザクUたちを追っていった。

168 :ゲームセンター名無し:2006/12/15(金) 23:23:22 ID:D2UQwnzM
「・・・くそっ、さすがに・・・こりゃぁまずいかねぇ・・・」

格闘機であるアッガイは、1対1を想定して選択したMSだ。
2vs1の牽制には近距離機体が最も有効である。


気づけば、あと一発のバルカンが掠めただけでも
爆散するほどにぼろぼろになっていた。

「・・はー、こんなことなら、もうちょっと贅沢しておくんだったな・・・」

軍曹とはいえ現場での叩き上げ。
半分は実費で賄っているアッガイの武装もあったのだが
今回はそれらを使用せずに出撃していたのだ。

ぼんやりと考えているうちに、二機は距離をつめてくる。

50m・・

10m・・

ズシャァァーア!

169 :ゲームセンター名無し:2006/12/15(金) 23:27:01 ID:D2UQwnzM

ジムの格闘がヒットした。

撃墜された。

そしてその瞬間、筐体内の電源が落ちた。
本来ならば、この時点で死ぬはずである。

「・・これは・・・どうなったんだ・・?」


その瞬間、女性を模した機械合成音が鳴った。
 ”プロジェクターが起動できません。係員をお呼び下さい”

   「あ〜、すんませーん。最近、この筐体調子悪いんですよねぇー」

・・・
・・・・・・

そして俺のGCでの出撃は終わった。

出撃記録には、あの時の戦闘のデータは残ってはいなかった。
それだけではない。
アッガイも無事だった。
もしかしたら、あれは夢だったのだろうか。

だが、俺の耳には
未だに迫り来るジムのブースト音が
こびりついて離れないのだった。

170 :ゲームセンター名無し:2006/12/16(土) 03:19:10 ID:4+sDW8CY
短編と言うか詩?


ジムコマを僅差で上回った


「やったな!」


アッガイはもうボロボロだ


「後退する!」


「了解!」

「了解!」

「了解!」



離れていても 信頼がそこにはあった

171 :ゲームセンター名無し:2006/12/16(土) 12:28:04 ID:23QEl+8n
12月14日 フタフタニイマル。
機体も私も万全の整備と補給を受け、本日6度目の出撃を待っていた。
今、このコックピットからでは伺う事は出来ないが、外は雨こそ降っていないものの随分濃い霧に包まれているようだ。
先の出撃の折、私は天候にも恵まれ獅子奮迅の活躍を見せた。
連邦の主力大型陸戦艇「ビッグトレー」を2台と、連邦の誇る量産型MS、RGM−79を一機、大破に追いやったのだ。
その際、状況の終了後に私の愛機に恵の雨を降らせてくれた空は、いつしか戦場に濃霧と強風を運んでいた。

「大佐、こちらの出撃準備は完了致しました」 
不意に正面ディスプレイに一人の男の顔が映ると共に、まだ甘さを若干残した声がインカムを通して耳に入った。
「了解した、ブライカート(パイロット名だけは漏れの妄想だ、スマソorz)曹長」
その、まだ少年兵から幾許も変わらないような青年の表情の下には『MS−06D』と表記されている。
曹長の搭乗機の型式番号である。
「こちらも完了したと思います、ダン大佐」
緊張の極みにあるのだろう。
その頬を見ている側の方が強張ってくるような固い表情である。
内心で苦笑しながらも、気を紛らわそうと考えた私はその男に返答する。
「言葉が不明瞭だぞ、マッケンロー二等兵。戦場では常にイエスかノーで報告しなければな。基本だぞ?」
私の意図が見えたのだろう。
曹長が白い歯を隠すように忍び笑う声音がはっきりと聞き取れた。
「し、失礼しました、大佐。 ジョニィ・マッケンロー二等兵、準備完了であります!」
その赤面した顔の下には『MS−06』、即ち我らが公国軍の傑作機「ザク」に搭乗している事を示している。
「しっかし大佐、何で大佐はいつもタンク何です?」
私の愛機、MS−06V―――ザクタンクをブライカート曹長がザクデザートのモノアイを動かし、肩越しに見やる。
こちらの意を汲んでいるのか、それとも本当に気づいていないのか。
どちらであるにせよ、この場の雰囲気を作る役目を果たしてくれた部下に、私は心中で礼を言っておいた。
「何でタンクか?」
決まっている。
少しこそばゆかったが、僅かに胸元を反らし誇らしく言った。
「好きだからさ」

ダラダラ長文スマソorz
絆やってから書きますorz

172 :171:2006/12/16(土) 12:31:26 ID:23QEl+8n

「オーライ! オーライ! そうだ、そのままゆっくり前に出せ!」
慌ただしい警笛と共に、整備兵たちが作業に群がっていく。
公国軍が主にギャロップやファットアンクルに次ぐ輸送機として使う、大型トレーラー「サムソン」が、間もなく出撃という拠点基地に運び込まれたのはその時だった。
「ん? 今頃になって? ジョニィ、あれの中身、何か分かるか?」
体を乗り出すようにして、トラックの動向を凝視する曹長。
「いえ、特には…情報は入って無いですね。お…あれは…グフ?」
几帳面にも予定や作戦概要、戦場近辺の地図まで書き記した手帳を、慣れない手付きで捲っていたマッケンロー。
その双眸は、整備兵たちが被せてあったシートが剥ぎ取られると大きく見開かれた。

MS-07B グフ
公国軍の名機「ザク」に変わって新たに開発された陸戦型MSの新鋭機である。
その性能は06と比較しても段違いに素晴らしく、陸戦タイプの06Jを凌駕する強度の装甲を誇りながら、その機動性はさらに06の二つ上を行く速度のスペック。
まさに、次世代MSの主力機である。

「整備兵、この07Bは何か?」
私は搬入が終わるのを見計らうと、手近な整備兵の一人を捕まえ尋ねた。
まさか、今からこの機体を作戦に使おうと言うのか?
「ハッ! こちらはフリーマン将官殿の御搭乗機となる予定であります!」
私の頭を稲妻が襲うような緊張が走り抜けた。
「なっ…!? フリーマン将軍だと? 将軍がここにお見えになるのか?」


173 :171:2006/12/16(土) 12:33:12 ID:23QEl+8n
ベルナッド・フリーマン中将。(ホント妄想ばっかで申し訳 o rz)
この名を知らぬジオン軍人、いや、公国民がいるだろうか。
先のブリティッシュ作戦やルウム戦役において、戦艦6隻、戦闘機39機を撃墜せしめたエースの中のエースである。
そして、何よりも彼の名を知らしめたのは、連邦の量産MS「ジム」に対してほぼ無傷のまま鹵獲したり、連邦の『白い悪魔』と交戦して生還した件だろう。

そんな、ジオン軍人からすれば半神にも近い存在のような人間がここに来訪し、あまつさえ、同じ戦場に立つと言うのだ。
私は学徒兵の初出撃のような、興奮を禁じえなかった。
「…して? 将軍はどちらに?」
「お〜う。呼んでくれたかい、大佐殿?」
私の誰何に応えたのは、質問をぶつけた整備兵ではなく、後ろから突如やってきた―――とても軍人らしからぬ態度の―――男だった。
一言で表せば、冴えの無い中年。
肩と襟に付けられている、燦然と輝く中将の徽章さえなければ、歩兵などに見えなくも無い。
「…失礼ですがあなたが…?」
「本日付でグレートキャニオン方面第6師団MS機動突撃隊に配属されたベルナッド・フリーマン中将だ。宜しく頼むぜ」
赤らんだ鼻と酒気を帯びた息で挨拶を済ませながら、中年の英雄はニヤついていた。



174 :171:2006/12/16(土) 12:33:55 ID:23QEl+8n

「さぁ、じゃあ折角だから早々に行くとしようかね」
サムソンから07Bが搬入されたのを横目で見やりながら、フリーマンは口走った。
この男…まさか、今到着したばかりの新型を受領報告も無しに無断使用すると言うのか?
まして、今回の作戦要員でも無い者が、いきなり現れ打ち合わせも無く乱入すると?
いくら将官とはいえ、この横暴さは遺憾なものがある。
「失礼ですが将軍」
「あぁ、俺の事はフリーマンでいいぜぇ、ダン・ベルガー大佐殿」
どうにも調子を狂わされる男だ。
「あと、事前にこちらさんの司令には連絡入れてあるからよ。今回の作戦には急遽組み込ませてもらったぜ。ヨロシクな」
冗談ではない。
無茶を言うどころか、立派な軍紀違反モノに近いではないか。
「ほらほら、そこの等兵の坊主も曹長クンも乗った乗った。早くしないとパーティに遅れちまうぜ?」

かくして、此度の無茶苦茶な作戦が状況を開始しようとしていた。



絆やってから書きますo rz


175 :ゲームセンター名無し:2006/12/16(土) 16:32:05 ID:WkJoBS6I
それは少し変わった部隊だった。

陸戦型ジム。通称陸ジム
格闘能力の適性を見出され、俺は格闘戦に特化したこの機体の支給を受けた。
機体との相性もよく、俺はそこそこの戦果をあげ伍長へ昇進した。

そしてグレートキャニオンへの転属指令を受け、俺はこの部隊にやってきた。

さっき『変わった部隊』と言ったが、変わっているのは主に隊長だった。
初めて会ったのが転属直後の挨拶のとき。
若くして小佐へ昇進し、なおもまだ前線でMSのパイロットを務めている、という話から
俺はガチガチに緊張していた、まともに挨拶を出来ていたかも覚えていない。

「あぁ、あなたが新しく配属された伍長さんですね。よろしくお願いします。」

そんな俺に返ってきた返事はこれだった。
…威厳というか貫禄というか、そういったモノをまったく感じられない。
呆気にとられていた直後、敵部隊接近の報告が入る。

「では、いきなりですが行きましょうか。」

まるで昼食を取りに食堂へ、そんな緊張感の無さで隊長は出撃命令を下した。

176 :175:2006/12/16(土) 16:32:58 ID:WkJoBS6I
お、お前が新入りの伍長だな。こっちでの初陣、期待してるぜ?」
「…よろしく。」
「は、よろしくお願いします!」
ハンガーへ続く廊下で、部隊の軍曹と曹長に声をかけられ、俺は緊張しながらも返事をした。
この2人も少々変わり者で、やや熱血系の軍曹の方は俺と同じく格闘機乗りなのだが、
わざわざ寒冷地戦用のジムを、グレートキャニオンの環境に合わせた調整をして使っている。
本人曰く「やっぱ乗りなれた機体が一番だ」だそうだ。
口数の少なそうな曹長はジムの発展型である新型機のジムコマンドを愛機としている。
最新鋭の機体を支給されていたり、局地戦機を再調整などという無理が通る程なのだから2人とも腕は確かなのだろう。
(…熱血系と無口でクールのコンビ、漫画みたいだな)
などと失礼なことを考えつつ、三人でハンガーへと急ぐ。

ハンガーに着いた俺は、また不思議なモノを目にした。
隊長の搭乗機、陸戦型ガンダム。…のはずなのだが、
不自然なものが胴体の上に乗っている。俺の機体、陸戦型ジムと同じ頭だ。

「いやいや、お待たせしました。」

隊長が遅れてやってくる。
「隊長、これは…?」

「あぁ、この間ちょっとガンダムの頭は叩っ壊されちゃいまして。」

(おいおいおい、大丈夫なのか?とんでもない部隊に配属されちまったかも)
一抹の不安が俺の頭をよぎる。

そして出撃

177 :175:2006/12/16(土) 16:34:08 ID:WkJoBS6I
慣れない部隊。
慣れない戦場。
そしてちょっと心配な隊長。

彼の頭部がジムの陸戦型ガンダム(仲間内ではジム頭と呼ばれているらしい)は、
中距離戦用の調整を施し、180mmキャノンを装備していた。
威力は抜群だが、装弾数が少なく、命中させるためにはかなりの技術を要する。
果たして彼はアレを使いこなせるのだろうか?
いや、そんなことはどうでもいい。俺は自分に出来るベストを尽くすだけだ。
ミスれば、死ぬのは自分なのだから。

「おっし! 隊長、サクッと片付けて終わらせましょうや!」
軍曹が気合たっぷりにそう叫ぶ。

「まぁまぁ軍曹、まずは敵の編成を確認。基本は大事ですよ?」

そう言いながら隊長は見晴らしのいい高台へ登って行く。

「ふむ、ザク、グフ、ゴッグに、あとは…っと。 あ、スナイ」

その刹那

突然隊長目掛け眼前を閃光が走る。
「…っ! 隊長!?」

「…パーもいますねぇ。」

スピーカーから聞こえてくる緊張感の無い声。隊長の機体は無傷だった。
撃たれる寸前にスナイパーの存在を察知し、咄嗟にブーストを吹かして回避したようだ。
(もしかしてこの人、実は凄いのか?)


178 :175:2006/12/16(土) 16:35:15 ID:WkJoBS6I
「…伍長、気を抜くな。…俺達の出番だ。」
曹長にそう言われ、俺はハッと我に返る。敵前衛がかなり近くまで来ていた。

「っし! 隊長! 湖に誘い込みます。 あっちのスナイパーは頼みますぜ! 伍長!しっかりついて来いよ!」
「…いくぞ。」
「りょ、了解!」

「はーい、よろしく。こちらは峠からドコドコ撃ちますね。」

…相変わらずしまりが無い。

湖では互いの前衛部隊が真っ向からぶつかる形になり、
両サイドの高台から一方は砲撃で、もう一方は狙撃による援護をしあうという状況になった。

「お、今のはいいフォローだ! 伍長も結構やるじゃないか。なぁ、曹長!」
「…あぁ。」
「あ、は、ハイ!」
(…くっ、ちゃんと返事をする余裕も無いのか、俺は!)
誉めては貰ったが、両軍の前衛の中で確実に俺だけ実力が一段も二段も下だった。
それでも戦況はこちらが徐々に優勢に立ち始めている。やはりこの2人は強い。しかし、それだけではなかった。

そういえば隊長からの支援砲撃はあっても、敵からの狙撃はほとんど無い。

「まずは一発、これで半壊ってところですかねぇ。」

例の緊張感の無い声がスピーカーから聞こえてくる。

「二発目、ふむ、大破寸前っと。」

ふと敵のスナイパーに目をやると、機体のあちこちから火花を散らし今にも爆発しそうな状態になっていた。
隊長はこちらの援護をしながらさらに、敵のスナイパーを圧倒していたのだった。

179 :175:2006/12/16(土) 16:36:13 ID:WkJoBS6I
踵を返し撤退を始めるスナイパー。位置的には俺が一番近い。…確実に仕留めなければ。
「逃がすかっ!」
ペダルを踏み込みいっぱいまでブーストを吹かし、逃げるスナイパーに追いすがる。
「んな!? なにやってんだ、戻れ!」
軍曹がそう叫んだような気がしたが、もはや俺の耳には入らなかった。
…その時の俺には、すぐ横にグフがいることに気付ける冷静さがなかったのだ。

側面から強烈な斬撃を受け、大きく体勢を崩す。
モニターに映るグフが2撃目を振りかぶる。
俺は続けてやってくるであろう斬撃に恐怖し、身を硬直させ、思わず目を瞑る。

だが斬撃はこず、代わりに金属同士が激しくぶつかる大きな音が鳴り響く。

「…無事か?」
目を開くと、そこにはダウンしたグフと曹長のジムコマンドがいた。
曹長は俺とグフとの間にタックルで割って入って助けてくれたのだ。
しかし、今度は曹長自身が今まで相手をしていたザクに背後を向けることになってしまい、
バズーカをまともに受けてしまう。
グフもすでに体勢を立て直し、背後にはザク。最悪だ。


180 :175:2006/12/16(土) 16:55:38 ID:WkJoBS6I

「おっと、これは危ないですねぇ。」

こんな状況でも、慌てることなく的確に飛んでくる隊長の支援砲撃は、
グフにヒットし、撤退させ、その爆風でザクの体勢を崩す。

「さっ、今のうちに下がってください。 特に曹長はダメージが大きいようなので一度拠点までね。洞窟経由でどうぞ。」

「…了解、後退する。」

「軍曹と伍長もそれなりにダメージがあるので、退路を確保しつつ、緩やかに後退しましょうか。」

「おう!」
「了解。」

俺は自己嫌悪に陥っていた。
冷静さを欠いたせいで、自分だけでなく曹長まで危険にさらしてしまった。

しかし落ち込んでいる暇は無い。ザクとゴッグが追撃をかけてくる。恐らく二機とも狙いは俺だろう。
曹長程ではないが、俺の機体もかなりのダメージを受けていたからだ。

「俺を前にしてヨソ見なんざ、三ヶ月ばかし早えぇ!」
微妙にリアルな数字を口にしつつ軍曹がゴッグに切りかかる。 もはやゴッグが落ちるのも時間の問題だろう。

181 :175:2006/12/16(土) 16:56:17 ID:WkJoBS6I
俺だって助けられっぱなしというわけにはいかない。
ザクにマシンガンを連射し、ひるんだ隙に切りかかる。
向こうもかなりのダメージを受けている。そろそろ落ちるはずだ。
もう少し。
もう少し。
あと、一撃!
…の、ハズだった。
「空振り!?」
踏み込みが僅かに足りず、サーベルが虚しく空を切る。体勢が大きく崩れる。
チャンスと見るや、ザクはヒートホークを抜き、大きく振りかぶる。
視界の隅では軍曹がゴッグにトドメの一撃を放っていた。
「間に合わねぇ! 隊長!」

「はいはーい。お任せあれ。」

目の前からザクが吹き飛び、爆発する。

「焦ってもいいこと無いですからねぇ。」

始めは緊張感の無い、しまらない、そう思っていた声が、今は不思議と落ち着きを与えてくれる。
きっと隊長は自分やまわりが冷静さを失わないように、わざとあんな風に振舞っているのだろう。
そう考えたところで俺は気がついた。
焦って前に出すぎ、今は動かなくなったゴッグとザク。
もしかしたら、仲間が彼らでなければああなるのは俺だったのかもしれない。

182 :175:2006/12/16(土) 16:56:55 ID:WkJoBS6I

「さぁ、ちゃっちゃと修理を済ませちゃって下さい。」

隊長が敵の追撃を警戒しつつ、俺と軍曹はビッグトレーへ帰艦し、機体の修理を手伝う。

「あぁ、やっぱりこっち来ますよねぇ。さすがに足が速い。」

さっき追い返したグフが応急処置を終え、今まで散々邪魔をしてきた隊長に突撃をかけてきたようだ。
いくら隊長でも、ジム頭は中距離用のセッティングのうえ、180mmキャノンは接近戦では何の役にも立たない。
グフが相手では明らかに部が悪い。
帰艦した3機の中では、俺の陸戦型ジムが一番修理が進んでいる。
「隊長、スグ援護に行きます!」

「あ、いえ。三人とも、修理を万全にしておいてください。このまま連れて帰りますから。」

「な、大丈夫なんですか!?」

「大丈夫じゃないことも無いですねぇ。まぁ、やられはしませんよ。多分ね。」

そう言いながらレーダーで見る限り、隊長は着実にこちらに戻って来ている。
俺達三人が修理を完了し、再度出撃したときに丁度隊長が目視できる地点まで戻ってきた。
ジム頭はだいぶ痛めつけられていたが、グフも結構なダメージを受けているようだった。
(ホント、この人は何者なんだ?)

183 :175:2006/12/16(土) 16:58:19 ID:WkJoBS6I

「はっはっは、あやうく今度は腕までジムになるところでしたよ。 じゃ、三人ともよろしくお願いしますよ。」

軽口を叩きながら隊長は俺達の後方へ抜けていく。
「ったく、隊長はいつもこうやって無茶な囮をやるから困るんだよな。」
「…まったくだ。」
そう言いながらも嬉しそうな二人と、俺の三人対グフ。
勝負は一瞬でついた。
というか、殆ど軍曹1人で充分だったような気もするが、それは置いておこう。
「よっし、作戦終了! さっさと帰りましょうや。」
軍曹はあれだけ戦っておいてまだ元気が有り余っているようだった。

「いや、まだ終わってないみたいです。 彼も懲りませんねぇ。」

「へ? おわっ!」
俺が呆けているとすぐ横をスナイパーのビームが抜けていく。
ビッグトレーを狙ったのだろうか、それとも俺が狙いだったのか、
どちらにせよ、その威力は大きく低下しているようだった。修理が間に合わず、出力が上がらないのだろう。

即座にジム頭の180mmキャノンが火を吹く。着弾。
再び爆発寸前にまで陥るスナイパー。洞窟の入口上から狙撃していたようだった。

「じゃ、トドメはよろしくー。」

「…了解。」
「へ? 曹長、いつのまに!?」
気が付くと曹長はもうスナイパーのすぐそばまで接近していた。
頭部バルカンで最後の抵抗を試みるスナイパーだが、曹長には当たらず、逆に一瞬にしてマシンガンで沈黙させられた。
「へっ! やったな! 今度こそ作戦終了だ!」

184 :175:2006/12/16(土) 16:58:50 ID:WkJoBS6I
基地に帰還後、俺は隊長達にに改めてお礼を言いに行った。
「失礼します。」

「ん? あぁ、伍長。 お疲れ様でした。」

「さっきは冷静さを失って自分だけでなく、部隊の仲間を危険にさらしてしまい、申し訳ありませんでした。」

「まぁ、無事だったからよかったじゃないですか。 曹長も気にしてないと思いますよ? ねぇ?」

「…あぁ。」
「ま、そういうことだ! それより伍長、お前結構格闘のセンスあるじゃないか。 今度みっちりと特訓してやるぞ!」
「は、はい! 有難うございます。」
始めはとんでもない部隊に来てしまった、とも思ったが、なんとか上手くやって行けそうだ。
軍曹と曹長のコンビは信頼できる上官で、
「隊長、それでも戦闘中何度も助けてくださって、本当にありがとうございました。」
隊長は、見た目よりずっと頼りになるし

「いえいえ、こっちも伍長がいいエサになってくr、あ、いや、注意を引きつけてくれたお陰で援護しやすかったですよ。」

「…。」
「…。」
「…。」

見た目より少し腹が黒かった。

185 :ゲームセンター名無し:2006/12/16(土) 17:09:22 ID:AVyTkYZH
きっとジムコマ乗りの曹長は他店舗マッチだったんだな

186 :ゲームセンター名無し:2006/12/16(土) 17:17:29 ID:GsWACRXe
な、長い……。

187 :ゲームセンター名無し:2006/12/17(日) 16:11:31 ID:tpcLoyd7
俺は乗った事があるMSはジムだけという連邦の新米二等兵だ。
戦闘ではそれなりに敵機も撃墜しているのにいつまで経っても二等兵……。
このままずっと二等兵のままなんじゃないだろうか。
俺はグレートキャニオンの戦場に立っているジムのコックピットでそう心配し、俯いていた。
すると、突然自分の頭につけていたインカムから人の声がした。
「……聞こえますか。こちら、○○二等兵」
慌てて俺も答える。「ああ聞こえる。こちら○○二等兵」
まだ俺はインカムという物に慣れていない。
先日までは、他機との会話はコックピット右のボタンを押し通信を開かなければ不可能だった。
しかし整備班の尽力によりインカムが実現し、ボタンを押さなくともインカムのマイクを通し
他機との肉声通信が可能になったのだ。
「即席の小隊だが、力を合わせて頑張ろう。よろしく」「こ、こちらこそよろしく……」
俺は自分の喋りがまだぎこちないのを感じた。相手の二等兵が続ける。
「見ての通り俺の搭乗MSはジムだ。そっちもジムのようだな」
「ああ。こっちはバズーカ装備仕様だ。支援なら俺に任せてくれ。……ところで他の二機は?」
「もうすぐ来ると思う」彼のジムが横を向き、そして後方を向いた。
「ほら、来たぞ」「ん……」俺も操縦レバーを操作し、機体を後方に向かせた。
グレートキャニオンの荒野をこちらに向かって来ていたのはガンタンクと、陸戦型ジムだった。
この距離なら通信も届くだろう。そう思い俺はインカムのマイクを口元に寄せて話した。
「こちら、○○二等兵。そちらの陸戦型ジムとガンタンクのパイロット、聞こえますか。応答して下さい」
するとすぐに反応があった。
「はい、こちら陸戦型ジムの○○二等兵、聞こえますよ」
だが、もう一機のガンタンクからの応答が無い。俺はもう一度呼びかける。
「ガンタンク聞こえますか。応答を……」その時、陸戦型ジムの声が俺の言葉をを遮った。
「すみません。こっちのガンタンクはAIなんです」
「「な、何!?」」俺と、もう一人のジムのパイロットは絶句した。




188 :ゲームセンター名無し:2006/12/17(日) 16:15:58 ID:dBnunRg9
もはや作戦なんてあったもんじゃない。これほどの乱戦になるとは…

湖から敵のグフが来る。ザク、ドム!?なんだこの進行具合は?味方はなにしてる!?
インカム越しにメーデーが鳴り響いたのと同時に寒冷地使用ジムと陸戦型ガンダムが後退する。

ッ!タンクが逃げ遅れてる!!

寒冷地に乗った隊長から通信だ。
「今頼れるのは君しかいない。タンクを守りつつ我々の修理が終わるまで時間を稼いでくれ。」

やるしかない。やらなきゃこっちが墜ちるんだ。タンクにザクが近寄りヒートホークを振りかぶるのが見えた。
「こいつをやらせるかよ!」
動きを多少止めたと思えた瞬間後ろから砲撃が飛んでくる

「クゥッ!陸戦といえど仮にもガンダムなんだろ?もってくれよ!」
その時一筋の光が見えた
隊長…
「待たせたな」

189 :187:2006/12/17(日) 16:47:54 ID:tpcLoyd7
AI。味方の間では『バンナム』と呼ばれ、恐れられている。
バンナムは味方の人員が足りなかった時にかわりにMSに搭載される物なのだが、あまり性能が良くない。
遠距離戦を得意とするMSでも平気で敵の接近を許し、あっけなく撃墜されるのだ。
そのまま敵を勢いづかせ、戦闘は敗北を喫することが多い。ただ、ある程度人語は理解出来るらしく、
「もどれ」と言えば多少後退してくれる。
しかし逃げ方もあまり良くないので、結局追いつかれ落とされてしまう。
それにもどれ、もどれと言いまくっても五月蝿くて味方の集中力が途切れるだろう。
そういう理由があって、AIのMSが味方に来ても、士気が下がるばかりなのだ。

ガンタンクがAIという事実を受け止め、俺は口を開いた。
「とりあえず全員揃った訳だ。改めて、よろしくな」「「よろしく」」
人間である二人が声を揃えて答えてくれた。勿論残りのガンタンクは無言である。
「ええと……。バズーカ装備の俺が支援するから、そっちには前衛を頼めるか」
俺が陣形を提案すると、残りの二人は答えた。
「了解、先頭は私に任せて下さい。ガンガン敵を斬り倒してやります」とは、陸戦型ジムのパイロット。
「それじゃあ俺は陸戦型ジムの右後方に位置してBSGで援護するよ」
味方のジムのパイロットの言葉に分かった、と答えると俺はさっきから不動のガンタンクを見て言った。
「ガンタンクはどうする?」その言葉に味方はうーん、と唸るばかり。
するとその時無情にもオペレーターから敵接近の通信が入った。

190 :187:2006/12/17(日) 17:45:38 ID:tpcLoyd7
さて、ようやく作戦開始だ。
俺達はさっき話し合った通りの陣形でグレートキャニオン中央の丘に進んだ。
先頭には陸戦型ジム、その右斜め後ろにはジム。
そしてそこからもう少し後ろに俺のジム・バズーカ仕様。
ガンタンクは……勝手に右翼の湖に進んでいる。俺は皆に言った。
「結局、AIはどうするんだ」俺の言葉に陸戦型ジムのパイロットが言った。
「そうですねぇ……。多分敵は孤立したガンタンクを落とそうとしますから、
ガンタンクに向かった敵は放っておいて、残った敵を私達で叩きましょう」
「賛成だ。AIがやられたって悲しくもないしな」そう言ったのは味方のジムパイロットだ。
俺も了解と答え、俺達三人は先へ進んだ。
山頂近くで、二機の敵に遭遇した。一機は茶色く、比較的華奢な機体……アッガイだ。
もう一機は緑色、ジオンの主力であるザクU。
俺は早速射程距離に入ったアッガイにバズーカを放った。
アッガイのパイロットは不慣れなのか回避もせず、簡単に被弾してくれた。
この戦場は大きな岩も多く段差もあるから動きずらいのだろう。
俺のバズーカでふらついたアッガイに陸戦型ジムが襲い掛かる。
インカムから、はっ、ほうっ、とりゃといった掛け声が聞こえてきた。
間違いなく陸戦型ジムのパイロットの声だ。
俺の目の前で、陸戦型ジムはアッガイに三連撃を食らわした。
二等兵なのにいきなり三連撃を成功させるなんて……。このパイロットは頼りになるな。
「おい、左、左! バズーカ支援を頼む!」「了解!」
アッガイを切りつけている陸戦型ジムを誤射しないため、ジムは狙いを変えて
もう一機の敵のザクUに射撃を浴びせていた。
ジムのパイロットの腕もなかなかの物で、狙いは正確だ。

191 :187:2006/12/17(日) 18:13:20 ID:tpcLoyd7
何とか有利に戦っている、そう思って暫くすると……。
「四番機が撃墜されました!」オペレーターの悲鳴にも似た声が入った。
ガンタンクが撃墜されたのだ。
「もうやられたのか!? ちいっ、バンナムの役立たずめ!」ジムのパイロットが悪態をつく。
口には出さないものの、俺も味方のジムパイロットと同感だった。
しかもレーダーをふと見ると、どうやら洞窟を通っている敵機が一機いるらしい。
拠点を狙っているのだろうか。俺は口を開いた。
「洞窟に敵がいるぞ、どうする? 拠点破壊か挟撃の心配があるぞ」
俺の言葉に、ジムのパイロットは即座に答えた。
「こっちは俺ら二機で何とかなる。お前は後退して洞窟の敵を迎え撃ってくれ」
俺は了解、と答え即座に機体を後方に向けると、本拠地の方へと戻って行った。

拠点に向かっていたのはザクタンクだった。拠点を狙っていたのだろう。
俺は背後から容赦なくビームサーベルで斬り付けた。しかし、連撃が二回までしか出ない。
俺に陸戦型ジムのパイロット程の技術と勘があれば良かったのだが。
改めて、陸戦型パイロットの腕に感心した。すると、インカムから喜びの声が。
「こちら陸戦型ジム! アッガイ撃墜!」
ずっとインカムから陸戦型ジムのパイロットの格闘の掛け声が聞こえていたが、敵を圧倒していたようだ。
「了解! こっちももう少しでザクタンクを落とせそうだ!」俺はそう答える。
しかし、もう一人のジムパイロットの方はあまり良い状況では無いようだ。
「くうっ、このザク格闘が半端じゃなく上手い! 装甲が持たない、悪いが脱出する」
「了解、死ぬなよ」するとあえなくジムはロストした。
そしてオペレーターがパイロットの脱出を報告する。

192 :187:2006/12/17(日) 18:43:39 ID:tpcLoyd7
「よくも味方を!」陸戦型ジムのパイロットが叫んだ。同時にザクタンクを落とした俺は慌てる。
「お、落ち着け。深追いはするなよ」「大丈夫。いける!」
直後にまた陸戦型ジムのパイロットの掛け声が聞こえ、ザクがロストする。
「ザク撃破!」また陸戦型のパイロットの声である。俺は思った。同じ二等兵にこれ程の味方が居るとは。
とにかく、これで被害的に両軍同じになったはずだった。
だが……いつの間にか再び出撃していたAIのガンタンクが湖で撃墜されたとの報告が入った。
「誰だ! またガンタンクにAIを乗せて出撃させたのは」俺は泣きそうな声で言った。
オペレーターが答える。「わ、わかりません! いつの間にか、勝手に……」
それを聞くと、俺と陸戦型ジムのパイロットは同時にため息を吐いた。

結局俺達はこの戦闘ではジオンに敗北してしまった。
戦闘区域を出たあと俺はジムを降り、無事脱出していたパイロットと話していた。
遅れてきた陸戦型ジムのコックピットからパイロットが降りてくる。
このパイロットが乗る陸戦型ジムが居なければ俺達はもっと酷い負け方をしていたかもしれない。
技術と奮戦を褒め称えようと、俺と話していた味方とでそのパイロットに近寄った。
俺達に気がついたのか、パイロットがヘルメットを取った。パイロットは若い女性だった。
「どうも。残念でしたね、あと少しだったのに。もう少し時間があれば、ガンタンクを落とした
ドム・トローペンも落とせていたかもしれないんですけどねぇ」
俺はこの女性パイロットが軽快で知られるジムLAに乗ったらどうなるだろうと考えた。
味方ながら、ぞっとした。



193 :171:2006/12/18(月) 09:39:18 ID:2ZuMIMmn
12月14日 フタサンマルヨン
私は二人の頼りになる部下と、一人の頼りになる「筈の」上司と作戦戦域に着いていた。
後方に控えるは、ダブデ。
軍の陸戦艇と言えば、大抵の作戦で用いられるのは「サムソン」か、よくて「ギャロップ」である。
その点を考慮すれば、今回の強襲作戦は上層部から否応無しに期待されていると取れる。
部隊編成から見ても、一小隊としては充分な装備だろう。
まだ実戦が浅いにも拘らず、めきめきと頭角を伸ばしつつある、マッケンロー二等兵の「ザク」。
その肩には黒光りするバズーカの砲身が見え隠れしていた。
自機のモノアイを横に向ければ、右方には砂漠専用型06D、ブライカート曹長の駆る「ザクデザート」が映っていた。
右手に構える現地改良型ザクマシンガン、腰部にはクラッカーをぶら下げるマウントラック。
何よりもそれを操縦する人間が、歴戦の曹長だと言うのが私を心強く支えてくれた。

そして…
「さぁて。じゃあ、ちょっくら金稼ぎといくかねぇ」

最新鋭の次世代機。
ジオンに知らぬ者無しと言われる英雄。

これほど絶対的な組み合わせも有り得ぬのだが、私はどうにも不安が拭えなかった。
前衛を務める07B―――グフの澄み切った蒼天のような装甲の背がモニターいっぱいに広がる。
何とか言葉を心中だけで押し留め、自分を落ち着かせる。
「よし、では状況開始だ。まずは、索敵範囲の広い私が敵の動向を調べる。各自、以降の行動は分かるな?」

「「「了解!」」」
心地よい返事が唱和された。

「各機、散開!」

194 :171:2006/12/18(月) 11:49:19 ID:2CrMj2Ys
MS-06V ザクタンク。
その姿やコンセプトから、苦し紛れと称する者や、所詮ガラクタと嘲り笑う連邦兵もいると聞く。
実際、相手に回せばそうだろう。
半壊した06Fの上半身に、公国軍主力戦車マゼラアタックの車輌部分―――マゼラベースを組合せただけである。
連邦の61式の方が、贔屓目に見てもまだマシと言うものだ。
MSと呼べるのも怪しいものだ。
だが。
(…そうだ…そうやって、MSの力を過信し油断し慢心しきっているがいい…)
私は違う。
私―――ダン・ベルガーは幾度もの死線を、その『オンボロ』の性能を極限まで引き出し、部隊に常に勝利をもたらしてきたのだ。
その戦績がある、自負がある。
(…そして、私が戦線に立つ以上…)

熱源感知。
音振センサー確認。
相対距離、測定完了。
ロック。

「…私には勝つ責があるっ…!」
私の駆る06Vの砲撃音が戦火の火蓋を切った。

195 :ゲームセンター名無し:2006/12/18(月) 11:56:28 ID:04cCvOKe
頼むからトリアーエズ書き終えてから、まとめて投稿しろと……


196 :171:2006/12/18(月) 12:11:44 ID:2CrMj2Ys
申し訳ないo rz
とりあえず夜にマトメてうpる
あとで自戒としてタンクBで拠点に格闘してくるorz

197 :ゲームセンター名無し:2006/12/18(月) 23:06:51 ID:teL+kacO
いつの時代も、争いが絶えることはない。
侵略、テロ、制圧。そして、既成支配からの独立。
理由は何であれ、歴史の中で戦いは休まる事を知らず、そして兵は今日を生き、明日に死ぬ。
そんな消耗品のような俺たちは、一体何の為にここにいるのだろうか……?

「──どうした? 少尉」
「……っ……は、いえ、何でもありません」
中佐の言葉にふと我に返る。
移動指令部である、我がジオン軍陸戦艇ダブデ。その中のブリーフィングルーム。
俺はそこで作戦の説明を受けると共に、着任の顔合わせをしていた。
部屋の前にあるモニターには、今俺たちが居るグレートキャニオンの一部地域が写っている。
精密に再現された三次元モデルは、作戦が行われる夕刻に合わせて紅く映えていた。

ここに居る四人は、生まれも年齢も戦歴も、皆バラバラだ。
皆部隊再編の折、残存兵として後方にいた所を招集されたのだ。
隊長の中佐は上層部より新型機のグフを与えられ、戦場を渡り歩いてきた猛者。
聞くところによると腕も確かだそうで信頼できそうだ。
俺と同じ少尉であるマギは、メカニック上がりという妙歴を持つ。
まだ若い面持ちをしているが、根はしっかりしているようだ。
一等兵は北米地域からの異動だそうだ。この地域で初めての戦闘らしく、意気込んでいる。
そして俺は、相棒との連携で戦果を上げ認められて少尉に任命されたのだが、
頼れるあいつは前回の戦闘でベッドとお友達になっている。
相棒が復帰するまではこの部隊が俺の仲間だ。

198 :197:2006/12/18(月) 23:08:08 ID:teL+kacO
同日夕刻。
西日を背に受け、俺たちはダブデを発った。

「作戦行動に移る。私と一等兵は崖上より陽動をかける。その間に少尉らは目標の殲滅だ」
「「「了解!」」」
隊長の指示に、一斉に復唱される声。
正面のモニターには、中佐の駈るグフ、一等兵の乗るアッガイ。
そして右にはマギ少尉の砂漠仕様のザクが映る。
「だが少尉、本当にそんな機体でいいのか? 機動性のある機体なら他にも……」
「いえ、大丈夫です。やれます」
中佐が心配して無線を飛ばしてくる。無理もない。
俺が乗る機体は、MSとは名ばかりの応急処置をしただけの機体なのだから。
砲塔をなくしたマゼラアタックのベースに、下半身をなくしたザクをとりつけた機体、ザクタンク。
今乗っているのは、それに付け焼き刃の180mm低反動砲を取りつけただけの代物なのだ。
だが、俺には自信があった。
俺もただで少尉になった訳ではない。
同じ180mm低反動砲を積む正規MS、だが玄人並の砲撃の腕が求められる
ピーキーな機体、ザクキャノン。
これを乗りこなす腕において、俺は大隊内で5本の指に入ると自負していたからだ。
「崖下に洞窟がある。それを進めば、目標にたどり着ける……」
俺は作戦会議で言われた事を、軽く反芻してみた。
そうすることで戦闘前の緊張をほぐそうとしているのかと自問し、そして自嘲する。
情けない、少尉にもなってこんなものか。
「よし、全機移動せよ」
中佐の号令がかかる。
キャノンに徹鋼弾が挿填されているのを確認すると、俺は無限軌道のアクセルを踏んだ。

199 :197:2006/12/18(月) 23:10:48 ID:teL+kacO
「よし、食い付いた! そちらの状況を知らせ!」
ノイズ混じりの無線から、隊長の声が響く。
目標である敵拠点──ビッグトレーに一番近く、かつ目につきにくい洞窟内をザクとザクタンクは進んでいた。
「こちら分隊、敵影無し! このまま突っ込みます!」
俺が返すとほぼ同時に、夕日の光がモニターに入る。出口だ。
その向こうには、護衛機も居ない裸の敵拠点が佇んでいた。
「砲撃開始!」
俺は低反動砲のトリガーを引いた。

200 :197:2006/12/18(月) 23:14:50 ID:teL+kacO
「拠点破壊!」
艦橋が火を吹いた。
いたる所に弾痕が杭たれ、大型の無限軌道も完全に破壊されている。
そのうち、火は弾薬庫にも達し、連邦軍の拠点はその機能を失う。
これが今回の目標であり、作戦の全てだった。
余裕があれば残存兵力を駆逐すれば戦果も拡大できるのだが、
今回はこちらの損傷も大きく、そうはいかないだろう。
「よし、迅速に撤退する!」
「了か……っ!?」
皆がふと気を抜いたその時、機関砲の曳光弾がザクタンクの脇をかすめた。
「隊長!! 奴ら追撃戦に入る模様!」
報告をする間にも、砲弾銃弾は激しさを増してくる。
言いながら、俺はギアをバックに切り替え、予備スラスターも投入して撤退に入った。
敵は四機。逃げられないとは思わないが、不馴れな地形が災いした。
「う、うわっ!」
「一等兵!!」
一等兵のアッガイが、石柱に激突し、横転した。
後退機動は、見た目に因らず高度な技術を必要とする。
地形の把握、機体のバランス、状態。それらを全て理解していないと、難しい。
そして、一等兵にはそのどれもが若干欠如していた。
「一等兵──!!」
俺は、ただ叫んだ。
助けに行きたい。だが、俺のその望みは叶わない事も分かっていた。
俺の乗る機体は、以前の愛機ザクキャノンではない。不骨なザクタンクだ。
そして、他の二人の機体も、拠点にたどり着けるのか不安な程損もうしていた。
ただ、ただ俺は、唇を噛んで撤退するしかなかった。
「隊長! 少尉! 助け──」

201 :197:2006/12/18(月) 23:22:29 ID:teL+kacO
その夜、俺は泣いた。
たった一度、作戦で共に戦った部下を弔った。
何のために俺は居るんだと自問した。
強く、強く拳を握り、テーブルに叩き付けた。
何も出来なかった自分が悔しかった。

数日後、相棒が前線に復帰するのに伴って、俺に新たな異動命令が下った。
異動と言っても、今回は同じ基地内での異動。気楽なものだ。
愛機も修理が完了した。これでまた相棒の背中を守る事ができる。
だが、俺の顔は沈んでいた。
「どうした、陽気なお前らしくもない。折角あの筋肉看護婦の巣から俺が抜け出したってのによ」
「あぁ、すまねぇ。ちょっと……な……」
力なく笑ってみせる。
相棒はそんな俺の肩を軽く叩くと、全てを分かったような微笑を浮かべて酒保へと向かっていった。

俺たちはまた二人で戦場を駆け、多くの連邦兵を倒すのだろう。
だが、もう誰も仲間を死なせたくはない。誰も見捨てたくはない。
そんな当たり前の事すら、人がそこに居る理由になるのかもしれない。
そう誰かに言われた気がした。
目が赤いのを見られたくなかった俺は、相棒を追った。
砂漠の夜は、やけに肌寒かった。

202 :ゲームセンター名無し:2006/12/19(火) 09:25:16 ID:iC+qPt2b
>>187
ABABA天神橋?

203 :187:2006/12/19(火) 13:58:13 ID:B2nUOKR2
>>202
ん、残念だけど違うな。店名は言えないけど東京での出来事。
因みに作中の戦闘は二戦目。一戦目での彼女はジムキャノンB弾装備で敵本拠に
突っ込み零距離戦法を発動、華々しく散っていた

204 :ゲームセンター名無し:2006/12/19(火) 16:36:43 ID:72Tw+HY6
>>197
GJ!!
普通に読みふけってしまったw
ありがと。

次回作戦分もまってます。

205 :ゲームセンター名無し:2006/12/21(木) 02:08:51 ID:jPS078gE
グレートキャニオン
今回自分が配備された戦場。
渓谷に拠点を設置。渓谷内の湖対岸に設置された連邦軍の拠点攻略が
今回の作戦だ。
拠点にて作戦に参加するメンバーと合流する。
中尉の自分に挨拶をしてきた軍曹2人は、先の戦場ニューヤークでともに戦った者だ。

ふと目をやると、オペレーターと談笑している士官がいる。
階級は少尉だ。
近寄り挨拶をすると、敬礼をし自己紹介をされた。
どうやら、この少尉とオペレータは士官学校にて同期だったようだ。
久しぶりの再開で会話が弾んでいたようだ。

作戦開始時間が迫る。
ブリーフィングにて小隊の編成を決める。
少尉:ザクU
軍曹:ドムトローペン
軍曹:ザク・スナイパー
自分はグフで出撃する事になった。

「1番機発進!」
作戦開始だ。
軍曹の狙撃支援を受けるため、ドム、ザクとともに湖側に展開する。
「敵機確認!編成は陸戦型ガンダム×2、ジムLA、それにガンタンクです!」
「よし、拠点への攻撃に注意しながらクロスレンジで迎撃するぞ!
軍曹!ガンタンクを頼んだぞ!」
「了解!」
軍曹のスナイパーがガンタンクを撃破するのに時間はかからなかった。

206 :ゲームセンター名無し:2006/12/21(木) 02:10:21 ID:jPS078gE
「すみません中尉!脱出します!」
軍曹のドムがLAに撃破された。思わぬ損害に一旦拠点に向かう。
殿をにまわった少尉のザクの被弾が酷い。
「少尉!大丈夫か!!」
「何とか・・・」
「拠点までもう少しだ。軍曹!戦線に復帰したなら殿を交代してくれ!」
「了解!」
「中尉!山側からガンタンクが攻めています!!」
「わかった、俺が向かう!軍曹は護衛機を足止めしてくれ!」
軍曹達に対岸へ展開してもらい、ガンタンクに向かう。
既に拠点に対して砲撃が始まっている。
「少尉!敵機の砲撃に注意しろよ!」
「はい!もう少しで拠点に到着します。」
拠点が持ちそうに無い。ヒート剣で何度も切りかかる。
「くっ!!早く堕ちろ!!」
その時、焦りによって連撃をミスってしまう。
再びガンタンクに切りかかり、撃破したときに乾いた砲撃音がした。
「しまった!!」
ここで拠点を落とされては、作戦が失敗に終わる。

207 :ゲームセンター名無し:2006/12/21(木) 02:11:18 ID:jPS078gE
その時、視界の脇でブーストを噴射するザクの姿が
「・・・中尉、オペレータの娘によろしくお願いします・・・」

「少尉!!」
ガンタンクの放った砲撃に向かい、ザクが飛び掛った!
「あぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・ぁぁ・・・・・・」
少尉の無線がその時消えた。

作戦終了
ドックに戻ったときには、少尉のMSは無かった。

あの時少尉が拠点をかばってくれなければ、作戦が失敗に終わっていただろう。
汗の滲んだヘルメットを脱いだときオペレーターからの声が聞こえた。
「新しい武装が支給されます。ターミナルに戻り支給を受けてください。
お疲れ様でした・・・・」
涙をこらえた気丈な声が耳から離れない。

だが戦場は待ってくれない。次の戦場へ私は向かう・・・

208 :ゲームセンター名無し:2006/12/21(木) 08:06:43 ID:2C5RyBYQ
>>187みたいなほのぼの感も良いし、>>197みたいな緊張感も良い。

皆結構話面白いし個人的に好きなスレ



209 :ゲームセンター名無し:2006/12/21(木) 13:51:53 ID:j8s4Ax5o
昨日アッガイで出撃したよ。
そしたら他のみんなもアッガイだった
みんなで無意味に信号弾上げたりして
ピクニックみたいだった。
楽しかったです。

210 :ゲームセンター名無し:2006/12/21(木) 14:47:32 ID:DXVgZWRS
誰か司馬遼太郎風でお願い!

211 :ゲームセンター名無し:2006/12/21(木) 17:18:26 ID:m3UOGu1Y
其のような助平な物など書ける由もない。

212 :ゲームセンター名無し:2006/12/21(木) 17:57:54 ID:nM6lNFHH
>>210
――――以上、余談。

174 KB
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.02.02 2014/06/23 Mango Mangüé ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)